消費税、やられたらやり返す。
FaceBook見てたら、誰かがこの画像をシェアしてました。

いやー面白い。
新聞・テレビは消費税賛成世論を作ろうと画策してたもんなぁ。
この解答が、一番正解だわ。

大正解。

これで行こう、これで。

すみません。
私、勉強不足でした。

原発には反対の立場のつもりだったんですが、それでも「まぁ原発ゼロまでは10年はかかろう」と思っていたし、今後数年間は「10%くらいは原発で電気をまかなっていても仕方なかろう」と考えてたんです。

でも、そういう中途半端な考え方は、かなり古くさくて、捨て去ってしまうべき考え方のようですね。

●いますぐ原発ゼロでオーケー!

というのが、現状をしっかり見つめた上での「現実的なチョイスのひとつ」であるようです。

つまり、繰り返しますが、

●いますぐ原発ゼロでも、現実的に、大きな問題は発生しない。

というのが掛け値無しの現実であるようなのです。

と、こう感じたのは、まず、

●再エネ買い取り制度を見直すドイツ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20121119/239583/

という日経ビジネスオンラインの記事があったからです。

この記事、驚くべき事が山のように書かれていたんですが、とにかく、全体として「脱原発」を宣言したドイツでは、再生エネルギー(太陽電池とか、風力とかです。)がものすごく伸びて、原発を止めても全然問題ない状態になっている、という話なんです。

逆に、再生エネルギーのうち、太陽電池だけが伸びすぎてしまって、それにあわせて電力調整用に火力発電所を増設しなくてはならなくなったらマズイので、そのあたりの調整が必要とか、そういう話なわけです。

「えええー、そうなの?」とかびっくりしますが、いくつか記事を引用しましょう。

(引用開始)--------------------------------------
 こうした状況の中、アルトマイヤー環境大臣は、10月11日にFITなど再生エネ普及政策を再構築すると発表した。

(中略)

一方で再エネ電力の2020年導入目標を、現行の35%から40%に引き上げる。

 40%という目標は、再エネ推進者をなだめるために強引に上げるのはなく、制御可能な伸びに収めるという意図を込めた数字である。というのも、現状のトレンドでは再エネが2022年に50%にもなり、様々な歪みが生じかねないのである。

 昨年「エネルギー変革」を発表し、35%の目標を提示した際は、努力目標とみなされていたが、いまでは誰もが実現を疑っていない。
(引用終了)--------------------------------------

です。

再エネ(再生可能エネルギー)の比率が、35%! というだけでもびっくりなんですが、それを40%に引き上げるんです。40%という数値だけでも「なんじゃそりゃ!」というとんでもない数字ですけど、その数字の実態が「このままだと50%になっちゃうから、ちょっと増えすぎ。40%に抑えようよ。」という努力目標だ、っちゅう話なわけです。

どうっすか、これ。
フィードイン・タリフ、固定買取制度を早くから導入していたドイツでは、太陽電池の導入が猛スピードで進んで、もう、いまや、原発なんか全然いらない状態になってるわけです。

ただまぁ、猛スピードすぎて、太陽電池ばっかり伸びたから、風力とのバランスで電力量を調整するとか、火力でバランス取るとかができなくなっちゃうから、「頼むから40%で抑えておいておくれ」っちゅう話なわけですよ、要するに。
自然エネルギーは出力不安定だから、あんまり比率が高くなりすぎると、それを調整する仕組みも膨れあがっちゃうから、ちょっと抑えようって話なわけです。

それと、良く聞く話に「ヨーロッパはフランスの原子力に頼っているのだ」というのがあるんですが、これも実際には違うようです。なんせドイツ、原発を7基も停めたのに、電力の「輸出超過」なんだそうです。


(引用開始)--------------------------------------
 ドイツの発電量に占める再エネの比率は、2000年は6%に過ぎなかったが、2010年は17%に、2011年は20%に上昇した。
2011年は、同年に7基停止した原発を初めて上回った。
2012年に入っても勢いは衰えず、上半期で24%と急上昇し、9カ月累計では26%まで上がっている。10年強でシェアが2割増えたことになる。

(中略)

 これだけ電源が増えると、優先性が担保されているだけに発電量は増え続け、2012年は電力輸出超過が大きくなることが確実な情勢である。
ドイツは電力自由化が実施されて以降常に輸出超過であるが、2011年は7基の原発が止まったこともあり超過量は減少した。しかし、本年に入り輸出の勢いが増している。
(引用終了)--------------------------------------

ね?

なんじゃこりゃ。ですよ。

実際、「国民の生活が第一」の政治家たちが、わざわざドイツまで出かけて、その現状を視察してるんですけど、フランスの原発というのは、「冷却水の不足により夏はフル稼働出来ず、冬は暖房用の電力需要で手一杯なために輸出が困難」なんだそうです。
「国民の生活が第一」の森ゆうこ議員の視察メッセージがありますのでごらんください。



http://www.seikatsu1.jp/germany/germany1.html
(引用開始)--------------------------------------
森ゆうこ 参議院幹事長 参議院議員
「ドイツの脱原発は仏原発の電気で不足分を補えるから成り立つのだという批判がありますが」という私の直截な質問に、アルトマイヤー環境相は「Nein!」と即答した。

仏の原発は冷却水の不足により夏はフル稼働出来ず、冬は暖房用の電力需要で手一杯なために輸出が困難なことに加え、仏国内でも原発依存率を下げる議論が始まっているからだという。

今回お会いした全ての人々が、政財界、消費者など立場や課題解決についての意見の相違はあっても脱原発は揺るがないと異口同音に語っていた。
日本が未だに脱原発を決めていないという小沢代表の説明に彼らが怪訝な顔をしたのも無理はない。
(引用終了)--------------------------------------

いやまぁ、いろいろありますけど、やっぱりドイツは前を行ってる。(まぁドイツは2022年に原発全廃なんですけどね。いますぐゼロというわけではないです。ただ、その目標に向かってる手順がとてもしっかりしてるのと、発電量などの現実的な数字が予想を大きく上回っているというのが、日本人が注目すべきポイントだな、ということです。)

減税日本の河村たかしと亀井静香が「脱原発」を略称とする政党を立ち上げたり、滋賀県の嘉田由紀子知事が「卒原発」を旗頭に政党を作ると言ったりしてるのも、ようはこういうドイツでの成功が、想定以上に成果を上げてるからなんですね。

いや、もちろんフィードイン・タリフや送発電分離など、新しい仕組みには、いろいろ問題もありますし、いま現実、ドイツではそういう新しい現実に対して、どう対処しているかでもめているのは確かなんです。

電気代が一時的に高騰しているし、それが富裕層優遇につながってしまってるとか、なんだかんだ調整しないといけない問題はあるわけです。(再生エネルギーが増えすぎて困る、というのも問題の中のひとつでしょう。)

でも、とにかく「エネルギー総量のうち、かなりの量を再生エネルギーでまかなえる」というのは、もう完全に証明されたと言って良いと僕は感じました。

ともあれ、「国民の生活が第一」の脱原発視察団のページも、実際に脱原発を推進している国の現状がよく分かって、大変有意義なのではないか? と感じました。
これも参考にされることをお勧めします。

脱原発視察@ドイツ|国民の生活が第一
http://www.seikatsu1.jp/germany/index.html

しかしなんですな、日本のテレビは、発電も送電も握っているコングロマリットである電力会社がタニマチなので、「原発は危険だ!」と叫びながらも、とどのつまりは「容認」している橋下くんの維新ばっかり取り上げるけど、ちょっとは小沢さんの「国民の生活が第一」も取り上げなさいっちゅうのよね。

私は大阪人ですけど、いまやもう橋下君は見放しましたからね。

●民主野田+自民安倍+維新橋下・石原=原発容認・TPP賛成・増税断行 組

ですから。
こういうのはいらん。

いまは、

●脱原発
●反TPP
●反消費税増税

でしょ。
(っちゅうか、ほんとうは、消費税減税を私は求めたいのですが。消費税を5%から毎年1%ずつ下げて、5年でゼロにする。その代わり所得税を上げる形を取る。この方が絶対に経済はうまく回りますよ。確実ですわ。そんなん検証するまでもないと僕は思う。景気を良くするには減税。そんなもん経済の世界常識でっせ。)


脱原発・反TPP・反消費税増税なら、

国民の生活が第一、河村・亀井新党、嘉田由紀子新党、みどりの風、新党日本とか、けっこうな数があります。
そういう党を選べばよろしい。
ちゃんと、現場まで取材に行って調べた上で政策を、

●脱原発
●反TPP
●反消費税増税

と策定してるみたいやし。

ところが、現有勢力である、

×自民党
×民主党
×維新の会
×公明党

はダメ。口先だけ「地域主権」とか、もっともらしいことを言うてるだけで、実際には、原発容認やし、消費税増税派ですからね。

そんなもん、いらん。消えろ。なくなれ。ドブに捨てろ。ということです。

ところが、テレビでは、実質、衆議院議員の数が「第三党」である「国民の生活が第一」を全然紹介せず、維新の会のような「隠れ自民党」を「第三極」とか言うわけですよ。
違うやン。全部「官僚べったり党」やん。第一極やん。どこからどう見てもそうやん。

・原発容認・TPP賛成・増税断行

やねんから「官僚の味方」でしかないやん。話にならん。いらんわ、こんなもん。

ということで、とりあえず、今回の選挙の争点は、

●脱原発
●反TPP
●反消費税増税

ですわね。
この3つについて反対意見を述べてるところは、全部ダメです。もうはっきりした。ドイツに続きましょう。それがすでに「現実的」なチョイスなんだとはっきりしたんやし。
テレビ局と、原子力村は、ものすごい悪あがきして、維新を第三極とか言うてるけど、ちゃんちゃらおかしい。
だって、

●自民党
●民主党
●維新の会
●公明党

みんな論点いっしょやん。おなじアホ政党やん。海外視察もしてへん井の中の蛙やん。
いらん。
ほんまにいらんわ。こんな烏合の衆。

今回は、とにかく、上記四つの政党には投票したらアカンということだけははっきりした。
(あ、みんなの党もあきませんけどね。)

ま、そんなことで。

電気の発電というのは、どういう事かというと、それは「モーターを手で回す」ということだと思えば良いわけです。

モーターの電極に豆電球をつないで、モーターの軸を手でブンブン回すと豆球が光ります。

これが一般的な発電の基本原理。

手で回すのはしんどいので、お湯を沸かして水蒸気を生み出し、タービンという羽根にあてて、発電しているのが、現在どこにでもある、あらゆる発電所の仕組みです。
これは水力であろうが、火力であろうが、原子力であろうが、変わらない。同じ事ですね。

そういう意味では、けっこうというか、発電の仕組みそのものは、かなり古い技術だ、ということなんです。

ちなみに風力も、地熱発電も、小水力も、結局は全部同じ仕組みです。ようは発電用のダイナモを回している。それだけのこと。そのダイナモを回す力を何から得るか?というのが違うだけです。
火力・原子力・地熱に至っては、「水を沸かして水蒸気を作りタービンを回す」というところまで同じです。
ようは100℃以上の熱源だから水を沸騰させるのが良い、ということで、簡単に言ってしまえば「蒸気機関車」と同様の技術なわけです。

もちろん、天然ガスやら石油やらを燃やして熱を得るのと、原子が分裂していく際に発する熱量を使うのとでは、「自然科学」と「原子物理学」くらいの差はありますが、それでも発電する仕組みはまったく同じです。

ただし、石油での発電だと、たとえばキャンプ用の発電機のような小型の発電機は作れますが、さすがに原子力でキャンプ用発電機は作れません。キャンプ場で原子力の扱いを間違えたら、何万年もキャンプ場が閉鎖になりますから。ガソリンなら鎮火すれば、またキャンプ場は復活できますけどね。

で、ちょっとテーマからははずれますが、石油・天然ガスによる発電と原子力とで何が違うかというと、もうひとつは「急に発電量を増やせるかどうか」という違いがあります。
火力なら、どんどん燃やす量を増やしたり、減らしたりの「火力調整」ができるので、「いま電気が必要」と言うときに即時の対応ができます。

しかし原発は燃料棒を刺したり抜いたりしても、ゆるやかにしか「火力調整」ができませんで、最低でも数時間から数日のタイムラグが生まれるわけです。そういう意味で「夏のピークに対応する電力」としては、


●まったく役に立たない。


のであります。

で。

上記では書いておりませんでしたが、太陽電池はどうかというと、これはタービンとかダイナモとか、あるいはそれを回すための水蒸気とか、そういうものを一切必要としていないわけです。

太陽の光があたる。それが即電気になる。

すばらしい!
ブラボー!

というものです。

これは実は太陽電池パネルというものがPN型の半導体そのものだから起きる現象なんですね。
半導体そのものなんです。

で、半導体を製造する技術というのは、パソコンなどに使われている半導体やCPUを作る技術とあったく同じです。

で、半導体の動作原理は、言うなれば、原子物理学というよりは、もう少し進んだ量子物理学の範疇の技術ということになります。

ですから、原発は「蒸気機関車+原子物理学」とか「自然科学+原子物理学」の世界の技術なのですが、太陽電池は純然たる「量子物理学」の世界の技術なんですね。
ですから、技術レベルとして一世代以上離れてると言っても良いわけです。

で、石油や天然ガスによる発電なら、まだ「ビルや商業施設内の電気を効率的にまかなうコジェネシステム」などに進化する道もあるんですが、原子力は上記のキャンプ場の例と同じで、都市の中に入り込むという事ができないわけです。

遠く離れたところから電線を通して一括供給する。

という、実に非効率的な電気の配給の仕方をするより他に道はないわけです。

ところが、太陽電池はどうかというと、パネル自体を家庭に置いて、その場で発電できます。全然ムダがないわけですね。
これもまさにタービンや水蒸気を起こす必要がないという基本原理の違いから生まれているわけです。

で、パソコンと同じ半導体技術ですから、これは大量生産すると、すごく安くなります。
いま、家庭用の太陽電池パネルが一軒分で250万円くらいするんですが、これが半額とか4分の1とかとかの値段になるまで、それほどの時間はかからないんですね。
それこそ単純に「買う人が倍に増えれば半額になる」というような事ですから。

知らない人のためにもう少し説明を加えますと、半導体の生産技術というのは、印刷の技術ととても良く似ているのです。

設計図を描いて、それを光に反応する基剤に当てて、硬化させ、そこに出来た溝にガス化した材料を吹き付けて固めるという作り方をしますから。

ですから、生産ラインが一度できて、量産化が始まれば、パネルをたくさん作るほどにコストが下がることになります。もちろん材料となるガスの値段は増えますし、生産するための工場の電気代も膨大ではありますが、それでも一度作ったパネルは20年以上使えます。

250万円を20年で割ると、1年あたり12万五千円ですから、夜に発電出来ず、曇りや雨の日の電力量が期待できない太陽電池は「コスト高だ」という話になるわけです。月に1万円も電気代を使ってたら、それはけっこう浪費ですから。

でも、半額や4分の1まで値段が下がるのは、半導体技術なんですから、「市場」さえできればすぐに達成できるというのは見えているわけです。
なんと言っても「量子物理学」ですから。パソコンやケータイと同じような代物って事です。

ところが、世間では「太陽電池はコスト高だからダメだ」みたいな事が何度も何度も繰り返されるわけですよ。

私ゃ、「なんでやねん!それはおかしいやろ!」と、いつも思うわけです。

だいたい、原子力の電気代が安いという計算は、日本の電力会社が企業向けに「たくさん使ったらお安くします」というボリュームディスカウントをしているのが原因なんです。別にキチンとコスト計算をしたわけではない。企業優遇の価格体系にして、それでもって、たとえば企業が自社の生産ラインでムダな電気を使っていようが「いやいや、節電するより、大量に電気を使った方が、結果として電気代がやすくなりますよ。」という甘言で、誘導されてきたという環境でのコスト計算なわけです。

なんでそんな恣意的な計算の価格と、「これから急速に値下がりする可能性の高い太陽電池」を同列に並べて「太陽電池はコスト高」などというごまかしの理屈を言うのか、というのが非常に気に入らないわけですね。
たかが蒸気機関時代のなれの果て技術のくせしやがって、ということです。

そんなもの、いくらがんばっても、もう原子力は「安い電力」にはならないわけですよ。これから年々値上がりします。

なんんで「値上がりする」かというと、フクシマがあったからですね。単純に「安全基準が引き上げられる」からです。そうなれば、いま4500億円かかっている原発が5000億円とか平気で必要になりますわね。防波堤は16メートルの高さが必要とかになるから。

こんなもん、それだけで価格競争力がなくなる。

それに加えて、もうみんなが知ってしまったから使用済み燃料の管理コストも上乗せされてきます。内緒で原子炉内に仮保管というわけにはいかない。

(事故のあったフクシマを「使用済み燃料の保管場所にしよう」という声がそのうち出てきますが、これには絶対的に反対しなければなりません。なぜか? 「使用済み核燃料の保管場所」が確保できたら、またぞろ「やはり発電には原発」というのが推進されてしまうからです。原発延命が確実になってしまう。それはダメ。メガソーラーならいいけど。)

で、太陽電池と原子力では、決定的に大きな大きな違いがあるのに何故かテレビでも新聞でも、新聞系の雑誌(日経ビジネスとか)でもキチンと言わないのが、


●燃料代


の話です。
太陽電池にせよ、地熱にせよ、風力にせよ、燃料代はゼロですよ、ゼロ!
ロハ!
タダ!
無料!

なんで、この肝心の事を誰も言わないのだ!


それから、もっと大事なこと。


●有限か無限か。


ここの論議も全然されない。
石油も天然ガスも、そして当然ウランも、全部有限な資源なわけですよ。
石油や天然ガスはシェールオイルやシェールガスを取り出す技術が確立されたおかげで、あと100年や200年は使えそうな感触になってきてますけど、ウランはせいぜい78年。
原発では、孫子の代まで引き継げるエネルギー体系は絶対に残せないわけですよ。

でも、太陽電池・風力発電・地熱発電なら、それは可能なわけです。

なんでいまさら、原発に力を入れなアカンのか?っちゅう事です。
いくら原発に力を入れても、まぁ先行きは暗い。


だから、まともに考えれば原発に未来なんか最初からないんです。


でも、これだけのデメリットを並べても、それを打ち崩して「やっぱり原発」という勢力には、二つの理由があります。

一つは、前にも書きましたが、

●原爆を作る材料として必要

ということです。

でも、これは前にも書きましたが、日本は平和外交で安全保障を考えた方が良いという考えに僕は変わりましたので、これはまず否定。
なおかつ、仮に「それでも原爆が持ちたい」というのなら、いまあるプルトニウム量を保持すれば、それで充分やろ、という事です。えんえんプルトニウムを作る必要はないと思う。

で、もう一つの理由。


これがかなりやっかいな話なんですが、


●日本は核燃料サイクル推進が国策である。


ということなんですね。

こんなもんいらんやんけ、と僕は言いたいのですが、それでもそれが国策で、いまだに維持されてるわけだから、少なくとも官僚は、簡単には「脱原発で行きます」とは立場上言えないわけです。

ここのところの「立場として言えない」というのが、かなり深刻な問題なんだと思うのですよ。

「ウランを燃やしてプルトニウムを取出し、そのプルトニウムを高速増殖炉で再び燃料として発電に利用し、そこから生まれたプルトニウムを、また発電に利用する。これで日本は1000年、2000年の燃料確保ができる。」

というのが「核燃料サイクル」というものです。

まぁ、あまり技術の未来を否定するような事を言ってはいけないとも思いますが、


●核燃料サイクルは失敗した。


という事を、もういいかげん認めないとダメでしょう。
何年前だったか、フランスが、この核燃料サイクルからの撤退をしたときに、僕は「あ、原発はこれで終わったよね。もう石油とかの在来の発電と同様の有限資源でしかないから危険なだけデメリットが多くて進歩の余地がもうないよね。」と思ったんですね。

(そう思ったので、そこからはもうあまり原発に関するお勉強をしなくなっちゃったんです。それはちょっとまずかったと思いますが。)

フランスはいまでも電気の75%を原発に頼っている国ですが、その原発先進国ですら、核燃料サイクルはあきらめたわけです。

いま、いまだに「核燃料サイクル推進」を堅持してるのは日本だけですから。

もうええやろ、これ。
いらんやろ。
やめなさいって。

30年かかって1ワットの電気も取り出せていないし、もんじゅはアホみたいな事故を起こしたし。しかも知らなかったけれども水で冷やすのではなくて空気と結合したら発火するナトリウムでプルトニウムを冷やすやと? フクシマみたいな事が起きたら、もうアウトやないかい!
やめろよ、そういう危ない研究は!

でも、この「核燃料サイクル」という妄想が日本を支配している限り、少なくとも官僚は、簡単には「脱原発で行きます」とは言えないわけです。

ですから、自民党の河野太郎が言ってた「私は反原発ではありません。反核燃料サイクルです。」というのは、ものすごく意味の大きい発言なんですね。

河野太郎自身は、実は「原発はいまのまま動かしても、まぁそれは良い」という人なんですよ。「新規には作らない。古いものは年限が来たら廃炉にする。そして自然エネルギーにはもっと注力する。」という事しか言ってない。

でも、本当に重要なのは「核燃料サイクルからの脱却」なわけです。
とにもかくにも、この過去の亡霊から逃げ出さない限り、日本のエネルギー政策の変更のしようがないわけです。

ところが、これを菅は全然言わない。他の政治家も全然言わない。一番肝心なのに。


で、「なんで河野さん以外の議員は、核燃料サイクルからの脱却を言わないのですか?」という質問に河野太郎がどう答えたか? というと、

「たぶん、みなさん、何も知らないんですね。私が反原発ではなくて反核燃料サイクルだ、と言っても、その言ってる意味のわかってる人が自民党の中でもほとんどいないんじゃないかと思います。」というような返事だったわけです。


「なんじゃそりゃ!」

と思うのですよ。

ようは、政治家のレベルが低いんです。
恐ろしく程度が低い。

それがこの国の現実なんですね。

ということなので、なんとかこの国の実情を良い方向に動かして行きたかったら、それはもう勉強するしかないわけです。
政治家が勉強してないんやから。こっちが勉強して教えてやるしかない。
そこまで大変な事になってる、ということなんです。

なので、新聞・テレビだけみて、それで良しと思ってる人は、もう本当にダメだと思います。もう僕はほったらかしで置いていきます。

ちゃんと勉強してわかってる人同士で、いろいろ意見を戦わせて論議しなくちゃいけない。もうのんびりしてられないと思うのですよ。

だから、「原子力なんて蒸気機関車時代の古くっさい技術なんかどうでもよろし」と言うことを、みんな正しく知るべきだし、「核燃料サイクルは、もう失敗したんだ。」ということを、もっと正しく認識するべきだと、僕は思うわけです。

あのアホ菅のことだから、国民の人気取りだ、という事はよーくわかってるんですが、それでも、危ないものは危ない。
だから、浜岡原発停止要請に関しては、いちおう、「素晴らしい。画期的判断だ。」という評価にしておきます。

人気取りであろうが、選挙対策であろうが、唐突すぎるやり方だろうが、問題点には全部目をつぶってでも、「国民の安心・安全」を優先するという事には、それだけの意義があると僕は思います。

本来なら、福島の原発事故を受けて、ドイツのように「40年で原発ゼロを目指し自然エネルギー開発に集中します。」というような、大きなグランドデザインを提出した上で、個別案件としての原発の停止と、その優先順位などを出す、というのが、本来のあり方で、代替エネルギー開発による経済効果などの良い面のアピールと平行して「原発の停止」などをやっていかねば説得力に欠けるところはあるのです。

でも、それでも、稚拙でもいい。拙速でもいい。とにかく「国民の安心・安全」を優先したことは高く評価しておきたいです。

菅はアホやからこそできたんかも知れませんしな。

いや、はっきり言って「要請」ってなんやねん、弱腰な、なんで「命令」とちゃうねん、とか、「ほんまにもう、なんでこんなに中途半端で思いつきの、行き当たりばったりのやり方でやるかなぁ」とあきれてしまうんですが、それでも、アホでも「安心・安全の優先」をやった事に関しては、正しく評価しなければいけない。

●経済政策より、まずは「命の安全」が優先する。

という事を、はっきりさせないといけないのです。

●命の次に大事なカネの話。

であって、

●命より大事なカネの話。

なんてものはないのです。
そういう話をしている奴は、やはり蔑まれてしまうのですよ。

だから、菅総理の停止要請は、背景もなければ背骨もない、ふにゃふにゃの頼りない決断ではあるけれども、「それこそが国民の望んでいる事である!」と、国民の側から「良いことをされました」と評価してあげなければならないのです。

そうやって評価してやらないと、本当に、せっかくの「要請」を、地元や経済界が受け入れないとかいうアホな話にもなりかねない。だって菅はアホやから、そこまで根回しした上でやってる事ではないですから。
だから国民が支えてやらんとアカンのです。

●浜岡停止は素晴らしいぞー

と大きく叫ばなければなりません。

とくに浜岡原発は、「停めても電力不足におちいらない」原発の代表選手ですからな。そういう意味では停めた方が良い原発のシンボルとしての意味が大きい。
今回の菅総理の要請を社民党の福島瑞穂は、画期的な決断として高く評価してますが、それはそういう意味なんですよ。とにかく安全の側にスイッチを入れたのだ、ということが大事で、稚拙で拙速すぎるやり方ではあるけども、そこは割り引いて評価しないといけないと思います。

こういう話が出てきてはじめて、国民的論議になって、ここから、

●原発は停止しても大丈夫なんだ。

という事実をはじめて知る人も多いと思うんですね。

●原発は、すべてを停止しても火力と水力だけで充分電気をまかなえる。

という、発電設備の現実を、まず国民みんなが知らないといけないのです。そこをみんなが知らないから「原発は必要なんじゃないの?」という話に揺り戻しが出てしまうわけです。

ですから、繰り返し書きますけど、

●原発は、すべてを停止しても火力と水力だけで充分電気をまかなえる。

という事を、もっと一般の人は、それこそ床屋談義ででも、どんどん話題として出すべきなんです。すべてはまずそこからでしょう。

●原発は、すべてを停止しても火力と水力だけで充分電気をまかなえる。

という事です。

どうせついでなので、もう一回強調しておきましょう。




●原発は、すべてを停止しても火力と水力だけで充分電気をまかなえる。




んですよ。
もちろん、補助金で食べてた地域の人たちの生活をどう担保していくのか、とか、「火力と推力だけでまかなえるのに、なんで原発みたいな危ないものを何十基も作ってたの?」という国民の側の疑問とかは、残るんでしょうが、とにかくそれは後から対処する、という事で良いのです。

人間が生きて、死なずにいてれば、論議する機会もあります。
しかし、地震で原発が破壊されて命の不安にさらされたら、その論議や議論をしている余裕もなくなってしまう。
そういう事を、福島の原発事故で、我々は学んだのではないですかね?
というか、それを学ばなければ、いったい何を学ぶのでしょうか。

●命の危険にさらされていたら、まともな論議もできない。

のです。

だから、とりあえず「浜岡停止は素晴らしいぞー」とだけは言っておきます。
というか、言わないと、わかってない人から、いろいろ反発の声が出るのですよ。

で、重要な事をひとつ書いておくと、実は浜岡に関しては原子力保安院は「安全対策をキチンと取ってから運転せよ」となっていて、実は本来稼働できる状態じゃないんですよね。保安院の認可が下りてないのに、勝手に動かしている状態になってるんです。
だから、その意味では即時停止して当然の状態なんです。

で、逆に福島の方は、40年という使用期限を過ぎてるのに、稼働していて、その認可を保安院は去年出してるんですよね。
ですから、この保安院の責任は、かなり重い。
であるのに、命令系統が正しく機能していないのではないか? という問題もあるわけです。仮に「原発は必要だ」という立場の人間であっても、この保安院の責任については徹底追求すべき課題ですから、そこは明確にしないといけないですよね。



●浜岡は、保安院からの許可を無視して稼働させている原発だ。



と言うことも、この際、正しく認識しましょう。

電力不足の話に関しては、新たな電力供給の考え方がいくつもあるのに、そのそれぞれがキチンと国民的な論議の対象にすらなってなくて、それゆえに「市場」が形成されないのが一番の問題なんだ、ということも、この際、不勉強な人には知ってもらいたいです。

国民の側がキチンと勉強しないと、安心・安全をカネで買われてしまって、フクシマみたいなことになるんだ、と言うことを、正しく認識すべきですね。

火力と水力だけでまかなえる、という話は、あくまで既存の発電所の余力の問題だけですが、これからは「新規に建てる発電所は、どんなものにするか」という議論も必要で、そこについては、広瀬正さんあたりはガスコンバインド発電所を推してるわけです。

これは従来の火力発電所を、より効率化させた設備で、エネルギー効率自体がとても高いわけです。そのくせ、建設費用は原発の半分程度で良いのだそうです。

すばらしい! と思うのが普通ですが、電気事業法で「利益率3.5%」と定められている電力会社にしたら、「えーーー!建設費用が半分というこをは上乗せできる利益も半分になってしまうじゃないですか。それは我々の生活をおびやかすことだから嫌です」という話になってしまって、「そんなものよりコストの高い原発にしましょう。その方が利益がたくさん出るから」という話になって、「それより新規原発を!」てな判断になっちゃうんですよね。

だから、本来は電気事業法の見直しも必要だし、いろいろ考えないといけないんですけどね。でも、ともかくそういう法的な事情も、この際キチンと国民の側が学習していかないといけません。

自然エネルギーに関しても、たとえば太陽光発電というのは、国民のひとりひとりが「発電主」になるわけで、電力会社にしてみれば、そこから電気を買い取らねばならないわけです。
でも、発電と送電が一体化してる会社としては、いわば個人発電主は、商売敵ですからな、そら自然エネルギーの事をよく言うわけがないのですよ。必ず「自然エネルギーは不安定だから良くない」とか言います。

いやいや、それは電力会社が発電も送電も独占していて、自然な送発分離の形になってないから、そう言うだけでしょ? ということも、我々国民の側が勉強しないといけません。

テレビはおおむね電力会社寄りの意見しか出さないので、テレビでは自然エネルギーは必ず「不安定なエネルギー」という偏見付きでしか紹介されないわけですよ。
まぁ、ライオン提供の「いただきます(古い!)」とか「ごきげんよう」で、出演者が花王の石けんの話や化粧品の話をしないのと同じで、電力会社にとっては、太陽光や風力は「競合他社」なわけです。だから、テレビや新聞で、まともに自然エネルギーの話なんか出てこないのです。
そういう事も国民は、正しく認識すべきですしね。

自然エネルギーが安定しない、というのは、本来送電・配電が電気を買って、安定させるのが仕事なわけです。自然エネルギーも数が増えればある程度の安定感は出てくるはずなのですよ。そんなの当然じゃないですか。でも、それを電力会社がやってないわけです。

特に、風力と太陽光なら補完しあう関係にもなるはずだから(天気が良い時は太陽電池は強く、天気が悪い時は風力が強い)、上記のガスコンバインド発電所と組み合わせれば、かなり現実的な電力供給の見込みも立つはずです。

とくに電気の地産地消化を進めれば、電気を使う場所で電気を起こすわけですから、送電線から熱となって逃げていく電気というのが節約できます。原発は一基作って大量の電力を地域全体に配る、というやり方ですから、電線の上で熱となってムダがやたらと増えるのですよ。

でも、自然エネルギーを使った電力供給などという事をすると、電気事業法で利益率3.5%と定められていて、送電と発電が一体化している電力会社は「発電所を新規に作るコスト分」の上乗せができなくなるわけですよ。
儲からない。
社員がまともな暮らしを維持できなくなる。

だから、「自然エネルギーは不安定だからダメ」という宣伝をするわけです。

良いですか? 利益は3.5%と決められていたら、ウランにしろ、石油にしろ、何かを「仕入れ」たら、その仕入れ値に応じて利益が取れるから、電力会社は儲かるわけです。

でも、太陽光発電や風力発電で、そんな「仕入れ」が発生しますか?
自然エネルギーでは、そんな「仕入れ」は発生しない。永遠に「燃料購入費」が発生しないのですよ。
燃料購入費が発生しないということは、そこに上乗せできる「利益」が発生しない、ということです。
だから、電力会社は「自然エネルギー」が嫌いなんですよ。

そこのところを、正しく正しく、国民の側が気づかないといけないですね。

他にもいろいろ国民の側が勉強しないといけない項目は多々ありますが、とにかく「民主主義」というのは、国民が主権者として判定・判断をする社会の事であって、それを維持するには「国民が勉強し続ける」というリスクを喜んで取っていくというスタンスが不可欠なんです。

ここのところは絶対に必要なことですから、みんなで頑張って勉強しましょう。

勉強しないということは、ヒトラーのような独裁者が出てきても、その善し悪しが判定できず、搾取されても気づけない、と言うことを示します。

そして、真の民主主義国家を目指すなら、僕だけが勉強しててもダメなんです。
これを読んでるあなた! あなたも勉強しなきゃ、ダメ。ヒトラーが出てきたときに気づけなくなりますよ!
ということです。

日本人は気づいてないですけど、まず欧米では、そういう「国民の義務としての勉強」を、国民が一人残らずとはいわないまでも、まぁ8割から9割の人がキチンとやってるそうです。
(だからこそ、新聞社などの「編集権の独立」がシステムとして守られているわけです。)

日本人は、そこがダメ。
何故勉強しなければいけないのかの、根本がわかっていない。

「カネより命が大切」と思うなら、キチンと勉強しないといけない。

そういうことです。

だから、とりあえずアホ菅の人気取り決定は、我々国民が勉強する良いきっかけとなります。
だから、勉強しましょう。

送電と発電の分離が何故必要なのか?
電気事業法とはどんなものなのか?
総括原価方式って何?
コジェネシステムって何?
電気自動車とガソリン自動車のエネルギー効率はどのくらい違うの?

などなど、エネルギーに関して学ぶべき事は山のようにあります。僕もまだまだ勉強の途中です。教えあって、学びあう気持ちを持つことが、「安心・安全」な環境を生み出すために、どうしても必要なことです。

勉強しましょう。
みんなで。

原発に関しては、このひと月、いろいろ勉強してきました。
あまりに無関心なままであった自分を反省。国民として情けない。

えっ? と驚くような話もいくつもありましたが、全部本当でした。

●原子力がなくても火力だけで日本の電気はまかなえる。
●日本の電気は世界に比べて割高。(しかも燃料の処理などの価格はこれから上乗せ。)
●世界は自然エネルギーの流れ。
●海外では20年前後で自然エネルギー100%を目指すという話も出ている。
●洋上風力発電をやれば東電の一年分の発電量がまかなえるという試算も。
●日本の自然エネルギーの技術は世界一。
●しかし、自然エネルギーの市場はまったく育たず。
●なぜなら、電力会社が自然エネルギーの電気を買わないから。
●電力会社が自然エネルギーを買わないのは、自分たちが儲からないから。
●電力会社は利益率3.5%と電気事業法で定められているのでコストが上がったほうが得。
●一基3000億の火力では105億しか利益が取れない。原発は4500億で157億の利益。

ということなんですね。
本質はそういうことなんです。
だから、こんな事故があっても新規原発の計画が廃案にもならない。「また動かしたい」と言っている。それは単に法律の縛りから言うと、電力会社が稼ぐ方法は「よりコストのかかる仕組みで電気を作る」しか方法がないからなんです。そうしないと、自分たちの生活が破綻するわけです。

この利益3.5%を上乗せする方法を、「統括原価」というそうです。詳しく知りたい方は「統括原価」のキーワードで検索してください。なんで東電が、この期に及んでいまだに新規に原発を作ろうとするのかがさっぱりわからなかったのですが、この「統括原価」のことが分かって、「こらあかん」と思いました。「統括原価」こそが諸悪の根源だと僕は思います。

ですから、解決方法としては、電気事業法の改正を行うより他に手はないはずです。
だからこれは「政治」の問題で、「政治」が国民の意見を集約して国を動かさねばなりません。
それしか方法はないんです。
(本当は核エネルギーサイクル開発からの撤退ということを政府方針として閣議決定しないとアカンと思うのですが、それはまぁ付随問題ということにしておきます。)

国は、この期に及んで、いまだに復興財源をどうするかとか馬鹿なことを言ってます。そんなもの建設国債でも特別国債でもなんでもいいから、さっさと国民から借金して、困っている人たちを早急に救うことが最優先であるのに、何を馬鹿な論議をしているのか、ということです。
(復興増税などキチガイの言説です。頭がおかしい。国家予算の割付構造の事しか考えてなくて、経済の仕組みがまったくわかってない馬鹿の発言です。)

でも、政治家が国民不在の論議をしているのは、われわれが政治家に正しく意見を伝えていないからだ、という事もいえます。

表題の河野太郎は、自民党の政治家で、あの河野洋平の息子ですが、自民党の政治家なのに骨の髄から反原発という人です。
この人の意見がとにかくよろしい。

まず、このブログを読んでください。

●救済されるべきは東電ではない
http://bit.ly/f5L1I3

東京電力は賠償の金を電気料金に上乗せしようとしているが、それは駄目。まず自分たちが持っている資産などを全部吐き出してから考えろ、と言っていて、これは正論だと思います。(正論ではあるけど、現実的落としどころは、またちょっと違うのかも、ですが。でも、まずは正論を通さないとグダグダになるのです。)

で、送電網を国に売れ、と言っている。そうして実質的に送電と発電の分離を行う、という手順の提案です。これも非常に正しいと僕は思います。

日本の高い技術を、自然エネルギーに振り向けるには、国内に自然エネルギーの「市場」ができないと駄目なんです。そのためには送電網が一企業の独占物ではなくて、広く国民全部に開かれていないと駄目です。

なぜなら、たとえば太陽電池を家庭で導入するときには、あなたが作った電気を売る先がないとメリットが出てこないからです。
このあたりは電気の固定料金買い取り制度(これが日本版のフィードインタリフだったんですねぇ。知らなかった。でも率とかが悪いと思うけど。)というのはできてますが、どうも電力会社による買取は任意らしいのですな。話にならん。

だから、こういう話にならない事を、どうすれば実現できるのか?

という話になって、その点でも河野太郎は正しい事を言っております。


●声を上げますか、それとも泣き寝入りですか
http://bit.ly/eYGjHG

のブログで書いてるんですが、「とにかく、あなたの地域にいてる参議院や衆議院の議員に個人として意見を言いに行け」と言ってるんですね。

デモをするのも悪くないが、まず国会議員に直接文句を言えと。
それも、自分が住んでいる地域の議員に言えと。

そうか!その方法があったか!
なんで気づかなかったのか!

という気分です。

僕も民主党本部などにはメールで文句を送りつけたりしていたのですが、(当然本名で。本名でないと軽く扱われて効果が薄い。)直接議員に言う方が、そりゃ効果は高いわなと。

で、これはもう国家存亡の危機なんですから、民主党であろうが自民党であろうが社民党であろうが、なんでもかまわん。
とにかく衆議院や参議院で議決する、一票を持っている議員に直接文句を言うというのが、一番正しいし、効果も高いと思います。

反原発デモが東京中で起きているというのに、東電から広告費をもらっているマスコミは全然それを報道しません。だからマスコミに頼っていては結果が出ないわけです。

だからまず国民が動く。直接政治家に意見を言う。

これが正しいですわな。
ずっとどうしたらよいのか分からなかったのですが、これはかなり効果的な方法です。

いま、上記の河野太郎さんのブログは通常の4倍のアクセスで閲覧が進んでいるそうです。分かっている人は、着実に情報を得ています。このあたりtwitterの威力ですわね。僕もこういう情報はtwitterで得ております。
(twitterをこれからはじめようと言う人は、とにかくフォロー数を増やしてください。世間の風がどう吹いているのかを知る、くらいのつもりで、最低100人です。この最低100人の壁を越えないと、まともに情報が入ってきません。僕で現在1000人くらいです。)

まぁ、なかなか政治家の事務所まで出かけていって、話をするというところまではできないかも知れませんが、政治家にメールで意見を言うというくらいなら、まずはできると思うのでやってみようと思ってます。これは僕もいままでにも何度かやってます。内容によりますが、かなり批判的なことを書いて送っても、時間がかかっても返事をくれたりします。個人対個人という事になりますから。文句を言って「ぷい」と横を向いて返事もしないというような、お子ちゃまは政治家にはなれないでしょうし。なんだかんだ言っても、政治家になる、というような人は偉いのです。責任、という事をわきまえているのです。

(わきまえていない議員は落としてやればよろしい。このあたりが役人とは違うのです。政治家は落とされるのがいやだから、国民の意見をキチンと聞くのです。そこを正しく認識しましょう。)

それから、表題で書きました福島瑞穂がけっこうがんばっています。
識者との対談とかやってます。
さすがは反原発の社民党ですね。こういうときは頼りになる。

いまの民主党は民社党出身議員も多くて電力会社とはもともとズブズブなわけですから、もともとかなり原発問題には大鉈を振るうことができない体質なわけです。
だからこそ、たとえ民社党であっても議員に直接文句を言うというのが効果が高いわけです。それも地元の声として出すのがよい。

ご近所の人たちと意見をまとめて持っていければ一番なんでしょう。
「とにかくもう原発はいりません」という事を言わないと駄目なんです。

で、まずそういう人たちはマスメディアに洗脳されていて「え? 原発がないと今の暮らしが支えられないんでしょ?」とか言うに決まってるんですが、そうじゃないんですよ。休眠している火力発電所を全部動かしたら、とりあえず日本の電気は全部まかなえるんです。

で、自然エネルギーもかなり可能性が高くて、しかも、その導入や開発などをすれば、日本経済が上を向く可能性もかなり高いんですよ。

で、そういう話を福島瑞穂はこつこつと教えてくれてるわけです。
以下の動画を見てみましょう。
(お急ぎの方は「対談1」だけでよいです。)

●福島みずほ対談1 田中優さん「原発に頼らない社会へ」
http://www.youtube.com/watch?v=KhEEwZ7xKyE

●福島みずほ対談2 飯田哲也さん「中央集権から地方分権型へ」
http://www.youtube.com/watch?v=57R64qe1nwI&feature=relmfu

●福島みずほ対談3 西尾獏さん「自然エネルギーへの転換を」
http://www.youtube.com/watch?v=Dhqi5BxqVYE&feature=relmfu

●福島みずほ対談4 ドイツの脱原発・自然エネルギーの現状
http://www.youtube.com/watch?v=-3frIrHKwes&feature=relmfu


あと、「火力発電所だけで電力はまかなえる」という話に関しては、やはり小出先生のグラフが一番わかりやすいので、それもリンクしておきます。


■原発なしでも電力は足りてる 小出裕章
http://www.tweetbuzz.jp/entry/37024539/www.youtube.com/watch?v=PLJVLul6Wz0

「よくわからんわ」という人は、まず、こういう基本情報をしっかりと頭に叩き込んでおかねばなりません。そうしないとマスコミの洗脳攻勢にあっという間にやられてしまいます。味方と思ってた人が腰砕けになるとかするわけです。そういう効果をこそ、きゃつらは狙ってるわけですから、そういう地盤固めをしておかないといけません。
なにより僕自身が「原発がないとやっていけないんでしょ?」と思わされてきてましたから、よほど注意して「それは違うのだ」ということを理解しておかないと、本当に足元をすくわれると思います。

実際、こういう恥さらしな特集もあるわけです。

●原子力発電の代替エネルギーは何か
「空想エネルギー論」を蔓延させないための本質的コスト論
石井 彰

http://cmad.nikkeibp.co.jp/bin/checker?mode=4&mo=11&m=100016&d=0&e=0&s=0&c=&et=20110422040000&q=140362&o=23&url=http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20110413/219422/

この特集のサブタイトルになっている「空想エネルギー論」の「空想」というのは自然エネルギーのことを指しています。なんちゅうか、実にいやらしいタイトルのつけ方ですが、原発は核エネルギーサイクルと一体化してはじめて安くて長く使えるエネルギー源になるわけで、高速増殖炉の稼動すらまともにできていない原発こそが「空想エネルギー論なのだ」という視点が、この特集にはまったくないわけですよ。本当に馬鹿そのものです。

でも、こういう特集を日経ビジネスという雑誌が、上下にわけて大キャンペーンを打つわけです。経団連とずぶずぶなんやろなぁ、ということで、この記事は本当にひどいと思いました。

まぁ、とにかく、いくらデモをやっても、マスコミが取り上げないというのは、どうしようもない最悪状態です。電力会社に買収されてるわけです。

だいたい「ぽぽぽぽーん」のACだって、役員は電力会社の人間ばっかりですから。
マスコミはもう、本当に全然役に立たないのです。
前の戦争の時に日本全体を戦争に駆り立てたのもマスコミですから。
そこのところを忘れずにおきましょう。
いまだと「増税」と「TPP」ですかね。前者は役人のためのもの。後者はアメリカのためのもの。そういう利益団体に政治家が操られているわけです。

だから、キチンと情報を得て、政治家に直接かけあう、ということをしなければなりません。毎日顔を洗ったり、布団をあげたり、ゴミ出ししたりするのと同じことです。そういう感覚で「わしはこれは嫌」という事を政治家に言っておくということをしないといけない。役人もアメリカ高官も、それをしてるわけです。で、我々国民がそれをしないから、役人天国、アメリカの言いなりになってしまうわけですから。

ずっといろいろ調べていて、どうしたらいいのかよく分からなくて、ずっと考えていたのですが、この河野太郎さんの呼びかけが、もっとも現実的かつ正しい方法だと思いました。
みなさんも、地域の国会議員にいろいろと意見を言いましょう。まず人間対人間として、真摯に接するということをしないと駄目なんだと思います。
結局はそういうことが力を持つのだと思います。

書かねば、書かねばと思いつつ、でも具体的な行動策がわからなくて書けないままだったのですが、河野太郎さんの書き込みを見て、「そうか!」と思い立ち、あわてて、書きました。
ようは、もう行動するときだ、ということですね。

少なくとも僕は国会議員あてにメールは送ります。議員事務所に行くパワーのある人はぜひ行ってください。

(こういう事は、それぞれの人ができる範囲でできる範囲のことをすればいいんです。みんなが議員事務所に行く必要はないんです。だから「やってないから駄目だ」とかは言わないでください。1億円を出せる人は一人で一億円を出す。100円しか出せない人は仲間を募って100円を増やす。そのどちらも正しいのです。とにかく何らかのアクションを起こすこと。それしか言いようがありません。で、何もしないより、したほうがうんとよいのです。)

なんというか、小沢一郎氏の事については、とにかくやたらとマスコミが叩く。

それが一体何故なのかが、どうにもよくわからなくて、かなり長く悩んできました。
でも、それが最近、かなりわかってきたので、ちょっと書きます。


言ったら悪いけども、小沢さんはブオトコなので、見た目で嫌いだ、というつまらん理由も、一般大衆の側にはあるわけですが、しかし、それ以前に、だいたい小沢さんがニコニコ笑っているところを、マスコミはもともと報道しないわけですね。写真の選び方から、すでに偏向している。

で、これが何なのか? なんでそういう偏ったことばかりするのかが、とにかくわからんかったわけです。ずっと謎であった。

もちろん、アメリカの陰謀説とかいろいろあるわけですけど、それはそれとして、それとは別にマスコミ自身にとって、何らかの思惑があるはずだ、というのがあって、そこが全然わからんかったんですね。

で、ネットでいろいろ見ていて、ひとつ「これはあるやろなぁ」と思ったのは「悪ということになっているから、そう扱う。」という、もう、実にヒドイ、低脳な判断がある、ということですね。

とにかく、新人の記者やらアナウンサーとかは「小沢は悪ということになっている」という刷り込みがされてるという感じなわけです。そういう判断をしないと「カイシャ」の中にいてられない空気みたいなもんがあるんでしょうね。

この空気がまずもってバカの極みなのだけれども、じゃあ、なんで、「カイシャ全体で悪人と認定しているのか?」というのが課題になってくるわけです。
空気にまでなっている事というのは、無批判に受け入れるべき「文化」になってしまっている、ということなんですね。そこには「マスコミ全体での共同価値観」が働いているはずなんです。

つまり、僕に見えないのは、そのマスコミの「共同価値観」が一体何なのか?ということなんですね。
小沢=悪と認定するには、それなりの理由が必ずあるはずなのに、実はそこの構造だけが明らかにされていない。
だから、ヒステリックな「政治とカネ」報道のエスカレートぶりが、いまいちよく分からないわけです。

マスコミの人間たちが、ここまで小沢を毛嫌いするには、マスコミの側に「嫌う理由」が必ずあるはずだ、ということなんです。

ここのところを、よーーーーーく、よーーーーーーく、考えて欲しい訳です。
人間、自分の得にならない事はしないんですよ。
だから、行動の理由は必ずある、ということですね。

で、その理由とは何か?

答えは、ものすごく簡単でした。答えは、


●小沢一郎はマスコミの力を借りずに選挙に勝てるから。


だったんですよ。
ここのところが、全然僕にはわからんかった。テレビ報道を見ているだけでは全然分からない。

僕も知らなかったのですが、ようはテレビ新聞などのマスコミは「政治家の人気」を放送・報道でどうにでもイメージ付けできるから、その「権力」をカサにきて、政治家に対して偉そうにふんぞり返って、いろいろと無心してるらしいんですね。

そういうもともとのマスコミの「体質」こそが小沢さんが叩かれる原因だったわけです。

このあたりは、小沢さんが40代の若さで、自民党の幹事長になったときからの因縁の確執だったわけです。

通常、党の幹事長というのは、選挙対策の責任者、ということになります。あからさまに言うなら、「選挙戦の指揮官」という役割を担うことになります。

ですから、党の幹事長ともなれば、選挙の前後でマスコミに叩かれないように、各新聞社やテレビ局などに挨拶回りをして、「うちの党の事を悪く書かないでね」とお願いに回るわけです。
お願いと言えば聞こえはいいですが、ようは袖の下を渡しに行くんですね。新聞、テレビのお偉いさんは、それで私腹を肥やしていた時期があったわけです。っちゅうか、多分いまでもあるんでしょうな。情けないことに。

ところが、小沢さんは、たかだか40代の名前もない若造政治家だったのに、マスコミの挨拶回りを全然しなかった。つまりはマスコミに「袖の下」を渡さなかったわけです。

で、小沢さんが何をしたかというと、「投票するのは国民なのだから、地元の人や組織にお願いに行こう」と考えて、それを実行したわけです。そっちに袖の下を渡したのかどうかまではわかりませんけど、とにかく現場第一主義で選挙を取り仕切って、マスコミ対策はほとんどしなかった。

で、どうなったか? というと、マスコミの記者たちは小沢さんがどこをどうかけずり回っているかを取材することもなく、デスクでふんぞり返っていたから、「どうせ自民党は負けるよ」と予想をしていたわけです。宇野総理の頃の話らしいですけど。

そしたら、小沢さんが幹事長になって最初の地方選挙(千葉の方だったかなぁ)で、自民党が勝っちゃったわけです。

宇野総理が女性スキャンダルでえらいことになって、自民党の人気がものすごく落ちてた時なんですよ? 新聞・マスコミも当然自民党の事は叩きまくっていた時です。肝心の自民党の新人幹事長が「あいさつ」にも来なかったのだから、かなりの自民党叩きキャンペーンをやっていたわけです。

なのに、選挙で勝った。

マスコミの力なんか不要。

そういう事実を見せつけられたわけです。

マスコミの力を借りずに選挙に勝つ。それが小沢さんなわけですよ。これは、田中角栄仕込みの「国民との直接対話」路線なわけです。

で、その「国民との直接対話」というのを、マスコミは「きっと有力者などにカネをばらまいてるに違いない」あるいは、「いろいろと便宜供与をしているに違いない」と勘ぐって報道してるだけなんですね。

なんでそういう話になるかというと、マスコミの上の方の人間が、まさに「人に言えないお金」をもらいまくってるから、なんですよ。

たとえば、政権与党になりますと、官房機密費、というカネの出入りを明らかにしなくて良いお金をある程度自由に使っても良いということになっているんです。
この官房機密費は、かなりのところがマスコミ対策、ということで大手マスコミである新聞社やテレビ局に流れて行ってる可能性が高い。

これ、税金ですからね。官房機密費。

で、出入りをはっきりさせなくて良い金が結局どこへ行くかというと、「個人」に行くわけですよ。まさに袖の下ですね。

テレビ局や新聞社、あるいはそういうテレビの政治番組に出ている政治評論家のたぐいのところに流れて行ってる。
もう、はっきり書きますけど、テレビに出ている政治評論家の三宅なんちゃらとか岩見なんちゃらあたりは、もらったことがあるのは確実だと思うね。バレバレやもん。いろいろ状況証拠とか見ると。

だから、小沢さんが「政治とカネ」で叩かれるのは、まさに新聞・テレビに袖の下を渡さなかったからこそなんですよ。



「あいつはわしらに袖の下も渡さない。なら、絶対に良いことなんか書いてやるもんか。」


というのが、マスコミトップの偽らざる本音なのであります。
こういう事が、この一年くらいで、ツイッターとか読んでいて分かったことであります。

2009年の夏に、民主党が大勝したときだって、おそらく小沢さんはマスコミにあいさつにはいかなかった。40代で自民党の幹事長になった時と同じです。一切マスコミに「良く書いてね」とはおもねらなかった。

でも、小沢民主党が勝つことは見えていた。そういう記事を書かねばならない。それはくやしい。イヤだ。袖の下ももらってないのに、なんでアイツの宣伝をせねばならんのか! ということで、警察とグルになって「のりピー事件」なるものを延々2週間にも渡って報道し続けた、ということなんですよ。

田中角栄を80点の政治家とすれば、小沢さんなんて、たかだか60点くらいの小物だと僕は思います。
だから、小沢一郎をことさら持ち上げる気持ちなんか全然ないんですが、それでも、あの時のノリピー報道はあまりに異常だった。
なんでそういうどうでもいい芸人の話が、あそこまで大きく取り上げられなければならなかったのか?

それは、大きくは、こういう大前提があったからなんですよ。

で、この「新聞のトップ」というところに、はっきりと「読売のナベツネ」がいてます。ナベツネが新聞報道を牛耳ってるのですよ。

まずは、こういう、大きな、大きな構造というものに、やっと僕は気づくことができたし、こういうことを、少なくとも身の回りの人には知って欲しいな、という感じはしますね。

ま、そういうことであります。

エジプトの革命は、別に民主革命じゃないそうです。なぜなら、エジプトは民主的な国だから。
今回の革命は反米革命なのだって。ムバラクが親米で、それがとにかく許せない、ということ。

日本も状況は同じ。菅さんがダメなら前原で、とかアメリカは考えてるみたいやけど、前原嫌~い。

日本もエジプトに続け。とは思うが、さて続けることができるか?

エジプトの事は、このブログがわかりやすいです。
http://ameblo.jp/fifi2121/entry-10788441634.html

この情報はtwitterで茂木健一郎さんのツイートから知りました。
みんなちゃんとtwitterやりましょうね。
エジプト革命もtwitterと、facebookからデモが起きての出来事ですから。

日本は特に記者クラブの情報カルテルがひどいです。ほんとにひどい。
腐ったマスメディアでは、全然大事な情報が伝わらないからなぁ。
本当に困った事です。

どうにも、マスコミの情報と、ネットでの情報の差が大きく開きすぎていて気持ち悪い。

そう思って、どうしてこういうことになっているのかを考えてみるに、やはり、



●不正集計が行われる予定なのだ。



という見方しか成立しなくなってきた。
ずっと、「このまま小沢さんが総理になったら、マスコミは自分たちの報道をどうするつもりなのだろう?」と思っていたのだけれど、ここまであからさまに「人気の捏造」をやっているのを見たら、もう、考えられるのは投票の不正集計計画しかありえない。

それがずっと気になっていたのですが、やはり同じ事を言う方があらわれました。
植草一秀さんです。

世論調詐捏造は代表選投票不正集計用アリバイか:植草一秀の『知られざる真実』
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-fe4c.html

もし、民主党の代表選で菅直人が選ばれたら、それは不正集計をしてでも、官僚が自分たちの利権を守り通した、ということなのだと理解しなければなりません。

いま、ネットとマスコミの報道が、ここまで違うというのは、そういう事です。
他に情報の読みようがないです。
だからそういう事なんです。

僕は不正集計を防ごう! とかは言いません。やる奴はやる。ましてやマスコミと官僚はいまや完全に一体化してます。持てる力をフルに使ってくるでしょう。

だから、このネットとマスコミ報道の差があまりに大きいという事実の意味をこそ、いま、我々は正しく把握しておく必要がある、ということです。

どういう結果になったとしても、とにかく、このネットとマスコミの状況のあまりの違いこそが、すべての事実を表している、ということです。

以上。

マスコミは市民の敵です。意識して徹底して疑いましょう。
マスコミは市民の敵です。意識して徹底して疑いましょう。
前回「政治のことは書かない」としておきながらも、やはりあまりにマスコミの恣意的な報道、捏造としか言いようのない情報「作成」の状況に、これはネット側の意見も知る人間として、少し書いておかないとアカンなぁと「義務」でちょっと書いておきます。

民主党の代表選の事ですが、あまりにマスコミとネット側での支持率が違いすぎるんですね。いくらなんでもこれはひどいなぁと思うので、その事を少し。

ネットで調べた人がいてるので、その画像を貼付けておきますが、それとは別に、僕なりに調べた結果も書いておきます。

まずマスコミ側。

(データ紹介開始)------------------------------
●共同通信 2010/08/28 19:21
菅氏69%、小沢氏15% 民主代表選で緊急世論調査

--------------------------------------------
●日経新聞社電子版 2010/8/29 21:41
「首相にふさわしい」菅氏73%、小沢氏17% 本社調査

--------------------------------------------
●読売新聞 2010/8/29
代表ふさわしいのは?菅氏67%・小沢氏14%

--------------------------------------------
●JNN 2010/9/6
動画: 新代表に菅氏66%、JNN世論調査

(データ紹介終了)------------------------------

という結果を出してます。

しかし、ここで明確にしておきたいのは、



●菅政権の「支持基盤」は、官僚+マスコミ(記者クラブメディア)である。



ということです。
いちいち細かいことは書きませんが、記者クラブに入っている5大紙+それに連なるテレビ局+NHKは、根本的に全員結託して小沢さんが提案している「改革案」が大嫌いです。自分たちの利権が食い荒らされてしまいますので。
だから、菅政権は、官僚+マスコミに支持されて政権維持をしているのです。
(それもまたひとつの政治勢力なので、そういう流れになってしまうのはある意味必然なのです。マスコミは絶対的に菅さんの味方につく、ということです。)

記者クラブメディアというのは、朝日・毎日・読売・日経・産経の5大紙とそれぞれが持つグループのテレビ局、プラスしてNHKのことです。(プラスして文藝春秋と週刊新潮も入ります。)

基本的には、これらの一派は「同じ釜の飯を食っている仲間」です。

さて、ネット側の調査も見てみましょう。

(データ紹介開始)-----------------------------------------
●ライブドア 2010年8月29日 (日)
ライブドアネット調査支持率 小沢氏61.8% ・ 菅首相 38.2%
【民主代表選】菅首相と小沢氏、どちらをより支持する?(公式)
(この質問作成時点・約9500回答で) 菅首相…38.2%・小沢氏…61.8%
--------------------------------------------
Infoseek 内憂外患アンケート2010年9月3日現在
菅直人首相 185票(5%)
小沢一郎議員 3865票(95%)
棄権する 29票(1%)
--------------------------------------------
きっこのブログ 2010.08.31
緊急アンケートです!
民主党の代表選、あなたは誰を支持しますか?
1.菅 直人
2.小沢 一郎
3.きっこ
2010年9月3日現在
2667票:菅直人
14680票:小沢一郎
--------------------------------------------
読売オンライン:みんなのYES/NO
菅氏26%
小沢氏74%
(データ紹介終わり)----------------------------

ネットの側は、小沢さんの圧勝です。あまりに差がありすぎます。

マスコミでも、スポニチのように縛りの少ないところでは、このネットとマスコミの予想の違いを取り上げたりはしてるようです。

(引用開始)--------------------------------------------
菅首相より小沢新首相…サイト調査で圧倒8割
スポニチ
スポニチは公式サイト「スポニチ・アネックス」で緊急アンケートを実施したところ、有権者からの支持では意外にも?小沢氏が圧倒的な強さをみせている。

 スポニチは26日の小沢氏の出馬表明を受け、同日午後4時からアンケートを実施。最終集計では一方的な結果が出た。

 1676人から回答があり、「菅首相と小沢氏のどちらが民主党代表(首相)としてふさわしいと思うか?」の問いに対しては、約80%にあたる1336人が小沢氏。「小沢氏が立候補を表明したことについてどう思うか?」の問いでは約82%の1371人が「出馬した方が良い」とした。
(引用終了)--------------------------------------------

これらのことを見てもわかるように、とにかく、マスコミの側は、「一般市民を操作したい」わけで、とにかく恣意的な調査を行って、それで平気なんですね。

ネットで、実際に新聞社の電話調査を受けた人の話も載っておりましたが、もともとの世論調査のやり方自体にかなりの問題があるわけです。

「小沢一郎氏は政治とカネの問題で、検察に事情聴取を受けましたが、この問題に関してあなたは支持しますか」とかやってるわけです。

たとえば、ある調査を受けた人の話をまとめると、

●日本テレビからの質問内容

「アンケート対象年齢がありますが以下に該当しますか?
女性は20歳代~30歳代まで。
男性は30歳代(うろ覚えですが)~50歳代まで。」

(1)支持政党をお答えください
(2)菅内閣を支持しますか?
(3)総理大臣としてふさわしい人は?
(4)小沢一郎氏は日本の財政を立て直すことができると思いますか?
(5)代表選後に民主党が分裂するようですが、分裂した後も民主党を…


という内容だったようです。

この報告をしてた方は、最後の「代表選後に民主党が分裂するようですが」という前提に腹を立てて、日本テレビに抗議の電話をしたそうですが、まぁようするに、こういう恣意的な質問の仕方をしているということです。分裂するかどうかは分からないし、少なくとも菅さんも小沢さんも民主党の挙党態勢をアピールしているのに、こういう質問内容を立てているわけです。

質問の流れもかなりおかしい。代表選に菅さんと小沢さんが立ちました、「次の」民主党代表にはどちらがふさわしいですか?と聞くなら話もわかりますが、まず「菅内閣を支持しますか?」と聞いた上で、総理大臣としてふさわしい人は誰か?と聞いてます。この設問まで小沢さんの名前は出てきませんから、何も考えてない人は、反射的に「菅さん」と言うだろうし、小沢さんの名前もパッとは出てこない。
しかもその後に小沢さんの名前は出てくるけれども、いきなり日本の財政を立て直すことができると思いますか?と聞いてくる。景気じゃなくて財政ですからねぇ。とにかく、質問項目の立て方自体がものすごく偏ってるわけです。

まぁ、そういう仕組みがあって、「菅支持優位」という数字が出ているのだ、ということを、まずは頭に入れてください。

ネットの書き手として、かなり有名な「きっこ」さんの記事、

民意は小沢支持
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2010/09/post-7bfb.html

も、参考にぜひ読んでいただきたいです。
ぼく自身は、きっこさんという人は、少し感情論に走りがちなので、好きな人ではないのですが、この「民意は小沢支持」という一文には全面的に賛同します。

ようするに、ネットを通じて、自分の意志で情報を取得していくような人たちなら、多くは小沢支持だ、ということです。
「民意は小沢支持」というのは事実でしょう。

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と、ここまでは書きましたが、でも、この間から、僕が政治の事は政治に任せると書いてるのは、実はある意味、あきらめがあるからなのです。

はっきり言って、ここまでひどい情報操作をするなど、とうていまともなジャーナリストとは言えません。でもしかし、「権力者」というのは、そこまでの事をするものなのだ、ということです。

そういう権力者の無茶苦茶さを知らないままに操られてしまう人もまた、僕と同じ国民なのだよな、という嘆きがあるのです。

もちろん、できる限り、知り合いで「騙されている」人には、洗脳を解くように説得はするのですが、そればかりをやってることもできないわけです。
毎日新聞を読んで、それを「正当な情報源」と思って、ネットの情報などゴミための情報で信用ならん、と思っている人も多いわけです。そういう人たちを洗脳から解こうとしたら、日常生活において、ギスギスしたけんか腰の会話をしなければならなくなってしまいます。
それは決して幸福なことではありません。

だから、とりあえずは、自分のやるべきことをやって、人間関係を良くした上で、信用してもらってから、「僕はこう思うよ」と自分の意見として上記のような事を言うしかないわけです。

これは、とても時間がかかる方法なんですけど、でも、そうするより他に「うまく行く方法」がないんですね。
だからそうするしかないんです。

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おそらくは、まず間違いなく、官僚+マスコミの後ろには、アメリカ、あるいはニューヨークに拠点を置くユダヤ系金融グループなどの黒幕がいます。でも、そのあたりは、本当に証拠がない。だから、説得力を持って語る術が僕にはありません。

郵政の見直し法案も、この春まではなんとか可決すると思われていたのに、菅政権になって全部流産。ようは500兆円もの資金をアメリカの金融グループなどに貢げ!と言う声が大きいということなんでしょう。

100年に一度と言われた大不況がアメリカを襲っていて、とんでもないこげつきを出してしまった。それはパソコンとネットという発明によって、1995年以降、リーマンショックまで、えんえんと「金融バブル」を新技術によって膨らませ続けてきた結果でして、その実態のないバブルを、まだまだ膨らませ続けたい一群がいてる、ということなんですね。

本来は、そういう人たちは、「山と張って、目が出なかった」人なのだから、市場から退場しなくちゃいけないのに「もっと資金があったら取り返せるがな」と資金の要求をしているということです。

そういう人達が、「もう一度山を張るんだから」と500兆円の郵貯を狙っていて、とりあえず見直し法案の流産でなんとか外資が入る状態を維持できた、ということです。

金額が半端ではありませんから、この資金を確保するためには、それこそ何十億ものお金が投資される可能性があります。
しかも、その投資の仕方は、上のマスコミの恣意的な質問内容のように、すでに常軌を逸しています。つまり、


●目的のためには、なんでもやる。


という非情の世界に入っている、ということです。
裏の力でもなんでも使う、ということです。
バレなければ、何をやってでもやりとげると言うことです。
いや、「多少バレても、やってしまわねばならない」という事にまで至っています。
そこまで、いまの「世界不況」は深刻です。

だから、投票の数字というのも、実はまったくあてにはならないと思っています。

ブッシュが大統領になった時に「集計機のミスがあった」と話題になって、選挙の有効性が問われたりしましたが、それは時の流れの中でいつのまにか話題にもならなくなりました。
いまや投票の集計も機械でやるようになってますから、そのプログラムをどういじるかで、どうなるのか、わかったものではないのです。

で、実は、この間の参院選でも、けっこうな地域で集票機は使われていたんです。

だから、今度の民主党の代表選でも、数字がどうなるか、わかったものではないのです。
テレビや新聞が、ここまでうがった世論調査をあえてやるのは、そのための証拠づくりのためかも知れないのですよ。いや、本当に。

だからこそ、ネットでの支持率も、少なくとも僕は明確にしておきたいなと思いました。

官僚+マスコミには、この他にも、「邪魔な政治家を殺して、それを自殺として処理する」という得意技もあると言われています。警察と裏の世界の人間が手を結べば簡単なことです。

そこまでの最悪の事態も想定した上で、物事は見ないといけないし、日本でもとうとう、そういう見方でみていないとダメな状況になってきているようだな、というのが僕の判断です。


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とはいえ、これらは全部「かも知れない」という推測情報とか、当て推量の話ばかりです。

本当にしっかりと論議されねばならないのは、政策そのもののはず。

ですので、最後に、菅さんと小沢さんの政策に関する情報を、どちらに偏ることなく紹介しておくことにします。とくに、「民主党代表選候補共同会見」の動画は、とても面白いと僕は思いました。できればじっくりごらんいただきたいと思います。

では。


小沢氏の政権政策
http://www.ozawa-ichiro.jp/policy/policy_0611.htm

菅氏の立候補政見
http://kannaoto.jp/seiken.html


民主党代表選候補共同会見
http://www.ustream.tv/recorded/9279458


テレビ・新聞・雑誌では、「献金は悪!」という、歪んだ歪んだ検察からのリーク情報ばかりが、大量に流れていて、ほんとうにムカムカする。

なんで「献金は悪!」やねん。おかしいやろ。
それは献金を調達できるような、本格派の政治家が登場したら、官僚の力が弱まるからという、それだけの理由やんけ。調子こくのもたいがいにせーよ。

マスコミも、検察のリーク情報ばっかり流すなよなぁ。それも、ものすごく歪んだ「税金は善、献金は悪」という「思想」を国民に植え付けるために流されてるという最悪。

そういうバランスを欠いた報道は、ほんとにイライラします。

ということで、先日紹介した田中良紹さんというジャーナリストの方の文章が、また新しく更新されていて、もう、心から「その通り!」と思ったので、リンクしておきます。
「献金は善」という、大きな大きな基本的な考え方を、ていねいに解説してくださってます。
全然名前の知らない人でしたが、こういう志の高い方も、まだまだおられるのだなぁと安心します。

まずはみんな、これを読もう!

政治とカネの本当の話(1)
http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/commons0903_007.html

政治とカネの本当の話(2)
http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/commons0903_011.html

わかりやすくて、すごく正しい、良い読み物になっています。

こういうことを、ちゃんと分ってないから、日本人は「遅れている」と言うのですよ。民主主義というのは、多数決の事だと思ってるアホな人がほとんどでしょうなぁ。
そうではなくて、多様な人間がいるかぎり、利害の一致しないどころか、反目してしまうグループが生まれるのは必然で、だからこそ、それぞれの立場の人間が「オープン」に意見を出し合って、妥協点をすり合わせて見つける、というのが民主主義なわけです。

「多数決で決まったから、全員必ず従いなさい」ではないのですよ。
ましてや検察の「恣意的判断」で物事が動いてしまったら、それは全体主義でしかない。最悪です。国家はリバイアサンという怪獣なんですから、つねに厳しく見張ってないとダメってのは当然の話でしょうに。

でも、「献金は悪だ!」という役人にだけ都合の良い「思想漬け」の、リーク情報ばかりが、蔓延しているのが、現代の日本だ、と言うことです。

この日本の状況を、「恥ずかしい」と感じられなければ、本当は、近代人(モダンマン)とすら言えないのですよ。みんな分ってるのかなぁ。

ああ、やれやれ。

ネットでいろいろ見てましたが、あまりに単純な事に僕自身気付いてなかったよ。小沢さんって、野党なんよね。もう長らく。だから、いくら献金をもらおうが、便宜の計りようがないって話があって、「そりゃそうだ!」と思いましたな。

だから、もともと、野党の党首をはめようとしてること自体がおかしい。

この数字を見ましょう。

●2007年の日本経団連会員企業からの政治献金額
総額    29億9000万円
うち自民党 29億1000万円
その他政党    8000万円

どうよこれ。全献金のうち、97%が自民党に流れてるわけです。野党に献金する企業なんていうのは、それこそ「意気で応援しとるんだ」っちゅう話ですがな。見返りを期待して、献金するなら自民党やろが。普通そうでっせ。わざわざ野党に献金して、どういう見返りがあるっちゅうねん。まったく。

だいたい、今回の話でも、あまりに額が小さすぎて、「その額で野党の党首を犯罪者扱いするか? この時期に?」とアンバランスに感じる部分の方が大きいわけですからな。

なのに、なんだ? このテレビ・新聞の大騒ぎは? どう考えてもマスコミも「仕込み」としか思えない。いくらなんでもひどすぎる。

で、「これだけテレビで小沢叩きとかやってると、アホな層は小沢さんが悪いみたいに思うやろなぁ」と思ってたんですがね。

たまたま、アニメしかみない、政治に興味がない、メル友の女の子に話題を振ったら、

「小沢さんの件って、あれは自民党があぁなるように仕組んだんだよねぇ?(・・) だってこの時期にゴタゴタにさせて、民主党団結力や支持率を低下させるのを目的にしてたりなんじゃないの?(・・) 」

と、実にズバリの事を、フツーにさらりと言っておりました。
あ、そうなわけね。何も知らない人間でも、この大きな構図はわかってしまうわけや。なるほどと妙に納得してしまいましたな。僕がこんなに騒ぎ立てるほどの事はなかったのかも知れない。

それより、とうとうこれで、政治家に続いて、検察とマスコミまでもが、一般大衆からそっぽを向かれる事態に陥ったと見る方が正しいのかも。と思いましたな。近年のテレビの質の悪さは、目を覆うばかりでしたから。

(このあたり、実はたとえばダウンタウンの松本あたりが、「テレビはもう、かなりやばい。」といろんなメディアで発言してたりするのが的を射てると思う。)

新聞で言うと、朝日新聞が今回の西松建設問題の言い出しっぺらしいですが、誰もが名指しで批判するのは、朝日新聞の主筆である船橋洋一ですな。アメリカのシンクタンクとかに留学して向こうの教授とかと親分子分の関係になって戻ってきてるから、純粋に「洗脳」された人なわけですよ。それがはっきりしてるから、ものすごく評判悪い。いや、僕は直接意見を読んでないんですがね。でも新聞記事はひどいよな。

そりゃ、私とて、「アメリカが仕組んだ」とか、「自民党が仕組んだ」とは言いませんよ。そういう憶測で語るのは説得力を持たないから。だからしない。でも逆に、この時期に検察が小沢を刺そうとしたという事自体は事実ですし、その事実を徹底批判するわけですよ。、三権分立という最大、最優先の民主主義のルールを破壊する、とんでもない越権行為だ、という「事実」の批判ですね。そこが大事だと僕は思います。

でも、先のアニメ好きの、何も知らない、一般ピープルでも「自民党が仕組んだんだよねぇ」って思ってるし、実際、知識のあまりない層に「陰謀」だとか、思われても仕方ないですわな。こんな時期に秘書の逮捕とかを、あんな小額で、しかも野党の党首の秘書を逮捕したのでは。

つまり。

こういう時期に、こんな逮捕をしてしまえば、こういう普通の一般人からの疑念をかもしだしてしまう可能性があるからこそ、いままでは不文律として、選挙前の逮捕はしなかったのだなぁと実感したわけですよ。僕は。

とにかく三権分立という大原則を建前であってもキチンと守り、選挙前でなく、選挙後すぐとかに逮捕してたのは、そういう一般庶民からの疑い持たれないようにする、最低限の知恵だったんだなぁとしみじみと思ったわけです。だってそうでしょ? 本当に重要な立件だったら、そういう一般庶民からの嫌疑をかけられたくないじゃないですか? 思いません? いままでの検察には、そういう当たり前の知恵があったわけです。

三権分立を守る、というのは、民主主義の基礎、ということもあったけど、それを守ることで、物事がスムーズに動くという「知恵」でもあったわけですよ。ようは検察にそれだけ世間智があったって事です。

しかし、今回のこのタイミングでの秘書逮捕には、民主主義の基礎うんぬん以前に、そういう「知恵」がない。つまりそれだけ検察という組織自体がダメダメになってるって事ですわ。税金で食っていくということは、このように「アホ」を生み出してしまう、という事ですね。そうとしか言えん。

まったくもう、いったい検察は何をやっておるのやらと思ってたら、驚くなかれ、元検事の人までもが、今回の検察のタイミングに疑問を出してる記事がネットにありました。普通、検察のOBだと、なんだかんだ言っても、検察の側の立場の代弁者になって検察を守る意見を言うものなんですが、この人の話を聞いてると「検察の立場を守ってやりたいけど、これ、守れるか?」という雰囲気をひしひしと感じさせる内容でありましたな。

インタビューズ (2009年03月06日)
理解に苦しむこの時期の小沢氏秘書の逮捕
元検事・郷原信郎氏インタビュー
http://www.videonews.com/interviews/001999/000869.php

仲間うちからも、こうして疑義がでるほど頼りない、あまりにおかしな今回の逮捕劇、という事でしょう。

でも、ここまで大騒動にしてしまった限りは検察も小沢逮捕までやってしまうかも、なんよねぇ。これが困ったことなんだ。それで不起訴になっても選挙対策としての一定の効果はあるからねぇ。本当に困ったことです。

しかし、ちょっとブログとか見て回って感じたのは、郵政選挙の時と違って、ブログでまともなことを書く人が増えているって事でした。とても安定感があります。

それと、世間では「ミラーマン」だのなんだのと騒がれてますが、あの植草一秀さんのブログが実に素晴らしい。最初に出した献金額の話は植草一秀さんのブログに載っていたものです。さすがに物事の本質を捕まえておられる。やっぱり植草一秀さんも検察にはめられた人という可能性が高いよなぁ。こういう記事を読んでると。ほんとに。

マスコミはかなりおかしい。信用しない方が良いです。

逆にブログの記事で信頼できるものが多い。日本もやっとここまできたか。よかった良かったと思いますな。

今回参考にしたブログをちょっと紹介しときます。


ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報:中田安彦さん
●小沢一郎の記者会見 立派である 特捜部という「巨悪」を殲滅せよ
http://amesei.exblog.jp/9419207/
●結局、二階も小沢も犯罪行為ではないということだろう
http://amesei.exblog.jp/9428667/


日本のゆくえ
http://blog.goo.ne.jp/newjolly/e/2017daefb4ffdb9e963eb7c4ccba268c
野党への政治献金が3%以下しかないのは、権力のない集団に便宜のはかりようがないからで、頭の悪い主婦に人気のみのもんたは小泉時代から現在にかけて、権力中枢の操り人形だ。

ふしぶじゑ日記
小沢氏秘書逮捕について続稿。小泉・竹中両氏の捜査にからめて。
http://darsana.exblog.jp/8033071


とくらBlog
小沢さんを辞任させること、この1点が目的と思えますが・・・。
http://ttokura.exblog.jp/9770189


小野寺光一
2009/01/17 小沢一郎を守れ<西松建設事件は政権交代を阻止するために「亡国の人物」によって用意された国策捜査か?>
http://archive.mag2.com/0000154606/20090117121526000.html


植草一秀の『知られざる真実』
小泉元首相政治死を隠す西松「国策捜査」謀略報道
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-0c48.html


こうして並べてみると、けっこう厚みがあるじゃないですか。これ。
こういうのは頼もしいですな。

テレビを見るより、こういうのを読みましょう。
で、良いのはコメント欄に、まったく反対の意見とかも書かれてる事ですね。そういうのも読んで、それから判断したらいいと思うし。

そう考えると、今回のテレビ・検察とも、完全に時代を読み誤ったと考えた方が良いかもだなぁと思えてきました。4年前の郵政選挙とは違うんだな、やっぱり。そう思ったですよ。

うむ。

不況だからということで、オバマくんあたりが旗を振って、ガソリン自動車から電気自動車とかに、一気に業態転換するんと違うか?

とか言われてます。
まぁ、そうなんでしょうな。

でも、それってなんか違うと思うのよなぁ。

もう、ええやん、クルマとか。
自転車に乗ろうよ。
ええやろ、もう、スピード一点張りは。
のんびり行く、という選択枝も増やせ。

ガソリンが電気とか燃料電池に変わっても、「道路行政の構造は変えないように」ってことでしかないやん。
そんなん「チェンジ」と違いますがな。

道路の車線の半分は自転車用にしましょう。
自家用車の税金はドンドン上げましょう。
トヨタは新型自動車作ったらよろしい。ただし高い値段で売って、派遣は切るな。
クルマは高い方がええんや。

で、自転車をもっと作って、自転車に走りやすい道路にしたらいい。
雨よけの屋根を日本全国の道路に作ろう!
その方が、どれだけ市場が活性化することか。

自動車産業だけ儲かってもしゃーないんやから。構造ごと変えよう。

都市はクルマに走りにくい構造にしよう。
路面電車を増やそう。
路面電車は車椅子の人でも気軽に乗れるんや。
エレベーターがなかったら乗れん都市交通とかは、もうええ。ガソリンをどれだけ無駄に使ったら気が済むねん。

クルマを減らして路面電車にしたらええねん。エネルギー効率は、その方が圧倒的にいい。
電車一両に何人乗れると思ってるねん。
エネルギーは一人頭で見る!
自家用車は平均1.5人しか乗ってない。無駄の極み。

別にクルマ産業が衰退してもかまわん。
人間はみんな生きていかなアカンので、それぞれに仕事を探すやろ。

そういう時に、いままでの「クルマ社会」とかを前提に考えたら、もう新しい仕事とか生まれへんがな。
どうせやったら「自転車社会」に根本から、徹底的に、どうあっても変えてしまえ。
そうすれば、膨大、莫大、圧倒的な市場が生まれる。

それこそ「チェンジ」やろが。
違うか?

そら最初は不便でしょうが、不便ということは、広大無辺なる新市場が、ドドドドドドカーンと誕生することなのだ。

屋根付き自転車道路を全国に張り巡らしたら、どれほど膨大なる市場が生まれるか。

山越え専用の自転車運搬専用車とかもできるやろう。それも商売にしたらいい。地域の人たちが対応したらええんや。

いまのまま燃料電池や電気自動車にしたところで、大きな企業が得するだけやん。

そんなん、もうやめよ。

大企業が日本全国に一律に安い商品をばらまくんやなくて、高くてもいいから、地域特性に合った、「生き方」にあった商品やサービスを出現させる事なんと違う?

日本全国、どこへ行っても、田舎の道は同じような風景で、みんなが見知ったブランドのお店があって。
いやまぁ、それもええけども、そればっかりは面白くないと思いませんか?

もっとちゃうこと(大阪弁。「違うこと」の意味です。)しようや。
思いませんか?

自転車で大阪の道路を走ってると、後ろからプップッってクラクション鳴らす人がおるねんけど、それ、やめようよ。
クラクションを鳴らすのをやめるんと違って、「クルマに乗ること」をやめようよ。

なんでかって言うたら、

●邪魔やから。

クルマ、大きすぎるねん。

大阪の街なんて、ぎょうさんの人間が肩寄せ合って生きてる場所で、道路の幅も、クルマさえおらんかったら、十分に広い。

そらまぁ、タクシーやバスは公共の交通手段やから、なかったら困る。仕事で軽トラ動かしてる人も、まぁしゃぁない。
でも、個人で乗ってる人、営業で乗ってる人は、ちょっと降りよう。
ちょっとクルマをやめよう。
いままでのクルマ最優先の考え方をやめよう。
重たくて強い、ほんの少しの不注意で、人殺しをしてしまいかねない自動車なんか、できるだけ乗らないようにしよう。
バスの運転手さんやタクシー、トラック、軽トラ等々、日々運転をする必要のある「プロ」だけが運転したらよろしい。
あぶないがな、第一。

なんで、乗る側も歩く側も、命までかけて、トヨタニッサンホンダなどなど、自動車会社を儲けさせねばならんのか?

ここで電気自動車にしたからといって、本当に新しい、世の中の構造から変わるくらいの、真に新しい市場やニーズが生まれるのか?
いままでのニッポンをやめたらええだけの話と違うん?

別に、自転車やったら、ガソリンはいらんで。
ガソリンが高くなっても、自動車に乗らない人間が増えたら、なんとかやっていけるはず。

どうせ石油を使うなら、まだ農業に使った方がマシでっせ。ニッポンは自給率低いねんから。

でもまぁ、いまや農業かて、ガソリンがなかったら成立せんような仕組みになってますねん。
化学的な農薬とかも石油依存やし、ああいうのもやめて、キューバみたいにして、どんどん石油依存をやめて行ったらええと思う。いや、ほんまに。

なんちゅうか、とりあえず、まずは「やめてみる」ことと違うかなぁ。

まだ読んでへんけど、あの勝間女史の本で「日本を変えよう」とか言うタイトルの本があったけど、変えなくてええんやと思うよ。

僕の標語は、

●ニッポンをちょっとやめよう。

です。
まず、こういう苦しい時やねんから、うまく行ってないところには、そのまま死んでもらったらええんやと思います。
一番手間がかからへんねんから。

ちょっとやめたらええねん。
ちょっと自家用車に乗るのやめて自転車にしたらええねん。

そんなもんな、雨の日が困るのと、ふだん30分かかるところが45分かかる程度の差でしかないんやってはっきりわかるから。
その程度の差のために、ガソリンをアホほど燃やして、それであかんかったらガソリンやめて電気とか燃料電池とか、ちょっとおかしいと思うわ。

これからまだまだ不況になるんやし、そういう根本的なやり方を考えましょう。
昔ながらの「構造」を残そうとするような発想は、ちょっとどうかなぁ。そんな手間な事はやってられへんと思うけどなぁ、僕は。
そんなん、「まったく新しい手つかずの市場」なんか生まれようがないやん。
それでは「チェンジ」は無理でしょう。

あと、増税もちゃんちゃらおかしいよなぁ。
こういうときは減税に決まってますがな。
そんなもん。

一般市民に大量の資金を提供せなアカンねんから。

え? 原資は?

そんなもん、アホほどありまんがな!
役人の給料やがな!!!

役人は全員一律給料7割カット!

7割に抑えるのと違うで。7割カットでっせ。7割カット。
そしたら、圧倒的な原資がまかなえますがな。
どんな原資より豊かでっせ。

公務員数750万とか、とんでもない数になってますねん。
その家族まで入れたらどんだけ公務員が多いねん。

全部賃金カット!!!
あたりまえやろ。

そこまで安くなったら、おいしい仕事ではなくなるので、役人をやめて、普通に働き出す人間も出てきます。
経済はそこからですがな。

役人っていうのは、経済の残りカスで食わせてやってるだけの存在ですからな。役人を自主的に退職してもらって、税金を払う側、つまり経済を回す側に回ってもらわな困ります。
いつまで御輿の上に乗ってるつもりや。
おまえら、重たい。降りぃ。ちゃんと自分の足で歩け。

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とかまぁ、言うてますけど、なかなか、そうはならんのでしょうな。

でも、そっちにしか、明るい未来はないと、僕は思いまんねやがなぁ。
どうでっしゃろ?

ちょっと、一足とめて、ゆっくり考えてもらえまへんかな。みなさん。

ネットを見てたら、麻生太郎ちゃんの、読み間違いをまとめてたとこがあって、見てみて唖然としました。あまりにひどいなと思ったので、勝手に転載。

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      正しい読み   あそう読み
・有無:  うむ       ゆうむ
・措置:  そち       しょち
・踏襲:  とうしゅう    ふしゅう 
・詳細:  しょうさい    ようさい 
・頻繁:  ひんぱん     はんざつ 
・未曽有:  みぞう     みぞゆう 
・物見遊山: ものみゆさん   ものみゆうざん
・実体経済: じったいけいざい じつぶつけいざい
・思惑:  おもわく     しわく
・低迷:  ていめい    ていまい
・順風満帆: じゅんぷうまんぱん じゅんぽうまんぽ
・破綻:  はたん    はじょう
・焦眉:  しょうび    しゅうび
・詰めて  つめて    つめめて
・怪我:  けが   かいが
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太郎ちゃんは、マンガも読んでないというのが、これではっきりしましたな。
アキバでのアピールもカッコだけのパフォーマンスっていうのが丸わかりです。

だって少年マンガにはちゃんとフリガナが振ってあるんだもの!!!
あの大人向けマンガのバガボンドでも「上洛(じょうらく)」とかにはフリガナが振ってある。

どこかの政治評論家だか政治家だか、誰か忘れたけど「マンガばっかり読んでるから漢字が読めない」とか言ってたけど、その批判こそバカの極み。

子供のうちにマンガをキチンと読むから、漢字の読みを覚えるのですよ。少なくとも日本の子供は。そういう仕組みでこの国の言語世界は成立してるの! そうでなければ、こういう批判も出てくるはずもない。

首相もバカなら、批判する奴もバカって事だなぁと、それも困った事だと思いました。

まぁ最近は、テレビとアニメとゲーム「しかしない」子供も増えたから「文字」の読めない子とかも出てきてるんでしょうがね。

しかしない。
鹿竹刀。
歯科市内。
しかし ない。

誰も本を読まん。

ああああ、やれやれ。

2兆円もの金をバラまくんだそうです。
で、みんな、「他に何か使い道があるやろ」とは言うのだけど、さて、「この方法が良いゾ!」と言う人がいない。
僕は、ここが困ったものだなぁと思います。なんでもええから、考えてみようよ。解決策を。

で、僕なりに考えてみました。

どこかで読んだのだが、消費を高めるという事と、供給を増やすというのは同じことなのであります。
だから消費者にばらまくのではなく、「供給」側にばらまいたらどうか。

銀行でもいいし、政府系金融機関でもいいのだが、金利をタダ、0円にするのだ。
で、短期返済をしたら、その短さに応じてマイナス金利としてはどうかと思うのだ。

つまり100万借りて、6ヶ月で返す予定が5ヶ月で返したら、返済は90万でいいよ、とかね。
その代わり、審査は厳しくして、返済する時でも、何に使って、どう稼いで返済したのかを帳簿や証明書で出す事を義務づける。

こうすると、「金利部分」だけが政府の使う予算で、そのくせ市中に流れる流動性=お金はうんと増える。つまり経済が活性化するはずなのです。

経済活動に有益な資金の金利部分のみを「バラまき」にすると、2兆円の予算で100兆円分の経済効果が出るのではないか?

しかも短期返済をすればマイナス金利になるとなれば、利益を出すために、その資金を「回そう」とするでしょう。
100万円を借りて、5ヶ月で120万儲けて、1ヶ月分早期返済で10万マイナス金利にしたら差引き30万円儲かる。
でも、経済効果は120万円分はあった、という事ですわね。

で、政府が使ってるお金は通常金利が仮に10%/年であったとしても半年で5万円+早期返済マイナス金利分10万円で15万円しか使っていないというような事になるわけですよ。この15万円を政府から金融機関に振り込むわけです。これで銀行なり政府金融機関も儲かるって事です。社会システム上も問題ないと思う。

で、期間を超えて返済できなかった場合は、この特典はなしとかにしておくわけです。

これでちゃんと、働く人に給料が出て、みんな安心になるし、短期返済できた人というのは、それだけ商売のうまい人なのだから、差額で儲けた分を再投資に回してもうまくやる可能性があります。

こういう供給部分にいっせいにばらまきをすれば、経済活動は一気に前に進むはずだと思う。

同じ2兆円のばらまきをやるなら、そういう事をやったらどうなんだ? って思うんですよね。


こういう事は、あくまで期間限定でやればいいと思うのだ。
いま、何が辛いって、円高で輸出がピタリと止っていて、そのために、さまざまな国内需要まで止ってしまってるというような状況なのだから、その状況を切り抜ける方策が必要なはずで、それはまず、この数ヶ月のみとか暫定でやればいいんだと思う。

で、こういうような事を(本当に効果があるかどうかは別にして)、パパッと手早く考えて、「とにかくやってみましょう」とか動けないような政府の人間が多い、政治家が無能なのが多いって言うようなことが、いまの問題なんじゃないでしょうか。

で、バラマキじゃ意味ないよ、って言うなら、みんなで「意味あるやり方」を知恵を絞って論議したらええんと違うん? 何十年ぶりの世界恐慌かも、って事なんだからみんなで考えないとしょうがないと僕は思うんやけど。

政治家がどうとか役人がどうとか、法律がどうとか言うてる場合やないで。ほんまに。
やらなアカンことを、どんどんやってもらわんと。
いや、ほんまに。

てなことを数日前からツラツラ考えてたら、例の副島さんがやっぱりマイナス金利について言及されてるのですよ。オモロイなぁと思います。
ま、そんなことで。

ふざけるんじゃねぇよ。放置自転車追放キャンペーン。
いま関西圏(大阪市・京都市・神戸市)では放置自転車クリーンキャンペーンというのをやってるわけです。

このキャンペーンのポスターを見ると、どうにもムカムカ腹が立って困ります。
どう考えたっておかしい。
こいつらは何も考えてないバカなんだなぁとしか言いようがないわけです。

写真を貼付けておいたので見て欲しいのですが「絶対許さない」とか、すげー偉そうなわけです。そんな事を言う権利がお前らにあるのか! という事を問いたい。

だいたいね、日本の自転車が、「乗り捨ての道具」になってしまったのは、70年代の道路交通法の改正で「自転車は歩道を走ってよし」という無茶苦茶をやったからなわけですよ。



●歩行者と車両を歩道に押し込めた。



これはつまり、ヨチヨチ歩きの幼児・赤ちゃんを抱いた母親・車椅子の人、ヨボヨボの老人とかの弱者の中に、自転車という「車両」を押しつけたキチガイじみた法律を作った、という事なわけです。

これはかなりおかしな法律で、海外から来た人が日本の歩道を自転車が走ってるのを見たら、「オー、クレイジー!」と驚くくらいに信じられない野蛮な行為に見えるんだそうです。

まず、そういうミスを、40年前に役人がやってるって事です。何も考えずに。

で、そういう弱者と強者を一緒くたにするようなキチガイじみた事をしたおかげで、日本の自転車は、世界中どこを見ても類例のない



●遅くて重くて遠くまで乗れない自転車



として発展せざるをえなくなったんですよ。だって、ヨチヨチ歩きの子供にぶつかってケガさせたくないでしょ? 思いません?
だから、車重が20kgを超えても、誰も文句を言わなかった。いくら重くてスピードが出なくても、現実問題、弱者に気配りしないと走れないという状況ができちゃったわけです。

なので、世界の自転車が、クロームモリブデンとか、アルミ合金とか、カーボンとかを使って軽くして、車道を快適に走る「家から会社まで10km~15kmを走行する道具」になって行ったのに、日本の自転車は「せいぜい自宅から駅までしか走らない道具」にしかなれなかったんですよ。

ママチャリというのは、そういう点で、世界にも類例のない、ものすごく奇妙な自転車で、その原因を作ったのは、明確に警察官僚なわけです。ようは役人。役人が悪いと言うことの代表例なんですね、これは。整理すると、ようは、


●役人の無能によって「乗り捨ての道具」が生み出された。


という事なんです。
これは、他の国の道路行政と、自転車の進化を見れば、もう一目瞭然の事実なわけですよ。自転車好きの人なら、みんな知ってる。日本の役人の無能の象徴なわけです。都市計画とか、そういう発想自体を持っていない、完全にパー、アホ、バカ、マヌケの証拠って事なんです。

しかも、その根本原因が「弱者は守られねばならない」という基本の基本を考え損ねていたという、最悪の間違いなわけです。クルマの問題を考える時に、最優先で考慮すべき点が「弱者保護」なのに、その、一番大事なところの配慮がなかった、ということですから、これはもう役人に弁解の余地はまったくないわけです。純粋に、


●役人の無能によって「乗り捨ての道具」が生み出された。


んです。
他に理由はありません。
まったくない。
一切無い。
全部まるまる、役人が悪い。

このポスターは大阪市、京都市、神戸市の建設局が出してるので「いや、それは警察庁さんのミスでしょう、私たちは知りません」とかぬかしやがる可能性もありますが、都市空間というのは基本的に限定された容量しかないひとつの共有物なわけですから、その共有物の利用ルールを考えるのが役人共通の使命のはずです。

だから、70年代から40年も時間があったにもかかわらず、物事の本質を正しく研究しようともせずに、ただアホの一つ覚えで「放置自転車追放!」しかやらず、正しく縦割り行政の垣根を越えてでも、「道路交通法をより正しく改正せよ」という働きかけをしなかった、こいつらこそが、まさに無能なわけです。縦割り行政くらい超えろよ、バカ! 無能者が。マヌケが。です。

しかも、これだけスポーツ自転車がブームになって専門雑誌もたくさん発行されていて、「日本の道路交通法はおかしい」と言うことが自転車乗りの間で通説になってきているという事実があるにもかかわらず、そういう世間の流れもわかっていない。ようするに、とんでもない勉強不足、ということなわけです。

「放置自転車」に関する対処を考えるなら、自転車に関する書籍の数冊でも読んでみようか、くらい考えても良いはずなのに、そういうリサーチの気持ちはまったくなく、こんな「絶対許さん」しか言ってないパァなポスターを作ってる。まさに無知・無能の証。お前ら、何の大事な仕事をしてないから、とにかくいますぐ、役人をやめろ。税金を返せ、という事です。お前らこそが諸悪の根源で、世の中のムダの本質やねんから、一個の人間に立ち帰って「私が役人をしていてはいけない」と反省して役人を自主的にやめろ! という事ですね。

だからそういう意味でも、重ねて、


●役人の無能


こそが問われるわけです。
ほんとうにこのポスターには、そういうまともさがない。
まったく感じられない。
いまの都市交通の一番の問題が如実に出ている。
ものすごく醜悪です。


それに加えて、もうひとつ大きな問題があります。

というのは、良いですか? 駅前にある放置自転車の死屍累々たる悲惨な光景というのは、

●重いから駅前までしか行かない。

という事と同時に、

●重くてかまわんのなら、安く作れる

という事が理由でもあるんです。クロモリやらアルミ合金を使わないのなら、安くて重たい鉄パイプを加工すれば作れます。なので、「9800円の自転車」みたいなものが生まれてしまったわけです。なので、自転車の価値自体が下がってしまった。300円の使い捨て傘みたいな軽い扱いしかされなくなっちゃったわけです。

最近では6800円のママチャリなんてものまで出てきたそうです。

ここまでの値段になると、人の自転車を平気で盗む奴がでてきます。で、なんのために盗むかというと、「駅までちょっと遠いから」とかなわけです。放置自転車の何割かは、そういう盗難車です。
また、安いから、愛着も持たなくなって雨ざらしでそのままでもかまわないってなって、駅前に置いてる人も多いでしょう。
そういう「どうせ安物」という流れを作ってしまったのも、「世界の開発競争から降りた」自転車だからなんです。

で、そういう開発競争から何故降りたかというと、法律があまりに無茶苦茶だったからです。本当にそれだけのことなんです。純粋に。

もし、日本の道路行政が正しく弱者を守って、「歩道を自転車が走るなんて許されない」という当たり前の分別をつけていれば、こんな「駅前までしか行けないけど、安い自転車」なんてものは生まれなかったわけです。世界と市場が共通であれば、自転車メーカーも世界に対して競争力を持ったでしょうし、いまごろ日本発のすごい自転車が生まれてますよ。

世界の自転車メーカーが軽量化競争で素材開発やら、加工技術開発に投資を続ける中、日本のメーカーだけはそういう高度な技術ではなく、重い鉄パイプを曲げただけの「低価格競争」を主軸にするしかなくなってしまったわけです。

だってそうするしかなかったんだもの!
車道を走れるような、「まともな自転車」が歩道を走ったら、それはあまりに危険なんだもの!
で、そういう「危険」を行政が押しつけてきてたんだもの!

だから、そういう「安いママチャリ」を作ってきたメーカーに落ち度はありません。


●全て、「役人の無能」が原因。


なのですよ。
なのに、なんで「絶対、許さない!」などと叱られねばならないのか? っちゅうことです。

「自宅から駅までしか走れない道具」だから、駅前に自転車が山のように積み上げられるのであって、これは決して「マナーの問題」ではないんです。だから、こんなバカ丸出しのポスターなんか作ったって、放置自転車問題なんか解決するわけがないんです。
なんで、役人のミスを国民のマナーで補わなければならないのか? そんなアホな話はないでしょう。

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自転車先進国のオランダでは、だいたい「追放」されてるのは自動車です。クルマです。とくに個人の自家用自動車ですね。まずこいつを都市部では「使いにくい道具」として機能制限してます。スピードが出ないように都市設計をしてる。だって、都市部は、人と共存するって事ですからね。それがまず当たり前なわけです。

その代わり、都市と都市を結ぶ、都市間は素晴らしい道路を作ればよろしい。それが自動車が本来性能を発揮すべきポジションです。

大阪市、京都市、神戸市、なんて自動車を追放するくらいの姿勢でないと、まともな都市計画は絶対に無理なのです。もともと。「放置自転車の追放」と言ってる段階で完全にパーなわけですよ。アホの極み。無能の印。バカ。マヌケ。です。

で、自動車が減って、その車道を自転車が走れば、自転車もまともに進化できるようになって、電車に乗らずに直接会社まで行く人が増えます。
そうなれば、必然的に駅前に止める自転車も減ります。でしょ?

で、そうなるために必要なのは、「都市中いたるところに駐輪スペースを」という事になるんです。
自転車の魅力は、自宅から目的地までのドア・トウ・ドアの魅力ですから、とにかくいろんな場所に駐輪スペースを作らねばならない。

それも車道を利用すれば良いのです。車道と歩道の間にどんどん駐輪スペースを作れば良い。一車線を駐輪スペースと自転車専用道路にすれば良いのです。そうすればどんどん自動車が乗りにくくなるので、自動車に乗る人が減って、自転車に乗る人が増えます。自動車と自転車の占有面積比は7:1ですからね。誰か一人が自動車をやめて自転車に乗り換えれば、道路はいきなり7倍広くなるって事です。

実際、オランダやドイツなどの自転車先進国は、都市部においてはそういう方向で街づくりをしてるわけです。どうせ信号を作ってストップアンドゴーから逃れられない都市部で、「自動車優先」をやっていても、矛盾が膨らむばかりでうまく行くわけがないんです。都市部での自動車優先は、とにかく本質的に矛盾してるって事です。ムダ。やめときなはれ、っちゅうことです。

で、そういう、うまく行くはずのない「自動車優先の思想」に凝り固まってる、矛盾の象徴こそが「駅前放置自転車問題」なのであって、あれは発想の根本が間違っている、役人の無能の証なんですよ。
まるで駅前放置自転車問題って「マナーの問題」のように考えられてますけど、決して自転車利用者の「マナーの問題」ではないんです。まず役人の無能が、真っ先に問題なんです。それも世界的に無能って事です。かなりレベルが低い。そこが問題なんです。

この話、根が深いので、今回はここまでにしまして、また続きを書きます。

なんちゅうか、リーマン・ブラザーズの破たんがあってはじめて、日本のマスコミは、やっと世界経済に注目しだしたって感じですね。

もう、去年の8月のサブプライム問題の時から、世界はズルズルズルズルと、ずーっと恐慌状態へと大突入してたっていうのに、日本のマスコミは、全然そういう事を書かない。
なんなんだ? これは。

9月の1日に福田さんが辞めた時に「いまは世界恐慌で、もっとひどくなるから、福田はやめたんじゃないか?」と書きましたけど、もう見えてた事ですから。世界を見てれば。
でも、日本のマスコミは全然そういう事を書かない。

ある程度、ワールドワイドな仕事をしている会社の人なら、(とくに経営陣でしょうが)そう言うことは見えてたはずなんですが。
なのに、この世界的難局に自民総裁が小池百合子とかありえないでしょう。地方の自民党員にも世界を相手に商売してる人は山ほどいてるんだから、いまの面子なら麻生しかないよ。でも多分勝てないよなぁ、自民党。小沢さんを首相にして、全国民が一致団結するしかないって。現状。そういう事だと思う。

本当は自民党でも民主党でも、さして大きな変革はできないのかも知れないんだけど、それでもまだ、小沢さんの方が世界に対して粘ってくれるからねぇ。「スジ論」の人だから、あの人。スジが通ってるかどうかで粘るから。

でもまぁ、こういう事を書いてるのも、ずっと副島隆彦氏の「学問道場」を覗いてたからなんですよねぇ。
あの人はすごいわ。副島さん。
前にこの「ひとよみにっき」で、副島さんのご著書を紹介した日記を書きました。

●やがてアメリカ発の大恐慌が襲いくる
http://diarynote.jp/d/12917/20040402.html

これが4年前です。
で、この本こそ、まさにアメリカのサブプライムローンの破綻から、アメリカ発の大恐慌が起きると「予言」してた本なんですよ。アメリカの好景気が住宅ローンをきっかけに崩れて、それが発端で世界恐慌になるとはっきり書いてあったんですよ。まぁ「サブプライムローン」とまでは明記されてなかったし、「2年くらいで来る!」と書いておられたのが、もう二年ずれちゃったわけですが。そんな事は些末なことで。

で、この本、他の副島さんの本は、僕はあまり紹介しなかったけど、この本に関してだけは「安心して紹介できます」と太鼓判を押して紹介しました。実にその破綻へのシナリオがストンと胸落ちする内容だったからなんですが。

でも、見てごらんなさい。
もうまったくその通りじゃないですか。

いろんな本を乱読してるとね、本当に正しい事が書いてあるかどうかとか、けっこう読み取れるんですよ。そういう事なんです。だから本は読まないといけない。読んでないと、そういうのがわからないんです。チマチマした話にだまされる。

まぁ、日本の国民は小泉にだまされてしまったクチなので、しょうがねぇなぁとしか言いようがないんですが。

副島さんは、実に恐ろしい人で、アメリカ大統領選挙の予想も、ずっと当て続けてるんですよね。ダテに「アメリカ政治評論が本業」とは言ってないって事です。ブッシュの当選も、再選も、投票が始まる半年から1年前に「ブッシュで決まりだ」とか「ブッシュの再選で決まりだ。他はない。」と断言して、で、その結果が出るまで一切ブレませんでした。すごいね、どうも。

で、さて次の米大統領ですが、副島さんは、2007年の春ごろから、つまり去年の春だよ、今年の春じゃないよ、1年以上前から「オバマだ。こいつで決まりだ。」と断言されていました。

「は?オバマ? 誰それ?」って、私は首をかしげましたがね。
でもまぁ、もうオバマで決まりでしょう。

なんで、そんな事ができんの? って思うけど、副島さん、政治の裏の汚いお手盛りまで含めて読んではりますからな。いろんな状況を見てたら手に取るようにわかるんでしょう。

笑ってしまうのは、「こいつだ。こいつで次の大統領は決まりだ。」と思った理由です。なんと「バカみたいな顔してるから」ですよ。いやほんと。すんません、正確な引用してません。でも、そういう意味の事を言っておられた。で、そういう判断こそが実に優れてると思うのですよね。ようは、裏にいてる、巨大なる「金主」に上手に操られるだけの「中身の無さ」があると、読み切ったわけです。

困った人だ。ちゅうかすごい人だ。

で、副島さんは、もう何年も前からずーっと、「小沢一郎こそが日本国王なのである」と、これまた断言されてきたんですよねぇ。まぁ、その理由までは書かないけど、で、それもまた現実を見れば、さもありなん。この1年くらいは、まるで小沢国王に仕える従者福田という有様であったではないですか。

で、新聞の記事を見てたら、国民新党が民主党と一緒になるらしいのですよ。で、その大前提に、あの「郵政改革の見直し」が条件として入っていて、そこで合意したからというのがあるらしいんですよね。ああ、それはいいなぁって僕は思います。

大恐慌が来るんだよ? 郵貯の巨大資金くらい、外資に渡さずに国民の資産として握りしめておこうよ。これ、かなりの重要案件として検討して良いんじゃないか?リーマンすらぶっつぶれなんだからさぁ。こういう肝心のところで、オバマの金主にアッカンベーしてやろうよって僕は思うのだが、さてどうか?

ちゅうて、こういう物語を、あまり誰もちゃんと理解しようとしてくれないのが困りものなんですよねぇ。みんな国内マスコミしか見聞きしてないから。女性首相が誕生したら、とか、女性大統領が誕生したらとか、そういう「目くらまし」に振り回されてる。そんなん、勘のするどい女性をこそだまくらかそうとする、単なる撒き餌でんがな。食いついたらあきませんって。

はぁ。やれやれ。

しかし、さて、これから世界は、どうなりますことやら。

部分的に追加・修正しました。(5/27 0:30)
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どん太さんのところで、共産党の志位委員長の国会での派遣業に関する質問の動画が紹介されてまして。
で、それを見て「その通り!」と大きく声を出したくなりました。

http://www.youtube.com/watch?v=6I_NTfz3RNs

いや、共産党って、現実の政治を動かしていける責任政党になりにくい事ばっかり言うから、あんまり好きな政党じゃないんですよね。「ええこと言うけど、言うだけ番長やんか。」って言う気持ちが強いです。

でも、やっぱり「労働者の味方」という、本道のところでは、しっかりしてるよなぁってつくづく感心したんですよね。
この動画は、ぜひ日本人みなさんに見ていただきたい。
共産党は現実的に政策や法律への展開が弱い政党だからこそ、こういう正論「だけ」は、みんながキチンと見聞しておくべきだと思います。
そういう意味でインターネットは良い環境ですねぇ。良い時代になった。口コミでこういう動画が知られていくというのは良いことです。

前から僕は、この「派遣業」って奴が、もう、嫌いで嫌いで嫌いで仕方ないんです。「業」って言うか、そういう仕組みが存在すること自体が許せない。

そらね、「紹介」までは仕方ないよ。それは商売にしても良いって思うのですよ。でも、派遣って、人を派遣して、その上前をはねて稼いでるわけでしょ?
大きな構造を見てみたら、何の仕事もしてないバカに、社会に還元しない金を渡してるだけでしょ? 単なるムダやん、それって。単なる寄生虫だよ。ウジ虫みたいな奴らだとしか思えないんだよなぁ、僕には。

労働基本法の改正前は、こういう「中抜き」行為は厳しく厳しく規制されてたんですよ。そんな事したら、労働という価値そのものが骨抜きになって、すべての価値体系が壊れてしまう。労働は尊いという価値観自体がクソまみれになる。クソのクソたる、大間違いの法改正だったと僕は思ってるんです。

何故そう思うか、というのは後でじっくり説明しますが、まずは、この志位委員長の動画です。労働基本法と人材派遣法の役割の違いと、在るべき姿、順法での運用の仕方と、本来厚生労働省が「指導」すべき事柄まで、ていねいに解説してくれてます。大前提となる知識を、桝添くんと福田総理の口から同意を引き出すことでわかりやすく確認させてくれてます。

だからまず、見て損はないって事です。

で、この動画自体が、なんかね、けっこうネットで話題になってるらしいんですよね。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080522mog00m010017000c.html?inb=yt

質問の追求内容は、大企業と派遣業が結託して、「日雇い派遣」という、本来推奨はされていない派遣形態が常態化している実態を暴いてるってものなんですよね。

それも、はっきりとキャノンとキャノン会長の御手洗冨士夫を具体的に「法律違反の疑いが濃いので徹底追求せよ」と名指しで責めている。このあたり、具体的でわかりやすくて大変素晴らしい。

いや、「日雇い派遣」とか「偽装請負」とか、実は僕は、こまかい話はよく知らないんだけどね。

ただ、キャノンの製品ってどれも大して新しい工夫や新機能があるわけでもないよなぁって、前から思ってたわけですよ。他のメーカーに比べて。プリンタにしてもデジカメにしても。

単純に一消費者として、あんまり魅力を感じなかったわけです。全然面白くない。

まぁ、ちょっとデザインがカッコいいとか、テレビCMで有名な人を使ってるとか、そういう事しか印象がなかったんですね。

なのに、増収増益で成績いいって話を良く聞いていて。

「なんで?なんで?」ってずっと不思議だったのですよ。
でも、この話を聞いて納得した。
なんや、労働者から搾取してただけかい!単なるカスやんけ、それ。って事なんですよ。いやほんとに。マジで。

で、御手洗冨士夫ってよく知らなかったので、いろいろ調べてみたら、本当にいろいろな保証を切り捨てて、派遣とかで、働く人間を使い捨てにしてる最悪の経済人なんだなぁというのが、はっきりとわかってきたのよね。

WikiPediaで調べてみると、

(引用開始)-----------------------------------
キヤノン社長時代には、従業員に対して、夏休みの短縮、成果主義の導入、フレックスタイム制の完全廃止、独身寮・社宅補助の完全廃止、基本給以外の諸手当(残業以外の扶養手当、住居手当など)全面廃止などを行った。
(引用終了)-----------------------------------

(引用開始)-----------------------------------
キヤノンの役員報酬は2003年に1億3900万から2006年の間に2億2200万と二倍近くに引き上げている。国会でも民主党の枝野幸男議員が「経営が苦しい時は社長が自分の給与を削って、それでも足りないとき初めて従業員の給与の引き下げをしてきたのが従来の日本型の経営者だ」と指摘。また「偽装請負」の合法化を訴える人物が経済財政諮問会議の委員であることの適格性に疑問を投げかけた[5]。
(引用終了)-----------------------------------

(引用開始)-----------------------------------
2007年1月1日には、消費税率を“2011年度までに現行より2パーセント程度、その後さらに3パーセント程度上げ”提唱を含んだ、「希望の国、日本」(御手洗ビジョン)を発表した[6]。一方で、法人税は実効税率を2015年度までに約10パーセント下げるべきだと提唱をしている。
(引用終了)-----------------------------------

という徹底した「会社さえ儲かればいい」主義なんよなぁ。保証は切り捨て。税金を払うのも嫌。税金は消費税で一般庶民が払え、俺の会社は払いたくない。っていう考え方。

おっさん!わがまま言うのもたいがいにせぇや! という世界ですわ。

製品に魅力はないわ、社員はいじめるわ、雇用はしないわ、(アルバイトは雇用です。派遣は労働力のレンタルなので雇用ではないのです。)法人税は払わんわ、消費税は上げろというわ、それで「儲かってるから」役員報酬上げかい!

ほんまにクソでありますな。クソのクソ。どうしようもない。まぁ、死んでから神様に痛い目にあわされるでありましょう。だから、こういう奴はほっとく。どうでもいい。

ただ、はっきりしてるのは、ようするに、「勝ち組・負け組」なんてものは、こういう具合に、「労働基準法の精神を無視した、おかしな派遣業法の成立」みたいな大きな仕組み・謀略によって、意図的に作られたものなんだよ、って事なんですね。

大事なのは、ここなわけです。

そういう法律にこそ問題があるわけですよ。もともと。

はっきり言うけど、派遣業者なんて、「人買い」ですから。あんな商売、まともな人間のやる仕事じゃないです。存在している事自体が間違いですよ。人間を人間として扱っていない。人間個人から「労働力」だけを抜き取って、それを販売しようという、もともと「できない」事を、「やってるつもり」で実行していて、もともと「できない」事なので、すべての矛盾が労働者に向かっていって、それで現場がギスギスしたり、うっとおしい関係になったりという不都合ばかりが生まれると。

なのに派遣業者自体は現場を知らないから、「社会のためになることをやっている」と勘違いしてるというバカの極み。パァなんですね、パァ。

こういう商売ってのは、ろくでもない妄想に囚われた、頭のおかしな人間がやってる異常行動でしかないんですよ。
大きく社会というものをまともに見据えることができれば、そのおかしさに気付くはずなんですが、気付かない奴ばっかりなんだよなぁ。人買いは人買いやんけ。おまえらが「現代の奴隷」を日々量産してるんやないか。自分では何もせずに。そこを自覚せいよ、ボケ。としか思わない。

でもまぁ、法的にある程度保証されちゃってるから、とりあえずはしゃーないよなぁ。

ということで、志位さんの動画の話に戻るんですが、実は僕は「日雇い派遣」とか、そのあたりは、ヒドイと思うけど、話の本質だとは思わないんですよね。
それより、僕が注目したいのは、志位さんが質問の後半で紹介するILOのレポートの、

「現状に見られる低賃金・低保証の非正規雇用拡大は短期的に、日本に競争優位をもたらすが、明らかに長期的に持続可能ではない。国内消費の低迷は国内総生産の伸びを抑制する上に、非正規雇用では、経済成長の原泉となる、人的資本の形成がされにくい。」

という一文。これが一番重要だって思うわけですよ。

他人事ではないんです。いままさに、この瞬間、将来を担う「人材」が、育てられる事もなく「使い捨て」にされてるって事なんです。
それはつまり、私の未来がやせ細ってるって事です。
このままでは、「仕事のできる、能力のある人間」が育たないんです。そここそが一番問題だよって言いたい。

これは、別に難しい問題ではなくて、具体的にいつもの仕事で「派遣」の人に出会うたびに感じてきたことだからなんです。

僕はフリーランスのコピーライターという仕事をしてるわけです。法的には「請負業」でしょう。特殊技能を身につけて、その技能を請負で提供してるわけです。

で、実は最近はライターやデザイナーまで、大手の企業では「派遣」に切り替わってるんですね。で、そういう派遣の若手と出会う事も多いんですが、この派遣の若手が、全然使えない。考えるコピーやデザインの質が合格ラインに到達しないんです。

なんでか?

あたりまえなんですけど、「派遣」だからなんですよ。
勤めているのが、自分の会社じゃないからです。
明日、あるいは3ヵ月後に、よその会社に移らなければならなくなるかも知れない。

そういう人にですね、「企業と顧客のコミュニケーション」の仕事ができるわけないんですね。無理。絶対無理。
明日も明後日も、この人と会うと解ってるから、仲良くコミュニケーションしようと考えるんですよ、人間は。その根幹がガタガタしていて、「伝えよう」という意欲が出るわけがない。で、その「意欲」にこそ、人間は動かされるんですね。
だから「派遣」に仕事をまかせてる企業に未来なんかあるわけないんです。

で、たとえば、僕のような「請負」の人間は、大きな企業の仕事もするわけですが、その担当者が「派遣」だったりするんですよ。こっちはあくまで請負ですから、企業さんの方から指示してもらわないと勝手には動けないわけです。「こっちの方が良いと思いますよ」くらいの意見は言えるけど、「決定」はできない。その決定は企業さんの側でやってもらわないと無理です。
でも、その「決定」をするのが「派遣」だったりすると、もうまったく腰が据わってないわけです。

「こんなもん役に立たんわな。」って、僕はいつも思うわけです。現場の担当者って、特に若手のいちばん大変なところに立たされている人って、ようは上の無茶な指示に大して、最後は開き直って「もうどうでもええわい。上がごちゃごちゃ言うても、この案で押し通してやる。」というような「決断」しないと育たないわけです。

そういう腹のくくり方ができてはじめて、実は、どんな小さな仕事でも進んでいくんです。

で、この「どうでもええわい、ワシの判断で押し進めちゃる!」というような判断は、「その方が、会社のためにも、外注さんのためにも、お得意様のためにもなる。」という事を考えた上での決断であることがほとんどなんです。自分のためだけではなくて、関わりのある人全部を考えていくと、落としどころはこのあたりしかないやんけ、というのを、若き担当者がギリギリの気持ちで判断するわけです。

もうね、外注スタッフで、請負で、フリーランスの立場でいろんな企業さんにかかわってると、そういう形での成長をしていく若手の人を、何人も何人も見てきてるわけですよ。人が育つ、というのは、そういう形でしかないんです。そういう形でしか人は育たない。別に企業が育ててるんでも、当人に能力があるんでもなんでもない。単に「自分の会社にいてるから、回りが良くなるようにしよう」という判断が優先されるってだけの話なんです。物事はものすごく単純なんです。

でも、「派遣」だと、この重要な感覚が壊れる。破壊される。打ち砕かれる。誰も明日、三ヶ月後、10年後の「自分の環境」を思いやれない。
それは「正社員」ではなくて「派遣」だからです。この溝は絶対に埋まらないんです。

僕なんかは「請負」ですから、個人事業主として、お得意さんと関係を維持せねばならないわけですよ。だからそういうスタッフの方達ひとりひとりと良い関係を作らねばならない。それが生きる術でもあります。

ところが、「派遣」だと、その感覚自体がまったくないんです。もう、これはどうしようもない違いでして、こういう断絶がある限り、絶対に人は成長しません。絶対に無理です。

そういう実感があるから、派遣業者はダメだ、というのです。クソです。派遣業者なんて5分の1以下に減らさないといけないし、派遣業で稼いだバカが偉そうに経営を語るなんて事を、おだててはダメです。
また、こういう御手洗君みたいな人を単に増収増益だからとほめるのも間違いです。

そりゃ短期的には増収増益がすごいように感じるでしょう。でも長期的には日本全体の「人的資源」が破壊されているって事なんです。こんなもの、どこかで必ずヒビが入ってダメになる。絶対確実ですよ。仕事をしている上で、この思いは確信になってます。

「派遣」の仕組みは、日本にとって大きな負の遺産です。一刻も早く舵を切り直さないと日本に未来はありません。
それをつくづく、しみじみと、日々感じていたので、この志位さんの質問は良かったのですよ。

まぁ、本当は、後半のILOのところを、もっと長々とかつ熱っぽく語って欲しいところなんだけど、志位さんは生産の現場とか、仕事の現場にいてる人じゃないからなぁ、こういうことの本質はわからないかもなぁ。そこいらが共産党の限界でもあるんだけど。

ともあれ、この動画はぜひ見て欲しいですね。1時間程度ですし。

ま、そんな事で。
最近、本の紹介に関して、すごく反省した事が2つあります。
どっちも大事な事だと思うので、別々の日記に書きますね。

ひとつは、書籍紹介の仕方についてです。
自分で自覚してなかったんですが、僕はちゃんとした書籍の紹介というのをやってなかったなぁと感じております。
というのは、要約というか、書籍の中身をていねいに紹介してるつもりで、自分の意見と書籍の中で書かれていることをごちゃまぜにして書いておりました。

とくに、一回前の「読書力」の紹介の仕方が、実にまずかった。自分の意見と書籍の中に書かれていたことがごちゃまぜです。これは「自他の区別がついてない」と言われても仕方がない。自他の区別がついていないというのは、ある意味「キチガイ」であるという事でもあります。

という事で、今後はキチンと引用文をつけた上で紹介しようと思います。

前から副島隆彦さんがしつこくしつこく「引用は明確に」と言っておられた影響で、できるだけ明確な引用をしようと思ってはいたんですが、全然できてなかったよなぁと改めて思ったのです。

というのは実は、その副島さんのお弟子さんである中田安彦(アルル)さんが、「副島隆彦の学問道場」

http://www.snsi-j.jp/boyaki/
の「ぼやき918」で、

以下のような事を書いておられたからなのですが。

(引用開始)-------------------------------
 例えば、私たちのサイトでは、記事を転載したり、他の本から文章を引用する場合には、(引用開始)と(転載始め)という風に書き入れています。私(アルル)は、最初はこれが面倒でしようがなかった。なぜそんなことをやるのか、と正直思ったものです。

 ところが、衛星放送で、CNNやNBC(アメリカの主要な民放)等のアメリカの政治ショー番組を観ていた時に、ニューズショーの司会者(ホスト)が、ある政治家の過去の発言を紹介する時には、「クオウト 」「アンクオウト 」と言っているのに気が付きました。そのコトバの間に新聞や演説の文章を挟(はさ)み込んでいくのです。

 「クオウト」とは、quoteという英語で引用するという「動詞」で、unquoteとは、「引用終了」という意味の言葉です。つまり、アメリカでは、かならず発言者を特定するのです。誰の言葉、文章であるかを明確にします。日本の「報道2001」や「サンデープロジェクト」のような番組ですら、誰かの発言を紹介するときには、「引用開始」と「引用終わり」を明示しているのです。

 しかも、テレビの画面の口頭でさえそれをやるのです。私はこのことを数年前に知って、トンカチで頭を殴(なぐ)られたような非常な衝撃を受けました。これが、副島先生の言っていた、「日本の知識人は土人(どじん、未開人)並みだ」ということの意味なのだと分かりました。
(引用終了)-------------------------------

口頭ですよ! 口頭! 会話の中でも「クオウト、…。」「アンクオウト、…。」とやる。これぞまさに「文明」であります。ちょっとこれはショックだなぁと。

で、しかも、です。

たまたま、この数日、仕事がヒマだったので、自分の仕事用のホームページをいろいろいじっていて、勉強がてら、カスケードスタイルシートの使い方とかいろいろ調べていたんです。

で、ホームページ制作では良くやる間違いである、

●<blockquote>を字下げ用コマンドとして使う。

というのが、いかに問題であるかを解説してくれる文章に出会ったわけです。このあたりは、あまりに煩雑になりますので、引用まではしませんが、<blockquote>というのは、ようするに「引用を行う」という事を示すためのコマンドなわけです。そういう「専用」のコマンドがある。

「専用」のコマンドがあると言うことは、そういう「他者の意見を改変せずにそのまま紹介する」という事が、ごく一般的な習慣として定着している、ということです。そして、日本人は、その大事な習慣がないから、このコマンドの意味がわからずに「字下げ用」のコマンドとして使ってしまう、という事な訳です。

まず、欧米の文化がいかに「自他を区別した引用」を大切にしているか、と言うことがあって、そして、その習慣の事を、自覚することすらできない、我々日本人の文化がある、という事なんですよ。そこにあらためて気付いたわけです。

たとえば、「読み上げソフト」などを使ってホームページを読む、視覚障害者の事などを考えると、こういう基礎的なコマンドの使い方がいかに重要なのかがわかりますよね。このコマンドを、見栄え調整のために適当に使うと、何が書かれているのかがわからなくなってしまいますし、それは結局、普通の人間にとっても、どこからどこまでが、原稿作成者の意見で、引用文を言ってるのが誰なのかがわからない、ということになります。

このページでは、よくアダルトチルドレンの話題など出していましたが、ああいう心の問題も、親と子の「自他の区別」がついてなくて起こることがすごく多いわけです。「子供は自分のからだの一部だ」という感覚なのでしょうか。この間も、とても仲の良かった家族で、父親が家族を惨殺して死ぬという悲惨な事件が起こりました。あれも、「私がひとりで自殺したら、家族がみんな寂しがるだろう」と道連れ殺人をしてしまうわけで、そういう「距離感のなさ」が問題なんだろうなと思うわけです。

●適度な距離を保つ。

●自他の区別をキチンとつける。

という事は、日々、注意して注意しておかないとなかなかできない事だよなぁと、つくづく思ったのです。
もともと日本語は「主語を省略しやすい言語」ですからね。簡単に自他をごっちゃまぜにして「共同責任だから」と結論づけやすい文化を持ってるんです。
でも、だからこそ起きる問題もあるわけで、その両面をキチンと見なければいけないですよね。引用の問題については、キチンと「引用開始----終了」とブロックの切れ目を明確にしながら引用するのが正しいと、つくづく思いました。このくらいは日本の文化の中に取り入れても良いのではないかなぁ。そう思います。
911から6年だそうです。

まぁ恐ろしいことに、あの911の出来事は、「爆発物をビル各所に仕掛けた制御解体による米国政府の自作自演」とする見方が、日々強まってきているようですね。

当初、あの出来事をニュースで知らされたときに、真っ先に思ったのは「ああ、アメリカに乗せられて、攻撃しちゃったバカな過激派が出てしまったんだな。」でした。

すでに日本の真珠湾攻撃自体、アメリカの「かかってこんかい!」という謀略であったことが、あの時点でほぼ明らかになってましたから、僕の意見としては「乗せられたらアカンのや」でありました。

当時はまだまだ、こういう「謀略」自体をおおっぴらに書くという事自体、抵抗のある状態だったので、はっきりとは書かなかった事が多いのですが、それでも概略「乗せられたらあきませんがな」というスタンスで、なおかつ今も基本的にはスタンスは変ってません。

戦争というのは、喧嘩と同じで先に手を出した方が痛い目を見ます。で、ずるがしこい奴らは、そこのところを熟知していて、弱い相手をいたぶって、いたぶって、窮鼠猫を噛むという状態まで追い込んでから、手を出してきたときに。「おお、お前、殴ったな」と、そこから本気で殴りかかりに来るわけです。

これが、単なる言いがかりでない証拠は、真珠湾攻撃のその日に、当時のアメリカのルーズヴェルト大統領が執務室で補佐官や夫人とともに、「日本軍の真珠湾攻撃の無線」を盗聴しながら、「やったぞ、これで参戦できる!」と小躍りしていたという事が明らかになってたからです。

つまり、ルーズベルトは日本がアメリカを攻撃することを仕組んでいて、それに乗せられた日本が真珠湾攻撃をかけてきたのをニヤニヤと笑いながら観戦していたという恐ろしい事実があるという事なのです。

だからね、私は訳もわからず「アメリカ大嫌いだ」とか言う人間が嫌いなんです。「そういう具合に大嫌いだ!と思わせるように、向こうが仕組んでるのかも知れないよ、という事も考えないといけないんですね。国民感情の扇動って事まで、きゃつらはちゃんと計算に入れてやってるわけですから。

「そんなに単純に載せられてどうすんねん。あほか、お前は。」って思う。それが乗せられて攻撃してしまった日本人が一番に心に刻んでおくべき事だと、僕は思ってたわけです。当時から。

だから911の時に一番印象的だったのは、イスラム圏の人間が「神が奇跡を起こされた!」と小躍りしてる人の映像だったのです。

「まぁ、大喜びするわなぁ。そうなるようにずっといじめてるわけやから。で、あの飛行機を乗っ取った人間は、金も力も持たず、ハイジャックという小さな力だけで、アメリカに一矢を放ったんやから、大英雄って事になるわなぁ。」
とは思ったわけです。
「アメリカに乗せられてるだけやのに、そんなに大喜びして、ええんか?」
という気持ちでした。

(ところが、小林よしのりは、アメリカのそういう裏の策略があることもわかっていながら、反米の態度をより強くアピールしてたのですよね。あの辺がちょっとわからん。そういう裏を知らずに反米!って言ってるだけなら、単なるパァーだから、まぁしゃーないと思うのだけど。)

で、です。

この「ルーズベルトが真珠湾攻撃の知らせを聞いていた」という報道がどこから出てきたかというと、実はこれが、当のアメリカなわけですよ。

アメリカでは、情報公開法っていうのがあって、どんな高度な国家機密に属する情報でも、「これこれこういう資料があるはずだから、探して出してこい」と言われたら出さねばならないという法律があるわけです。当然、国家機密ですから、機密年限というのが決められていて、その最大期限が確か50年だったはずです。

で、50年以上たったからこそ、真珠湾攻撃の日の「大統領の一日の行動記録」が、公開請求できるようになったわけです。

それまでは、「なぜ、日本軍の真珠湾攻撃をアメリカ政府当局は察知できなかったのか?」という政府批判が出ても、当時の大統領の行動が公開されてなかったからわからなかったというわけです。

で、その批判派の米国の記者が、公開法でオープンになってから、当時の記録を見せろと請求して、それでこの事実はあきらかになったわけです。

だから戦争の本当の姿は、実は50年も経ってから、やっと本当の事がわかるようになるし、それが本当にキチンとわかるのは、決して日本人の愛国者からではなくて、アメリカ人の記者からなのだ、という事は頭にキチンと入れておかなければいけないのです。

日本の浮世絵だって、アメリカとかヨーロッパの美術愛好家がいたから再評価されたに過ぎないのです。あんなあっという間に色あせてしまうものを、状態良く保存するという発想自体が日本人にはないのです。その時、その瞬間だけを生きてるチキンヘッドが日本人なんだという事を痛感しておかなければいけない。

で、911の当時は、僕の勉強の程度だと「ああぁ、アメリカに乗せられたアホな過激派が突っ込んでしまいよった」でしかなかったのですが、そういう見方自体が甘かったのだと思い知らされたのが「爆発物をビル各所に仕掛けた制御解体による米国政府の自作自演」という見方でした。

「そうか。そらそうだよなぁ。」
と改めて自分の見方の甘さを痛感したのです。

ようは、戦争というのは巨大な在庫処分です。とにかくどこかで計画的に引き起こされねばならない。

冷蔵庫の食べ物にかけるラップというものがありますが、あれを作る機械は、それこそ大きなビル一棟くらいのサイズがあって、それが市場ニーズには関係なく、毎日自動的にラップを生み出し続けているんですね。

我々の日常を支えている、そんな小さな商品ですら、そういう「止められない経済機構」として動いていて、その頂点にいてる巨大コングロマリットの親方たちは、とにかく在庫処分のために戦争を起こしたいというのが日常の感覚になってるはずなのです。

新たな市場を生み出すより、都市を潰して復興するというのが一番手っ取り早い「市場ニーズの創出」なわけです。だから戦争を起こす場所なんてどこだっていいのだ。とりあえず逆らってくれるアホな民族がいたら、そこを対象にすればいいだけの事で。

そういう「カモ」にされないように我々は気をつける必要があって、だから「テロはいけない」とかアメリカがお題目を唱えていたら、そういうお題目をキチンと守って無茶な攻撃をかけられないようにしないといけないのです。面従腹背。背に腹は代えられず、って事です。

そういう事だから、911にしても、そんな小さなテロ組織の、どう転んでいくか分らない無秩序な仕掛けに頼っただけで起きたはずはなかったのですね。冷静に考えてみれば。

たとえばイラク戦争にしても、「イラクは大量破壊兵器の保有を過去公言し、かつ現在もその保有の可能性が世界の安保環境を脅かしている」とかが戦争をはじめる理由として語られてましたが、そんなものは何もわかってない一般民衆向けの表面的な理由でしかないのは、はじめから分っている事なのです。

だって、戦争を始めようと思ったら、実は基地の移動からはじめないといけないんですよ。補給ルートを最適に確保しなくては勝つことなぞできるわけもないんですから。そして、その基地の移動というのは、国を超えて行われるわけですから、超高度な政治的取引とともに半年以上、ともすれば三年も四年も前から交渉されなければ無理なわけです。

で、実際、大量破壊兵器がうんぬんと言われるより前から、アメリカ軍の基地の移動というのは行われていたわけです。軍事オタクとかは「なんで基地の移動があるのかしらねぇ」としか思わないけれども、そのあたりを総合的に見る人から見れば「あ、そういうことか」と最初から見えていることな訳です。

戦争が起これば、何兆円、何十兆円というお金が取引されます。関わる企業も半端ではない。だから計画は綿密に、何年も前から、二十年とかの時間を平気でかけて行われるらしいな、というのが、この数年で僕にも着実に分ってきたことです。

日本の真珠湾攻撃にしても、アメリカの意志を受けたスパイとも言うべき人間が、日本の軍の中にいてて、そいつが指揮をしたという可能性もある。というか、かなり高い。山本五十六自体があやしいという人もいてますからね。

で、「世間の声」っていうのもアテにならないんですね。たとえば、どこの国でも新聞とかテレビとかの大手マスコミは、一番すぐれた記者をアメリカの大学とかに留学させるわけですが、そこで洗脳されて帰ってくるってパターンも多いんですね。だから、マスコミ自体がすでに操作されてる部分があるのです。「風潮」なんてすぐにつくられる。

実際、郵政選挙の時なんて、マスコミはほとんと「郵政イエス」の情報しか流さなかった。多分、お偉いさんたちが、「今回は郵政の仕組みをキチンと解説するというような、政治に詳しい人に向けた報道ではなく、郵政イエスかノーかという国民全体の意志の確認が大切だ。だから内容には触れずに、みんなが選挙に参加するような番組にしよう」とか分ったような事を言ってたに違いないのです。だって郵政民営化の具体的な問題点とか、全然マスコミに出なかったもんね。で「小泉を出しておけば視聴率は取れる」だけだったもの。

それも結局は500兆円という郵貯の資金という大きなお金がからんでいたからなわけです。大金がからめば、そこまでのだましが動くという事を、私はものすごく実感してしまいました。ほんとうにあれはえげつなかった。(いまだにそういうダマシの構造に全然気付いてない人も多いですけど。)

そこまで考えれば、911も「爆発物をビル各所に仕掛けた制御解体による米国政府の自作自演」とする見方が一番納得行くモノの見方だなぁって事になってくるわけです。

戦争は、資本主義経済という共同幻想を人類が共有している限り、避けられない宿痾であり、それを避けるためには、よほどの知性がなければならないって事なんだろうなぁって思うのですよ。

まぁ、今後はアメリカも力が弱くなって(というか、イラク戦争は本来ベトナム並みの50万人派兵が出来ないと成功しないはずだったのに15万人しか派兵できてなかったらしい。すでに弱り目なんだそうです。)アメリカ一辺倒でもなくなっていくのでしょうが、それでも、日本人は世界的視野に立って物事を見るとか全然出来てないし、広い視野なくして、自分たちの幸せもあり得ないと思うのですよ。

で、そんな政治とか、何も知らないと言うことなら、せめて「乗せられない」ようにすることなんだと思うのね。
「アメリカはけしからん!」とか単純に言わない。そんなん乗せられてるだけやん。それより、身近な人間とのコミュニケーションをしっかり取る。分らないことは分らないと言う。

で、何かを知っている人からは、謙虚な姿勢で、つねに学ぶ態度で接する。良い本があると教えられたら読んでみる。読めない場合は「読んでないです」と言って、それ以上語らない。読む前から拒否したりしない。

で、わからない事は「わからない」と正しく言う。別に分らない事は恥でもなんでもない。「分らない自分」を恥ずかしいと思って恥じる事こそが恥ずかしい事なんだけど、そういう大切な事を分ってない人が多すぎる。

分らないときは「わかりません」と正直に言う。
これほど強い態度はないんです。
ほんとうは。

で、簡単に「分ろう」とはしない。つねに確かめて確認する。そう簡単に納得しない。

これは、自分の思いこみを正しいと仮定しない考え方です。感情論に走らない考え方。そういう事が大事だと思うのです。物事、本当に深いから。簡単には答えなんて出ない。

だからたとえば、自分がACの人は、せめて自分がACなんだと気付くくらいの事はして欲しいとか思うのですよねぇ。ACのままだと、それこそ騙され方が本当にひどくなるから。自分が悪い事でもアメリカが悪いとか言ってしまうとかするし。うーむ。

ま、ほんとに、テレビだけ見ててもダメだってことですね。はい。
長らくテレビを見ていない。

いろいろ理由はあるのですが、基本的に「くだらないから」というのが理由でしょうね。

とにかくつまらない。
特に報道番組がダメになりました。たぶん、小泉政権ができて、田中真紀子人気が沸いたあたりからどうしようもなくなってしまったのだと思います。

一昨年の郵政選挙の時などは、参議院での否決に腹を立てて衆議院を解散したという、無茶苦茶な事をやってる小泉の法理論的問題点を、マスコミがまったく問題にしませんでした。

もうね、日本のマスコミは、あの時点で終わってるわけです。役に立ってない。クソとかカスとか、そういう存在です。

今年は「あるある」の捏造事件から始まってマスコミのダメさがうんぬん言われてますが、もう、それより以前から、本当に全然ダメだったわけですよ。

まぁ、ちょっとしたお笑いタレントの馬鹿馬鹿しい番組とかは、逆に内容がないのが分っている分、罪がない。まだマシです。

でも、そういうお笑い番組ですら、最近はもうYouTubeで見るようになっちゃったし、まぁそれで充分なんですな。積極的に見たいと思わない。

テレビなんかに時間を使うくらいなら、本を読む、英語の勉強をする、日本や欧米の歴史を知る、ウォーキングする、友人と会う、自分の内面を探る、展覧会に行く、映画館に行く、繁華街を歩く、本屋をぶらつく、ウクレレを弾く、仕事する、これからの自分を考える、花を飾る、などなど、やるべき事はたくさんあります。

すでにアメリカでは、テレビを見ているのは低学歴の低所得者層であるという明確な社会区分があるようですね。
日本もどんどん同じようになってきていて、結局、前の小泉くんの郵政選挙ではテレビしか見てないような、何も考えてないアホな層がこぞって「小泉さんしかいてないやん」と郵政改革賛成に票を投じてしまったわけです。テレビCMもひどかったしね。
政治がCMで決まるようになったら、もう終わりだなぁって僕は感じます。

郵政の問題は「改革」に反対してる人はひとりもいなくて、「改革の内容をもっと考えよう」という人と、「なんでもいいから適当に変えとけ」という人とのチョイスでしかなかったわけです。

そういうアホな状態で、「改革、イエスかノーか!」とやって、500兆円もの資金を、国内に環流させるのではなく、国際金融資本の手にゆだねて、海外にしか投資が動かなくなってしまう法律に賛成させられたわけです。

小泉は国賊ですよ。

だから、僕はもう、テレビなんか見たいとも思わない。

最近で言うと「ハケンの品格」だ。

あのなぁ、仕事奴隷に品格なんかねーんだよ!という世間のうっぷんを、逆に湖塗するための誤魔化しのための番組であることが見え見えで、嫌になってくる。

日本はアメリカの属国になり果てていて、年次改革要望書などに見られるように、アメリカの財界からの変革要求に「へいへい」と従っているだけにしかすぎない。

その大きな構図を、まず日本人のひとりひとりが、正しく自覚しないとダメなのに、そこのところはあんまり自覚しないんだよね。

だってテレビでも新聞でも年次改革要望書の話なんて出てこないもんなぁ。

ある程度世界の流れに従うことは必要で、その意味では日本人は世界の常識を知らなすぎる「土人」ではあります。(そのあたり勉強不足の人はもっと勉強しなくちゃいけない。勉強不足で反米!とか叫ぶのが、いちばん大国のいいカモなのです。いちばんマヌケ。)

しかし、守るべき文化だって日本にはあるのだから、そこは大切にしないといけない。
で、そのバランスは、本当にいろいろ知っていこうという態度と意識がないとダメなんだと思うのですよね。

で、そのために、誰にでも出来ることの第一歩が「テレビはくだらない。」と知る事だと思う。

テレビはくだらないんだ。
とくに政治関係の番組。
誰も本当の事なんか言ってないもん。

つーか言えないんだよ。
言ったらホサれるの。

だからまず、「テレビはくだらない」と知ってください。

で、実は新聞も、ほぼダメです。
これも日本では地方紙とか独立系の新聞社が少なすぎて、中央によるコントロールがきつすぎる。
東京のキー局の重要人物数人と話がつけば、日本全国に情報管制が完全に敷かれる状態になっているというのがテレビと新聞の系列化によって実現してしまっている、いまの日本のメディア状況なわけですよ。

だからテレビ・新聞「だけ」しか見てないと、パァーになります。

いまわずかに、そういう「上の人たち」の意向と関係なく、独自の言論を行っているのは、日本全国に何百とある小さな良心的な出版社のみでしょう。

だから本を読まないといけないんです。
他に真実を伝えてくれるメディアがないからです。

出版文化だけが、わずかに国際金融資本のからみ手から逃れています。
なんせ、あまりに中小で玉石混淆だから。統制のしようがないんですな。
これも潰そうと年次改革要望書では再販制度に手を入れようとしてたんですが、草の根レベルでの強い反対に押されて、再販制度改革は立ち消えになりました。
ほんのわずかではあるけれど、民衆レベルの勝利です。

だから本を読め。
読まない奴はダメだ。

たくさん読むのだ。
そして「良い本」を選ぶのだ。

くだらない本を何冊も読んで、そのくだらなさとウソ臭さを知って、自分の「真実を見抜く目」を育てて、それから、真に良い本をみつける力を持つ。

そういう事が必要なんですね。

だから玉石混淆の石からどんどこやっていくしかない。

玉も石も混ざっていたからこそ、統制されずに済んだんだよね。だから手間でも「石」から読め!

で、「玉」に出会うまで続けろ!

そういう事ですね。

最近、ほんとうに、そういう部分にしか、この国の未来はないなぁとつくづく、しみじみ思うのです。

で、僕なんか、まだまだ全然勉強不足ですからな。

だからもう、ゲームとかやってるヒマがないんだよなぁ。残念だけど。選んでやらないと時間がもったいない。

まぁさすがに40過ぎたら、そういう賢い時間の使い方に気を配らないとおかしいと思うのですよ。残り時間のカウントダウンも始まってるんだから。

ま、そういう事をつくづく、しみじみと感じていて、で、多くの人に言いたいのは、とにかくまず「テレビはくだらない」と気付いてくださいと言うところまでですね。

そこでちゃんとテレビの電源を消せるかどうかは、それこそ、その人の品格にかかわる事でして。

まず「テレビはくだらない」そう思ってみる、という事をしてほしいです。

これはもう、切実に、真剣に、この国の未来=私の将来のためにそう願います。

まず「テレビはくだらない」そう思ってください。頼むから。

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