大阪マラソンだそうです。ママチャリ族はほったらかしですな。
2011年11月1日 自転車マラソンはひざを痛める危険があるので、最初からパスしている私なのですが、何の道具も必要ないので(ウソ。ひざを痛めないためには、最低限、良い靴を履くことは必須。)かなり人気があるようで。
とうとう大阪が大阪マラソンをやると言い出して、おとといそのマラソンの日でありました。
そんなこととはつゆ知らず、家族で出かける用事があったので近くの地下鉄の駅まで行くと、交通規制がされていて、大変な数のランナーが、次から次へとやってきては見慣れた交差点を曲がって行くではないですか。
わー、すごいことになってるなぁ。
とは思っても、まぁあんまりマラソンそのものには興味がないので、見物することもなく地下鉄の駅を降りようとしたのであります。
すると。
どういうわけだか、礼服を着たお父さんが、これまた綺麗に正装した子供や嫁といっしょに地下鉄の駅から出てきたのですが、どういうわけか、そのお父さんが手に自転車を抱えてる。
「なんで自転車が地下鉄の駅から出てくるんだ?」といぶかしく思ったのですが、いざ地下鉄の駅の中におりると、次から次と自転車を持ち運んでる人がいて、やっと、
「ああ、規制があって自転車が通れないのか」と合点が行きました。
通常なら信号を渡るところが封鎖されてるから、地下道になっている地下鉄の駅の構内を抜けていくしかないわけです。
ありゃまぁ、ごくろうさんですねぇ。
こっちは用事があってなんばまで出たのですが、そこでも規制があったので、千日前通りの信号が渡れず、地下道を抜けました。
抜けて出た先では、自転車に乗った人が案内係の人から「もっとずっと向こうからぐるっと回ってもらわないとダメです。」とダメだしをされておりました。
なんばの地下道は「なんばウォーク」というショッピングモールになってますから、「自転車を持って地下道に降りて通り抜ける」という荒技も禁止されてたわけですね。
これまたご苦労さんです。
まぁ、基本、自転車は「車両」ですから、マラソンがある日に自転車に乗ろうと思う方が間違ってるわけですが、普通の人は「歩行の補助道具」と勘違いしてますからね。こういうことになってしまうわけです。
なんだかなぁと思いますなぁ。
いろんな意味で滑稽というか、どこかおかしいというか、割り切れないというか。
普通の市民が、思いもかけないところで、不便を強いられるというのが、なんとも困った事だなあと思いますね。
これもそれも、「自転車は車両であり、車道を走るのが本則」という、あたりまえの法的事実が周知徹底されていない行政の自堕落さが問題なわけですからなぁ。
警官が2人、自転車で連なって歩道を走る、刑法違反を平気でやってる国ですからなぁ。
そのくせ、マラソン前は「クルマは通行規制がかかります」と言いながら、自転車で不便するという事は全然周知徹底がされてないですしねぇ。
なんなのだろう、このバランスの悪さは。
キチンと良い自転車に乗って車道を走ってる人は、最初からマラソンの日には自転車には乗らないでしょうけど、ママチャリ族はママチャリを「歩行補助機」としか考えていないのだから、そこのところしっかりサポートしてやれよと思いますよねぇ。せめてキチンと周知徹底してあげるとか。
警察も普段、刑法違反(車両で歩道を走ったら、道路交通法を正規に適応したら刑法犯でっせ。いやホンマ。)して平気で歩道を走ってるんやから、そのくらいの事はしろよ、と思う。
でも、この「自転車はクルマか歩行補助機か?の、日本特有のポジショニング問題」は、大問題として存在しているにもかかわらず、まるで存在していないかのように扱われてしまう差別されっ子問題なので、やっぱりこういう大きなイベントが起きても「テキトーに現場で処理しなはれ」扱いになっちゃうんですよねぇ。
ああ、困ったもんだ。
もう、どうにかして欲しいであります。
とうとう大阪が大阪マラソンをやると言い出して、おとといそのマラソンの日でありました。
そんなこととはつゆ知らず、家族で出かける用事があったので近くの地下鉄の駅まで行くと、交通規制がされていて、大変な数のランナーが、次から次へとやってきては見慣れた交差点を曲がって行くではないですか。
わー、すごいことになってるなぁ。
とは思っても、まぁあんまりマラソンそのものには興味がないので、見物することもなく地下鉄の駅を降りようとしたのであります。
すると。
どういうわけだか、礼服を着たお父さんが、これまた綺麗に正装した子供や嫁といっしょに地下鉄の駅から出てきたのですが、どういうわけか、そのお父さんが手に自転車を抱えてる。
「なんで自転車が地下鉄の駅から出てくるんだ?」といぶかしく思ったのですが、いざ地下鉄の駅の中におりると、次から次と自転車を持ち運んでる人がいて、やっと、
「ああ、規制があって自転車が通れないのか」と合点が行きました。
通常なら信号を渡るところが封鎖されてるから、地下道になっている地下鉄の駅の構内を抜けていくしかないわけです。
ありゃまぁ、ごくろうさんですねぇ。
こっちは用事があってなんばまで出たのですが、そこでも規制があったので、千日前通りの信号が渡れず、地下道を抜けました。
抜けて出た先では、自転車に乗った人が案内係の人から「もっとずっと向こうからぐるっと回ってもらわないとダメです。」とダメだしをされておりました。
なんばの地下道は「なんばウォーク」というショッピングモールになってますから、「自転車を持って地下道に降りて通り抜ける」という荒技も禁止されてたわけですね。
これまたご苦労さんです。
まぁ、基本、自転車は「車両」ですから、マラソンがある日に自転車に乗ろうと思う方が間違ってるわけですが、普通の人は「歩行の補助道具」と勘違いしてますからね。こういうことになってしまうわけです。
なんだかなぁと思いますなぁ。
いろんな意味で滑稽というか、どこかおかしいというか、割り切れないというか。
普通の市民が、思いもかけないところで、不便を強いられるというのが、なんとも困った事だなあと思いますね。
これもそれも、「自転車は車両であり、車道を走るのが本則」という、あたりまえの法的事実が周知徹底されていない行政の自堕落さが問題なわけですからなぁ。
警官が2人、自転車で連なって歩道を走る、刑法違反を平気でやってる国ですからなぁ。
そのくせ、マラソン前は「クルマは通行規制がかかります」と言いながら、自転車で不便するという事は全然周知徹底がされてないですしねぇ。
なんなのだろう、このバランスの悪さは。
キチンと良い自転車に乗って車道を走ってる人は、最初からマラソンの日には自転車には乗らないでしょうけど、ママチャリ族はママチャリを「歩行補助機」としか考えていないのだから、そこのところしっかりサポートしてやれよと思いますよねぇ。せめてキチンと周知徹底してあげるとか。
警察も普段、刑法違反(車両で歩道を走ったら、道路交通法を正規に適応したら刑法犯でっせ。いやホンマ。)して平気で歩道を走ってるんやから、そのくらいの事はしろよ、と思う。
でも、この「自転車はクルマか歩行補助機か?の、日本特有のポジショニング問題」は、大問題として存在しているにもかかわらず、まるで存在していないかのように扱われてしまう差別されっ子問題なので、やっぱりこういう大きなイベントが起きても「テキトーに現場で処理しなはれ」扱いになっちゃうんですよねぇ。
ああ、困ったもんだ。
もう、どうにかして欲しいであります。
今日は、またまた、自転車関連の書籍の紹介。
自転車ツーキニストの作法
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4797358416
という本ですが、先日の日記、
●自転車は車道を走るのが、絶対に安全。歩道を走る自転車は命を失くすために走るようなもの。
http://hitoyomi.diarynote.jp/201010211533568379/
で紹介した名著、「自転車の安全鉄則」の続編というか、あの本で「ぐっとこらえて書かなかった、行政の人間への怒り」を、けっこうそのままさらけ出している本ですね。疋田さん、けっこう怒ってます。すごく穏和な方なんですけど、穏和な人が、「つい本音で毒を吐いてしまった。」という書籍ですな。
ともあれ、まずは「安全鉄則」を読んでないと、この「怒り」というのが、ものすごくまっとうな怒りなのだ、ということが、いまいちわからないかも知れないので、
●自転車の安全鉄則
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4022732474
を、まず、真っ先に、読んでください。
(読みもしないで、ヘラヘラ笑って軽く考えている奴はぶっ飛ばす、ひっぱたく、叱りつけるのに遠慮する必要はまったくないので、徹底的に叩きます。まず、読め。読まない奴は土人だ。土人のままでいたいなら読まなくてよろしい。)
とにかく、この二冊を読むと、日本の自転車環境が、いかにおマヌケで、どうしようもない悲惨な状況で、「なんでゼロどころかマイナスの状態から現状改革をしていかなければいけないのか?」という、絶望的状態にタメイキしか出ないんです。
が、その「最悪やなぁ…。」という環境が、完全に、100%、警察という官僚組織の無能、無知、バカの極み、低脳から生まれていて、そのアホさ加減のおかげで、日本の全国民が世界に類を見ない不幸な自転車環境に貶められているというのが手に取るように解ります。
っちゅうかね、この悲惨さは、実際に自転車で車道を走ってみないとわからんですよ。
みなさん、とにかく自転車で車道を走りなさい。いますぐにでも。それが順法なんだから。
で、法律を守れば、いかに道路行政がおかしいのかが、はっきりわかります。
で、そういう実感を持った上で、上記の二冊を読むと、この国の壊れ具合が、もう、完全に官僚の無能から発生しているのだというのが、嫌というほどわかりますって。
自転車問題と記者クラブ問題って、「世界の常識からはずれてしまっていることで、国民が多大なる損害を受けている」という意味で、まったく問題の本質が同じなんですよね。
それに加えて「とてつもない問題が、そこに存在しているのに、肝心の国民がイマイチ、その不利益に気づいていない」という「日本人が土人だからアカンのや問題」も、これまた同じなんです。
なので、結局、表題のごとく、「自転車に乗っていると、この国の壊れ具合が全部官僚が悪いからなのだ、というのが、ほんっとうに、よく解る。」というところに結論が行かざるを得ないのですが、ただ記者クラブ問題に比べると、自転車問題は、
●道路交通法は、正しく守れば、大枠は問題ない。
という、「対応する法規がまだマトモ」というよりどころがあるだけ、まだマシなんですな。警察の「運用」がパァでアホで、無自覚で、無能で、キチガイで、どうしようもない、というのはあるけど、まぁまぁ法律はマシなのですよ。
逆に言うと、です。
●警察が法律を遵守していない。
という、とんでもない状況というのがある、というのが大問題なんですけどな。
日本中の警官が道路交通法を守っていない。違反している。ほぼ全員犯罪者ですわな。警官が全部犯罪者である、という、そういう状況です。
それはどういうことか?というと、ようは、
●警官が自転車で歩道をチンタラ走っている。
ということです。
あのなー、それ道路交通法の第17条違反やねんぞー。ほんまに。どうにかしてくれ。
まぁ、確かに「緊急の場合には、指定のある歩道なら走っても良い」と、後から付け加えられた64条で歩道通行を許してはおりますけどな。それはあくまで危険を避けなければならない緊急の時であり、なおかつ「自転車通行可」という条件の歩道のみなんですよ。
自転車通行可の歩道というのは、全国の歩道のうちの4割程度なんだそうです。ですから、まぁ、ほとんどの歩道は自転車が走ってはいかんのです。仮に走るにしても、「徐行」が義務づけられております。
ちなみに、では「徐行」というのは何㎞/時の事を言うのかは、規定がないので、疋田さんが警察に問い合わせたら「時速5~6km程度」というアホな答えが返ってきたそうです。
歩行者の時速が4kmくらいでして、それより1~2km/時は速くても良い、という見解なんだって。
ドアホ。
そんなもんね、自転車で5~6kmで走るなんていうのは、よっぽどのバランス感覚のあるサーカスの曲乗りが可能な人にしかできない程度の速度なんですよ。どんなにゆっくり走っても、時速10kmは出さないと自転車は倒れます。それなら、自転車から降りて、押して走った方がよっぽど楽。
(ちなみに自転車を押して歩く、走るというのは歩行者扱いなので、それは問題ありません。)
結局、自転車に乗りもせずに、気分と雰囲気で「徐行はまぁ5~6kmかな」と言うとるだけなわけです。テキトーな事を言うな!ボケ!国家公務員のクセしやがって嘘っぱちだらけやんけ。
1万円を切るような安物のママチャリだと、重量が20kg以上ありますから、それこそある程度のスピードがないと自立して走ること自体が無理なんですね。だから12~16km/時くらいのスピードは、絶対に出てます。普通のママチャリは。
で、もひとつ言うなら、重い自転車は止まりにくいんです。ブレーキをかけても止まらない。体重80kgとかの太ったおっさんおばちゃんあたりが、20kgの自転車に乗って、時速15-20kmくらいで走ってて、歩道を杖をついて歩いてる老人とか、まだ歩き始めたばかりの子ども、あるいは車椅子の必要な人とかにぶつかったら、これ、意外に大きな事故になりますからな。
だから、自転車は、もともと、歩道を走ってはいかんのですよ。車道を走りなさい、車道を。有無を言わさず、車道を走れ! 警察なら、警官なら、国民の安全のために、そう指導するのが当たり前で、世界中どこでもそれが普通になってるわけです。
歩道なんて、生活道路とつながってるんやから、よちよち歩きの子どもが、飛び出してくる事なんかザラですよ。で、自転車と子どもがぶつかったら、絶対転びますわね? 子どもは頭が重いから、頭から倒れます。悪くしたら死にますよ。
歩道を自転車で走るということは、そういう殺人者になる可能性がかなりある、ということなんですよ。あー恐ろしい。
だから、自転車は、車道を走れ。クルマの邪魔になってもかまいません。クルマがのさばってるほうがおかしいんだから。都市部である限り、かならず交差点が必要で、交差点がある限り、自動車の平均時速は、せいぜいがところ30km~40km程度にしかならないんですよ。だから、何もクルマのスピードを阻害しても、何の問題にもならんのです。どうしたって信号にひっかかるんだから。東京や大阪でも、田舎の都市でも同じ。半径20km以内の範囲なら、都市部の自動車はせいぜい30kmくらいでしか走ってないのと同じなのです。だから自転車が車道を走って、クルマの邪魔をしたって、別に何の問題もないんです。
だから、自転車は全部車道を走れ。
であるのに、だ。
警官のバカを見てください。
日本中の警官のバカを見てください。
白チャリ(警官用の自転車)二台が、でかい顔をして、しかも二台が併走して(自転車二台併走は、車道であっても法律違反なんですよ。)、いつ子どもを頭からコンクリートにたたきつけるかわからないような事をして、平気なわけです。
(2台併走されると、道幅が狭くなるので、足もとのしっかりしない子どもには「逃げ場」がなくなって、かなり危険。あわてて変な方向に走って、ビルに頭をぶつけたら、やっぱり死ぬかも、なわけです。警官が子ども殺しに荷担しとるわけだ。最低。)
で。
警官がバカだと、「歩道を自転車で走っても良いんだ。」と思う人間が出てくるのは当然ですわね。だから、歩道は自転車天国になりますわ。
そしたらもう、歩道で子どもを「走らせる」なんてことはできなくなる。となると、よちよち歩きの間から、外に出て遊ばせようと思っても、それができない。大人がいつもついてないとダメ。抱きかかえるとか、そういう事をしなくてはいけない。
とりあえず安全なのは公園くらい、ということになる。
これ、ものすごくおかしいですよ。
思いませんか?
歩道は、歩行者のものです。歩行者だけが使えばよろしい。弱者のための道路なのです。そういう弱者保護の視点がまったく欠けてるわけです。
で、そういう「弱者保護の視点」が何故欠けたか? というと、その視点が「警察には存在していなかったから」なんですよ。わかります? この悲惨な状況。
警察は「クルマ」という図体だけがでかくて危険な「強いもの」の味方しかしてこなかったんですよ。公僕にあるまじき思想です。危険思想です。きゃつらは思想犯なわけです。火あぶりの刑にしてしまうしか、他に退治のしようがない「危険思想犯」なわけです。
警官は弱者保護を徹底せよ! それがお前らの役目じゃ! ボケ!
ということなわけです。
本当にどうしようもないんですね。
で、あまりにどうしようもない事なので、この間、大阪府警に「なんで警官が歩道を自転車で走るという道路交通法違反をするのか」という質問状をメールで送りつけたんですけど、2週間も返事がなくて、昨日やっと電話がかかってきた。
こらぁ! ちゃんとやりとりが残るメールで返事をしろ! ボケ!
と怒鳴り倒して電話を切りましたが、さてどうなるか。メールがこなかった場合は、またもう一度「警官が法律違反をしている」件に関して質問状を送るつもりです。
ということで、この件に関して、「その通りだよなぁ」と思う方は、どんどん警察にメールして、問題を追及しましょう。
アホは叱らないとダメです。自分に問題があるのだ、ということがわからないのですから。まず、それを気づかせないとだめです。
とくに自転車問題は、道路交通法にキチンと則って、警官が車道を自転車で走るだけで、かなりの問題が解決するんです。
たとえば、車道の路肩近くに自動車を止めている違法駐車。あれを、本当に徹底して警察に取り締まってもらわないといけない。自転車の無灯火はやたらと注意するんやけど、そんな事してるヒマがあったら、もっともっと違法駐車を徹底して取り締まれっちゅうねん。違法やねんから。
警官が車道を自転車で走るようになれば、この違法駐車が、いかに大問題であるかが、すぐにわかるんです。車道を走らんから、その問題に気づけないわけですよ。
何、警官が歩道を自転車で走っとんねん。なにをヨチヨチ歩きの子どもの邪魔しとんねん、ふざけとったら承知せんぞ。頭を銅にめりこませて、腹から世間覗かせたろか。それとも手と足とを固結びに結んだろか。ふざけるのもたいがいにせいっちゅうことです。
警官がこのように危険思想の、子ども殺し集団ですから、そら世間もおかしくなりますわ。
それは一重に、「無能」ということなんです。
ただそれだけのこと。
「無能」なのに、それに気づいてないんです。
この「無能なのに気づいてない」と言うことほど迷惑な事はないんですな。ほんとに。
警官はニコニコ笑って、「そこの自転車、危ないから、歩道に上がりなさい」とか平気でキチガイみたいな事を言いよりますからな。
ちゅうか、完全にキチガイなんですよ。はっきり。官僚は必然的にキチガイにしかならない構造なんです。世の中と「真剣」にはつながってませんから。税金で生きてる「居候」ですから。屁の役にも立たない屁理屈しか考えられない運命を背負ってるんですから。
記者クラブの問題も同じような事だし、検察審査会のおかしな動向も同じ事。
日本中がものすごく狂ってるのは、社会とつながっていないからキチガイになるしかない「居候」官僚が、そのままキチガイになってしまったというだけの事ですから、「おまえらはキチガイだ」と徹底的に市民の側から叱りつけないとしょうがないわけです。そうするしかない。でも、困ったことに日本人には「お上意識」というやっかいなものがあって、「お上はしっかりやってるから、まかせておけば大丈夫」とか思ってるわけですよ、一般国民の側が。
これが本当に間違いでしてねぇ。
世界史を見ても、いま現在の世界の先進国を見ても、「腐らない官僚組織はない」というのが常識中の常識なのに、その常識が日本にはまだ全然定着してないわけです。僕自身も自戒を込めて、そういう問題を意識したいと思うのです。
だから、もっとバンバン、アホでキチガイな官僚に文句を言って叱りつけてやらないとダメなんですね。とにかくそういう事です。
自転車ツーキニストの作法
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4797358416
という本ですが、先日の日記、
●自転車は車道を走るのが、絶対に安全。歩道を走る自転車は命を失くすために走るようなもの。
http://hitoyomi.diarynote.jp/201010211533568379/
で紹介した名著、「自転車の安全鉄則」の続編というか、あの本で「ぐっとこらえて書かなかった、行政の人間への怒り」を、けっこうそのままさらけ出している本ですね。疋田さん、けっこう怒ってます。すごく穏和な方なんですけど、穏和な人が、「つい本音で毒を吐いてしまった。」という書籍ですな。
ともあれ、まずは「安全鉄則」を読んでないと、この「怒り」というのが、ものすごくまっとうな怒りなのだ、ということが、いまいちわからないかも知れないので、
●自転車の安全鉄則
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4022732474
を、まず、真っ先に、読んでください。
(読みもしないで、ヘラヘラ笑って軽く考えている奴はぶっ飛ばす、ひっぱたく、叱りつけるのに遠慮する必要はまったくないので、徹底的に叩きます。まず、読め。読まない奴は土人だ。土人のままでいたいなら読まなくてよろしい。)
とにかく、この二冊を読むと、日本の自転車環境が、いかにおマヌケで、どうしようもない悲惨な状況で、「なんでゼロどころかマイナスの状態から現状改革をしていかなければいけないのか?」という、絶望的状態にタメイキしか出ないんです。
が、その「最悪やなぁ…。」という環境が、完全に、100%、警察という官僚組織の無能、無知、バカの極み、低脳から生まれていて、そのアホさ加減のおかげで、日本の全国民が世界に類を見ない不幸な自転車環境に貶められているというのが手に取るように解ります。
っちゅうかね、この悲惨さは、実際に自転車で車道を走ってみないとわからんですよ。
みなさん、とにかく自転車で車道を走りなさい。いますぐにでも。それが順法なんだから。
で、法律を守れば、いかに道路行政がおかしいのかが、はっきりわかります。
で、そういう実感を持った上で、上記の二冊を読むと、この国の壊れ具合が、もう、完全に官僚の無能から発生しているのだというのが、嫌というほどわかりますって。
自転車問題と記者クラブ問題って、「世界の常識からはずれてしまっていることで、国民が多大なる損害を受けている」という意味で、まったく問題の本質が同じなんですよね。
それに加えて「とてつもない問題が、そこに存在しているのに、肝心の国民がイマイチ、その不利益に気づいていない」という「日本人が土人だからアカンのや問題」も、これまた同じなんです。
なので、結局、表題のごとく、「自転車に乗っていると、この国の壊れ具合が全部官僚が悪いからなのだ、というのが、ほんっとうに、よく解る。」というところに結論が行かざるを得ないのですが、ただ記者クラブ問題に比べると、自転車問題は、
●道路交通法は、正しく守れば、大枠は問題ない。
という、「対応する法規がまだマトモ」というよりどころがあるだけ、まだマシなんですな。警察の「運用」がパァでアホで、無自覚で、無能で、キチガイで、どうしようもない、というのはあるけど、まぁまぁ法律はマシなのですよ。
逆に言うと、です。
●警察が法律を遵守していない。
という、とんでもない状況というのがある、というのが大問題なんですけどな。
日本中の警官が道路交通法を守っていない。違反している。ほぼ全員犯罪者ですわな。警官が全部犯罪者である、という、そういう状況です。
それはどういうことか?というと、ようは、
●警官が自転車で歩道をチンタラ走っている。
ということです。
あのなー、それ道路交通法の第17条違反やねんぞー。ほんまに。どうにかしてくれ。
まぁ、確かに「緊急の場合には、指定のある歩道なら走っても良い」と、後から付け加えられた64条で歩道通行を許してはおりますけどな。それはあくまで危険を避けなければならない緊急の時であり、なおかつ「自転車通行可」という条件の歩道のみなんですよ。
自転車通行可の歩道というのは、全国の歩道のうちの4割程度なんだそうです。ですから、まぁ、ほとんどの歩道は自転車が走ってはいかんのです。仮に走るにしても、「徐行」が義務づけられております。
ちなみに、では「徐行」というのは何㎞/時の事を言うのかは、規定がないので、疋田さんが警察に問い合わせたら「時速5~6km程度」というアホな答えが返ってきたそうです。
歩行者の時速が4kmくらいでして、それより1~2km/時は速くても良い、という見解なんだって。
ドアホ。
そんなもんね、自転車で5~6kmで走るなんていうのは、よっぽどのバランス感覚のあるサーカスの曲乗りが可能な人にしかできない程度の速度なんですよ。どんなにゆっくり走っても、時速10kmは出さないと自転車は倒れます。それなら、自転車から降りて、押して走った方がよっぽど楽。
(ちなみに自転車を押して歩く、走るというのは歩行者扱いなので、それは問題ありません。)
結局、自転車に乗りもせずに、気分と雰囲気で「徐行はまぁ5~6kmかな」と言うとるだけなわけです。テキトーな事を言うな!ボケ!国家公務員のクセしやがって嘘っぱちだらけやんけ。
1万円を切るような安物のママチャリだと、重量が20kg以上ありますから、それこそある程度のスピードがないと自立して走ること自体が無理なんですね。だから12~16km/時くらいのスピードは、絶対に出てます。普通のママチャリは。
で、もひとつ言うなら、重い自転車は止まりにくいんです。ブレーキをかけても止まらない。体重80kgとかの太ったおっさんおばちゃんあたりが、20kgの自転車に乗って、時速15-20kmくらいで走ってて、歩道を杖をついて歩いてる老人とか、まだ歩き始めたばかりの子ども、あるいは車椅子の必要な人とかにぶつかったら、これ、意外に大きな事故になりますからな。
だから、自転車は、もともと、歩道を走ってはいかんのですよ。車道を走りなさい、車道を。有無を言わさず、車道を走れ! 警察なら、警官なら、国民の安全のために、そう指導するのが当たり前で、世界中どこでもそれが普通になってるわけです。
歩道なんて、生活道路とつながってるんやから、よちよち歩きの子どもが、飛び出してくる事なんかザラですよ。で、自転車と子どもがぶつかったら、絶対転びますわね? 子どもは頭が重いから、頭から倒れます。悪くしたら死にますよ。
歩道を自転車で走るということは、そういう殺人者になる可能性がかなりある、ということなんですよ。あー恐ろしい。
だから、自転車は、車道を走れ。クルマの邪魔になってもかまいません。クルマがのさばってるほうがおかしいんだから。都市部である限り、かならず交差点が必要で、交差点がある限り、自動車の平均時速は、せいぜいがところ30km~40km程度にしかならないんですよ。だから、何もクルマのスピードを阻害しても、何の問題にもならんのです。どうしたって信号にひっかかるんだから。東京や大阪でも、田舎の都市でも同じ。半径20km以内の範囲なら、都市部の自動車はせいぜい30kmくらいでしか走ってないのと同じなのです。だから自転車が車道を走って、クルマの邪魔をしたって、別に何の問題もないんです。
だから、自転車は全部車道を走れ。
であるのに、だ。
警官のバカを見てください。
日本中の警官のバカを見てください。
白チャリ(警官用の自転車)二台が、でかい顔をして、しかも二台が併走して(自転車二台併走は、車道であっても法律違反なんですよ。)、いつ子どもを頭からコンクリートにたたきつけるかわからないような事をして、平気なわけです。
(2台併走されると、道幅が狭くなるので、足もとのしっかりしない子どもには「逃げ場」がなくなって、かなり危険。あわてて変な方向に走って、ビルに頭をぶつけたら、やっぱり死ぬかも、なわけです。警官が子ども殺しに荷担しとるわけだ。最低。)
で。
警官がバカだと、「歩道を自転車で走っても良いんだ。」と思う人間が出てくるのは当然ですわね。だから、歩道は自転車天国になりますわ。
そしたらもう、歩道で子どもを「走らせる」なんてことはできなくなる。となると、よちよち歩きの間から、外に出て遊ばせようと思っても、それができない。大人がいつもついてないとダメ。抱きかかえるとか、そういう事をしなくてはいけない。
とりあえず安全なのは公園くらい、ということになる。
これ、ものすごくおかしいですよ。
思いませんか?
歩道は、歩行者のものです。歩行者だけが使えばよろしい。弱者のための道路なのです。そういう弱者保護の視点がまったく欠けてるわけです。
で、そういう「弱者保護の視点」が何故欠けたか? というと、その視点が「警察には存在していなかったから」なんですよ。わかります? この悲惨な状況。
警察は「クルマ」という図体だけがでかくて危険な「強いもの」の味方しかしてこなかったんですよ。公僕にあるまじき思想です。危険思想です。きゃつらは思想犯なわけです。火あぶりの刑にしてしまうしか、他に退治のしようがない「危険思想犯」なわけです。
警官は弱者保護を徹底せよ! それがお前らの役目じゃ! ボケ!
ということなわけです。
本当にどうしようもないんですね。
で、あまりにどうしようもない事なので、この間、大阪府警に「なんで警官が歩道を自転車で走るという道路交通法違反をするのか」という質問状をメールで送りつけたんですけど、2週間も返事がなくて、昨日やっと電話がかかってきた。
こらぁ! ちゃんとやりとりが残るメールで返事をしろ! ボケ!
と怒鳴り倒して電話を切りましたが、さてどうなるか。メールがこなかった場合は、またもう一度「警官が法律違反をしている」件に関して質問状を送るつもりです。
ということで、この件に関して、「その通りだよなぁ」と思う方は、どんどん警察にメールして、問題を追及しましょう。
アホは叱らないとダメです。自分に問題があるのだ、ということがわからないのですから。まず、それを気づかせないとだめです。
とくに自転車問題は、道路交通法にキチンと則って、警官が車道を自転車で走るだけで、かなりの問題が解決するんです。
たとえば、車道の路肩近くに自動車を止めている違法駐車。あれを、本当に徹底して警察に取り締まってもらわないといけない。自転車の無灯火はやたらと注意するんやけど、そんな事してるヒマがあったら、もっともっと違法駐車を徹底して取り締まれっちゅうねん。違法やねんから。
警官が車道を自転車で走るようになれば、この違法駐車が、いかに大問題であるかが、すぐにわかるんです。車道を走らんから、その問題に気づけないわけですよ。
何、警官が歩道を自転車で走っとんねん。なにをヨチヨチ歩きの子どもの邪魔しとんねん、ふざけとったら承知せんぞ。頭を銅にめりこませて、腹から世間覗かせたろか。それとも手と足とを固結びに結んだろか。ふざけるのもたいがいにせいっちゅうことです。
警官がこのように危険思想の、子ども殺し集団ですから、そら世間もおかしくなりますわ。
それは一重に、「無能」ということなんです。
ただそれだけのこと。
「無能」なのに、それに気づいてないんです。
この「無能なのに気づいてない」と言うことほど迷惑な事はないんですな。ほんとに。
警官はニコニコ笑って、「そこの自転車、危ないから、歩道に上がりなさい」とか平気でキチガイみたいな事を言いよりますからな。
ちゅうか、完全にキチガイなんですよ。はっきり。官僚は必然的にキチガイにしかならない構造なんです。世の中と「真剣」にはつながってませんから。税金で生きてる「居候」ですから。屁の役にも立たない屁理屈しか考えられない運命を背負ってるんですから。
記者クラブの問題も同じような事だし、検察審査会のおかしな動向も同じ事。
日本中がものすごく狂ってるのは、社会とつながっていないからキチガイになるしかない「居候」官僚が、そのままキチガイになってしまったというだけの事ですから、「おまえらはキチガイだ」と徹底的に市民の側から叱りつけないとしょうがないわけです。そうするしかない。でも、困ったことに日本人には「お上意識」というやっかいなものがあって、「お上はしっかりやってるから、まかせておけば大丈夫」とか思ってるわけですよ、一般国民の側が。
これが本当に間違いでしてねぇ。
世界史を見ても、いま現在の世界の先進国を見ても、「腐らない官僚組織はない」というのが常識中の常識なのに、その常識が日本にはまだ全然定着してないわけです。僕自身も自戒を込めて、そういう問題を意識したいと思うのです。
だから、もっとバンバン、アホでキチガイな官僚に文句を言って叱りつけてやらないとダメなんですね。とにかくそういう事です。
一昨日だったか、また一日で読んでしまった本。
もう、とにかく素晴らしい。全国民必読の、いますぐみんなが身につけなければいけない基礎知識読本ですな、これ。
この本の知識を知らないと、死にますよ。
いや、ホント。
●自転車の安全鉄則
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4022732474
なんでもいいから、日本人全員、いますぐ読め! 自転車に乗れない人も、常識と知っておくべきだから、必ず読め! と言わざるを得ない、最重要の名著です。
まず、あなたの子供が自転車に乗るとして、こういう事を言ってないですか?
「あぶないから、車道には出ないでね。歩道を走りなさい。」
とか。
それ、危険ですから。即死の可能性が高まる事を、子供に対して言いつけてるのと同じですから。いますぐ考えを改めてください。
なぜ、そうなるかの解説はちょっと置いといて、先に最も重要な事を言っておくと、日本は世界で一番、
●自転車の交通事故死
が多い国なんですよ。比率として突出して高いんですね。全交通事故数の中で14%、年間で800人ほど亡くなってますし、これが年々増えてきています。
(ちなみに交通事故死自体は年々減っていて、年間で6000人程度。この間紹介した風呂溺が年間1万人くらいで、風呂溺がいかに多いか、ということがわかりますが、それを上回って自殺者が年間1万5000~1万8000人いてるという事は、頭に入れておいてもいいです。)
で、おそらく、この800人のうち、少なくとも半分は交通法規などをキチンと遵守して自転車が歩道を走らずに、車道を走っていれば起こらなかった事故だろう、と言うことを、この本ではこんせつていねいに、図解も入れて解説してくれてます。
とにかく、世の子供を持つ日本のお母さん! 「車道はあぶないから歩道を走りなさい」という考え方自体が、大きな間違いなのだ、ということを正しく自覚してください。
なぜ、自転車で歩道を走ると危ないかというと、歩道を走ると「車は左側通行」という、もっとも重要で、何より優先しなければならない基本ルールを学べなくなるからです。
考えてみましょう。
あなたは自転車で歩道を走っています。
左手に車道があります。
さて、これは左側通行ですか? 右側通行ですか?
歩道の左端を走ってるから左側通行? いいえ、違います。これは右側通行なんですよ。
左手に車道がある、ということは、その車道を走っている自動車は自分に向かって走ってくる自動車です。仮に、その自動車が歩道に突っ込んできたとしたら、自転車と自動車の正面衝突になる位置関係なわけです。
まず、こういう位置関係で走るという状態自体が、とんでもなく危険なのだ、ということを正しく認識しないとダメです。
自転車の時速は、安いママチャリでも、まぁ時速12キロ~18キロは出てます。自動車が60キロだとすると、その両方の衝撃が加算(実際には乗算だから、もっと巨大なパワーの差なんですが、ここでは簡単にしときます)されます。
しかし、これが「右手に車道がある方向」で走っていたらどうなるか?というと、正面衝突ではなく「追突事故」になります。この場合は60キロ-18キロだったとして、うんと少ない力のかかり方になるわけです。
ですから、「追突なら助かる事はあっても、正面衝突では助からない」ということになるわけです。
歩道を走ると、行きも帰りも同じ歩道を走る、なんてことを普通にしますから、行きは追突方向だけども、帰りは正面衝突方向、なんてことが普通になってしまうわけです。
自転車というのは慣性で走ってますから、走り出したら止らないという側面があります。歩いている時のように、さっと90度方向転換して逃げる、なんて事ができません。だから、歩道を自転車で走っていて、もしどこかで自動車と正面衝突したら、間違いなくよけきれずに死ぬ、と考えてください。
で、こういう事を言うと「歩道は車道と区切られているから安心だ、そんな、歩道を越えて車が突っ込んでくることなんかないよ。」と反論する人もいてるでしょう。
しかし、ポイントは「歩道に車が突っ込んでくる」事ではないのです。一番可能性が高いのは、「自転車が車道に突っ込んでいく」という状況なのです。そして、それは、毎日のように起きてるんです。
いまさっきのイメージトレーニングを、もう少し続けましょう。
あなたは自転車で歩道を走っています。
左手に車道があります。
交差点が近づいてきました。信号のない交差点です。車の通行も少ない道なので、そのまま渡りました。
これ、まさに「右側通行のまま、自転車という車両が、車道にいきなり突っ込んでいった状態」そのものなんですね。
この場合で言うと、右手方向からやってくる車には、あなたの自転車の姿は見えません。だから、車の側からすると、「見えないところから、いきない自転車が飛び出してきた」という事にしかならないわけです。
ちょっと、車の側の立場になって、これをシミュレートすると、車は左右の車道から車両がやってこないかを注視して慎重に車を進めます。スピードを落として、60キロだったものを50キロ、40キロに落とします。でも左右の「車道内の」車両は少ない。だから、本来一旦停止しないといけないのに、「まぁせいぜい30キロくらいだからいいか、歩行者が来てもブレーキを踏めば止まれるし」と、気がゆるんでそのまま交差点に入ります。
そこに時速18キロの自転車が突っ込んでくる。歩行者を想定してしかスピードを落としてなかったので、30キロ、ぶつかる。時速差48キロだと、止ってる人間に50キロで車がぶつかったのと同じ損傷になります。まぁ死にますわね。
これが、おそらく、いま日本で起きている「自動車と自転車の衝突による死亡事故」のいちばんリアルな現実だろうと思います。
これね、勘違いしたらアカンのですが、
●自転車が、歩道を走らずに、車道を走っていれば、起こらなかった事故
なんですよ。
こういう事故は、必ず「自動車の一旦停止義務違反」と言うことで、車が悪い、というように処理されるだろうし、みんなそこで思考停止になってるんでしょうが、ちょっと待て!!!!と言わねばならんわけです。
●そもそも、歩道を自転車が走ってしまう事が問題
なんですよ。
人間の徒歩の速度は時速4キロから5キロです。自転車は15キロとしたら三倍。20キロ近くスピードを上げられますから、20キロなら4倍ものスピードで走っているわけです。
そういう速度差のある「移動物」を、同じ歩行者扱いしていたら、そりゃ車の側も予測できませんって。
車道を走っている車というのは、自転車以外は全部免許が必要なんですね。だから、そういう「予測」に関しても授業で習う。
でも、残念ながら、歩道を右側通行してくる自転車の予測までは習わないんですよ。そんな事は道路交通法上、本来認められていないんですから。
道路交通法上で言えば、自転車は車道を走るのが標準です。歩道は「指定された歩道」のみ走っても良い、あるいは、身の危険を感じたときに避難のために走るというくらいしか、本来は認められていないんです。
ですから、そういうルールが、キチンと守られている車道の中では、自転車で走っていても安心感があります。
なんせ、みんないちおう免許を取るために勉強して、そのルールを守って走ってるわけですから。車道には「ルールに則った安全」というものがキチンとあるんですよ。
交通法規上で言うなら、自転車は車道の左端を走る、ということになってますから、左側通行を自転車が守っていれば、自転車が交差点の左側から運転手の目に飛び込んでくるのは、道路を渡りきった、向こう側の端、に決まっているわけですよ。
自転車が、車道をキチンと走っていれば、あの危険がもっとも大きい交差点での「出会い頭にぶつかる危険」は、格段に少ないわけです。
わかりますか?この理屈。
だから、歩道を自転車が走る、なんていうのは、もっての他なんです。危なくて仕方ない。危険極まりない。即刻、いますぐ、何があろうとやめるべきなんですよ。
何が問題かと言えば、結局は「結果として右側通行をしているのに、それに気付いていない」と言うことが、もっとも危険な事なわけです。
まぁ、これは、この本に書かれている内容からすると、ほんの一部にしか過ぎないんですが、それでも、優先的に、まず考えなければならない問題ですので、あえてしっかりと書きました。(ちなみに、この本の中身より詳しく、「自転車に乗っていない人にもわかるように」書きました。わかってない人は、このくらい書かないとわからんやろなぁと思ったんで。)
とにかく自転車が歩道を走ることは、とんでもなく危険なんです。そこは正しく理解しましょう。とくに「右側通行」のクセがつくのが、大変まずいです。車道の左端を走る。これを日々徹底しないと、この感覚は身に付かないと思います。左側通行は、かなり重要な絶対ルールなんですよ。そこを身体感覚に落とし込んでおかないと、本当に危険です。死にます。
あと、車道に出ていれば、他の車から注視されるから安全、というのもかなり大きいのです。後ろから来ている車は、自転車の存在を意識してます。だから安全なんです。
しかし、車に乗っている人は、実は歩道を走っている自転車にまでは、気が回っていないんです。ましてや車道と歩道の間に看板があったり、信号機や樹木があったりして、歩道の状況が目隠しされていると、左折しようとした時に自転車に気付けないというのがあって、そういう意味でも、歩道を自転車が走るというのは、たとえ歩道内で左側通行をしていても危険なんです。
だから、とにかく車道を左側通行。それが自転車に乗るときの安全策として、最優先なわけです。
この本には、こういう話だけではなく、世界の自転車先進国が、都市部から車を追いだして、自転車と公共交通機関(バスや路面バスなど)を充実させて、そのことにより、
●車削減による省エネの達成
●市民の健康回復による医療費の削減
●都市交通の効率化達成(都市内の移動効率は自転車がベストです。)
●渋滞の解消による経済活動の好転
●車が減ったことによる安心感からの中心街の活性化
●それらの総合効果による経済発展
といういくつもの、たくさんの果実が得られているのだ、という話が書かれています。
もうね、ようは「モータリゼーション」は時代遅れ、ということなんですよ。
車は都市内部の交通機関としては不向き。あくまで「都市間交通」にこそ使うように限定していかないといけない。
で、都市部においては、自転車こそが、もっとも最適、効率的な移動手段で、そこを重視して都市計画を考えない限り、これからの都市として生き残ることすら難しだろう、ということになってきているようです。
そんな事までひっくるめて、とにかくとても面白い本です。超おすすめ。みなさん、こぞってお読みください。目から鱗がポロポロこぼれ落ちまくりますよ。いやほんと。
もう、とにかく素晴らしい。全国民必読の、いますぐみんなが身につけなければいけない基礎知識読本ですな、これ。
この本の知識を知らないと、死にますよ。
いや、ホント。
●自転車の安全鉄則
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4022732474
なんでもいいから、日本人全員、いますぐ読め! 自転車に乗れない人も、常識と知っておくべきだから、必ず読め! と言わざるを得ない、最重要の名著です。
まず、あなたの子供が自転車に乗るとして、こういう事を言ってないですか?
「あぶないから、車道には出ないでね。歩道を走りなさい。」
とか。
それ、危険ですから。即死の可能性が高まる事を、子供に対して言いつけてるのと同じですから。いますぐ考えを改めてください。
なぜ、そうなるかの解説はちょっと置いといて、先に最も重要な事を言っておくと、日本は世界で一番、
●自転車の交通事故死
が多い国なんですよ。比率として突出して高いんですね。全交通事故数の中で14%、年間で800人ほど亡くなってますし、これが年々増えてきています。
(ちなみに交通事故死自体は年々減っていて、年間で6000人程度。この間紹介した風呂溺が年間1万人くらいで、風呂溺がいかに多いか、ということがわかりますが、それを上回って自殺者が年間1万5000~1万8000人いてるという事は、頭に入れておいてもいいです。)
で、おそらく、この800人のうち、少なくとも半分は交通法規などをキチンと遵守して自転車が歩道を走らずに、車道を走っていれば起こらなかった事故だろう、と言うことを、この本ではこんせつていねいに、図解も入れて解説してくれてます。
とにかく、世の子供を持つ日本のお母さん! 「車道はあぶないから歩道を走りなさい」という考え方自体が、大きな間違いなのだ、ということを正しく自覚してください。
なぜ、自転車で歩道を走ると危ないかというと、歩道を走ると「車は左側通行」という、もっとも重要で、何より優先しなければならない基本ルールを学べなくなるからです。
考えてみましょう。
あなたは自転車で歩道を走っています。
左手に車道があります。
さて、これは左側通行ですか? 右側通行ですか?
歩道の左端を走ってるから左側通行? いいえ、違います。これは右側通行なんですよ。
左手に車道がある、ということは、その車道を走っている自動車は自分に向かって走ってくる自動車です。仮に、その自動車が歩道に突っ込んできたとしたら、自転車と自動車の正面衝突になる位置関係なわけです。
まず、こういう位置関係で走るという状態自体が、とんでもなく危険なのだ、ということを正しく認識しないとダメです。
自転車の時速は、安いママチャリでも、まぁ時速12キロ~18キロは出てます。自動車が60キロだとすると、その両方の衝撃が加算(実際には乗算だから、もっと巨大なパワーの差なんですが、ここでは簡単にしときます)されます。
しかし、これが「右手に車道がある方向」で走っていたらどうなるか?というと、正面衝突ではなく「追突事故」になります。この場合は60キロ-18キロだったとして、うんと少ない力のかかり方になるわけです。
ですから、「追突なら助かる事はあっても、正面衝突では助からない」ということになるわけです。
歩道を走ると、行きも帰りも同じ歩道を走る、なんてことを普通にしますから、行きは追突方向だけども、帰りは正面衝突方向、なんてことが普通になってしまうわけです。
自転車というのは慣性で走ってますから、走り出したら止らないという側面があります。歩いている時のように、さっと90度方向転換して逃げる、なんて事ができません。だから、歩道を自転車で走っていて、もしどこかで自動車と正面衝突したら、間違いなくよけきれずに死ぬ、と考えてください。
で、こういう事を言うと「歩道は車道と区切られているから安心だ、そんな、歩道を越えて車が突っ込んでくることなんかないよ。」と反論する人もいてるでしょう。
しかし、ポイントは「歩道に車が突っ込んでくる」事ではないのです。一番可能性が高いのは、「自転車が車道に突っ込んでいく」という状況なのです。そして、それは、毎日のように起きてるんです。
いまさっきのイメージトレーニングを、もう少し続けましょう。
あなたは自転車で歩道を走っています。
左手に車道があります。
交差点が近づいてきました。信号のない交差点です。車の通行も少ない道なので、そのまま渡りました。
これ、まさに「右側通行のまま、自転車という車両が、車道にいきなり突っ込んでいった状態」そのものなんですね。
この場合で言うと、右手方向からやってくる車には、あなたの自転車の姿は見えません。だから、車の側からすると、「見えないところから、いきない自転車が飛び出してきた」という事にしかならないわけです。
ちょっと、車の側の立場になって、これをシミュレートすると、車は左右の車道から車両がやってこないかを注視して慎重に車を進めます。スピードを落として、60キロだったものを50キロ、40キロに落とします。でも左右の「車道内の」車両は少ない。だから、本来一旦停止しないといけないのに、「まぁせいぜい30キロくらいだからいいか、歩行者が来てもブレーキを踏めば止まれるし」と、気がゆるんでそのまま交差点に入ります。
そこに時速18キロの自転車が突っ込んでくる。歩行者を想定してしかスピードを落としてなかったので、30キロ、ぶつかる。時速差48キロだと、止ってる人間に50キロで車がぶつかったのと同じ損傷になります。まぁ死にますわね。
これが、おそらく、いま日本で起きている「自動車と自転車の衝突による死亡事故」のいちばんリアルな現実だろうと思います。
これね、勘違いしたらアカンのですが、
●自転車が、歩道を走らずに、車道を走っていれば、起こらなかった事故
なんですよ。
こういう事故は、必ず「自動車の一旦停止義務違反」と言うことで、車が悪い、というように処理されるだろうし、みんなそこで思考停止になってるんでしょうが、ちょっと待て!!!!と言わねばならんわけです。
●そもそも、歩道を自転車が走ってしまう事が問題
なんですよ。
人間の徒歩の速度は時速4キロから5キロです。自転車は15キロとしたら三倍。20キロ近くスピードを上げられますから、20キロなら4倍ものスピードで走っているわけです。
そういう速度差のある「移動物」を、同じ歩行者扱いしていたら、そりゃ車の側も予測できませんって。
車道を走っている車というのは、自転車以外は全部免許が必要なんですね。だから、そういう「予測」に関しても授業で習う。
でも、残念ながら、歩道を右側通行してくる自転車の予測までは習わないんですよ。そんな事は道路交通法上、本来認められていないんですから。
道路交通法上で言えば、自転車は車道を走るのが標準です。歩道は「指定された歩道」のみ走っても良い、あるいは、身の危険を感じたときに避難のために走るというくらいしか、本来は認められていないんです。
ですから、そういうルールが、キチンと守られている車道の中では、自転車で走っていても安心感があります。
なんせ、みんないちおう免許を取るために勉強して、そのルールを守って走ってるわけですから。車道には「ルールに則った安全」というものがキチンとあるんですよ。
交通法規上で言うなら、自転車は車道の左端を走る、ということになってますから、左側通行を自転車が守っていれば、自転車が交差点の左側から運転手の目に飛び込んでくるのは、道路を渡りきった、向こう側の端、に決まっているわけですよ。
自転車が、車道をキチンと走っていれば、あの危険がもっとも大きい交差点での「出会い頭にぶつかる危険」は、格段に少ないわけです。
わかりますか?この理屈。
だから、歩道を自転車が走る、なんていうのは、もっての他なんです。危なくて仕方ない。危険極まりない。即刻、いますぐ、何があろうとやめるべきなんですよ。
何が問題かと言えば、結局は「結果として右側通行をしているのに、それに気付いていない」と言うことが、もっとも危険な事なわけです。
まぁ、これは、この本に書かれている内容からすると、ほんの一部にしか過ぎないんですが、それでも、優先的に、まず考えなければならない問題ですので、あえてしっかりと書きました。(ちなみに、この本の中身より詳しく、「自転車に乗っていない人にもわかるように」書きました。わかってない人は、このくらい書かないとわからんやろなぁと思ったんで。)
とにかく自転車が歩道を走ることは、とんでもなく危険なんです。そこは正しく理解しましょう。とくに「右側通行」のクセがつくのが、大変まずいです。車道の左端を走る。これを日々徹底しないと、この感覚は身に付かないと思います。左側通行は、かなり重要な絶対ルールなんですよ。そこを身体感覚に落とし込んでおかないと、本当に危険です。死にます。
あと、車道に出ていれば、他の車から注視されるから安全、というのもかなり大きいのです。後ろから来ている車は、自転車の存在を意識してます。だから安全なんです。
しかし、車に乗っている人は、実は歩道を走っている自転車にまでは、気が回っていないんです。ましてや車道と歩道の間に看板があったり、信号機や樹木があったりして、歩道の状況が目隠しされていると、左折しようとした時に自転車に気付けないというのがあって、そういう意味でも、歩道を自転車が走るというのは、たとえ歩道内で左側通行をしていても危険なんです。
だから、とにかく車道を左側通行。それが自転車に乗るときの安全策として、最優先なわけです。
この本には、こういう話だけではなく、世界の自転車先進国が、都市部から車を追いだして、自転車と公共交通機関(バスや路面バスなど)を充実させて、そのことにより、
●車削減による省エネの達成
●市民の健康回復による医療費の削減
●都市交通の効率化達成(都市内の移動効率は自転車がベストです。)
●渋滞の解消による経済活動の好転
●車が減ったことによる安心感からの中心街の活性化
●それらの総合効果による経済発展
といういくつもの、たくさんの果実が得られているのだ、という話が書かれています。
もうね、ようは「モータリゼーション」は時代遅れ、ということなんですよ。
車は都市内部の交通機関としては不向き。あくまで「都市間交通」にこそ使うように限定していかないといけない。
で、都市部においては、自転車こそが、もっとも最適、効率的な移動手段で、そこを重視して都市計画を考えない限り、これからの都市として生き残ることすら難しだろう、ということになってきているようです。
そんな事までひっくるめて、とにかくとても面白い本です。超おすすめ。みなさん、こぞってお読みください。目から鱗がポロポロこぼれ落ちまくりますよ。いやほんと。
輪行袋は前輪だけ外すタイプが簡単でおすすめです。
2010年7月27日 自転車 コメント (3)
先週、18日の日曜日に、久しぶりに輪行をしました。
自転車を、バラして手荷物扱いで電車で移動して、異動先でサイクリングを楽しむという、あれです。
前回は約1年前。以下の記事を参考にどうぞ。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908011355319224/
この輪行というのが、実に楽しいもので、「世の中には、こんな楽しいことが存在していたのか!」と、ウキウキしてしまう面白さなんですね。
で、今回収穫だったのは、
●輪行袋の見直しをした
という部分でした。
輪行したことのないツレが同行することになったので、輪行袋を追加購入する必要があったんですが、「どんなものを使おうか?」と見直しをしてみたんです。
輪行袋には、前輪だけを外すタイプのものがあるのは、前から知っていたのですが、ネットの評価などでは「前輪だけ外すタイプはかさばる」と不評だったんですね。
でも、とにかく手間が少なそうだし、一度試してみるかと買ってみたのですが、これが実に良かったのです。
製品はこれ。
[montbell] コンパクト リンコウバッグ クイックキャリー ( 品番 #1130224 )
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1130224
通常の輪行袋は、前輪と後輪の両方を外すのですが、後輪を外すためには、自転車を逆さにして、ハンドル部分で倒立させるとか、けっこう手順が増えてしまうんですね。
だいたい、ハンドルを足がわりに使うとなると、スピードメーターやらライトなどの備品も外さないといけなくなるし、面倒がすごく多い。
でも、前輪だけを外すタイプだと、自転車のスタンド自体で立たせたまま、前輪だけを外すということになるので、この段階で、かなり手間が削除されるんです。
で、通常、後輪も外すとなると、後輪のギア部分が剥き出しになってしまいますし、その部分の保護のためにも「エンド金具」というのをつけないといけないんです。
しかし、そんなエンド金具という道具が増えるという事自体が軽さこそが命の自転車の魅力を奪う行為でして、イマイチ感がどうしてもあったわけです。
でも、前輪だけを外すタイプだと、そういう手間もいりません。しかも、袋自体のデザインがいろいろと工夫が多くて、折りたたみなどの手間もすごく少なくなるように考えられていたんです。
「これは、かなり楽だなぁ」と感じまして、今回はこのタイプの輪行袋を使う事に決定して、実際に輪行に活用してみたわけです。
なにより、このタイプの輪行袋を選ぼうという気持ちを後押ししたのは、海外の輪行事情だったのです。
というのは、自転車利用先進国の間では、自転車はそのまま列車に載せられるというスタイルの国の方が多いわけです。つまりは、わざわざバラすという行為自体が、不自然なはずだ、という気持ちが強かったわけです。だから、その「自然さ」という流れに乗るのが正しかろう、という判断なわけです。
●バラしもせず、袋にも入れないというのが、本来のあり方だ。
っちゅうことですね。
でも、日本の電鉄会社のルールでは「袋に入れること」となってるわけですから、そこだけは守ろうと。
でも、それさえ守れるのなら、手間は最小限にすることが正しいぞ、と考えた、というわけなのです。
おそらく、「世界普遍価値」での判断というのは、こういうところでも、概ねは正解であることが多いはず、と考えたんですね。
が、いざやってみると、やっぱりこのタイプの輪行袋は、自転車がかさばるという大欠点があるわけです。
まぁ本当に、かさばる、かさばる。
普通に置くと、どんな置き方をしても、横幅が長いので、ドアからの搭乗者の邪魔になるか、あるいは車内の通路部分にはみ出して、通路部分を通る人の邪魔になるかになってしまう。
ですから、常に、自転車の横に付いていて、置き方を変えるという手間が発生するわけです。
「ああ、こりゃたまらんなぁ」と思って「やっぱり前輪だけ外すやり方は失敗だったか」とかなりへこんだのですが、「うーんどうしたものか?」と頭をひねっているうちに
●縦位置にして立てかける
という方法を思いついたのでした。
通常の前輪も後輪も外す方法とは違って、前輪だけ外すやり方だと、「厚み」がないんですね。
長い板状になっている感覚なのです。
なので、写真のように、立てかけるやり方で置くと、ものすごく空間が空くのですよ。
この置き方をすると、とにかく他のお客さんの迷惑になりにくいのです。
袋にも入れてるわけですから、タイヤの泥汚れとかが他のお客さんに付くということもないわけですし、
「こりゃあ、いい」
ってなもんです。
しかも、ここから先は列車の構造にもよるので「必ず出来る!」というわけではないのですが、この「板」を車両内の手すりなどにヒモでくくりつけてやると、かなりしっかりと固定できるんですよ。それこそ、あまり自転車に意識を集中することなく、座席に座って移動することも可能になるくらいなのです。
これは、なんでもないことなんですが、かなりストレスが低いです。前に輪行した時は、自転車が回りの迷惑にならないようにかなり気を使って気疲れしてしまったのですが、今回はそれがなかったんですよねぇ。
ということで、この「縦位置にして立てかける」という方法さえ取れば、「前輪を外す」タイプの輪行袋は、かなりおすすめです。ぜひ一度お試しください。
--------------------------------
ちなみに、この輪行袋を作ってる会社は、モンベルという大阪の会社なんですね。もともとは登山用品などを作っていて、どの製品も実際に試用を重ねて、実用的に使いやすいかどうかを繰り返し検討しているメーカーなんだそうです。
今回のこの輪行袋でも、輪行袋を折りたたんだ後に収納するための小さな袋がついているんですが、これが輪行袋自体に縫いつけられていて便利です。縫いつけられた収納袋を目標に輪行袋を折りたためばサッと収納できて収納があっと言う間でした。これが別パーツになっていると、「あれ?収納袋はどこに置いたっけ?」とかになりますし、折りたたみサイズの目算が立たなくて、「えーと」と考える手間が発生するわけです。でも、収納袋が一体化してると、「あのサイズにたためばいいのだ」と目標が自明ですから簡単なんですね。なんということのないことなんですが、場所や時間の限られる出先での収納においては、そういう気遣いが実に役立つ部分なのです。
また、袋の「スソ」部分はヒモをひっぱって絞る形になっているんですが、この引っ張って飛び出したヒモを、収納する小さな小袋も縫いつけられてるんですね。なので、引っ張ってすぐにその袋にヒモを収納できる。手間がすごく減るのです。
収納すれば、500mlのペットボトルくらいに小さくなるし、実に気配りのある商品だと思いますので、お勧めしたいです。
---------------------------------
また、「てすりにヒモで縛り付ける」と書きましたけど、わざわざヒモを用意せずに、「日本手ぬぐい」を少し多めに持ち歩く、というのがおすすめです。
日本手ぬぐいくらいの長さがあれば、肩掛け用のヒモをてすりにしばりつけるのに充分な長さですし、ほどけば普通に手ぬぐいとして活用できるので、すごく便利でした。暑くてたまらなかったんですが、汗拭きに大活躍です。
日本てぬぐいはいいですねー。カラフルでいろんなデザインがあるし、薄い生地なのでかさばらず、たためばハンカチなみ。頭に巻いて帽子代わりにもなるし、ほっかむりしてもいい。しかもヒモにもなって、カバンの中の小物整理とか、簡単な風呂敷代わりにも使えます。アウトドアに使うには抜群の威力を発揮しますので、折りたたんで2~3枚入れておくことをお勧めしたいです。
ちなみに、写真は「自転車柄の日本手ぬぐい」であります。けっこうお気に入りなのですぞ。(笑)
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/
▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/
▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/
▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/
▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812050904248688/
▼ライト:手回し充電ライト
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812071125466947/
▼下着:【あったかい!】ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア 半袖Vネック A92LN-502
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901171257308230/
▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200902190451325362/
▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903021357063086/
▼輪行:はじめての輪行。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908011355319224/
--------------------------------------------------
●「ひとよみにっき」の自転車関連書き込みのみ表示
http://hitoyomi.diarynote.jp/?theme_id=7
●「ひとよみにっき」メニュー(ひとよみにっきのいろいろなテーマで一覧できます。)
http://kids1226.hp.infoseek.co.jp/hitoyomi/
自転車を、バラして手荷物扱いで電車で移動して、異動先でサイクリングを楽しむという、あれです。
前回は約1年前。以下の記事を参考にどうぞ。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908011355319224/
この輪行というのが、実に楽しいもので、「世の中には、こんな楽しいことが存在していたのか!」と、ウキウキしてしまう面白さなんですね。
で、今回収穫だったのは、
●輪行袋の見直しをした
という部分でした。
輪行したことのないツレが同行することになったので、輪行袋を追加購入する必要があったんですが、「どんなものを使おうか?」と見直しをしてみたんです。
輪行袋には、前輪だけを外すタイプのものがあるのは、前から知っていたのですが、ネットの評価などでは「前輪だけ外すタイプはかさばる」と不評だったんですね。
でも、とにかく手間が少なそうだし、一度試してみるかと買ってみたのですが、これが実に良かったのです。
製品はこれ。
[montbell] コンパクト リンコウバッグ クイックキャリー ( 品番 #1130224 )
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1130224
通常の輪行袋は、前輪と後輪の両方を外すのですが、後輪を外すためには、自転車を逆さにして、ハンドル部分で倒立させるとか、けっこう手順が増えてしまうんですね。
だいたい、ハンドルを足がわりに使うとなると、スピードメーターやらライトなどの備品も外さないといけなくなるし、面倒がすごく多い。
でも、前輪だけを外すタイプだと、自転車のスタンド自体で立たせたまま、前輪だけを外すということになるので、この段階で、かなり手間が削除されるんです。
で、通常、後輪も外すとなると、後輪のギア部分が剥き出しになってしまいますし、その部分の保護のためにも「エンド金具」というのをつけないといけないんです。
しかし、そんなエンド金具という道具が増えるという事自体が軽さこそが命の自転車の魅力を奪う行為でして、イマイチ感がどうしてもあったわけです。
でも、前輪だけを外すタイプだと、そういう手間もいりません。しかも、袋自体のデザインがいろいろと工夫が多くて、折りたたみなどの手間もすごく少なくなるように考えられていたんです。
「これは、かなり楽だなぁ」と感じまして、今回はこのタイプの輪行袋を使う事に決定して、実際に輪行に活用してみたわけです。
なにより、このタイプの輪行袋を選ぼうという気持ちを後押ししたのは、海外の輪行事情だったのです。
というのは、自転車利用先進国の間では、自転車はそのまま列車に載せられるというスタイルの国の方が多いわけです。つまりは、わざわざバラすという行為自体が、不自然なはずだ、という気持ちが強かったわけです。だから、その「自然さ」という流れに乗るのが正しかろう、という判断なわけです。
●バラしもせず、袋にも入れないというのが、本来のあり方だ。
っちゅうことですね。
でも、日本の電鉄会社のルールでは「袋に入れること」となってるわけですから、そこだけは守ろうと。
でも、それさえ守れるのなら、手間は最小限にすることが正しいぞ、と考えた、というわけなのです。
おそらく、「世界普遍価値」での判断というのは、こういうところでも、概ねは正解であることが多いはず、と考えたんですね。
が、いざやってみると、やっぱりこのタイプの輪行袋は、自転車がかさばるという大欠点があるわけです。
まぁ本当に、かさばる、かさばる。
普通に置くと、どんな置き方をしても、横幅が長いので、ドアからの搭乗者の邪魔になるか、あるいは車内の通路部分にはみ出して、通路部分を通る人の邪魔になるかになってしまう。
ですから、常に、自転車の横に付いていて、置き方を変えるという手間が発生するわけです。
「ああ、こりゃたまらんなぁ」と思って「やっぱり前輪だけ外すやり方は失敗だったか」とかなりへこんだのですが、「うーんどうしたものか?」と頭をひねっているうちに
●縦位置にして立てかける
という方法を思いついたのでした。
通常の前輪も後輪も外す方法とは違って、前輪だけ外すやり方だと、「厚み」がないんですね。
長い板状になっている感覚なのです。
なので、写真のように、立てかけるやり方で置くと、ものすごく空間が空くのですよ。
この置き方をすると、とにかく他のお客さんの迷惑になりにくいのです。
袋にも入れてるわけですから、タイヤの泥汚れとかが他のお客さんに付くということもないわけですし、
「こりゃあ、いい」
ってなもんです。
しかも、ここから先は列車の構造にもよるので「必ず出来る!」というわけではないのですが、この「板」を車両内の手すりなどにヒモでくくりつけてやると、かなりしっかりと固定できるんですよ。それこそ、あまり自転車に意識を集中することなく、座席に座って移動することも可能になるくらいなのです。
これは、なんでもないことなんですが、かなりストレスが低いです。前に輪行した時は、自転車が回りの迷惑にならないようにかなり気を使って気疲れしてしまったのですが、今回はそれがなかったんですよねぇ。
ということで、この「縦位置にして立てかける」という方法さえ取れば、「前輪を外す」タイプの輪行袋は、かなりおすすめです。ぜひ一度お試しください。
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ちなみに、この輪行袋を作ってる会社は、モンベルという大阪の会社なんですね。もともとは登山用品などを作っていて、どの製品も実際に試用を重ねて、実用的に使いやすいかどうかを繰り返し検討しているメーカーなんだそうです。
今回のこの輪行袋でも、輪行袋を折りたたんだ後に収納するための小さな袋がついているんですが、これが輪行袋自体に縫いつけられていて便利です。縫いつけられた収納袋を目標に輪行袋を折りたためばサッと収納できて収納があっと言う間でした。これが別パーツになっていると、「あれ?収納袋はどこに置いたっけ?」とかになりますし、折りたたみサイズの目算が立たなくて、「えーと」と考える手間が発生するわけです。でも、収納袋が一体化してると、「あのサイズにたためばいいのだ」と目標が自明ですから簡単なんですね。なんということのないことなんですが、場所や時間の限られる出先での収納においては、そういう気遣いが実に役立つ部分なのです。
また、袋の「スソ」部分はヒモをひっぱって絞る形になっているんですが、この引っ張って飛び出したヒモを、収納する小さな小袋も縫いつけられてるんですね。なので、引っ張ってすぐにその袋にヒモを収納できる。手間がすごく減るのです。
収納すれば、500mlのペットボトルくらいに小さくなるし、実に気配りのある商品だと思いますので、お勧めしたいです。
---------------------------------
また、「てすりにヒモで縛り付ける」と書きましたけど、わざわざヒモを用意せずに、「日本手ぬぐい」を少し多めに持ち歩く、というのがおすすめです。
日本手ぬぐいくらいの長さがあれば、肩掛け用のヒモをてすりにしばりつけるのに充分な長さですし、ほどけば普通に手ぬぐいとして活用できるので、すごく便利でした。暑くてたまらなかったんですが、汗拭きに大活躍です。
日本てぬぐいはいいですねー。カラフルでいろんなデザインがあるし、薄い生地なのでかさばらず、たためばハンカチなみ。頭に巻いて帽子代わりにもなるし、ほっかむりしてもいい。しかもヒモにもなって、カバンの中の小物整理とか、簡単な風呂敷代わりにも使えます。アウトドアに使うには抜群の威力を発揮しますので、折りたたんで2~3枚入れておくことをお勧めしたいです。
ちなみに、写真は「自転車柄の日本手ぬぐい」であります。けっこうお気に入りなのですぞ。(笑)
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/
▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/
▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/
▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/
▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812050904248688/
▼ライト:手回し充電ライト
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812071125466947/
▼下着:【あったかい!】ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア 半袖Vネック A92LN-502
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901171257308230/
▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200902190451325362/
▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903021357063086/
▼輪行:はじめての輪行。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908011355319224/
--------------------------------------------------
●「ひとよみにっき」の自転車関連書き込みのみ表示
http://hitoyomi.diarynote.jp/?theme_id=7
●「ひとよみにっき」メニュー(ひとよみにっきのいろいろなテーマで一覧できます。)
http://kids1226.hp.infoseek.co.jp/hitoyomi/
愛車、TREK FX7.5 を購入して、ちょうど一年となりました。
一年間乗ってみて思ったのは、かなりしょっちゅう乗ってたなぁということ。
最初は、10月の頭には買おうと思いつつ、なかなか買えずで、11月の終わりに納車になって、「こんな寒いときから乗り始めるなんて辛いねぇ。」と思ってたのですが、いざ乗ってみるとそれはさほど辛くはなかった。
まぁもちろん、2月の、ものすごく寒い時期に2週間ほど乗らなかった時もあったけど、春や秋でも、雨続きと、出張などの仕事の都合で一週間以上乗れない事はあるし、そう考えるとだいたい月に10日はずっと乗っていたという感じになります。
夏のあまりに暑い時も、さすがに熱中症を心配して1~2週間ほど乗らない時がありましたが、やっぱりコンスタントに月に10日くらいは自宅と事務所間の片道10km、往復20kmを走っております。
月200kmとして、年間2400kmくらいですかね。まぁ、ころあいなのではないでしょうか。
一年たったいまふり返ってみると、季節ごとでの乗り方の違いがあって、とくに冬場の乗り方に意外にノウハウが必要でありました。
というのは、冬場の方が、「汗対策」に悩まされたということなんですね。
冬場は寒いですから、風をふせぐために厚着をします。そうなると、服の中が蒸れて、汗をすごくかくのですよ。走ってる間は暑いくらいなんです。
問題は手の先が冷たいということですが、これは防寒用に作られた、しっかりした手袋をすれば解決しました。
でも、汗の問題はけっこうやっかいで、走ってる間はいいですが、事務所に着いたときとか、途中で書店や喫茶店などに立ち寄った時に汗で体が冷えてしまうんですね。なので、冬場は着替えのシャツを持ち歩いたりしてたし、移動もとにかく出発点から到着点まで一直線になりがちなんです。寄り道をしづらいわけですね。
「今年もそういう時期が近づいてきたんだなぁ」と秋の「フラフラ寄り道移動」を楽しんでいた私としては、ちょっと残念に思いつつ、そういう年間を通じての自転車の乗り方の基本ノウハウがそれなりに溜まっていることに感慨深いものを感じるのでありました。
「冬走る時に汗対策が必要」
という意外性と同時に、同じような意味で、
「夏場は意外に汗対策は不要」
というのもかなりの意外さだと思います。
というのは、自転車に乗ると「風にあたるので、体は冷える。」という側面がかなり大きいからです。夏の暑い日は、とにかく止るのがイヤ。走っていれば多少は風が体に当たるので涼しくて気持ちよいのですが、信号待ちで止っていたりすると風も吹かず、アスファルトからの熱気と太陽の直射日光の熱が体に直接あたる上に、走って体があたたまっているものだから、止った途端にいきなり暑く感じて「助けて~。早く走らせて~。」ってなるわけですな。
走ってさえいれば、8月でも、かなり涼しいのです。スピードはそれほど必要じゃないんですよね。薄着だから、風が直接体にあたるわけです。気持ちが良い。
ちゅうことで、結局は「走っている時の風」を体で受け止めるか、厚着で遮断するかの違いが、これだけの差を生むわけです。
風とともに走る。
という自転車のあり方が、一年を通じて楽しめる仕組みを生み出してくれるわけなんですね。
いや~、これは素晴らしい。
あらためて、良いものに出会えたと実感しますなぁ。
自転車好きで有名なSF作家の高千穂遙さんが、言ってた言葉に「自転車があって良かった」というのがあるんですが、この言葉、すごく実感としてわかる。
「自転車があって良かった」
ほんとうにそう。
良かったよなぁ、人類が自転車というものを発明していて。
本当に良かったよなぁ。
しみじみ、そう思うのであります。
一年間乗ってみて思ったのは、かなりしょっちゅう乗ってたなぁということ。
最初は、10月の頭には買おうと思いつつ、なかなか買えずで、11月の終わりに納車になって、「こんな寒いときから乗り始めるなんて辛いねぇ。」と思ってたのですが、いざ乗ってみるとそれはさほど辛くはなかった。
まぁもちろん、2月の、ものすごく寒い時期に2週間ほど乗らなかった時もあったけど、春や秋でも、雨続きと、出張などの仕事の都合で一週間以上乗れない事はあるし、そう考えるとだいたい月に10日はずっと乗っていたという感じになります。
夏のあまりに暑い時も、さすがに熱中症を心配して1~2週間ほど乗らない時がありましたが、やっぱりコンスタントに月に10日くらいは自宅と事務所間の片道10km、往復20kmを走っております。
月200kmとして、年間2400kmくらいですかね。まぁ、ころあいなのではないでしょうか。
一年たったいまふり返ってみると、季節ごとでの乗り方の違いがあって、とくに冬場の乗り方に意外にノウハウが必要でありました。
というのは、冬場の方が、「汗対策」に悩まされたということなんですね。
冬場は寒いですから、風をふせぐために厚着をします。そうなると、服の中が蒸れて、汗をすごくかくのですよ。走ってる間は暑いくらいなんです。
問題は手の先が冷たいということですが、これは防寒用に作られた、しっかりした手袋をすれば解決しました。
でも、汗の問題はけっこうやっかいで、走ってる間はいいですが、事務所に着いたときとか、途中で書店や喫茶店などに立ち寄った時に汗で体が冷えてしまうんですね。なので、冬場は着替えのシャツを持ち歩いたりしてたし、移動もとにかく出発点から到着点まで一直線になりがちなんです。寄り道をしづらいわけですね。
「今年もそういう時期が近づいてきたんだなぁ」と秋の「フラフラ寄り道移動」を楽しんでいた私としては、ちょっと残念に思いつつ、そういう年間を通じての自転車の乗り方の基本ノウハウがそれなりに溜まっていることに感慨深いものを感じるのでありました。
「冬走る時に汗対策が必要」
という意外性と同時に、同じような意味で、
「夏場は意外に汗対策は不要」
というのもかなりの意外さだと思います。
というのは、自転車に乗ると「風にあたるので、体は冷える。」という側面がかなり大きいからです。夏の暑い日は、とにかく止るのがイヤ。走っていれば多少は風が体に当たるので涼しくて気持ちよいのですが、信号待ちで止っていたりすると風も吹かず、アスファルトからの熱気と太陽の直射日光の熱が体に直接あたる上に、走って体があたたまっているものだから、止った途端にいきなり暑く感じて「助けて~。早く走らせて~。」ってなるわけですな。
走ってさえいれば、8月でも、かなり涼しいのです。スピードはそれほど必要じゃないんですよね。薄着だから、風が直接体にあたるわけです。気持ちが良い。
ちゅうことで、結局は「走っている時の風」を体で受け止めるか、厚着で遮断するかの違いが、これだけの差を生むわけです。
風とともに走る。
という自転車のあり方が、一年を通じて楽しめる仕組みを生み出してくれるわけなんですね。
いや~、これは素晴らしい。
あらためて、良いものに出会えたと実感しますなぁ。
自転車好きで有名なSF作家の高千穂遙さんが、言ってた言葉に「自転車があって良かった」というのがあるんですが、この言葉、すごく実感としてわかる。
「自転車があって良かった」
ほんとうにそう。
良かったよなぁ、人類が自転車というものを発明していて。
本当に良かったよなぁ。
しみじみ、そう思うのであります。
クルマのドライバーは自転車に乗る責任があると思う。
2009年10月21日 自転車この間から思ってるのは、こういうこと。
クルマのドライバーこそが、クルマを降りて自転車に乗って欲しいなぁってことですね。
というのは、自転車に乗ってると良くわかるんですが、自転車乗りにもまともな人とまともでない人がいて、その差は、大きくは「免許を持っているかどうか」の違いが、けっこう大きいのだってことなんですよ。
自転車は無免許で乗れます。だから、ルールの解釈が「世の中を見て真似してる」だけなんですね。他に基準はないんです。
だから、クルマのドライバーが、クルマから降りて、順法で(車道を)自転車で走るようにするのが一番なんです。それを見て無免許の人が真似るわけだから。無免許の人が原則なしに走るから、その原則無しを真似る人が増えて、自転車乗りの世界がグチャグチャになってるわけです。
だから免許を持ってる=原則を知ってる人が、自転車「にも」乗って、お手本を示さないといけないんです。これはひとつの「責任」ですらあると思うよなぁ。
先日の「自転車会議!」という本には、「日本の都市の中で一番走りやすい都市はどこか?」という話が載っていて、結局それは東京なんじゃないのか?って話になったわけです。
なんでか?
実はそれは「自転車は車道を走るモノ」という納得が、クルマ乗りの方に浸透してる度合いが高いからなんですね。自転車を敵視して、追い越したところで、最近のスポーツバイクだと、信号でかなりの場合追いつかれてしまう。道がクルマで混んでいたら、自転車に追い抜かれることもザラなのだ、とよ~~く知ってるわけです。信号の多い、都市空間では「おれはクルマに乗ってるエライ人間なのだ!」というようなクラクション鳴らしみたいな振る舞いが、まーったくの無意味なのだと、了承しているドライバーが多いってことなんですよ。
そこまで自転車の優位性、街の中での自転車の速さを知ってしまえば、自分がクルマから降りて、時には自転車で移動してみるという事まで、ほんとうにほんの一歩でしかないと思うんですよね。
で、実際、「良い自転車ドライバー」になるためには、道路交通法規をある程度知っているとか、クルマで走る時のクルマの側の「常識・マナー」を知っている事が必須の知識になるわけですよ。だから、それを無免許の人の前で披瀝する人がどうしても必要なわけです。
で、その人材ってのは山ほどいて、それはクルマのドライバーさん、あんたなんだよって事です。
自分が動けば、手本を示せて、社会が変わるんです。
だから、あなたが自分でやりなさいって事ですね。
そしたら、クルマで走る時も無茶な自転車乗りが減って、快適に走れるわけです。
悪いことなどひとつもない。
ベストの方法です。
かっこ悪いなぁと思ったのが、勝間和代さんが「走りにくい街」の代表として挙げてたのが「大阪」だったってことで。
これがまた良く分かる。
大阪は本当に、走りにくい。
無免許のママチャリ乗りが、道路を逆走して走ってくるとか、ものすごく多いし。なんせ大阪市内の道路のかなり多くの幹線道路が一方通行なので、「自転車は進行方向の左側を走る」というルール自体が成立してないんですね。どうしたってクルマの流れに逆らった逆走をせざるを得ない事が多くて、そうなると、「左端走行」が守られなくなるんですなぁ。
大阪はかなり最悪。
でもね。
じゃあ、そういうルール無用の無免許の自転車乗りをどうしたらいいかというと、やっぱりそれは、免許を持ってキチンと自転車にのるまともな自転車乗りが増えることがベストなわけですよ。そうなれば、「見て真似る」だけだから、まともな自転車乗りの真似を、みんなが真似するんです。
で、そういう時に模範になれるのは、やっぱり、キチンと自動車免許を取得したクルマに乗った経験のある人なわけです。
免許を取得した上で、自動車で道路を走った経験のある人でないと、無免許で自転車に乗っている人の「あまりの無法ぶり」が理解できないんですね。無免許で自転車に乗ってる人は、何も教えられてなくて、回りを見て真似てるだけだから、自分が「あまりに無法である」という事自体がわかってないわけです。
そういう時にベストなのは「手本」を見せる事です。手本を知らないと、これはできない。で、クルマに乗ってる人は、まぁ自転車に乗っても「順法で走ろう」という意識さえ持てば、いきなり、かなりの優良自転車ドライバーになれますよ。
でも、それはクルマに乗ったままだと、何の解決にもならず、よりいっそう自転車と車の溝を深める事にしかならないわけです。
よく日曜日しかクルマに乗らないドライバーが、平気で自転車にパパパパパパーってクラクションを鳴らしてるけど、それはもう、愚の骨頂なわけです。相手は自動車免許を持ってないおばちゃんだったりするんだから。鳴らすだけ無意味なんです。(鳴らす事自体が、安全速度義務違反なんだけどね。)
結局、人間は、クルマのドライバーである時間もあれば、歩行者である時もあるわけで、それと同じく、自転車のドライバーであるという時間も増やせば良いのです。だから、なんでもかんでもクルマで移動して、自転車に乗りもしないで問題を深刻化させたりせずに、
●クルマから降りて、自転車に乗ればいい。
んですよ。
男女の問題は、男が女になることは不可能に近いので、簡単に相手の立場はわからないんですが、自転車と車の問題は、いくらでも立場は変えられるんです。
だから、自動車に乗っていて、自転車の無法ぶりにイラつくような人は、まず真っ先に自分がクルマから降りて自転車に乗ればいいんです。それが一番早い。
で、自動車のルールを体得した意識で、自転車を「クルマの一種」と自覚した自転車走行を、そういうオバチャンに「手本」として見せれば良いのです。
それだけの話です。
そういうまともな自転車乗りが増えれば、「見て学ぶ」だけの層もまともになっていきます。
だから、免許持ちこそ、自転車に乗らなきゃダメだと思うんですよね。
実際、クルマに乗ってる人は、道路という公的な空間を、徒歩オンリーの人間より多く塞いでいるわけです。
なのであれば、無免許自転車乗りを、正しく教育する責任だってあるって事ですよ。
ましてや、その教育をやれば、
●無謀な自転車乗りが減って、クルマで運転するときも快適に走れる。
というクルマの運転者にも大きな大きなメリットが生まれるわけですよ。免許を持ってるクルマ乗りが、自転車で手本を示す、という事をしなければ、こういう「快適に走れる道路」という環境も生まれて来ないわけです。
自分の快適は自分で作れば良い、というだけの簡単な話なわけです。
こういう当たり前の事がわかっていないのが問題なんです。
大事なのはクルマと自転車を分けることではなくて、いかに道路をみんなで上手に活用するか?って事なんですよね。
晴れた日で、荷物もなく、移動するのが都市部の市内で、移動距離15km以内なら、圧倒的に自転車の方が快適だし早いし、健康にも良いわけです。
雨の日や、荷物がある時や、ちょっと遠出をする時、あるいは単に気持ちよくクルマに乗ってストレス解消したい時はクルマに乗ったらいいんです。
しかし、そうじゃないときは自転車の方が便利で、しかも模範運転をしたら無免許ママチャリライダーへの教育効果まで出てくるんだから、自転車に乗らない方がおかしい。
だから自動車のドライバーである人、日常的にクルマに良く乗る人ほど、必要に応じて、正しく自転車に乗るべきなんですよ。
そうすれば、
●道路空間が空くので、クルマが走りやすくなる。
という、もっとも重要な変化が出てくるわけです。
渋滞の不快さを一番感じているのはクルマのドライバーでしょう? なら、自分で解決すれば良いのです。用事のない時は自転車で移動するようにする。それをドライバーの常識にする。そしてできる限り順法で車道を自転車で走る。
そうするだけで、アホで危険な無免許自転車乗りの問題を緩やかに正しつつ、クルマ一台分の走りやすいスペースを他のクルマ乗りのために空ける事ができるわけです。
クルマ乗り同士が、そうやってスペースを譲れば、それはそれは道路は快適に走れるようになりますよ。自転車は自動車の7分の1のスペースしか使いませんからね。
クルマ乗りこそ自転車にキチンと乗る。そういう常識ができれば、それこそ、自分が本当に急ぐときや、快適に走りたいときに、道路を快適に使えるという、クルマ乗りにとって一番大きなメリットが生まれるわけです。
だから、免許を持っていて、自家用車に乗っている人は、よほどの用がある時以外は自転車に乗るようにするべきなんですよ。
それこそが、クルマに乗ったときの快適さを高める最上の方法なわけですから。
僕に言わせれば、自家用車には、必ずスポーツ自転車がセットで付いてくるべきだとすら思いますから。法的にスポーツ自転車の購入を義務づけたら良いのにと思う。で、用もないのに自動車には乗らない。タバコ一箱買うのにガソリンなんか燃やさない。自転車で行く。当たり前や!そんな事!
で、免許持ちは、日々道路を、歩行者よりもはるかにたくさん塞いでいる責任を痛感して、自転車に乗るときは無免許自転車乗りの「教育」にいそしむと。
そういう流れができるのが、もっともみんなが幸せになる筋道だと思いますな。
無免許自転車乗りが、こんなに、あまりに無法なのはなぜかというと、これは実は、警察がかなり悪い。そうとうに悪い。ものすごく悪い。悪辣非道なる警察組織であるということが言える。
というのは、先の「自転車会議!」にも載ってましたが、警官がやる小学生への安全交通セミナーみたいなのが、かなりの問題をはらんでるわけです。
そういうところで教えるのは「手信号」だったりするわけです。それを法律に従って教える。
で、法律上では、左折するなり、右折するなりする時に「右左折が終了するまで手信号を出し続けること」という事になってるわけです。
片手運転推奨かよ!ボケか!
っちゅう話です。
そんな危ない事、自転車に乗りたての子どもにできるわけがありません。
で、そういうルールを教えられて、街に出ると、そういう事をしてる人はひとりもいてないわけです。
こういう事があると、どういうことになるか?
「ルールは守らなくて良いものだ」
という刷り込みだけができてしまうわけですよ。
しかも小学生の時に。
これがかなりの問題なわけです。
アホでひどい運転をするママチャリライダーというのは、こういうところから生まれている。
つまり警察が元凶なんです。
だから、そういうひどい警察の問題点を解消するためにも、ベストの手段は「自動車の免許持ちが、晴れた日の1人での移動の時には、自転車に乗って理想の自転車乗りとしての手本を示す。」ことなんですよ。
法律がおかしい部分は守らなくてもいいですが、道路でどうしても車線変更して右左折しなければならない時は曲がる前に手信号を出して後ろのクルマに知らせ、曲がる時はしっかりハンドルをホールドするという、当たり前の行為を、道を歩く子ども達の前で見せる、という事です。
そうすれば、5年後、10年後、その子たちが大きくなった時にたとえ免許を持っていなくても、まともな自転車乗りになって、クルマに乗っている人自身が、無謀な自転車乗りに、怖い思いをしなくて済むというわけです。
これ以外に正解はありません。
ちゅうことで、クルマに乗ってる人は、即、良い自転車を買って自転車で移動すること。
それをしない人は全員、自分のクビをしめてるというだけの話です。
はい。
クルマのドライバーこそが、クルマを降りて自転車に乗って欲しいなぁってことですね。
というのは、自転車に乗ってると良くわかるんですが、自転車乗りにもまともな人とまともでない人がいて、その差は、大きくは「免許を持っているかどうか」の違いが、けっこう大きいのだってことなんですよ。
自転車は無免許で乗れます。だから、ルールの解釈が「世の中を見て真似してる」だけなんですね。他に基準はないんです。
だから、クルマのドライバーが、クルマから降りて、順法で(車道を)自転車で走るようにするのが一番なんです。それを見て無免許の人が真似るわけだから。無免許の人が原則なしに走るから、その原則無しを真似る人が増えて、自転車乗りの世界がグチャグチャになってるわけです。
だから免許を持ってる=原則を知ってる人が、自転車「にも」乗って、お手本を示さないといけないんです。これはひとつの「責任」ですらあると思うよなぁ。
先日の「自転車会議!」という本には、「日本の都市の中で一番走りやすい都市はどこか?」という話が載っていて、結局それは東京なんじゃないのか?って話になったわけです。
なんでか?
実はそれは「自転車は車道を走るモノ」という納得が、クルマ乗りの方に浸透してる度合いが高いからなんですね。自転車を敵視して、追い越したところで、最近のスポーツバイクだと、信号でかなりの場合追いつかれてしまう。道がクルマで混んでいたら、自転車に追い抜かれることもザラなのだ、とよ~~く知ってるわけです。信号の多い、都市空間では「おれはクルマに乗ってるエライ人間なのだ!」というようなクラクション鳴らしみたいな振る舞いが、まーったくの無意味なのだと、了承しているドライバーが多いってことなんですよ。
そこまで自転車の優位性、街の中での自転車の速さを知ってしまえば、自分がクルマから降りて、時には自転車で移動してみるという事まで、ほんとうにほんの一歩でしかないと思うんですよね。
で、実際、「良い自転車ドライバー」になるためには、道路交通法規をある程度知っているとか、クルマで走る時のクルマの側の「常識・マナー」を知っている事が必須の知識になるわけですよ。だから、それを無免許の人の前で披瀝する人がどうしても必要なわけです。
で、その人材ってのは山ほどいて、それはクルマのドライバーさん、あんたなんだよって事です。
自分が動けば、手本を示せて、社会が変わるんです。
だから、あなたが自分でやりなさいって事ですね。
そしたら、クルマで走る時も無茶な自転車乗りが減って、快適に走れるわけです。
悪いことなどひとつもない。
ベストの方法です。
かっこ悪いなぁと思ったのが、勝間和代さんが「走りにくい街」の代表として挙げてたのが「大阪」だったってことで。
これがまた良く分かる。
大阪は本当に、走りにくい。
無免許のママチャリ乗りが、道路を逆走して走ってくるとか、ものすごく多いし。なんせ大阪市内の道路のかなり多くの幹線道路が一方通行なので、「自転車は進行方向の左側を走る」というルール自体が成立してないんですね。どうしたってクルマの流れに逆らった逆走をせざるを得ない事が多くて、そうなると、「左端走行」が守られなくなるんですなぁ。
大阪はかなり最悪。
でもね。
じゃあ、そういうルール無用の無免許の自転車乗りをどうしたらいいかというと、やっぱりそれは、免許を持ってキチンと自転車にのるまともな自転車乗りが増えることがベストなわけですよ。そうなれば、「見て真似る」だけだから、まともな自転車乗りの真似を、みんなが真似するんです。
で、そういう時に模範になれるのは、やっぱり、キチンと自動車免許を取得したクルマに乗った経験のある人なわけです。
免許を取得した上で、自動車で道路を走った経験のある人でないと、無免許で自転車に乗っている人の「あまりの無法ぶり」が理解できないんですね。無免許で自転車に乗ってる人は、何も教えられてなくて、回りを見て真似てるだけだから、自分が「あまりに無法である」という事自体がわかってないわけです。
そういう時にベストなのは「手本」を見せる事です。手本を知らないと、これはできない。で、クルマに乗ってる人は、まぁ自転車に乗っても「順法で走ろう」という意識さえ持てば、いきなり、かなりの優良自転車ドライバーになれますよ。
でも、それはクルマに乗ったままだと、何の解決にもならず、よりいっそう自転車と車の溝を深める事にしかならないわけです。
よく日曜日しかクルマに乗らないドライバーが、平気で自転車にパパパパパパーってクラクションを鳴らしてるけど、それはもう、愚の骨頂なわけです。相手は自動車免許を持ってないおばちゃんだったりするんだから。鳴らすだけ無意味なんです。(鳴らす事自体が、安全速度義務違反なんだけどね。)
結局、人間は、クルマのドライバーである時間もあれば、歩行者である時もあるわけで、それと同じく、自転車のドライバーであるという時間も増やせば良いのです。だから、なんでもかんでもクルマで移動して、自転車に乗りもしないで問題を深刻化させたりせずに、
●クルマから降りて、自転車に乗ればいい。
んですよ。
男女の問題は、男が女になることは不可能に近いので、簡単に相手の立場はわからないんですが、自転車と車の問題は、いくらでも立場は変えられるんです。
だから、自動車に乗っていて、自転車の無法ぶりにイラつくような人は、まず真っ先に自分がクルマから降りて自転車に乗ればいいんです。それが一番早い。
で、自動車のルールを体得した意識で、自転車を「クルマの一種」と自覚した自転車走行を、そういうオバチャンに「手本」として見せれば良いのです。
それだけの話です。
そういうまともな自転車乗りが増えれば、「見て学ぶ」だけの層もまともになっていきます。
だから、免許持ちこそ、自転車に乗らなきゃダメだと思うんですよね。
実際、クルマに乗ってる人は、道路という公的な空間を、徒歩オンリーの人間より多く塞いでいるわけです。
なのであれば、無免許自転車乗りを、正しく教育する責任だってあるって事ですよ。
ましてや、その教育をやれば、
●無謀な自転車乗りが減って、クルマで運転するときも快適に走れる。
というクルマの運転者にも大きな大きなメリットが生まれるわけですよ。免許を持ってるクルマ乗りが、自転車で手本を示す、という事をしなければ、こういう「快適に走れる道路」という環境も生まれて来ないわけです。
自分の快適は自分で作れば良い、というだけの簡単な話なわけです。
こういう当たり前の事がわかっていないのが問題なんです。
大事なのはクルマと自転車を分けることではなくて、いかに道路をみんなで上手に活用するか?って事なんですよね。
晴れた日で、荷物もなく、移動するのが都市部の市内で、移動距離15km以内なら、圧倒的に自転車の方が快適だし早いし、健康にも良いわけです。
雨の日や、荷物がある時や、ちょっと遠出をする時、あるいは単に気持ちよくクルマに乗ってストレス解消したい時はクルマに乗ったらいいんです。
しかし、そうじゃないときは自転車の方が便利で、しかも模範運転をしたら無免許ママチャリライダーへの教育効果まで出てくるんだから、自転車に乗らない方がおかしい。
だから自動車のドライバーである人、日常的にクルマに良く乗る人ほど、必要に応じて、正しく自転車に乗るべきなんですよ。
そうすれば、
●道路空間が空くので、クルマが走りやすくなる。
という、もっとも重要な変化が出てくるわけです。
渋滞の不快さを一番感じているのはクルマのドライバーでしょう? なら、自分で解決すれば良いのです。用事のない時は自転車で移動するようにする。それをドライバーの常識にする。そしてできる限り順法で車道を自転車で走る。
そうするだけで、アホで危険な無免許自転車乗りの問題を緩やかに正しつつ、クルマ一台分の走りやすいスペースを他のクルマ乗りのために空ける事ができるわけです。
クルマ乗り同士が、そうやってスペースを譲れば、それはそれは道路は快適に走れるようになりますよ。自転車は自動車の7分の1のスペースしか使いませんからね。
クルマ乗りこそ自転車にキチンと乗る。そういう常識ができれば、それこそ、自分が本当に急ぐときや、快適に走りたいときに、道路を快適に使えるという、クルマ乗りにとって一番大きなメリットが生まれるわけです。
だから、免許を持っていて、自家用車に乗っている人は、よほどの用がある時以外は自転車に乗るようにするべきなんですよ。
それこそが、クルマに乗ったときの快適さを高める最上の方法なわけですから。
僕に言わせれば、自家用車には、必ずスポーツ自転車がセットで付いてくるべきだとすら思いますから。法的にスポーツ自転車の購入を義務づけたら良いのにと思う。で、用もないのに自動車には乗らない。タバコ一箱買うのにガソリンなんか燃やさない。自転車で行く。当たり前や!そんな事!
で、免許持ちは、日々道路を、歩行者よりもはるかにたくさん塞いでいる責任を痛感して、自転車に乗るときは無免許自転車乗りの「教育」にいそしむと。
そういう流れができるのが、もっともみんなが幸せになる筋道だと思いますな。
無免許自転車乗りが、こんなに、あまりに無法なのはなぜかというと、これは実は、警察がかなり悪い。そうとうに悪い。ものすごく悪い。悪辣非道なる警察組織であるということが言える。
というのは、先の「自転車会議!」にも載ってましたが、警官がやる小学生への安全交通セミナーみたいなのが、かなりの問題をはらんでるわけです。
そういうところで教えるのは「手信号」だったりするわけです。それを法律に従って教える。
で、法律上では、左折するなり、右折するなりする時に「右左折が終了するまで手信号を出し続けること」という事になってるわけです。
片手運転推奨かよ!ボケか!
っちゅう話です。
そんな危ない事、自転車に乗りたての子どもにできるわけがありません。
で、そういうルールを教えられて、街に出ると、そういう事をしてる人はひとりもいてないわけです。
こういう事があると、どういうことになるか?
「ルールは守らなくて良いものだ」
という刷り込みだけができてしまうわけですよ。
しかも小学生の時に。
これがかなりの問題なわけです。
アホでひどい運転をするママチャリライダーというのは、こういうところから生まれている。
つまり警察が元凶なんです。
だから、そういうひどい警察の問題点を解消するためにも、ベストの手段は「自動車の免許持ちが、晴れた日の1人での移動の時には、自転車に乗って理想の自転車乗りとしての手本を示す。」ことなんですよ。
法律がおかしい部分は守らなくてもいいですが、道路でどうしても車線変更して右左折しなければならない時は曲がる前に手信号を出して後ろのクルマに知らせ、曲がる時はしっかりハンドルをホールドするという、当たり前の行為を、道を歩く子ども達の前で見せる、という事です。
そうすれば、5年後、10年後、その子たちが大きくなった時にたとえ免許を持っていなくても、まともな自転車乗りになって、クルマに乗っている人自身が、無謀な自転車乗りに、怖い思いをしなくて済むというわけです。
これ以外に正解はありません。
ちゅうことで、クルマに乗ってる人は、即、良い自転車を買って自転車で移動すること。
それをしない人は全員、自分のクビをしめてるというだけの話です。
はい。
トヨタは自転車を作るべきだ。2。
2009年10月8日 自転車 コメント (2)
まえに、
●トヨタは自転車をつくるべきだ。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901130817068576/
という書き込みをしましたが、先日、
自転車会議
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/456977217X
という本を読みまして、よりいっそう、「トヨタは自転車を作るべきだ」と思いましたねぇ。
いや、この本に「トヨタよ自転車を作れ」とは全然書いてないんですけどね。
この本は、自転車好きの有名人の歓談というかワイワイガヤガヤしゃべってる内容で、内容としては薄いんですけど、新しい情報とか、いろんな角度からの切り口とかがあって、そういう意味ではとても面白い本でした。夕方に買ってその日の内に読んでしまった。2時間くらいで充分読めてしまう内容。
ただ、登場人物が、自転車界のご意見番、疋田智さんは当然にしても、いまや時代の寵児となった勝間和代さん、元レーサーの片山右京さん、日本人初のツールドフランス出場者今中大介さん、自民党総裁になられた谷垣禎一さんと、そうそうたるメンバーなのですね。そこがすごい。
で、この人たちは全員、自転車フリークなわけです。なので、話してる内容自体がすごい。
だから読んでると、いろいろぶっ飛んだ事が書いてあるんですよね。たとえば、
●イタリアの高速道路(スーパーストラーダ:準高速という感じのものらしい)では、自転車が走れる。
●ノルウェーでも高速を自転車が通行可能
●オランダには、どんな小さな道にも自転車用レーンが設置されている
●オランダでは自転車専用道路の長さが日本の100倍である
●当然、自転車専用レーンに駐車する車はいない
●デンマーク・フィンランドには自転車専用の早めに切り替わる信号がある
とまぁ、ほへぇ~と目を丸くするしかない話が満載です。海外の自転車事情は本当にうらやましいなぁ~と心底思いますな。
で、これが道路行政の進むべき方向だよなぁって思うわけです。まぁ基本はヨーロッパの話なんですけどね。自転車はやっぱりヨーロッパです。文化の厚みが違うわ。乗り物として、社会的に正しく評価されてるよなぁって思うわけです。
まず、ヨーロッパと日本にこれだけの差があるという事を念頭においていただいて…。
(あ、そうか、自転車がいかに「クルマの代替になりえるすぐれた交通機関であるのか」ということを、ここのページを読んでる人は知らないのですよね。ああ、そうだった。
えー世界標準のスポーツ自転車に乗れば、時速25km~35kmくらいは出せますので、大阪や東京では、地下鉄などの公共交通機関を使うより早くに出発点から到着点まで移動できます。何より早いです。最強です。一方通行は関係ないし、駐車の手間なども不要ですから市内・都内移動なら、自動車なんかほぼナンセンスなのです。雨の日以外は。人間1人が移動するだけなら、まず自転車が最強。荷物を運ぶ、複数人で移動する、などの用事がないかぎり、クルマにアドバンテージは全くありません。)
たとえば、フランスなんかでは、バスと自転車が共有する「バス・自転車専用レーン」というのがあって、このレーンには自動車は入れず、バスも速度が30km/h台で動いてるのだそうです。
都市交通においては信号が絶対に必要になりますから、40km/hを越すスピードというのは、実用上意味がないんですよ。テンポ30、ようするに30km/h台での移動で充分足りるんですね。で、専用レーンでバスが渋滞にまきこまれなくなると、時刻表どおりに発着ができて市民の足として有用になるということです。自転車も同様のスピードで安全に走れれば、かなりの数の市民がストレスなく快適に都市を移動できるということになります。
こういう事を見聞きすると、やっぱり、もっと自転車を優遇した社会にすべきだと本当に思うんですよね。クルマを否定することはしないけども、なんでもかんでもクルマを使うというのではなくて、「ひとりで移動するだけだし自転車やバスで行けばいいや」という選択肢を、きちんと作っておかないとダメだって事です。
で、自転車・バスが実用に足る、市民の足になれば、クルマにとってもかなり大きなメリットが出てくるんです。
というのは、クルマから、バス・自転車に乗り換えると、それだけで道路に空き空間が生まれるからなんですよ。
つまり、道が空いて、クルマが走りやすくなるってことです。
当然でしょ?これ。
どうしてここに、みんなが気がつかないのか。
みんなが必要以上にクルマばっかり使うから、クルマが混雑を引き起こして、不便な社会になってしまってるわけです。
だから都市交通というのは、
●クルマに不便で、自転車やバスに便利な仕組み。
にした方が圧倒的にみんなが快適だってことなんですよ。クルマに乗っている人にも快適なんです。
バスに乗ってる人が全員クルマで移動したら、車間距離まで含めて、そら、ものすご~~い面積が必要になって、道路が大混雑になってしまうに決まってます。当たり前の話です。
だから、バスや自転車はクルマの敵ではなく、非常に大切なクルマの仲間なのだと再認識していただきたいですな。(というか、もともと自転車は軽車両と言って本質的に「クルマ」なんですけども。)
クルマでも、二人以上乗ってるとか、荷物を運んでるというのなら、腹も立たないですけど、ボーっとした人間がひとりでクルマに乗ってるだけというようなのを見ると「お前、何を道路の無駄遣いしとんねん!クルマから降りろ!迷惑や!」と言いたくなってしまうんですよ。
道路は移動したいと思っている人間、みんなのものであって、「クルマのもの」ではないんですよね。
で、こういう事を、すごく、普通の人に知って欲しいよなぁと思ってるわけですけど、この本の中でこれまた面白い事が書いてあって、
●トヨタはそういう人の移動の効率について深い見識がある。
という事を片山右京さんは言うわけですよ。なんちゅうても、元レーサーですからね。ちょっと引用しましょう。
(引用開始)------------------
片山 (略)トヨタなんていうのは、そういうところにものすごい理解が深い。たとえば、奥さんが駅に旦那さんを「ヴィッツ」というちっちゃなクルマで送りますよね。あれは、人間1人を運ぶために1.3トンぐらいのものを動かすということで、エネルギー効率的には非常に矛盾している、ということを言っていますからね。
(引用終了)------------------
という事なんだそうです。
で、実は疋田智さんという方は、テレビ局で番組制作をするのが本業の方なんですけど、実は「自転車に乗ろう!」というような番組を局に提案しても、スポンサーが付かないんだそうです。
そりゃそうですね。日本で自転車に関係している会社といえば、本当に小さな会社ばかりですし、大手でもブリジストンとかタイヤが本業だったりパナソニックみたいに一部門が自転車を作ってるところばっかりで、世界的な自転車関連企業のシマノが存在してるにはしてますが、あくまで部品メーカーなので、一般に広告を打つ必然性がないわけです。だから、そういう番組が成立しなくなっちゃってるんですね。
しかも、疋田さんが言うには、テレビ番組側の、よけいな気の回し方みたいな話があるということなんです。たとえば勝間和代さんが、番組中で「こういうシーンではクルマはやめて自転車に乗ればいいじゃないですか。」とリハーサルで発言したら、プロデューサーが飛んできて「それ本番では勘弁してください。スポンサーが某クルマメーカーなんです。」と規制したりするんだそうです。
くだらない自己規制なんですよね。上記のような「自転車や公共交通機関の利用が増えれば、クルマも走りやすい」という大前提が見えてない。トヨタも、そういう事はわかっているのだ、という知識もない。
つまり、気を回しすぎの自己規制で、みんなが知るべき情報がマスコミには流れていないって事なんです。
このあたりのジレンマは、自転車乗りにはすごく大きくて、ほんとうにどこか力のある団体が、上手に政治を動かしてくれないかなぁと真剣に思ってしまうわけですよ。
で、そういう事を考えると、実はやっぱり、こういう「ゆがみ」が出てしまうのは、トヨタが自転車を作っていない、世界的に遅れた会社だからだって事にしかならないわけです。
本来は「クルマを作る会社」ではなくて「人の移動をサポートする会社」でなければいけないわけです。そういう企業文化とか社会参加意識が低いわけですね。
で、次々に新しいクルマを作っては買い換えさせるという戦略しか採ってない。
でも、ですよ、クルマだけを売るのではなくて、クルマ+自転車を売れば、+アルファがある分儲かるし、こういう不況時にも、経営的にも安定するはずなんですよ。
クルマ一台の値段はどんどん安くなっていて、高い自転車(本当に良い自転車なら一台100万円くらいラクラクでかかります。20万円とか30万円とか、けっこう普通の値段です。)自転車一台とそんなに差がなくなってしまってる。
しかもクルマは、都市部だと一台あったら、それで家族全員が移動しておしまいなわけです。でも自転車ならひとりに一台以外に選択枝はないんですよね。だから「ひとりに一台」というのがまったく無理なく成立するわけですよ。
まぁ田舎だったらひとりに一台とは言わないまでも、2台、3台買うことはよくありますけど、駐車場代やら空間やらムダも多い。だからやっぱり自転車とセットで「生活における移動ツールを総合的に提供する」という方向に企業として進化すべきだと思うんですよね。
仮に最廉価版のスポーツ自転車を5万円として、5人家族なら5×5=25万円にはなるわけですよ。良い自転車なら10万円以上も当たり前ですから、(軽くて実用に足る自転車なら、どうしてもそういう価格になります。)家族5人で50万円は確実に自動車にプラスする形で購入してもらえるわけです。
こうなってくると、自転車の販売だって、バカにはできなくなってくるでしょう。
この不況で買い換えもなかなか進まないかも知れなくても、自転車ならガソリン代・駐車場代すら不要なのだから、その有用性さえアピールできれば、けっこう買ってもらえるはずなのです。
しかも、健康にも良くて、企業イメージの向上に役立つし、エコへの貢献度も一気に高まります。プリウスどころの騒ぎではないのです。
しかも、です。
普段、クルマに乗ってる人が必要に応じて自転車に乗るようになれば、
●道路が空く
んです。
つまり回り回って、クルマの性能が上がったのと同じ結果になるわけですよ。道路なんて、そうそう作れませんからね。でも、クルマのユーザーが、必要に応じて自転車にも乗るというチョイスなら、いまからすぐにでも選べる選択肢なわけです。クルマにも大きなメリットが出てくるわけですよ。
だから、トヨタは道路空間を広くする=クルマの性能を上げるという意味においても、自転車を販売する責任があるはずだと、僕なんかは思うわけです。
トヨタが自転車を作っていないのは、「当社は世界に追いついていない、田舎者の会社でございます。」と公言しているようなものです。旦那の駅へのクルマでの送り届けのムダが分ってるなら、やっぱり自転車を作らなきゃおかしいわけです。実践ができてない。口だけ。「言うだけ番長」。いちばん卑怯だ。
で、トヨタが自転車を作れば、上記のような、勝間さんの「クルマをやめて自転車に乗ればいい」というような発言が自主規制で封殺されることもなくなるわけですし、何より、トヨタが自転車推進の番組のスポンサーに浮上してくるわけです。
そのくらいの番組スポンサーになれよ!トヨタ!世界的企業と言うなら、そのくらいやれ!
とまぁ、僕は思うのです。
ネットでググると自転車乗りからは「トヨタが自転車? そんなださいのは買わないよ、俺は。」という声が多いみたいなんですけど、大きく社会構造を考えたら、トヨタが自転車を作ってない方がよっぽどおかしいのだと僕は思いますねぇ。
だって、街なかを走っていて、国内メーカーの自転車を見ることなんて、本当にまれですから。スポーツ自転車はほとんどが輸入品。ジャイアントとかルイガノとか、トレックとか。
ブリジストンやパナソニックなんて、見つける方が難しいくらいですし。
で、欲しい自転車を注文したら、輸入の船便待ちで2~3週間またされるのが普通なわけです。
それはやっぱり、どこかちょっといびつだよなぁって思う。
それもこれも、やっぱりトヨタが自転車を作ってないのがイカンのだと思うわけです。
それに、「ああ、そうか」と思ったのが、勝間和代さんの発言にある、「女性にとっての自転車のカベはメンテナンス」という話。
自転車というのは、実にシンプルな機械のかたまりで、本当に部品のちょっとした調整で調子がずいぶんと変わるんですね。だから、多少の調整はユーザーがやるのが当然というところがあるんですが、そこが女性にはしんどいわけです。走っていて、なんか変な音がしたら、もう不安で乗ってられないとかになる。
勝間和代さんなんかは、そういう部分は完全に自転車屋さんまかせなんだそうです。苦手な事はやらない。まぁ勝間さんらしい。(笑)
でも、たぶん、世間の女性のほとんどが、やっぱりメンテナンスは苦手なはずです。
なら。
トヨタ、大チャンスじゃないですか。
トヨタのお店で自転車のメンテもできるようにしてごらんなさいよ。
お客さんがどんどん自転車の調整で来店しますよ。
その頻繁な来店こそが、次のクルマ販売の重要な販売ステップになるわけです。
プリウスを飛び越えて、そういう人たちには電気自動車も売れるはずです。
なんと言っても自転車に乗る人はエコ意識が高いんだから。それはもう、すばらしい先進ユーザーがお客さまについてくれて、精緻なる市場調査ができるようにもなるはずです。
なんかね、トヨタ祭りだのなんだの、販売店にお客を呼び込む販促とか山盛りトヨタ系列のお店はやってるわけですけど、トヨタが自転車も作ったら、それこそ毎日のようにお客さんが来ますって。
自転車のメンテナンスの技術も、基礎的な事ならひと月もあれば身に付くはずです。その程度の事なら、修理工場のスタッフだけでなく、営業社員にもおぼえさせたらいいんですよ。
そういう普段の接触の多さが、必ず次のクルマの販売につながるんだから。何の問題もない。
(ザイオン効果というのがあるんです。そこを良く考えるべきだと思う。)
だから、やっぱりトヨタは自転車を作るべきだよなぁってつくづく思う。
いやまぁトヨタだけでなく、ニッサンもホンダもなんですけどね。
でもまぁ、まずトップ企業がやらなくちゃダメなんですよ、こういう事は。
任天堂が「ゲーム市場の拡大」を目指してDSやWiiを成功させたのと同じことです。
ちゃんとやれよ!トヨタ! トップ企業なんだからって事です。
それがトップの責任やねんけどなぁ。
作ってくれ!自転車を。国産でいつもメンテやサポートがしっかりしてるような製品を!
それ、欲しいよなぁ。僕はそういう自転車なら買います。
で、こういう事が進めばね、社会的な投資とかにもつながっていくはずなんですよね。
上記の自転車専用信号機みたいなものが、どんどん必要になってくる。高速道路を自転車を走らせようという話にもなってくるかもしれない。実際、上記の「自転車会議」では、高速道路の下に自動車専用道路を作ったらどうか?というアイディアが出されていました。これは雨の多い日本では、すごく良いアイディアなんですよ。雨の日の交通渋滞の緩和に大きく役立つはずですし。
そうなると、そういうさまざまな「自転車社会実現」への投資が経済効果を高めるわけですよ。なんせ、いままでやってきてなかった事なんだから。まったく新しいニーズが、
●ドッカーン
と化け物のように大きく生まれるって事です。
しかも、最初のハードルはものすごく低い。なんせ高速を造るとかの巨大投資が必要なわけではないからです。新たな社会習慣が生まれる。で、既存の道路交通網というインフラの効率がぐっと上がるわけですよ。
これは本当にすごいですよ。新しい市場整備で、いままでにまったくなかった経済があらたに生まれて活性化していくわけです。だから、本当にトヨタは自転車を作るべきだよなぁって思う。
この本では、谷垣禎一さんが地方の活性化にも自転車を利用できるのではないか?みたいな事を言っておられて、それは可能性としてあるよなぁって思うわけです。
地方だと、大型店舗が「クルマ」用に発達して、駅前の商店街がシャッター通りになってしまっているというのが大きいわけです。
しかし、駅前というのは他の都市との接点でもあるし、自転車が走りやすい環境を整えれば、駅前に、また人が集まってくるきっかけにもなるよなぁって僕は思うのです。
先日も大阪では、道頓堀の放置自転車を一斉に撤去してたんですけど、あれなんか愚策中の愚策でしてね。
あれは撤去しても、どうせまた増えるわけです。酔っぱらって歩くのがしんどくなった不埒な奴が、自転車を盗んでチョイ乗りして乗り捨てていくから、放置自転車が増えるのであって、駐輪用のチェーンロックができる固定ポストのようなものをたくさん作れば、盗難は減るわけですよ。まず最初にやらなければいけないのは、「盗難しやすい環境」の排除で、それを実現するには固定ポストを作るのがベストでしょう。で、それは放置自転車の排除作業を何度も繰り返し行う予算より、たぶんはるかに少ない予算でできるはずです。
年に12回排除作業をしてるのなら、6回に減らして、その分固定ポストを作ればいいのです。そうすれば年々放置自転車(盗難放置車)が減っていきます。確実に。
で、シャッター通りになってしまった駅前商店街も、まずは、固定ポスト方式の駐輪場の設置からやれば良いのです。
いや、いっそ有料の自転車置き場からやったらいい。有料駐輪場は儲かる、あるいは、キチンとペイするんです。駐車場を運営している会社が言ってますから。それで充分OKですよ。駐輪場があれば、人がそこまでやってくる。そこから経済が動き出すんです。だから、まずそれをやらなきゃ。
で、そういう新しい経済の流れを作ることを念頭に、トヨタのような大企業がそれを促進していかないとアカンよなぁって思うのですよ。
いままでのような「ガソリン車の新モデルへの買い換え」ではなくて「電気自動車+家族に一人一台の高機能スポーツ自転車への買い換え」という新しい価値観創造への転換をはからないと。
そういうような事をふくめて、本当にトヨタには自転車を作って欲しいよなぁって思います。
だって、誰も損せんのやから。
トヨタも得。クルマに乗る人も得。自転車に乗る人間も得。どこに問題がありますのん?
自転車を作らないトヨタは、ようするに単なるバカということですな、やっぱし。
●トヨタは自転車をつくるべきだ。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901130817068576/
という書き込みをしましたが、先日、
自転車会議
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/456977217X
という本を読みまして、よりいっそう、「トヨタは自転車を作るべきだ」と思いましたねぇ。
いや、この本に「トヨタよ自転車を作れ」とは全然書いてないんですけどね。
この本は、自転車好きの有名人の歓談というかワイワイガヤガヤしゃべってる内容で、内容としては薄いんですけど、新しい情報とか、いろんな角度からの切り口とかがあって、そういう意味ではとても面白い本でした。夕方に買ってその日の内に読んでしまった。2時間くらいで充分読めてしまう内容。
ただ、登場人物が、自転車界のご意見番、疋田智さんは当然にしても、いまや時代の寵児となった勝間和代さん、元レーサーの片山右京さん、日本人初のツールドフランス出場者今中大介さん、自民党総裁になられた谷垣禎一さんと、そうそうたるメンバーなのですね。そこがすごい。
で、この人たちは全員、自転車フリークなわけです。なので、話してる内容自体がすごい。
だから読んでると、いろいろぶっ飛んだ事が書いてあるんですよね。たとえば、
●イタリアの高速道路(スーパーストラーダ:準高速という感じのものらしい)では、自転車が走れる。
●ノルウェーでも高速を自転車が通行可能
●オランダには、どんな小さな道にも自転車用レーンが設置されている
●オランダでは自転車専用道路の長さが日本の100倍である
●当然、自転車専用レーンに駐車する車はいない
●デンマーク・フィンランドには自転車専用の早めに切り替わる信号がある
とまぁ、ほへぇ~と目を丸くするしかない話が満載です。海外の自転車事情は本当にうらやましいなぁ~と心底思いますな。
で、これが道路行政の進むべき方向だよなぁって思うわけです。まぁ基本はヨーロッパの話なんですけどね。自転車はやっぱりヨーロッパです。文化の厚みが違うわ。乗り物として、社会的に正しく評価されてるよなぁって思うわけです。
まず、ヨーロッパと日本にこれだけの差があるという事を念頭においていただいて…。
(あ、そうか、自転車がいかに「クルマの代替になりえるすぐれた交通機関であるのか」ということを、ここのページを読んでる人は知らないのですよね。ああ、そうだった。
えー世界標準のスポーツ自転車に乗れば、時速25km~35kmくらいは出せますので、大阪や東京では、地下鉄などの公共交通機関を使うより早くに出発点から到着点まで移動できます。何より早いです。最強です。一方通行は関係ないし、駐車の手間なども不要ですから市内・都内移動なら、自動車なんかほぼナンセンスなのです。雨の日以外は。人間1人が移動するだけなら、まず自転車が最強。荷物を運ぶ、複数人で移動する、などの用事がないかぎり、クルマにアドバンテージは全くありません。)
たとえば、フランスなんかでは、バスと自転車が共有する「バス・自転車専用レーン」というのがあって、このレーンには自動車は入れず、バスも速度が30km/h台で動いてるのだそうです。
都市交通においては信号が絶対に必要になりますから、40km/hを越すスピードというのは、実用上意味がないんですよ。テンポ30、ようするに30km/h台での移動で充分足りるんですね。で、専用レーンでバスが渋滞にまきこまれなくなると、時刻表どおりに発着ができて市民の足として有用になるということです。自転車も同様のスピードで安全に走れれば、かなりの数の市民がストレスなく快適に都市を移動できるということになります。
こういう事を見聞きすると、やっぱり、もっと自転車を優遇した社会にすべきだと本当に思うんですよね。クルマを否定することはしないけども、なんでもかんでもクルマを使うというのではなくて、「ひとりで移動するだけだし自転車やバスで行けばいいや」という選択肢を、きちんと作っておかないとダメだって事です。
で、自転車・バスが実用に足る、市民の足になれば、クルマにとってもかなり大きなメリットが出てくるんです。
というのは、クルマから、バス・自転車に乗り換えると、それだけで道路に空き空間が生まれるからなんですよ。
つまり、道が空いて、クルマが走りやすくなるってことです。
当然でしょ?これ。
どうしてここに、みんなが気がつかないのか。
みんなが必要以上にクルマばっかり使うから、クルマが混雑を引き起こして、不便な社会になってしまってるわけです。
だから都市交通というのは、
●クルマに不便で、自転車やバスに便利な仕組み。
にした方が圧倒的にみんなが快適だってことなんですよ。クルマに乗っている人にも快適なんです。
バスに乗ってる人が全員クルマで移動したら、車間距離まで含めて、そら、ものすご~~い面積が必要になって、道路が大混雑になってしまうに決まってます。当たり前の話です。
だから、バスや自転車はクルマの敵ではなく、非常に大切なクルマの仲間なのだと再認識していただきたいですな。(というか、もともと自転車は軽車両と言って本質的に「クルマ」なんですけども。)
クルマでも、二人以上乗ってるとか、荷物を運んでるというのなら、腹も立たないですけど、ボーっとした人間がひとりでクルマに乗ってるだけというようなのを見ると「お前、何を道路の無駄遣いしとんねん!クルマから降りろ!迷惑や!」と言いたくなってしまうんですよ。
道路は移動したいと思っている人間、みんなのものであって、「クルマのもの」ではないんですよね。
で、こういう事を、すごく、普通の人に知って欲しいよなぁと思ってるわけですけど、この本の中でこれまた面白い事が書いてあって、
●トヨタはそういう人の移動の効率について深い見識がある。
という事を片山右京さんは言うわけですよ。なんちゅうても、元レーサーですからね。ちょっと引用しましょう。
(引用開始)------------------
片山 (略)トヨタなんていうのは、そういうところにものすごい理解が深い。たとえば、奥さんが駅に旦那さんを「ヴィッツ」というちっちゃなクルマで送りますよね。あれは、人間1人を運ぶために1.3トンぐらいのものを動かすということで、エネルギー効率的には非常に矛盾している、ということを言っていますからね。
(引用終了)------------------
という事なんだそうです。
で、実は疋田智さんという方は、テレビ局で番組制作をするのが本業の方なんですけど、実は「自転車に乗ろう!」というような番組を局に提案しても、スポンサーが付かないんだそうです。
そりゃそうですね。日本で自転車に関係している会社といえば、本当に小さな会社ばかりですし、大手でもブリジストンとかタイヤが本業だったりパナソニックみたいに一部門が自転車を作ってるところばっかりで、世界的な自転車関連企業のシマノが存在してるにはしてますが、あくまで部品メーカーなので、一般に広告を打つ必然性がないわけです。だから、そういう番組が成立しなくなっちゃってるんですね。
しかも、疋田さんが言うには、テレビ番組側の、よけいな気の回し方みたいな話があるということなんです。たとえば勝間和代さんが、番組中で「こういうシーンではクルマはやめて自転車に乗ればいいじゃないですか。」とリハーサルで発言したら、プロデューサーが飛んできて「それ本番では勘弁してください。スポンサーが某クルマメーカーなんです。」と規制したりするんだそうです。
くだらない自己規制なんですよね。上記のような「自転車や公共交通機関の利用が増えれば、クルマも走りやすい」という大前提が見えてない。トヨタも、そういう事はわかっているのだ、という知識もない。
つまり、気を回しすぎの自己規制で、みんなが知るべき情報がマスコミには流れていないって事なんです。
このあたりのジレンマは、自転車乗りにはすごく大きくて、ほんとうにどこか力のある団体が、上手に政治を動かしてくれないかなぁと真剣に思ってしまうわけですよ。
で、そういう事を考えると、実はやっぱり、こういう「ゆがみ」が出てしまうのは、トヨタが自転車を作っていない、世界的に遅れた会社だからだって事にしかならないわけです。
本来は「クルマを作る会社」ではなくて「人の移動をサポートする会社」でなければいけないわけです。そういう企業文化とか社会参加意識が低いわけですね。
で、次々に新しいクルマを作っては買い換えさせるという戦略しか採ってない。
でも、ですよ、クルマだけを売るのではなくて、クルマ+自転車を売れば、+アルファがある分儲かるし、こういう不況時にも、経営的にも安定するはずなんですよ。
クルマ一台の値段はどんどん安くなっていて、高い自転車(本当に良い自転車なら一台100万円くらいラクラクでかかります。20万円とか30万円とか、けっこう普通の値段です。)自転車一台とそんなに差がなくなってしまってる。
しかもクルマは、都市部だと一台あったら、それで家族全員が移動しておしまいなわけです。でも自転車ならひとりに一台以外に選択枝はないんですよね。だから「ひとりに一台」というのがまったく無理なく成立するわけですよ。
まぁ田舎だったらひとりに一台とは言わないまでも、2台、3台買うことはよくありますけど、駐車場代やら空間やらムダも多い。だからやっぱり自転車とセットで「生活における移動ツールを総合的に提供する」という方向に企業として進化すべきだと思うんですよね。
仮に最廉価版のスポーツ自転車を5万円として、5人家族なら5×5=25万円にはなるわけですよ。良い自転車なら10万円以上も当たり前ですから、(軽くて実用に足る自転車なら、どうしてもそういう価格になります。)家族5人で50万円は確実に自動車にプラスする形で購入してもらえるわけです。
こうなってくると、自転車の販売だって、バカにはできなくなってくるでしょう。
この不況で買い換えもなかなか進まないかも知れなくても、自転車ならガソリン代・駐車場代すら不要なのだから、その有用性さえアピールできれば、けっこう買ってもらえるはずなのです。
しかも、健康にも良くて、企業イメージの向上に役立つし、エコへの貢献度も一気に高まります。プリウスどころの騒ぎではないのです。
しかも、です。
普段、クルマに乗ってる人が必要に応じて自転車に乗るようになれば、
●道路が空く
んです。
つまり回り回って、クルマの性能が上がったのと同じ結果になるわけですよ。道路なんて、そうそう作れませんからね。でも、クルマのユーザーが、必要に応じて自転車にも乗るというチョイスなら、いまからすぐにでも選べる選択肢なわけです。クルマにも大きなメリットが出てくるわけですよ。
だから、トヨタは道路空間を広くする=クルマの性能を上げるという意味においても、自転車を販売する責任があるはずだと、僕なんかは思うわけです。
トヨタが自転車を作っていないのは、「当社は世界に追いついていない、田舎者の会社でございます。」と公言しているようなものです。旦那の駅へのクルマでの送り届けのムダが分ってるなら、やっぱり自転車を作らなきゃおかしいわけです。実践ができてない。口だけ。「言うだけ番長」。いちばん卑怯だ。
で、トヨタが自転車を作れば、上記のような、勝間さんの「クルマをやめて自転車に乗ればいい」というような発言が自主規制で封殺されることもなくなるわけですし、何より、トヨタが自転車推進の番組のスポンサーに浮上してくるわけです。
そのくらいの番組スポンサーになれよ!トヨタ!世界的企業と言うなら、そのくらいやれ!
とまぁ、僕は思うのです。
ネットでググると自転車乗りからは「トヨタが自転車? そんなださいのは買わないよ、俺は。」という声が多いみたいなんですけど、大きく社会構造を考えたら、トヨタが自転車を作ってない方がよっぽどおかしいのだと僕は思いますねぇ。
だって、街なかを走っていて、国内メーカーの自転車を見ることなんて、本当にまれですから。スポーツ自転車はほとんどが輸入品。ジャイアントとかルイガノとか、トレックとか。
ブリジストンやパナソニックなんて、見つける方が難しいくらいですし。
で、欲しい自転車を注文したら、輸入の船便待ちで2~3週間またされるのが普通なわけです。
それはやっぱり、どこかちょっといびつだよなぁって思う。
それもこれも、やっぱりトヨタが自転車を作ってないのがイカンのだと思うわけです。
それに、「ああ、そうか」と思ったのが、勝間和代さんの発言にある、「女性にとっての自転車のカベはメンテナンス」という話。
自転車というのは、実にシンプルな機械のかたまりで、本当に部品のちょっとした調整で調子がずいぶんと変わるんですね。だから、多少の調整はユーザーがやるのが当然というところがあるんですが、そこが女性にはしんどいわけです。走っていて、なんか変な音がしたら、もう不安で乗ってられないとかになる。
勝間和代さんなんかは、そういう部分は完全に自転車屋さんまかせなんだそうです。苦手な事はやらない。まぁ勝間さんらしい。(笑)
でも、たぶん、世間の女性のほとんどが、やっぱりメンテナンスは苦手なはずです。
なら。
トヨタ、大チャンスじゃないですか。
トヨタのお店で自転車のメンテもできるようにしてごらんなさいよ。
お客さんがどんどん自転車の調整で来店しますよ。
その頻繁な来店こそが、次のクルマ販売の重要な販売ステップになるわけです。
プリウスを飛び越えて、そういう人たちには電気自動車も売れるはずです。
なんと言っても自転車に乗る人はエコ意識が高いんだから。それはもう、すばらしい先進ユーザーがお客さまについてくれて、精緻なる市場調査ができるようにもなるはずです。
なんかね、トヨタ祭りだのなんだの、販売店にお客を呼び込む販促とか山盛りトヨタ系列のお店はやってるわけですけど、トヨタが自転車も作ったら、それこそ毎日のようにお客さんが来ますって。
自転車のメンテナンスの技術も、基礎的な事ならひと月もあれば身に付くはずです。その程度の事なら、修理工場のスタッフだけでなく、営業社員にもおぼえさせたらいいんですよ。
そういう普段の接触の多さが、必ず次のクルマの販売につながるんだから。何の問題もない。
(ザイオン効果というのがあるんです。そこを良く考えるべきだと思う。)
だから、やっぱりトヨタは自転車を作るべきだよなぁってつくづく思う。
いやまぁトヨタだけでなく、ニッサンもホンダもなんですけどね。
でもまぁ、まずトップ企業がやらなくちゃダメなんですよ、こういう事は。
任天堂が「ゲーム市場の拡大」を目指してDSやWiiを成功させたのと同じことです。
ちゃんとやれよ!トヨタ! トップ企業なんだからって事です。
それがトップの責任やねんけどなぁ。
作ってくれ!自転車を。国産でいつもメンテやサポートがしっかりしてるような製品を!
それ、欲しいよなぁ。僕はそういう自転車なら買います。
で、こういう事が進めばね、社会的な投資とかにもつながっていくはずなんですよね。
上記の自転車専用信号機みたいなものが、どんどん必要になってくる。高速道路を自転車を走らせようという話にもなってくるかもしれない。実際、上記の「自転車会議」では、高速道路の下に自動車専用道路を作ったらどうか?というアイディアが出されていました。これは雨の多い日本では、すごく良いアイディアなんですよ。雨の日の交通渋滞の緩和に大きく役立つはずですし。
そうなると、そういうさまざまな「自転車社会実現」への投資が経済効果を高めるわけですよ。なんせ、いままでやってきてなかった事なんだから。まったく新しいニーズが、
●ドッカーン
と化け物のように大きく生まれるって事です。
しかも、最初のハードルはものすごく低い。なんせ高速を造るとかの巨大投資が必要なわけではないからです。新たな社会習慣が生まれる。で、既存の道路交通網というインフラの効率がぐっと上がるわけですよ。
これは本当にすごいですよ。新しい市場整備で、いままでにまったくなかった経済があらたに生まれて活性化していくわけです。だから、本当にトヨタは自転車を作るべきだよなぁって思う。
この本では、谷垣禎一さんが地方の活性化にも自転車を利用できるのではないか?みたいな事を言っておられて、それは可能性としてあるよなぁって思うわけです。
地方だと、大型店舗が「クルマ」用に発達して、駅前の商店街がシャッター通りになってしまっているというのが大きいわけです。
しかし、駅前というのは他の都市との接点でもあるし、自転車が走りやすい環境を整えれば、駅前に、また人が集まってくるきっかけにもなるよなぁって僕は思うのです。
先日も大阪では、道頓堀の放置自転車を一斉に撤去してたんですけど、あれなんか愚策中の愚策でしてね。
あれは撤去しても、どうせまた増えるわけです。酔っぱらって歩くのがしんどくなった不埒な奴が、自転車を盗んでチョイ乗りして乗り捨てていくから、放置自転車が増えるのであって、駐輪用のチェーンロックができる固定ポストのようなものをたくさん作れば、盗難は減るわけですよ。まず最初にやらなければいけないのは、「盗難しやすい環境」の排除で、それを実現するには固定ポストを作るのがベストでしょう。で、それは放置自転車の排除作業を何度も繰り返し行う予算より、たぶんはるかに少ない予算でできるはずです。
年に12回排除作業をしてるのなら、6回に減らして、その分固定ポストを作ればいいのです。そうすれば年々放置自転車(盗難放置車)が減っていきます。確実に。
で、シャッター通りになってしまった駅前商店街も、まずは、固定ポスト方式の駐輪場の設置からやれば良いのです。
いや、いっそ有料の自転車置き場からやったらいい。有料駐輪場は儲かる、あるいは、キチンとペイするんです。駐車場を運営している会社が言ってますから。それで充分OKですよ。駐輪場があれば、人がそこまでやってくる。そこから経済が動き出すんです。だから、まずそれをやらなきゃ。
で、そういう新しい経済の流れを作ることを念頭に、トヨタのような大企業がそれを促進していかないとアカンよなぁって思うのですよ。
いままでのような「ガソリン車の新モデルへの買い換え」ではなくて「電気自動車+家族に一人一台の高機能スポーツ自転車への買い換え」という新しい価値観創造への転換をはからないと。
そういうような事をふくめて、本当にトヨタには自転車を作って欲しいよなぁって思います。
だって、誰も損せんのやから。
トヨタも得。クルマに乗る人も得。自転車に乗る人間も得。どこに問題がありますのん?
自転車を作らないトヨタは、ようするに単なるバカということですな、やっぱし。
タイトルはえらく牧歌的ですが。
実は内容は「スポーツについて」という話です。
いや、わたしね、正直、多分、スポーツ音痴なんだと思うのですよ。
なにがスポーツ音痴かというと、
●スポーツ自体が好きではない。
のですね。
どうにも好かん。
友人にテニスをやってる奴とかもいてて、スポーツファンというのがいてるのもわかるのですが、それでもやっぱり、スポーツというもの自体が、どうにも怪しげでおかしなものに思えて仕方ないんですよ。
まぁ確かにテニスにせよ、サッカーにせよ、野球にせよ、そういう点数を競う競技が、点数を取る、勝ち負けを競うというのが面白いというのは、まぁわかるんですけど、でも、たかが点数やん、それがどうした? という気にしかなれないわけです。
自分が成長したとか言うのなら、まぁ面白みもあるけど、なんか勝ち負けのためにやるって幼稚というか、子供っぽいというか、実はあんまり面白いと思わないんですよね。
なんで、点数にために体をヘトヘトになるまで動かしたりするんやろ? 頭おかしいんと違うか?って思ってしまう。
って言うか、はっきり言って、頭がおかしいんだろうというのが僕の結論なんですけども。(笑)
っていうのはですね、昔、山の中の段々畑を借りて、趣味で農作物を作っていた時期があったんですよ。けっこう広い面積を借りていたので、山の下から上まで上るだけで一、二分はかかるくらいの距離なんですね。
段々畑ですから、ちょっと鎌やスキ・クワとかの農具を取りに戻るだけでも、そこいらの駅の階段を何度も上り下りするような負荷がかかっていたわけです。
でね。
こういう体の動かし方っていうのは、体を動かしているという意識がまったくないわけです。
まず「目的」がありますから。
自分の目的があって、それを達成するために体を動かしているわけです。ここがスポーツとは違う。まったく違うポイントなんです。
やりたいことがあって、それをやっていたら、結果として体も動かしていた、ということですね。
体を動かす、というのは、本来そういうもののはずなわけですよ。
さっき「スポーツしてるというのは、頭がどこかおかしい。」と書いたのは、ここなんです。道具を取りに坂道を上るというような、目的が明確で、そのために体を動かしている作業は、通常「スポーツ」とは呼びませんからな。頭は目的のために使ってるわけです。
スポーツというのは、頭をスポーツのために使っている。
ここがおかしいわけです。
意識と行動のズレがあるというのが、本来かなりおかしいって思うわけですよ。
なので、その極端な例が「ボディビル」ということになるのかなぁって思うわけです。あれはもう、あくまで見せるための筋肉で、モノを持ち上げたり運んだりするための筋肉ではないですからなぁ。
いやまぁ、実際、現代社会というのは、徹底して体の動きを低減させるように仕組みができてしまってますから、「健康のためにスポーツをする」ということを、どこかで取り入れるしかないわけですね。これはもう、どうしてもしょうがない。
でも、本来「スポーツするために体を動かす」というのは人間本来のあり方として、どこかやっぱり「おかしい」と思っていることが、とても大事だよなぁと、僕は思っているのです。
●目的を持たない運動は、精神がおかしくなる。
というのが、僕の偽らざる気持ちなわけです。
スポーツ、スポーツと言うけれど、やっぱり僕は、スポーツと聞くと、まず「スポーツ障害」というのをイメージするんですよね。
荷物を運ぶために筋肉が太くなるのと、テニスでラケットを振って筋肉が太くなるのとでは、やっぱりそれは正常と異常の差が、必ずあると思ってるわけです。
だって、あんなラケットを振る作業なんて、そんなもの、日常生活に必要あるわけないじゃないですか。
で、しかも目的が「勝ち負け」なんだから、やっぱりどこかでちょっと無理したりとか、ついしがちになってしまうのが当然だと思うわけですよ。
だから、どんなスポーツをやっても、僕の場合は、農作業をやってた時の「合目的感」という気持ちよさを思い出して、いまいちスキッとした気分になれないんですね。
農作業をしている時の気持ちよさは、スポーツと違って、頭の論理構造が気持ち良いって事なんです。この気持ちよさはスポーツにはない。残念ながら存在しません。「スポーツ」では無理です。スポーツしかやってない人は、この心身一如の気持ちよさを知らないんだろうなぁ、不幸な話よなぁと思ってしまうんですね。
で、です。
そういうことを考え合わせると、現代社会で合目的的に、無理なく運動するとなると、「通勤における徒歩」というのが、非常に重要になるわけです。
歩く、というのは、目的がありますからね。
どこへ行くのかという、自分の頭の中の合目的感があって、その欲求に沿って動く。歩く。
だから精神構造として健康で、快適で、すっきりするんです。
なので、ずっと歩くことを大切にして、エレベーターより階段、エスカレーターを使わずに階段、時間があるなら一駅程度は電車に乗らずに徒歩。打合せがあれば、ちょっと早めに出て歩く。とかをやってたわけです。
これを、たとえばジョギングをするとかマラソンをするとかしたとたんに、「運動のための運動」ということになるわけですね。目的が空虚化する。運動が生活とか自然の行いとか普段のふるまいから離れてしまう。
それは、僕に言わせると、一直線に「キチガイ」への道だと思ってるんです。
いや、言い方は極端なんですけど、大きくはそういう事だと思う。
スポーツ障害だって、ようは「生活」とか「目的」から外れてしまった、暴走の結果です。
それはやっぱりおかしな事だよなぁって思うのですね。
雑草を刈り取らないと目的の作物が育たないし、そのためにしゃがんで鎌で草を刈る。この行為をスポーツにしようと思えばできるんでしょうけど、そんな事しておもろいか?っちゅう話なんですよ。
なので、どうにもスポーツというもの自体が好きになれなくて、なかなか何かをやる気にはなれなかったんですが、やっと「合目的」でありながら「運動」にもなるもの、が見つかったのが自転車だったわけです。
自転車は通勤に使いますし、行きたい場所への移動に使います。
つねに、まず自分の「目的」という精神の健康があった上に、「手段としての運動」があるわけですね。
だから良いのです。
無理がない。
心に無理がないのです。
ストレスがない。
フリー。
気持ちがいい。
最高。
そういう事です。
去年の夏とか、歩くだけでは、ちょっと運動量が足りないかなぁと思って、一時期プールに通ってた時期もあったんですがね。
あの、わざわざプールに行くという行為がすでにもう病気な気がして、私には無理でしたなぁ。アホくさくて、とてもやないけど続ける気になれない。
さてどうしたものか?と思ってたところに、スポーツ自転車、というか、世界標準のちゃんとした自転車の豊かな世界を知った、ということなわけです。
テニスも野球も、筋トレも、ジョギングもマラソンもボディビルも、サッカーも、まぁたいていのスポーツが、まともな精神の人間がやるものではないと、ここで断じてしまうのです。
え? 言い過ぎやって?
いやー、そうは思わないのですよ。農作業の「まともさ」を知ってると。いや、ほんとに。
点数とか数値のために体を動かすってのは、やっぱり異常ですわ。
本当にスポーツが好きな人は、でも実は、その「異常さ」はわかってるんですよね。
プロのアスリートの場合は、いかに効果的に点数を得るか?のために緻密な訓練を組み立てているのだから(しかも、かなり個別に特殊なプログラムを。)その「合目的性」は正しく理解してますし、ゆっくり休むことをも含めて、とても効率的にトレーニングをしているわけです。
問題は、わかってない一般の素人なわけです。
聞きかじりの思いつき、気分と雰囲気でスポーツしている一般人。
これがおかしいんだと思う。
そこに「合目的」というのはないんですよね。
数字だけをおいかけていたり、カッコや雰囲気だけを求めていたり、すっきりしない。
まぁ、現代においては、どうしたって運動不足になってしまうわけだから、どこかでそういう「異常な行為」というのをやらざるを得ないのはしょうがないんですけど、やっぱりそこは、そういう運動が「異常なのだ」という意識は持ってないとアカンよなぁって思うんですね。
で、付け加えて言うと、スポーツをするというのは、本来異常な行為なんだから、やっぱりまともな「コーチ」を付けてやるべきだって事なんですね。
これはウクレレを習いに行ってよく分かりましたけど、やっぱり学校の先生はプロです。ひとりひとりの目的と実力と楽しさのバランスをよ~く勘案して、最適の課題を出してくださる。
ちょっとしんどいかな?と思える課題でも「あなたの現状の実力なら大丈夫」とかなり難しい課題を出すかと思えば、「え?こんな簡単なことを何度もさせるの?」という事を嫌というほど何度もさせたりします。
でも、それが実に良いバランスなわけですね。
自分で仕事とは関係ない「運動」を自分で設定してしまうと、基準値がなくて、どこまでも暴走する危険とつねに隣り合わせなのが、実は「スポーツ」というもので、そこを客観視して暴走を防ぎ、効率的に「目的」に導いてくれるのがトレーナーだなぁと思うのです。
前に、少しだけ
●仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4344980867
という本を紹介しましたけど、この本ではそういう、筋トレに関する「個人トレーナー」の必要性を説いていて、そういう意味で「とても良い本だなぁ」と思ったんですね。
いま、自転車だと下半身だけしか運動できないので、筋トレも始めようかなぁとも思ってるんですが、やるとしたら、やっぱり個人トレーナーをつけてやらないといけないなぁって思っております。
で、現代社会においては、スポーツってものは「やらざるを得ないもの」になってきてるんだから、精神異常にならないためにも、やっぱり個人トレーナーに付いて積み重ねるというのが一番いいだろうなぁって考えてるんですね。
それは別に超有名な俳優が肉体改造をするような特殊なトレーニングではなくて、それこそ「どういう目的で運動されたいのですか?」というコンサルテーションから始まって、具体的な身体能力や心肺能力の測定まで含めて、適切で、やっていて楽しいメニューを紹介してもらう、というような事ですね。
(このあたりのメニューの豊富さ、組み立てこそがトレーナーの腕でしょうね。ウクレレを習いにいってても、いまの先生は、メンバーの実力を見てアレンジ譜を書いてくださるのですが、それが実に適切なわけです。そういう事がとても大事だと思う。)
こういう具合にノウハウを確かに持ったトレーナー、コーチがいてるなら、スポーツもやっても良いと思うのですよ。つねに「合目的」から外れることがないし、おもしろくもないメニューとか、あるいは自分にとって効果の少ないメニューを無駄に行うとか、そのメニューを考えるために無駄に時間を使うとかがない。すごく大事なポイントだろうと思うのです。
で、また自転車の話に戻るのですが、実は自転車には、このトレーナーのいてない状態での暴走とか、「異常」っていうのが少ないわけです。
だってもともと、「移動の道具である」という、合目的性があるからですね。
自分の行為が、「浮く」「空回りする」って事が少ない。
それはそれは、ものすごく少ない。
ここがすごく良いのです。
自転車は、そこの部分で脳みそがおかしなモードにならないのが良いよなぁってつくづく思うのです。いつも「自分の自然な望み(移動の必要性)」と寄り添った行為として運動がある。
そこがいいよなぁ。
ほんとうに。
考える頭が、まともに動いている。
考える頭が、「スポーツのためのスポーツ」に侵されていない。
どの瞬間でも、いつも「どこに行こうか?」という自分への根源的で自然な問いかけと一緒に連れ立って動ける。
その自然さと気持ちよさこそが自転車の本当の素晴らしさなんですね。
それが実は自転車の、一番の魅力なんだと思うのです。
まぁ、ちょっとお洒落に言うなら「頭のために良いスポーツ」とでも言いますかね。
いやほんと。自転車。よろしおまっせ。
実は内容は「スポーツについて」という話です。
いや、わたしね、正直、多分、スポーツ音痴なんだと思うのですよ。
なにがスポーツ音痴かというと、
●スポーツ自体が好きではない。
のですね。
どうにも好かん。
友人にテニスをやってる奴とかもいてて、スポーツファンというのがいてるのもわかるのですが、それでもやっぱり、スポーツというもの自体が、どうにも怪しげでおかしなものに思えて仕方ないんですよ。
まぁ確かにテニスにせよ、サッカーにせよ、野球にせよ、そういう点数を競う競技が、点数を取る、勝ち負けを競うというのが面白いというのは、まぁわかるんですけど、でも、たかが点数やん、それがどうした? という気にしかなれないわけです。
自分が成長したとか言うのなら、まぁ面白みもあるけど、なんか勝ち負けのためにやるって幼稚というか、子供っぽいというか、実はあんまり面白いと思わないんですよね。
なんで、点数にために体をヘトヘトになるまで動かしたりするんやろ? 頭おかしいんと違うか?って思ってしまう。
って言うか、はっきり言って、頭がおかしいんだろうというのが僕の結論なんですけども。(笑)
っていうのはですね、昔、山の中の段々畑を借りて、趣味で農作物を作っていた時期があったんですよ。けっこう広い面積を借りていたので、山の下から上まで上るだけで一、二分はかかるくらいの距離なんですね。
段々畑ですから、ちょっと鎌やスキ・クワとかの農具を取りに戻るだけでも、そこいらの駅の階段を何度も上り下りするような負荷がかかっていたわけです。
でね。
こういう体の動かし方っていうのは、体を動かしているという意識がまったくないわけです。
まず「目的」がありますから。
自分の目的があって、それを達成するために体を動かしているわけです。ここがスポーツとは違う。まったく違うポイントなんです。
やりたいことがあって、それをやっていたら、結果として体も動かしていた、ということですね。
体を動かす、というのは、本来そういうもののはずなわけですよ。
さっき「スポーツしてるというのは、頭がどこかおかしい。」と書いたのは、ここなんです。道具を取りに坂道を上るというような、目的が明確で、そのために体を動かしている作業は、通常「スポーツ」とは呼びませんからな。頭は目的のために使ってるわけです。
スポーツというのは、頭をスポーツのために使っている。
ここがおかしいわけです。
意識と行動のズレがあるというのが、本来かなりおかしいって思うわけですよ。
なので、その極端な例が「ボディビル」ということになるのかなぁって思うわけです。あれはもう、あくまで見せるための筋肉で、モノを持ち上げたり運んだりするための筋肉ではないですからなぁ。
いやまぁ、実際、現代社会というのは、徹底して体の動きを低減させるように仕組みができてしまってますから、「健康のためにスポーツをする」ということを、どこかで取り入れるしかないわけですね。これはもう、どうしてもしょうがない。
でも、本来「スポーツするために体を動かす」というのは人間本来のあり方として、どこかやっぱり「おかしい」と思っていることが、とても大事だよなぁと、僕は思っているのです。
●目的を持たない運動は、精神がおかしくなる。
というのが、僕の偽らざる気持ちなわけです。
スポーツ、スポーツと言うけれど、やっぱり僕は、スポーツと聞くと、まず「スポーツ障害」というのをイメージするんですよね。
荷物を運ぶために筋肉が太くなるのと、テニスでラケットを振って筋肉が太くなるのとでは、やっぱりそれは正常と異常の差が、必ずあると思ってるわけです。
だって、あんなラケットを振る作業なんて、そんなもの、日常生活に必要あるわけないじゃないですか。
で、しかも目的が「勝ち負け」なんだから、やっぱりどこかでちょっと無理したりとか、ついしがちになってしまうのが当然だと思うわけですよ。
だから、どんなスポーツをやっても、僕の場合は、農作業をやってた時の「合目的感」という気持ちよさを思い出して、いまいちスキッとした気分になれないんですね。
農作業をしている時の気持ちよさは、スポーツと違って、頭の論理構造が気持ち良いって事なんです。この気持ちよさはスポーツにはない。残念ながら存在しません。「スポーツ」では無理です。スポーツしかやってない人は、この心身一如の気持ちよさを知らないんだろうなぁ、不幸な話よなぁと思ってしまうんですね。
で、です。
そういうことを考え合わせると、現代社会で合目的的に、無理なく運動するとなると、「通勤における徒歩」というのが、非常に重要になるわけです。
歩く、というのは、目的がありますからね。
どこへ行くのかという、自分の頭の中の合目的感があって、その欲求に沿って動く。歩く。
だから精神構造として健康で、快適で、すっきりするんです。
なので、ずっと歩くことを大切にして、エレベーターより階段、エスカレーターを使わずに階段、時間があるなら一駅程度は電車に乗らずに徒歩。打合せがあれば、ちょっと早めに出て歩く。とかをやってたわけです。
これを、たとえばジョギングをするとかマラソンをするとかしたとたんに、「運動のための運動」ということになるわけですね。目的が空虚化する。運動が生活とか自然の行いとか普段のふるまいから離れてしまう。
それは、僕に言わせると、一直線に「キチガイ」への道だと思ってるんです。
いや、言い方は極端なんですけど、大きくはそういう事だと思う。
スポーツ障害だって、ようは「生活」とか「目的」から外れてしまった、暴走の結果です。
それはやっぱりおかしな事だよなぁって思うのですね。
雑草を刈り取らないと目的の作物が育たないし、そのためにしゃがんで鎌で草を刈る。この行為をスポーツにしようと思えばできるんでしょうけど、そんな事しておもろいか?っちゅう話なんですよ。
なので、どうにもスポーツというもの自体が好きになれなくて、なかなか何かをやる気にはなれなかったんですが、やっと「合目的」でありながら「運動」にもなるもの、が見つかったのが自転車だったわけです。
自転車は通勤に使いますし、行きたい場所への移動に使います。
つねに、まず自分の「目的」という精神の健康があった上に、「手段としての運動」があるわけですね。
だから良いのです。
無理がない。
心に無理がないのです。
ストレスがない。
フリー。
気持ちがいい。
最高。
そういう事です。
去年の夏とか、歩くだけでは、ちょっと運動量が足りないかなぁと思って、一時期プールに通ってた時期もあったんですがね。
あの、わざわざプールに行くという行為がすでにもう病気な気がして、私には無理でしたなぁ。アホくさくて、とてもやないけど続ける気になれない。
さてどうしたものか?と思ってたところに、スポーツ自転車、というか、世界標準のちゃんとした自転車の豊かな世界を知った、ということなわけです。
テニスも野球も、筋トレも、ジョギングもマラソンもボディビルも、サッカーも、まぁたいていのスポーツが、まともな精神の人間がやるものではないと、ここで断じてしまうのです。
え? 言い過ぎやって?
いやー、そうは思わないのですよ。農作業の「まともさ」を知ってると。いや、ほんとに。
点数とか数値のために体を動かすってのは、やっぱり異常ですわ。
本当にスポーツが好きな人は、でも実は、その「異常さ」はわかってるんですよね。
プロのアスリートの場合は、いかに効果的に点数を得るか?のために緻密な訓練を組み立てているのだから(しかも、かなり個別に特殊なプログラムを。)その「合目的性」は正しく理解してますし、ゆっくり休むことをも含めて、とても効率的にトレーニングをしているわけです。
問題は、わかってない一般の素人なわけです。
聞きかじりの思いつき、気分と雰囲気でスポーツしている一般人。
これがおかしいんだと思う。
そこに「合目的」というのはないんですよね。
数字だけをおいかけていたり、カッコや雰囲気だけを求めていたり、すっきりしない。
まぁ、現代においては、どうしたって運動不足になってしまうわけだから、どこかでそういう「異常な行為」というのをやらざるを得ないのはしょうがないんですけど、やっぱりそこは、そういう運動が「異常なのだ」という意識は持ってないとアカンよなぁって思うんですね。
で、付け加えて言うと、スポーツをするというのは、本来異常な行為なんだから、やっぱりまともな「コーチ」を付けてやるべきだって事なんですね。
これはウクレレを習いに行ってよく分かりましたけど、やっぱり学校の先生はプロです。ひとりひとりの目的と実力と楽しさのバランスをよ~く勘案して、最適の課題を出してくださる。
ちょっとしんどいかな?と思える課題でも「あなたの現状の実力なら大丈夫」とかなり難しい課題を出すかと思えば、「え?こんな簡単なことを何度もさせるの?」という事を嫌というほど何度もさせたりします。
でも、それが実に良いバランスなわけですね。
自分で仕事とは関係ない「運動」を自分で設定してしまうと、基準値がなくて、どこまでも暴走する危険とつねに隣り合わせなのが、実は「スポーツ」というもので、そこを客観視して暴走を防ぎ、効率的に「目的」に導いてくれるのがトレーナーだなぁと思うのです。
前に、少しだけ
●仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4344980867
という本を紹介しましたけど、この本ではそういう、筋トレに関する「個人トレーナー」の必要性を説いていて、そういう意味で「とても良い本だなぁ」と思ったんですね。
いま、自転車だと下半身だけしか運動できないので、筋トレも始めようかなぁとも思ってるんですが、やるとしたら、やっぱり個人トレーナーをつけてやらないといけないなぁって思っております。
で、現代社会においては、スポーツってものは「やらざるを得ないもの」になってきてるんだから、精神異常にならないためにも、やっぱり個人トレーナーに付いて積み重ねるというのが一番いいだろうなぁって考えてるんですね。
それは別に超有名な俳優が肉体改造をするような特殊なトレーニングではなくて、それこそ「どういう目的で運動されたいのですか?」というコンサルテーションから始まって、具体的な身体能力や心肺能力の測定まで含めて、適切で、やっていて楽しいメニューを紹介してもらう、というような事ですね。
(このあたりのメニューの豊富さ、組み立てこそがトレーナーの腕でしょうね。ウクレレを習いにいってても、いまの先生は、メンバーの実力を見てアレンジ譜を書いてくださるのですが、それが実に適切なわけです。そういう事がとても大事だと思う。)
こういう具合にノウハウを確かに持ったトレーナー、コーチがいてるなら、スポーツもやっても良いと思うのですよ。つねに「合目的」から外れることがないし、おもしろくもないメニューとか、あるいは自分にとって効果の少ないメニューを無駄に行うとか、そのメニューを考えるために無駄に時間を使うとかがない。すごく大事なポイントだろうと思うのです。
で、また自転車の話に戻るのですが、実は自転車には、このトレーナーのいてない状態での暴走とか、「異常」っていうのが少ないわけです。
だってもともと、「移動の道具である」という、合目的性があるからですね。
自分の行為が、「浮く」「空回りする」って事が少ない。
それはそれは、ものすごく少ない。
ここがすごく良いのです。
自転車は、そこの部分で脳みそがおかしなモードにならないのが良いよなぁってつくづく思うのです。いつも「自分の自然な望み(移動の必要性)」と寄り添った行為として運動がある。
そこがいいよなぁ。
ほんとうに。
考える頭が、まともに動いている。
考える頭が、「スポーツのためのスポーツ」に侵されていない。
どの瞬間でも、いつも「どこに行こうか?」という自分への根源的で自然な問いかけと一緒に連れ立って動ける。
その自然さと気持ちよさこそが自転車の本当の素晴らしさなんですね。
それが実は自転車の、一番の魅力なんだと思うのです。
まぁ、ちょっとお洒落に言うなら「頭のために良いスポーツ」とでも言いますかね。
いやほんと。自転車。よろしおまっせ。
ネット経由で、取引先ができまして。
でもそれが、電車ではちと出かけにくい場所。
クルマじゃないと、打合せにもいけない。
でもクルマでの移動って好きじゃないんですよね。本も読めないですし。
片道で1時間とちょっとかかる遠い場所だし。
これまではずっと、一緒に出かける人のクルマに同乗させてもらってたんですが、とうとう1人で打合せに行かねばならなくなりまして。
どうしたもんかなーと、前から思ってたんですが、
「よし、ここは一発、輪行してみよう!」
と思い立ったのであります。
知らない方のために解説すると、「輪行」というのは、自転車を電車やクルマで運んで、目的地で自転車に乗る行為の事を言います。
日本の鉄道会社の場合、自転車はそのままで乗り込むことはできないんですが、(外国にはそのまま乗れる国もあります。)袋に入れれば、無料で持ち込み可能なんですね。
なので、折りたたみ自転車などを電車に持ち込んで、遠くの土地を自転車で楽しむ、なんてことをしてる人がたくさんいてるのでありますよ。
で、その得意先の場所までの経路をグーグルマップやらストリートビューやら各種時刻表やらでいろいろと確認してみると自転車で、せいぜい15分程度と判明。この程度なら自転車で楽勝なので、大急ぎで輪行袋を買ってきたのであります。
いや、というのは、実は。
去年の暮れからずっと自転車に乗ってるのですが、本当の事を言うと、前輪・後輪を外した事すらなかったのですね。
キチンとしたメンテナンスの腕も持ってないって事でして、いやー、これはかっこ悪い。いやほんま。
これまた、スポーツ自転車に関してあまりご存じない方のために説明しますと、最近のちゃんとした世界標準の自転車のほとんどは、前輪・後輪ともに「クィック・レバー」というもので止められておりまして、それを指でクィっと外すと、車輪が簡単に取り外せるようになってるんです。工具さえ不要なんですよ。
ママチャリの場合はボルトで留められてる事が多いので、「車輪を外す」なんて書くと「えええー大変なことをするのね」と思いがちなんですけど、実はそれほど大した手間ではないのです。
でも、その大した手間でもないことを、慣れていないものだから、なんとなくおっくうでやったことがなかったのであります。
ということで、まず車輪を外して、輪行袋に入れて、それをまた袋から出して組み立てて、ということを、自宅で数回練習してみたのであります。
最初は説明書を読みながら、あーでもない、こうでもないと、袋に入れるまで30分近くかかってしまったんですが、最終的には約8分で袋入れ作業ができるようになりました。
これでも、かなり遅い方だよなぁ。早い人は1~2分でやってしまうって言いますからねぇ。まぁ5分前後ってところではないでしょうか。
でもまぁ、自転車をバラして、車輪ふたつとフレームをヒモで固定して、輪行袋に入れるというのは、世間のみなさんが思っているよりは、すごく簡単でありました。
車輪を固定するヒモの位置を覚えるのにちょっと手間取った程度の事なのでありますよ。
ということで、写真は、目的地についたところで撮影した、袋に入った自転車と、打合せに出かけて帰ってきて、駅前でふたたびバラして車体をヒモでまとめたところの写真の2点なのであります。
しかし、ただこれだけのスキルを覚えるだけで、世界観が変わるなぁというのが、はじめて輪行をしてみた感想ですね。
自転車での移動は、一日10kmくらいは楽勝で往復できるわけです。せいぜい30分で移動できてしまうから。大阪の市内移動だったら、どこからどこまでであろうと45分以内で移動できてしまう。
そうすると、輪行の方法を覚えて、日本の電車ネットワークと自転車を両活用すれば、まぁほとんどの都市は、自分の思い通りにゆったり移動して楽しむことが可能なんだなぁと実感できたのでありますよ。
輪行を覚えたら、どこの街でも、自宅近所の感覚で「チャリンコ移動」ができる。
そういう事なんですねぇ。
それを、今回はつくづく感じました。
これは楽しい!
雨の日以外は、たいていどこの都市でも、輪行で制覇できるよなぁという実感を持った一日でありました。
たかだか、家の中で、クィック・レバーを外して車輪とフレームをヒモでしばり、袋に入れる練習をしただけで、世界が自分のものになるのであります。
いや、大げさに聞こえるでしょうけど、実際にやってみた感じとしては、そのくらいのインパクトのある体験でしたね。
あと、実際に輪行してみて感じたのは、
(1)輪行袋は必須
とにかく自動改札を通るのが難関。袋に入れないと多分、自転車にも自動改札機にも傷がつきます。
また、車内でも、他の人の服を汚したりする可能性が高いので輪行袋に入れないとダメというのは良く分かりますね。本当は自転車専用の改札と自転車専用の車両があるのが一番なんですけどね。
それから、慣れた人は段ボールとかプチプチのクッション材とかでくるんで持ち運ぶとかもしたりするらしいんですけど、やはり初心者は輪行袋でやるのが安心かつ安全ですな。肩からヒモでぶら下げるとかそういう事もできるように考えられてるので、そういうのは安心です。
(2)思っているより目立たない
最初、自転車なんかを電車の中に持ち込んだら、すごく目立つだろうなぁ、ちいと恥ずかしいかなぁと思ってたんですが、意外に誰も注目しませんでしたねぇ。こっちが驚くくらいに無視されました。
考えてみたら、黒い布で包んでしまったら何が入っているのかさっぱりわからないから、自転車なのだとすら気付かないわけです。
で、駅構内を見渡してみると、楽器のベースとかを担いでる人やら、旅行用のでっかいコマ付きカバンをガラゴロと引きずってる人もすごく多いわけで、そういう人たちの中では、ごくごく普通の風景として溶け込んでしまうんですな。
それはかなりの新発見でした。
まぁ、さすがにクーラーのきいた、狭い待合室に持ち込んだ時は、ちょっと注目されてしまいましたが。
(3)電車移動の気楽さは減る。
とは言うものの、なんと言っても10kgありますからね。軽い荷物ではありません。またコマ付き旅行鞄のように、携帯専用の形になっているわけでもありませんから、電車移動自体はやっぱりちょっとストレスフルです。
大阪駅の1番ホームから8番ホームまで移動しないといけない時とかは、さすがにちょっと気が萎えます。そういう面倒くささはありますな。
エスカレーターでも、いちおう手で支えておかないといけないし。
「エンド金具」というものがありまして、これは輪行の時とかにフレームの端、ギアのチェンジ機構部分などを守るためにとりつけるものなんですが、これは必須だなぁと思いました。
というのは、これがないと、折りたたんだ自転車を「ちょっと置く」という事ができないのです。バラしてたたむと「脚」がありませんからな。どこかに立てかけるしかないわけです。
でも電車待ちで並んでる時とか、ちょっとそこに置いてカバンのなかの地図を見るとか、そういう事もしたくなるわけで、そういうときに意外と不便なんですね。
まぁこれも慣れの問題でしょうけど。
あと、列車の座席に座れる可能性はガクンと落ちます。基本、立って移動するというつもりでないとダメです。そういう意味ではちょっと疲れます。でもまぁ、これはどこへ行くのか? とかどんな時間帯に移動するのか? で変わってくるから、どうとでもなる話ではありますが。
ま、気になったのはその程度。
実際に目的地に着いて自転車移動を始めると、その機動力の素晴らしさに感激してしまいますな。いままでクルマでしか行ったことがない土地を自転車で移動すると、もう、まったく別の世界になります。
「よそさまの土地」が「見知った近所」になる感覚の違いです。
いや、実際、はじめて自転車移動をしたので、道を間違えてしまって、かなり遠くまで行ってしまったんですがね。
「えらいことした!」と思って、引き返しても、それほど時間がかからなかったんですな。
クルマで移動していて、見覚えのある場所だったので、かなり遠くまで間違えて入り込んでしまったぞ!と思ってたんですけど、実際に自転車で移動してみたら、それほどの距離でもなかったんですね。都市部と違って信号が少ないし、移動がラクラク。
「そうかー、クルマ必須の土地では、自転車移動もラクなんだ。」と感じたと言うことであります。
後は坂かなぁ。
日本の宅地や都市開発は山を切り崩して街を作ってるので、坂道が多いんですよね。なので、自転車がもっとも不得意とする坂道が多い。地方とかに輪行したら、この問題にはきっと必ずぶち当たると思うんですよね。
でも、これも、実際に輪行してみた実感では、
●坂道は上りと下りは同数なのだから、いってこいでゼロである。
というのが真実だなぁと思いましたね。
駅から目的地まで、ちょっと長い坂が続いて「うわ」と思ったんですが、帰り道ではそれは長い下り坂ですからね。ペダルを回さなくても移動できてしまう。ラクラク。
夏だというのに、風が気持ちよくて、暑さも感じない、今回の輪行で最ラク状態が、この下り坂でしたから。
坂道はいってこいでチャラだなぁ、本当に。
ま、そんなことで、ものすごく新鮮で視野の広がった体験ではありました。
いやー、やっぱ自転車はいいわ。
ほんとに。
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/
▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/
▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/
▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/
▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812050904248688/
▼ライト:手回し充電ライト
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812071125466947/
▼下着:【あったかい!】ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア 半袖Vネック A92LN-502
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901171257308230/
▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200902190451325362/
▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903021357063086/
▼輪行:はじめての輪行。
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●「ひとよみにっき」の自転車関連書き込みのみ表示
http://hitoyomi.diarynote.jp/?theme_id=7
でもそれが、電車ではちと出かけにくい場所。
クルマじゃないと、打合せにもいけない。
でもクルマでの移動って好きじゃないんですよね。本も読めないですし。
片道で1時間とちょっとかかる遠い場所だし。
これまではずっと、一緒に出かける人のクルマに同乗させてもらってたんですが、とうとう1人で打合せに行かねばならなくなりまして。
どうしたもんかなーと、前から思ってたんですが、
「よし、ここは一発、輪行してみよう!」
と思い立ったのであります。
知らない方のために解説すると、「輪行」というのは、自転車を電車やクルマで運んで、目的地で自転車に乗る行為の事を言います。
日本の鉄道会社の場合、自転車はそのままで乗り込むことはできないんですが、(外国にはそのまま乗れる国もあります。)袋に入れれば、無料で持ち込み可能なんですね。
なので、折りたたみ自転車などを電車に持ち込んで、遠くの土地を自転車で楽しむ、なんてことをしてる人がたくさんいてるのでありますよ。
で、その得意先の場所までの経路をグーグルマップやらストリートビューやら各種時刻表やらでいろいろと確認してみると自転車で、せいぜい15分程度と判明。この程度なら自転車で楽勝なので、大急ぎで輪行袋を買ってきたのであります。
いや、というのは、実は。
去年の暮れからずっと自転車に乗ってるのですが、本当の事を言うと、前輪・後輪を外した事すらなかったのですね。
キチンとしたメンテナンスの腕も持ってないって事でして、いやー、これはかっこ悪い。いやほんま。
これまた、スポーツ自転車に関してあまりご存じない方のために説明しますと、最近のちゃんとした世界標準の自転車のほとんどは、前輪・後輪ともに「クィック・レバー」というもので止められておりまして、それを指でクィっと外すと、車輪が簡単に取り外せるようになってるんです。工具さえ不要なんですよ。
ママチャリの場合はボルトで留められてる事が多いので、「車輪を外す」なんて書くと「えええー大変なことをするのね」と思いがちなんですけど、実はそれほど大した手間ではないのです。
でも、その大した手間でもないことを、慣れていないものだから、なんとなくおっくうでやったことがなかったのであります。
ということで、まず車輪を外して、輪行袋に入れて、それをまた袋から出して組み立てて、ということを、自宅で数回練習してみたのであります。
最初は説明書を読みながら、あーでもない、こうでもないと、袋に入れるまで30分近くかかってしまったんですが、最終的には約8分で袋入れ作業ができるようになりました。
これでも、かなり遅い方だよなぁ。早い人は1~2分でやってしまうって言いますからねぇ。まぁ5分前後ってところではないでしょうか。
でもまぁ、自転車をバラして、車輪ふたつとフレームをヒモで固定して、輪行袋に入れるというのは、世間のみなさんが思っているよりは、すごく簡単でありました。
車輪を固定するヒモの位置を覚えるのにちょっと手間取った程度の事なのでありますよ。
ということで、写真は、目的地についたところで撮影した、袋に入った自転車と、打合せに出かけて帰ってきて、駅前でふたたびバラして車体をヒモでまとめたところの写真の2点なのであります。
しかし、ただこれだけのスキルを覚えるだけで、世界観が変わるなぁというのが、はじめて輪行をしてみた感想ですね。
自転車での移動は、一日10kmくらいは楽勝で往復できるわけです。せいぜい30分で移動できてしまうから。大阪の市内移動だったら、どこからどこまでであろうと45分以内で移動できてしまう。
そうすると、輪行の方法を覚えて、日本の電車ネットワークと自転車を両活用すれば、まぁほとんどの都市は、自分の思い通りにゆったり移動して楽しむことが可能なんだなぁと実感できたのでありますよ。
輪行を覚えたら、どこの街でも、自宅近所の感覚で「チャリンコ移動」ができる。
そういう事なんですねぇ。
それを、今回はつくづく感じました。
これは楽しい!
雨の日以外は、たいていどこの都市でも、輪行で制覇できるよなぁという実感を持った一日でありました。
たかだか、家の中で、クィック・レバーを外して車輪とフレームをヒモでしばり、袋に入れる練習をしただけで、世界が自分のものになるのであります。
いや、大げさに聞こえるでしょうけど、実際にやってみた感じとしては、そのくらいのインパクトのある体験でしたね。
あと、実際に輪行してみて感じたのは、
(1)輪行袋は必須
とにかく自動改札を通るのが難関。袋に入れないと多分、自転車にも自動改札機にも傷がつきます。
また、車内でも、他の人の服を汚したりする可能性が高いので輪行袋に入れないとダメというのは良く分かりますね。本当は自転車専用の改札と自転車専用の車両があるのが一番なんですけどね。
それから、慣れた人は段ボールとかプチプチのクッション材とかでくるんで持ち運ぶとかもしたりするらしいんですけど、やはり初心者は輪行袋でやるのが安心かつ安全ですな。肩からヒモでぶら下げるとかそういう事もできるように考えられてるので、そういうのは安心です。
(2)思っているより目立たない
最初、自転車なんかを電車の中に持ち込んだら、すごく目立つだろうなぁ、ちいと恥ずかしいかなぁと思ってたんですが、意外に誰も注目しませんでしたねぇ。こっちが驚くくらいに無視されました。
考えてみたら、黒い布で包んでしまったら何が入っているのかさっぱりわからないから、自転車なのだとすら気付かないわけです。
で、駅構内を見渡してみると、楽器のベースとかを担いでる人やら、旅行用のでっかいコマ付きカバンをガラゴロと引きずってる人もすごく多いわけで、そういう人たちの中では、ごくごく普通の風景として溶け込んでしまうんですな。
それはかなりの新発見でした。
まぁ、さすがにクーラーのきいた、狭い待合室に持ち込んだ時は、ちょっと注目されてしまいましたが。
(3)電車移動の気楽さは減る。
とは言うものの、なんと言っても10kgありますからね。軽い荷物ではありません。またコマ付き旅行鞄のように、携帯専用の形になっているわけでもありませんから、電車移動自体はやっぱりちょっとストレスフルです。
大阪駅の1番ホームから8番ホームまで移動しないといけない時とかは、さすがにちょっと気が萎えます。そういう面倒くささはありますな。
エスカレーターでも、いちおう手で支えておかないといけないし。
「エンド金具」というものがありまして、これは輪行の時とかにフレームの端、ギアのチェンジ機構部分などを守るためにとりつけるものなんですが、これは必須だなぁと思いました。
というのは、これがないと、折りたたんだ自転車を「ちょっと置く」という事ができないのです。バラしてたたむと「脚」がありませんからな。どこかに立てかけるしかないわけです。
でも電車待ちで並んでる時とか、ちょっとそこに置いてカバンのなかの地図を見るとか、そういう事もしたくなるわけで、そういうときに意外と不便なんですね。
まぁこれも慣れの問題でしょうけど。
あと、列車の座席に座れる可能性はガクンと落ちます。基本、立って移動するというつもりでないとダメです。そういう意味ではちょっと疲れます。でもまぁ、これはどこへ行くのか? とかどんな時間帯に移動するのか? で変わってくるから、どうとでもなる話ではありますが。
ま、気になったのはその程度。
実際に目的地に着いて自転車移動を始めると、その機動力の素晴らしさに感激してしまいますな。いままでクルマでしか行ったことがない土地を自転車で移動すると、もう、まったく別の世界になります。
「よそさまの土地」が「見知った近所」になる感覚の違いです。
いや、実際、はじめて自転車移動をしたので、道を間違えてしまって、かなり遠くまで行ってしまったんですがね。
「えらいことした!」と思って、引き返しても、それほど時間がかからなかったんですな。
クルマで移動していて、見覚えのある場所だったので、かなり遠くまで間違えて入り込んでしまったぞ!と思ってたんですけど、実際に自転車で移動してみたら、それほどの距離でもなかったんですね。都市部と違って信号が少ないし、移動がラクラク。
「そうかー、クルマ必須の土地では、自転車移動もラクなんだ。」と感じたと言うことであります。
後は坂かなぁ。
日本の宅地や都市開発は山を切り崩して街を作ってるので、坂道が多いんですよね。なので、自転車がもっとも不得意とする坂道が多い。地方とかに輪行したら、この問題にはきっと必ずぶち当たると思うんですよね。
でも、これも、実際に輪行してみた実感では、
●坂道は上りと下りは同数なのだから、いってこいでゼロである。
というのが真実だなぁと思いましたね。
駅から目的地まで、ちょっと長い坂が続いて「うわ」と思ったんですが、帰り道ではそれは長い下り坂ですからね。ペダルを回さなくても移動できてしまう。ラクラク。
夏だというのに、風が気持ちよくて、暑さも感じない、今回の輪行で最ラク状態が、この下り坂でしたから。
坂道はいってこいでチャラだなぁ、本当に。
ま、そんなことで、ものすごく新鮮で視野の広がった体験ではありました。
いやー、やっぱ自転車はいいわ。
ほんとに。
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
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▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
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自転車は四つ足走行に似ている。
2009年7月12日 自転車 コメント (2)このあいだ紹介した、
●脱「ひとり勝ち」文明論
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4903908135
に、すごくおもしろい事が書いてあったんですよ。
曰く、「人類はクルマを捨てられない」と言う話なんですが。
引用します。
(引用開始)-------------------------------
実際のところ、文明は逆行できにくいものです。
「クルマ」というのは、とくに、人間が捨てにくいものです。
なぜでしょうか?
人間は、四足歩行から二足歩行に進化することによって、ものすごくたくさんのことも獲得しましたが、二足歩行によって失ったものは何か、を考えればわかります。
それは、「移動のスピード」です。
これだけは、二足歩行によって喪失してしまったわけです。
犬と競争して勝てますか?
勝てないです。
100メートルを九秒六九、スゴイ!とぼくたちは騒いでいますけど、動物の世界の記録は、そんなレベルではありません。
つまり、アタマがよくなったり、道具が使えるようになったり、いいものばかりの二足歩行の中で、唯一、人間が喪失したものこそ、「移動」なのです。
ですから、移動の道具は、人間が捨てられない大切な技術なんですね。
クルマは、足の代わりをする道具ですが、それは、目の代わりをするテレビだとか、耳の代わりをするオーディオだとかの道具に比べて、「捨てにくい」ものです。
渋滞などの不自由なことをクルマは引き起こすけれども、それでも、どうしても乗り続けてしまうのも、「時速四キロ」の自分の足のスピードの遅さに、耐えられないからなんです。
これは根源的な欲求なのです。
ですから、環境問題を考える際、クルマを規制したり、と言う方向で考えるよりも、スピードへの欲求をさらに満たしていく形で、環境の解決をしていくべきです。
ということで「時速四00キロ」に象徴されるクルマを目指した電気自動車の開発をやってきたわけです。
(引用終了)-------------------------------
というご意見。
なるほどなぁ、確かに! と思うのですよ。
この間、テレビでやってましたが、あの動物のチータという奴は時速120キロで走りますからね。四つ足、すごいです。
人間は二足歩行に移行したことで、頭の位置が上がりまして脳みそが水平位置に来ることで、脳の容量拡大が簡単になったんですね。
だから、頭が良くなって、言葉も使えるようになったし、直立の微妙なコントロールも巨大な脳でコントロールできるようになりました。
走るために必要だった前足を、よりこまやかに脳でコントロールして「手」という、全然別目的の道具として進化させることもできたわけです。二足歩行のおかげで、人間は、ものすごく大きな恩恵を得ているわけです。
ここまでは、そうよなぁ~と、前から思ってたんですが、「代わりに失ったもの」については意識したことがありませんでしたね。
そうか、確かに「走る」という行為には向かない体になってるよなぁと、つくづく思うのです。
人間の体は、あんまり走るためには適切な構造じゃないよなぁ。実際。
脳みそを大きくするために、そっとそっと、時速4キロで歩いてきたからこそ、人類は発展してきたんだよなぁと改めて思ったのですね。
で、それと同時に思ったのが自転車の、とくにスポーツ自転車のライディングポジションのことなのです。
これが、すごく四つ足走行に似ているよなぁと。
まぁ、自転車で走っても、僕なんかだと、せいぜい40km/hです。
(最近、とうとう40km/hが出せるようになってきたのであります。スゴイ!)
チータには負けますけど、まぁ普段は25km/hくらいで走ってまして、それでもすごく気持ちよいのは、やっぱりライディングポジションが四つ足走行、つまり、太古の昔に動物として大地を走り回ってたであろう姿で、都市を駆けめぐっているからだろうなぁと思うのであります。
なんていうのか、ほんとうに自転車で走っていると気持ちが良くて、これはいったい何だろうか? と思ってたわけですが、上記の四つ足走行の話を読んで、「あ、そうか、四つ足走行への先祖返りだから楽しいんだ!」と気付いたような次第です。
なんちゅうか、すごく自然な気がするわけですね。
都市部はどこでもたいてい舗装されてますし、二足で走るランニングには、振動やら腰への負担やらで、向かない環境です。でも自転車だとショックがない。まさにチータが走っている感覚と似たような自然な体の動きで移動できるわけで、実に気持ちが良いわけです。
そのテレビでは、チータの動きをハイスピードカメラで撮影してたんですけど、120km/hで走ってても、アタマと体の高さはずっと一定なんですよね。上下に移動していないわけです。
四つの足で、体全体をクッションのように支えながら、120km/hで走ってるわけでして、「いやー、これはすごいなー」と改めて思ったのであります。
自転車のライディングポジションは、まさにそういう四つ足走行への自然回帰だよなぁと実感しているわけであります。
ま、電気自動車は電気自動車でこれから発展していかないといけないものだとは思うのですが、道路の面積というのはもともと限界があるので、あんまり都市部でクルマを増やしても渋滞するだけよなぁと言うのがあって、全面的に、この著者の清水浩さんの意見を支持してるわけでもないんですが、それでも、「人類は二足歩行で高速移動するメリットを失ったのだ」という視点にはハッとさせられました。
しかし、それを言うなら、やっぱりクルマより自転車ですぜ。旦那。ちょっと自転車の事も考えてやっておくんなせぇ! という気はする。
自転車で四つ足の動物のように、都市を走り回ろう!
楽しいですぞ。
●脱「ひとり勝ち」文明論
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4903908135
に、すごくおもしろい事が書いてあったんですよ。
曰く、「人類はクルマを捨てられない」と言う話なんですが。
引用します。
(引用開始)-------------------------------
実際のところ、文明は逆行できにくいものです。
「クルマ」というのは、とくに、人間が捨てにくいものです。
なぜでしょうか?
人間は、四足歩行から二足歩行に進化することによって、ものすごくたくさんのことも獲得しましたが、二足歩行によって失ったものは何か、を考えればわかります。
それは、「移動のスピード」です。
これだけは、二足歩行によって喪失してしまったわけです。
犬と競争して勝てますか?
勝てないです。
100メートルを九秒六九、スゴイ!とぼくたちは騒いでいますけど、動物の世界の記録は、そんなレベルではありません。
つまり、アタマがよくなったり、道具が使えるようになったり、いいものばかりの二足歩行の中で、唯一、人間が喪失したものこそ、「移動」なのです。
ですから、移動の道具は、人間が捨てられない大切な技術なんですね。
クルマは、足の代わりをする道具ですが、それは、目の代わりをするテレビだとか、耳の代わりをするオーディオだとかの道具に比べて、「捨てにくい」ものです。
渋滞などの不自由なことをクルマは引き起こすけれども、それでも、どうしても乗り続けてしまうのも、「時速四キロ」の自分の足のスピードの遅さに、耐えられないからなんです。
これは根源的な欲求なのです。
ですから、環境問題を考える際、クルマを規制したり、と言う方向で考えるよりも、スピードへの欲求をさらに満たしていく形で、環境の解決をしていくべきです。
ということで「時速四00キロ」に象徴されるクルマを目指した電気自動車の開発をやってきたわけです。
(引用終了)-------------------------------
というご意見。
なるほどなぁ、確かに! と思うのですよ。
この間、テレビでやってましたが、あの動物のチータという奴は時速120キロで走りますからね。四つ足、すごいです。
人間は二足歩行に移行したことで、頭の位置が上がりまして脳みそが水平位置に来ることで、脳の容量拡大が簡単になったんですね。
だから、頭が良くなって、言葉も使えるようになったし、直立の微妙なコントロールも巨大な脳でコントロールできるようになりました。
走るために必要だった前足を、よりこまやかに脳でコントロールして「手」という、全然別目的の道具として進化させることもできたわけです。二足歩行のおかげで、人間は、ものすごく大きな恩恵を得ているわけです。
ここまでは、そうよなぁ~と、前から思ってたんですが、「代わりに失ったもの」については意識したことがありませんでしたね。
そうか、確かに「走る」という行為には向かない体になってるよなぁと、つくづく思うのです。
人間の体は、あんまり走るためには適切な構造じゃないよなぁ。実際。
脳みそを大きくするために、そっとそっと、時速4キロで歩いてきたからこそ、人類は発展してきたんだよなぁと改めて思ったのですね。
で、それと同時に思ったのが自転車の、とくにスポーツ自転車のライディングポジションのことなのです。
これが、すごく四つ足走行に似ているよなぁと。
まぁ、自転車で走っても、僕なんかだと、せいぜい40km/hです。
(最近、とうとう40km/hが出せるようになってきたのであります。スゴイ!)
チータには負けますけど、まぁ普段は25km/hくらいで走ってまして、それでもすごく気持ちよいのは、やっぱりライディングポジションが四つ足走行、つまり、太古の昔に動物として大地を走り回ってたであろう姿で、都市を駆けめぐっているからだろうなぁと思うのであります。
なんていうのか、ほんとうに自転車で走っていると気持ちが良くて、これはいったい何だろうか? と思ってたわけですが、上記の四つ足走行の話を読んで、「あ、そうか、四つ足走行への先祖返りだから楽しいんだ!」と気付いたような次第です。
なんちゅうか、すごく自然な気がするわけですね。
都市部はどこでもたいてい舗装されてますし、二足で走るランニングには、振動やら腰への負担やらで、向かない環境です。でも自転車だとショックがない。まさにチータが走っている感覚と似たような自然な体の動きで移動できるわけで、実に気持ちが良いわけです。
そのテレビでは、チータの動きをハイスピードカメラで撮影してたんですけど、120km/hで走ってても、アタマと体の高さはずっと一定なんですよね。上下に移動していないわけです。
四つの足で、体全体をクッションのように支えながら、120km/hで走ってるわけでして、「いやー、これはすごいなー」と改めて思ったのであります。
自転車のライディングポジションは、まさにそういう四つ足走行への自然回帰だよなぁと実感しているわけであります。
ま、電気自動車は電気自動車でこれから発展していかないといけないものだとは思うのですが、道路の面積というのはもともと限界があるので、あんまり都市部でクルマを増やしても渋滞するだけよなぁと言うのがあって、全面的に、この著者の清水浩さんの意見を支持してるわけでもないんですが、それでも、「人類は二足歩行で高速移動するメリットを失ったのだ」という視点にはハッとさせられました。
しかし、それを言うなら、やっぱりクルマより自転車ですぜ。旦那。ちょっと自転車の事も考えてやっておくんなせぇ! という気はする。
自転車で四つ足の動物のように、都市を走り回ろう!
楽しいですぞ。
自転車通勤の欠点は読書量が減ることだなぁ。
2009年6月4日 自転車 コメント (1)自転車通勤をはじめて半年。
週に4日は最低でも乗ってるのですが、先日ふと気になって、この半年で読んだ本の冊数を数えてみると25冊くらいなんですな。
ちょっと減ってる。
やっぱり、あれですねぇ、電車に乗る時間が減ったので、その分、読書量が落ちたって事だと思うのです。
片道20分くらいは電車で座って本を読む時間がありまして、それが往復で40分。まぁせめてこのくらいの時間は、毎日本を読むことに使いたいわけです。
でも自転車に乗ってると本は読めませんからなぁ。
ということで、最近は少し読書量というか、スピードや読書頻度を上げるように意識しております。
とにかく1冊1500円程度(単行本です)、10冊とは言わないまでも月に1万円くらいは本を読みたいと思いますね。習慣として読んでないとダメだと思う。
図書館も悪くはないんですけど、やっぱり買って読むのと借りて読むのとでは真剣味が全然、まったく違いますので、購入をおすすめしたいですねぇ。というのは、本の中身と言うことより、本当に自分が読みたい本、読むべき本は何なのか?と言うことを、シビアにシビアに自分に問いかけるクセがつくからですね。
本当の事を言うと、本の中身より、そっちの方が大事なんだと思いますが。
ともあれ、やっぱり「本を買って読む」ということでしょうね。
インターネットが出てきて紙媒体はダメだとか言われていますし、実際雑誌などは軒並み廃刊になってますが、実は! 単行本に関しては発行点数も増えているし、売上も上がってるんですよね。
勉強しなくちゃダメだ! と思ってる人はどんどん本を読んでると思います。
自分で買って。
喫茶店とかに入って本を読むっていうのも良くやるんですが、隣に本を読んでる人がいるということも増えてきたように思います。
というか、何やら参考書を真剣に読んでノートを取ったり、マーカーで線を引いたりって人がすごく増えたと思う。そっち系の方がよく見るくらいですねぇ。
みんな勉強してるんだよなぁって思う。
ほんとに。
僕も、もうちょっと読む本の種類も冊数も、もっと増やさなければ。
いや、ほんと。
週に4日は最低でも乗ってるのですが、先日ふと気になって、この半年で読んだ本の冊数を数えてみると25冊くらいなんですな。
ちょっと減ってる。
やっぱり、あれですねぇ、電車に乗る時間が減ったので、その分、読書量が落ちたって事だと思うのです。
片道20分くらいは電車で座って本を読む時間がありまして、それが往復で40分。まぁせめてこのくらいの時間は、毎日本を読むことに使いたいわけです。
でも自転車に乗ってると本は読めませんからなぁ。
ということで、最近は少し読書量というか、スピードや読書頻度を上げるように意識しております。
とにかく1冊1500円程度(単行本です)、10冊とは言わないまでも月に1万円くらいは本を読みたいと思いますね。習慣として読んでないとダメだと思う。
図書館も悪くはないんですけど、やっぱり買って読むのと借りて読むのとでは真剣味が全然、まったく違いますので、購入をおすすめしたいですねぇ。というのは、本の中身と言うことより、本当に自分が読みたい本、読むべき本は何なのか?と言うことを、シビアにシビアに自分に問いかけるクセがつくからですね。
本当の事を言うと、本の中身より、そっちの方が大事なんだと思いますが。
ともあれ、やっぱり「本を買って読む」ということでしょうね。
インターネットが出てきて紙媒体はダメだとか言われていますし、実際雑誌などは軒並み廃刊になってますが、実は! 単行本に関しては発行点数も増えているし、売上も上がってるんですよね。
勉強しなくちゃダメだ! と思ってる人はどんどん本を読んでると思います。
自分で買って。
喫茶店とかに入って本を読むっていうのも良くやるんですが、隣に本を読んでる人がいるということも増えてきたように思います。
というか、何やら参考書を真剣に読んでノートを取ったり、マーカーで線を引いたりって人がすごく増えたと思う。そっち系の方がよく見るくらいですねぇ。
みんな勉強してるんだよなぁって思う。
ほんとに。
僕も、もうちょっと読む本の種類も冊数も、もっと増やさなければ。
いや、ほんと。
忌野清志郎さんは自転車ファンだったのですな。
2009年5月12日 自転車忌野清志郎さんは自転車ファンだったのですな。
全然知りませんでした。
亡くなって、これだけ世間が騒いでるというのに。
しかも、たまたま今日買って読んだ「自転車で痩せた人」という高千穂遙さんの新書で知ったという情報ルートのゆがみ方。
我ながら感心する。(笑)
どうも、160万円もする「オレンジ号」を盗まれてしまった事で、自転車ファンの間では有名だったらしいですなぁ。2005年の事なんだもの、私はまだ自転車に興味があんまりなかった時の話だなぁ。
まぁ、忌野清志郎さんはけっこう好きなんですがね。なんちゅうか、嫌いな人は少ないんじゃないかなぁ。そんな気がする。「トランジスタラジオ」は名作。昼間のパパは~っちゅう歌もあったなぁ。
そうかぁ、自転車野郎としての先輩かぁ。それを知らなかったっちゅうのは、カッチョ悪かったかもしれない。
ご冥福をお祈りします。
全然知りませんでした。
亡くなって、これだけ世間が騒いでるというのに。
しかも、たまたま今日買って読んだ「自転車で痩せた人」という高千穂遙さんの新書で知ったという情報ルートのゆがみ方。
我ながら感心する。(笑)
どうも、160万円もする「オレンジ号」を盗まれてしまった事で、自転車ファンの間では有名だったらしいですなぁ。2005年の事なんだもの、私はまだ自転車に興味があんまりなかった時の話だなぁ。
まぁ、忌野清志郎さんはけっこう好きなんですがね。なんちゅうか、嫌いな人は少ないんじゃないかなぁ。そんな気がする。「トランジスタラジオ」は名作。昼間のパパは~っちゅう歌もあったなぁ。
そうかぁ、自転車野郎としての先輩かぁ。それを知らなかったっちゅうのは、カッチョ悪かったかもしれない。
ご冥福をお祈りします。
カレーが好きです。
ま、自分で圧力鍋使ってお手軽に作っちゃうのも良いのですが、町の中を歩き回って、おいしい店を見つけると、とても幸せな気持ちになったりもするのです。
いきなりちょっと余談になっちゃうんですが、カレーの店って言うのは、実は生き残りがしんどいんですね。なんでかというと、実は市販のカレールゥというのが、日本企業独特のノウハウの固まりで、そんじょそこいらのパパママ店では、そう簡単に太刀打ちできる味を作れないからなのですよ。知ってました?
ようするに、「家のカレーがいちばんうまい」というのが、マイホーム主義的な思想観とかそういう意味ではなく、単なる事実として「正解」になってるということなんです。
もっと話ははずれるけど、料理好きで知られるタレントのタモリが「うちのカレーがいちばんだ、って言う奴は信用ならん!」とか言ってたらしいですけど、それは考え方としては良くわかります。よくわかるんだけど、でも実は事実とはちょっと違うわけでありますね。
お店のカレーは、おうちカレーには、そう簡単には勝てない!
というのが事実なのです。
このあたりは、
カレーライスの謎―なぜ日本中の食卓が虜になったのか (角川SSC新書) (新書)
水野 仁輔 (著)
っていう本がすごく面白くて、買う気もないのに立ち読みでページをめくり出すととまらなくて、そのまま数十分で7割くらい読んでしまったので、買わなかったんですけど、すごく勉強になるので、僕の代わりに買ってあげてください。買わなくてごめんなさい。
で、本題に戻るのですが、その「生き残りがしんどいカレー店」を、まぁ自転車に乗って、大阪市内で時折思い出したように発掘していってるわけです。
あ、ということで、この日記のテーマは「自転車」なのです。やっとここで本題に入った。(笑)
春で天気も良いし、ブラブラと事務所近くの食べ物屋めぐりとかをしていて、ふと「あ、そういえば昔、ここらにおいしいカレー屋さんがあったよなぁ」と少し前に探し回ってみたんですよ。
「K」という店なんですがね。
でも、ないわけです。
どこにもない。
跡形もない。
ありゃー、やめちゃったのかなぁと思ってあきらめてたんですが、しばらくして、「あ、そういえば、あのお店、梅田の大きなビルの地下に支店を出してたよなぁ」と気がついたわけです。
で、このビルがたまたま、ウクレレを習ってるお仲間の職場があるビルだったのを思い出して、ウクレレ教室の時に、
「ねぇ○○さん、あそこのビルに勤めているんでしょ? あそこにKというカレー屋さんって、まだあるんですか?」
と尋ねてみたわけです。そしたら、
「あ、Kでしょ? あのお店、たぶん夜逃げしたんだと思いますよ。ある日急にやらなくなりましたから。」
と、衝撃的な話を聞かされたのであります。
「ええええ! ほんまに? あんなにおいしくて、あんなに話題で、いつも夜とか満席で予約せんとアカンかった店やのに?」と私。
「ああ、そうですねぇ、夜に高価格帯でやってはりましたよねぇ。でも、うちのビルのあたりの再開発がずいぶんと予定より遅れてしまったから、予定よりお客さんが来なかったんだと思いますよ。他のお店は、お昼の定食とかお弁当とかでなんとか生き残ってらしたんですけど、あの店は、お昼にそういうのもしてなかったし。」
という、えらく詳しい情報まで入りまして。
たぶん、本店ともども、「夜逃げや!」と、消えてなくなったんだろうなぁと。
そういう寂しい情報が手に入ったわけであります。
で、今日もまた、その、昔おいしいカレー屋さんがあったあたりを自転車でちんたらと走っていたら、こんどはある食堂の宣伝看板に、上記の「K」とはまた別の「R」というお店の名前が小さく書いてあったのです。
いわく。
「この地で20年前に営んでいた<R>のカレー。食堂と名前を変えてからも、その味は引き継ぎ、いまも××カレーとして提供しています。」
となっていたのであります。
「えええええ! ? この店、あの<R>やったん?」
てなもんであります。
昔昔、僕がまだ会社勤めをしていた頃、ちょうどこのあたりを毎日うろちょろしていたわけで、その当時の「おいしいカレー屋さん」2軒のうちの、もう一軒が生き残っていた、という話なわけです。
おおおおお、それはうれしい!
「K」のカレーと、「R」のカレーは、どちらも独自性の高いよそでは食えない「お店カレー」そのものの代表のような味だったんですね。
「K」のカレーはフルーツやらなにやらがしっかり煮込んであってこってりしながらも独特の風味で、トッピングにスルメやらイカの塩辛やらを出していた個性派。(これだけで「K」ってどこのことか、わかる人には分かってしまうなぁ。まぁいいか。)
「R」の方は、本当にインド風の小麦粉を使わないスパイスたっぷりの辛くてさらりとした香り豊かなカレー。
どっちも家庭ではまねできない味で、実においしかったのですよ。
その20年前に良く食べたカレーの、もう片方の雄が生き残っていたとは!
昔はその「R」はカレー単品で勝負していたので、「あれでは経営が苦しかろう。いつつぶれてもおかしくないよなぁ」と思っていたのです。だから見かけなくなっても「まぁしゃーないわなぁ」と思っていたのです。
逆に「K」の方は、雑誌等にも紹介されたりして、支店も出して、家庭料理風のお昼の低価格路線からゆっくりと夜の高級ディナーカレーへと変身していってたので、利益率等からも「K」こそが安泰と思ってたわけです。
でも、20年たって、その「K」が夜逃げしていて、「長くはなかろう」と思っていた「R」が生き残っていた、という事の方が不思議で面白く、久しぶりに「R」のカレーを食べてやろうと思ったわけです。
入ってみると名前を「食堂」に変更しているだけあって、内装も自然派風に変えてるし、お昼の定食とかもしっかりとメニューにある食堂そのものになってたわけです。
「ほほう、こういう具合にリニューアルして生き残ってたのかぁ」と思って、でも、定食など頼むはずもなく、とにかくカレーを注文したのです。
すると!
これがまた驚きでしたなぁ。昔の味そのままではないのです!
進化してる!
昔の味をベースに野菜などを盛り込んで、親しみやすさやボリューム感が加わった、実においしいカレーに変貌していたわけです。
なるほどなぁって思う。
お店を見てみると、前はご主人が一人でやっていて、たぶんいまは奥さんであろうと思われる人と二人でされてるんですが、他に従業員がいるわけでもなく、手を広げずに、基本は守りながらも、メニュー展開を増やすなどして、小さな変革を少しずつ加えてきた感じなわけです。
実際お店の名前も変わってるしね。
でも、やってることは、昔から変わらず。
というか、昔の味をベースに、地域のお客さんに愛されるように工夫し、発展させた味なわけですね。「本格派インドカリー」から、「本格派インドカリーを親しみやすく」に展開させた感じなんですね。
ちょっとずつちょっとずつ、お客さんの顔を見ながら変えてきた感じなわけです。
そうか、そういう事なんだなぁと、しみじみと思ったわけです。
「K」の方は、経営的に進化させたわけです。お店のカレーの味は基本的には同じでした。おいしいことはおいしいんですけど、お昼の定食的な、しんどいばっかりで、利益率の悪い展開をするのではなく、夜のディナータイムにシフトさせて、付加価値高価格路線にシフトしてたわけです。実際、後期は「彼女と二人でカレーディナーというのもおしゃれ」みたいな世界に進んでたわけです。
で、その流れで、大きなビルの地下の、グレードの高い店舗を借りて姉妹店まで作ったわけです。味に自信があったんでしょうね。実際おいしかったし。それでそのまま「経営的進化」をさせてしまったんですね。
でも、「R」の方は違った。メニュー展開を変えて、味を進化させた。経営的には、いまだにあまり効率良くないと思うんだけど、でも味は変えてないんですね。で、その実、カレー単品の値段は、少し値上がりしてるくらいなんです。ミニサラダのついたセットメニューを作ったりしてメニューにバラエティを出して単価アップも狙ってるし。
でも、アルバイトも使ってないから、混んでくるとお客さんが自分でお皿をカウンターに戻してあげてるというような状態にまでなっていたりして、経営的にはあんまり優れているとは言い難い。
でも、生き残ってるのは、「R」の方なんですよねぇ。
ようは経営的進化より、本質的進化の方が長続きしてるって事です。
そこが、すごく面白かったんですね。
いや、「R」のようなやり方が正しいというわけでもないと思うのですが、それでも、ビジネスにおける進化の方向性みたいな事を考えると、一考の余地のある出来事だよなぁと思わざるをえないのです。
もともと、カレー屋さんっていうのは、経営が難しいんです。家庭のカレーに勝つのは並大抵ではないのです。
だからこそ、この2つの例は面白いよなぁと、100年に一度の大不況の年に感慨深かったということです。
電車や車で移動してたのでは、これは分からなかった事なんですよねぇ。
自転車で移動してるからこそ発見できた変化なのでありまして。
そういう意味でもすごく面白かった出来事なのでありました。
ま、そういう事であります。
ま、自分で圧力鍋使ってお手軽に作っちゃうのも良いのですが、町の中を歩き回って、おいしい店を見つけると、とても幸せな気持ちになったりもするのです。
いきなりちょっと余談になっちゃうんですが、カレーの店って言うのは、実は生き残りがしんどいんですね。なんでかというと、実は市販のカレールゥというのが、日本企業独特のノウハウの固まりで、そんじょそこいらのパパママ店では、そう簡単に太刀打ちできる味を作れないからなのですよ。知ってました?
ようするに、「家のカレーがいちばんうまい」というのが、マイホーム主義的な思想観とかそういう意味ではなく、単なる事実として「正解」になってるということなんです。
もっと話ははずれるけど、料理好きで知られるタレントのタモリが「うちのカレーがいちばんだ、って言う奴は信用ならん!」とか言ってたらしいですけど、それは考え方としては良くわかります。よくわかるんだけど、でも実は事実とはちょっと違うわけでありますね。
お店のカレーは、おうちカレーには、そう簡単には勝てない!
というのが事実なのです。
このあたりは、
カレーライスの謎―なぜ日本中の食卓が虜になったのか (角川SSC新書) (新書)
水野 仁輔 (著)
っていう本がすごく面白くて、買う気もないのに立ち読みでページをめくり出すととまらなくて、そのまま数十分で7割くらい読んでしまったので、買わなかったんですけど、すごく勉強になるので、僕の代わりに買ってあげてください。買わなくてごめんなさい。
で、本題に戻るのですが、その「生き残りがしんどいカレー店」を、まぁ自転車に乗って、大阪市内で時折思い出したように発掘していってるわけです。
あ、ということで、この日記のテーマは「自転車」なのです。やっとここで本題に入った。(笑)
春で天気も良いし、ブラブラと事務所近くの食べ物屋めぐりとかをしていて、ふと「あ、そういえば昔、ここらにおいしいカレー屋さんがあったよなぁ」と少し前に探し回ってみたんですよ。
「K」という店なんですがね。
でも、ないわけです。
どこにもない。
跡形もない。
ありゃー、やめちゃったのかなぁと思ってあきらめてたんですが、しばらくして、「あ、そういえば、あのお店、梅田の大きなビルの地下に支店を出してたよなぁ」と気がついたわけです。
で、このビルがたまたま、ウクレレを習ってるお仲間の職場があるビルだったのを思い出して、ウクレレ教室の時に、
「ねぇ○○さん、あそこのビルに勤めているんでしょ? あそこにKというカレー屋さんって、まだあるんですか?」
と尋ねてみたわけです。そしたら、
「あ、Kでしょ? あのお店、たぶん夜逃げしたんだと思いますよ。ある日急にやらなくなりましたから。」
と、衝撃的な話を聞かされたのであります。
「ええええ! ほんまに? あんなにおいしくて、あんなに話題で、いつも夜とか満席で予約せんとアカンかった店やのに?」と私。
「ああ、そうですねぇ、夜に高価格帯でやってはりましたよねぇ。でも、うちのビルのあたりの再開発がずいぶんと予定より遅れてしまったから、予定よりお客さんが来なかったんだと思いますよ。他のお店は、お昼の定食とかお弁当とかでなんとか生き残ってらしたんですけど、あの店は、お昼にそういうのもしてなかったし。」
という、えらく詳しい情報まで入りまして。
たぶん、本店ともども、「夜逃げや!」と、消えてなくなったんだろうなぁと。
そういう寂しい情報が手に入ったわけであります。
で、今日もまた、その、昔おいしいカレー屋さんがあったあたりを自転車でちんたらと走っていたら、こんどはある食堂の宣伝看板に、上記の「K」とはまた別の「R」というお店の名前が小さく書いてあったのです。
いわく。
「この地で20年前に営んでいた<R>のカレー。食堂と名前を変えてからも、その味は引き継ぎ、いまも××カレーとして提供しています。」
となっていたのであります。
「えええええ! ? この店、あの<R>やったん?」
てなもんであります。
昔昔、僕がまだ会社勤めをしていた頃、ちょうどこのあたりを毎日うろちょろしていたわけで、その当時の「おいしいカレー屋さん」2軒のうちの、もう一軒が生き残っていた、という話なわけです。
おおおおお、それはうれしい!
「K」のカレーと、「R」のカレーは、どちらも独自性の高いよそでは食えない「お店カレー」そのものの代表のような味だったんですね。
「K」のカレーはフルーツやらなにやらがしっかり煮込んであってこってりしながらも独特の風味で、トッピングにスルメやらイカの塩辛やらを出していた個性派。(これだけで「K」ってどこのことか、わかる人には分かってしまうなぁ。まぁいいか。)
「R」の方は、本当にインド風の小麦粉を使わないスパイスたっぷりの辛くてさらりとした香り豊かなカレー。
どっちも家庭ではまねできない味で、実においしかったのですよ。
その20年前に良く食べたカレーの、もう片方の雄が生き残っていたとは!
昔はその「R」はカレー単品で勝負していたので、「あれでは経営が苦しかろう。いつつぶれてもおかしくないよなぁ」と思っていたのです。だから見かけなくなっても「まぁしゃーないわなぁ」と思っていたのです。
逆に「K」の方は、雑誌等にも紹介されたりして、支店も出して、家庭料理風のお昼の低価格路線からゆっくりと夜の高級ディナーカレーへと変身していってたので、利益率等からも「K」こそが安泰と思ってたわけです。
でも、20年たって、その「K」が夜逃げしていて、「長くはなかろう」と思っていた「R」が生き残っていた、という事の方が不思議で面白く、久しぶりに「R」のカレーを食べてやろうと思ったわけです。
入ってみると名前を「食堂」に変更しているだけあって、内装も自然派風に変えてるし、お昼の定食とかもしっかりとメニューにある食堂そのものになってたわけです。
「ほほう、こういう具合にリニューアルして生き残ってたのかぁ」と思って、でも、定食など頼むはずもなく、とにかくカレーを注文したのです。
すると!
これがまた驚きでしたなぁ。昔の味そのままではないのです!
進化してる!
昔の味をベースに野菜などを盛り込んで、親しみやすさやボリューム感が加わった、実においしいカレーに変貌していたわけです。
なるほどなぁって思う。
お店を見てみると、前はご主人が一人でやっていて、たぶんいまは奥さんであろうと思われる人と二人でされてるんですが、他に従業員がいるわけでもなく、手を広げずに、基本は守りながらも、メニュー展開を増やすなどして、小さな変革を少しずつ加えてきた感じなわけです。
実際お店の名前も変わってるしね。
でも、やってることは、昔から変わらず。
というか、昔の味をベースに、地域のお客さんに愛されるように工夫し、発展させた味なわけですね。「本格派インドカリー」から、「本格派インドカリーを親しみやすく」に展開させた感じなんですね。
ちょっとずつちょっとずつ、お客さんの顔を見ながら変えてきた感じなわけです。
そうか、そういう事なんだなぁと、しみじみと思ったわけです。
「K」の方は、経営的に進化させたわけです。お店のカレーの味は基本的には同じでした。おいしいことはおいしいんですけど、お昼の定食的な、しんどいばっかりで、利益率の悪い展開をするのではなく、夜のディナータイムにシフトさせて、付加価値高価格路線にシフトしてたわけです。実際、後期は「彼女と二人でカレーディナーというのもおしゃれ」みたいな世界に進んでたわけです。
で、その流れで、大きなビルの地下の、グレードの高い店舗を借りて姉妹店まで作ったわけです。味に自信があったんでしょうね。実際おいしかったし。それでそのまま「経営的進化」をさせてしまったんですね。
でも、「R」の方は違った。メニュー展開を変えて、味を進化させた。経営的には、いまだにあまり効率良くないと思うんだけど、でも味は変えてないんですね。で、その実、カレー単品の値段は、少し値上がりしてるくらいなんです。ミニサラダのついたセットメニューを作ったりしてメニューにバラエティを出して単価アップも狙ってるし。
でも、アルバイトも使ってないから、混んでくるとお客さんが自分でお皿をカウンターに戻してあげてるというような状態にまでなっていたりして、経営的にはあんまり優れているとは言い難い。
でも、生き残ってるのは、「R」の方なんですよねぇ。
ようは経営的進化より、本質的進化の方が長続きしてるって事です。
そこが、すごく面白かったんですね。
いや、「R」のようなやり方が正しいというわけでもないと思うのですが、それでも、ビジネスにおける進化の方向性みたいな事を考えると、一考の余地のある出来事だよなぁと思わざるをえないのです。
もともと、カレー屋さんっていうのは、経営が難しいんです。家庭のカレーに勝つのは並大抵ではないのです。
だからこそ、この2つの例は面白いよなぁと、100年に一度の大不況の年に感慨深かったということです。
電車や車で移動してたのでは、これは分からなかった事なんですよねぇ。
自転車で移動してるからこそ発見できた変化なのでありまして。
そういう意味でもすごく面白かった出来事なのでありました。
ま、そういう事であります。
雨が降ると自転車に乗れない。
2009年3月2日 自転車 コメント (2)
ここのところ、雨が多くて、自転車に乗れませんでした。
一週間以上乗れなかったので、けっこうストレスフル。
昨日は久しぶりに乗ったけど、もう、実に楽しいですなぁ。
ウキウキしてしまう。
実際、自転車に乗る事自体が、かなり良いストレス発散になってるのです。良いですよ。自転車は。本当にいい。(あ、あくまで車重10kg以下のスポーツ自転車の話ね。ママチャリも良いけど、スポーツ自転車ほど楽しくはないです。)
自転車がいいのは、他のスポーツと違って実用性もめちゃくちゃに高いって事でしょう。大阪市の南の方にある自宅から、難波に出て、梅田まで移動するのに、まぁ30分ちょっと。地下鉄で移動するのと何ら変わりがないわけで。体の事を考えてとか、そういうチンケな事はどうでもよろしい。修行じゃないんだから。行きたい所に行く。それだけが楽しいし、で、気付かないうちに体のためにもなっている、というのがよろしい。
それに、移動の途中に、思いつきで「あ、あの店でお茶しようかな」とか思いついても、ルート変更も自由自在であります。大阪市内のあるA点からB点まで移動するのに、何の障害も感じない。ストレートに移動できてしまうのですから。ああ、なんて楽しいんだろう。もう最高です。
この雨続きになる前に、ものすごく晴れた日があって、その日もウキウキと乗ったんですけど、あんまり天気が良くて、スピードを出さずにチンタラ走ったんですよね。
あまり寒くもなく、天気もいいと、自転車本来の楽しみである「ゆっくり走る」をやりたくなってしまうわけです。で、これがまた楽しい。
ちょっと、いつもは通らない道を走ってやろうか、とかね。
これから春になって行くにしたがって、どんどんこういう楽しみが増えるんだろうなぁと思うとワクワクしてしまいます。
冬場から自転車に乗り始めたのは正解だったかもなぁと思うのですよね。本当は秋の気候の良いうちに買おうと思ったら、なかなか買えなくて12月になってしまったわけですが。
乗るだけでも楽しい自転車なんですが、スポーツ用機器としての側面でも、非常に優れた部分があります。
それは、運動加重のかけ方が自由自在ということですね。
たとえば、ギアを重くして、スピードを上げる努力をすれば、無酸素運動のスポーツになりますし、ギアを軽くして、ゆっくりポタリング(のんびりと街を走って楽しむ事)とかすると、有酸素運動になるという、両面対応ができるという事なんです。
これが他のスポーツとは随分と違うところでしょうね。
実際、僕の場合も、ここ3ヶ月では無酸素運動での筋力アップをやってた部分が大きいと思うのですよ。
なんせ、冬場は寒いし、早く目的地に着きたいと思うせいか、スピードを上げる事が多くなりますから。たぶん、多少は筋肉もついたんでしょう。最近では時速30km台を出すのが全然苦しくないのです。乗り始めた時は30km/h台はかなりつらくて、下り坂でしか出せなかったのにねぇ。スピードメーターは実に面白いです。
でも、これからは春だし、ちょっと有酸素運動系でゆったりポタリングで走ろうかな。大阪のいろんな場所を見ながら。楽しみ楽しみ。
こうして考えてみると、自転車は、筋肉をつけるのも、有酸素運動をするのも自在で、しかも、ランニングのように体に振動を受ける事もなく安全。スポーツ障害の心配がかなり少ない。もう、実に素晴らしいのでありますよ。
あえて自転車でスポーツ障害の可能性があるとすれば、ずっと座った姿勢なので、前立腺障害になるのでは? っちゅう話があるんですが、これもまぁ実際には、前立腺炎程度らしく、しかも、お医者さんによっては、「前立腺炎の人には自転車がマッサージ効果があってよろしい」としてたりして笑ってしまう。どっちやねん! ちゅうこととですが。
そういや、自転車で坂道を登るのが好きという人がいて、(ヒルクライムという種類の坂登り競技もあるくらいです。)坂道で立ちこぎをしすぎて、膝関節を痛めたらしいのですが、その人が医者に行ってどう言われたかと言えば「膝の痛みを治すのには、自転車がいいですよ。」だったという話もあります。ようは振動を与えずに筋肉だけ強化するから、リハビリに最適なんだそうですな。
年齢が高くなるほどに、膝関節の軟骨はすり減りやすいらしいので、ジョギングやマラソン、あるいは登山のように、関節に負担のかかる運動は、僕はパス。
なんちゅうてもランニングなんか、通常の8倍の負荷が膝にかかりますからなぁ。それはイヤだなぁ。意味なく負荷をかけてるだけとしか思えないし。やっぱり楽しいのが一番なのであります。
またしばらく雨になりそうなので、自転車に乗れない日が来るかと思うと、ちょっと寂しいのですが。
でもまぁ、これからは日ごとに自転車日和になっていくわけで、私はウキウキしているのであります。
いやー、自転車は良いです。本当に。
--------------------------------
追記:
天気予報の画面はgooの天気予報。アイコン表示でわかりやすくて好きです。おすすめ。いつもこれを見て走るかどうか決めてます。
それと、ついでなので、手元にある自転車関係の本から資料を添付しておきました。
膝の負担に関しては「大人のための自転車入門」
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4532165253
から。
自転車の移動カロリーの方は、「自転車生活の愉しみ」
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4022615303
からです。
どちらも良い本です。
特に「愉しみ」の方は世界の自転車事情が載っていて実に新鮮で良い本です。ぜひぜひ、お読みください。
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/
▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/
▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/
▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/
▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812050904248688/
▼ライト:手回し充電ライト
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812071125466947/
▼下着:【あったかい!】ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア 半袖Vネック A92LN-502
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901171257308230/
▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200902190451325362/
▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
▼輪行:はじめての輪行。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908011355319224/
--------------------------------------------------
●「ひとよみにっき」の自転車関連書き込みのみ表示
http://hitoyomi.diarynote.jp/?theme_id=7
一週間以上乗れなかったので、けっこうストレスフル。
昨日は久しぶりに乗ったけど、もう、実に楽しいですなぁ。
ウキウキしてしまう。
実際、自転車に乗る事自体が、かなり良いストレス発散になってるのです。良いですよ。自転車は。本当にいい。(あ、あくまで車重10kg以下のスポーツ自転車の話ね。ママチャリも良いけど、スポーツ自転車ほど楽しくはないです。)
自転車がいいのは、他のスポーツと違って実用性もめちゃくちゃに高いって事でしょう。大阪市の南の方にある自宅から、難波に出て、梅田まで移動するのに、まぁ30分ちょっと。地下鉄で移動するのと何ら変わりがないわけで。体の事を考えてとか、そういうチンケな事はどうでもよろしい。修行じゃないんだから。行きたい所に行く。それだけが楽しいし、で、気付かないうちに体のためにもなっている、というのがよろしい。
それに、移動の途中に、思いつきで「あ、あの店でお茶しようかな」とか思いついても、ルート変更も自由自在であります。大阪市内のあるA点からB点まで移動するのに、何の障害も感じない。ストレートに移動できてしまうのですから。ああ、なんて楽しいんだろう。もう最高です。
この雨続きになる前に、ものすごく晴れた日があって、その日もウキウキと乗ったんですけど、あんまり天気が良くて、スピードを出さずにチンタラ走ったんですよね。
あまり寒くもなく、天気もいいと、自転車本来の楽しみである「ゆっくり走る」をやりたくなってしまうわけです。で、これがまた楽しい。
ちょっと、いつもは通らない道を走ってやろうか、とかね。
これから春になって行くにしたがって、どんどんこういう楽しみが増えるんだろうなぁと思うとワクワクしてしまいます。
冬場から自転車に乗り始めたのは正解だったかもなぁと思うのですよね。本当は秋の気候の良いうちに買おうと思ったら、なかなか買えなくて12月になってしまったわけですが。
乗るだけでも楽しい自転車なんですが、スポーツ用機器としての側面でも、非常に優れた部分があります。
それは、運動加重のかけ方が自由自在ということですね。
たとえば、ギアを重くして、スピードを上げる努力をすれば、無酸素運動のスポーツになりますし、ギアを軽くして、ゆっくりポタリング(のんびりと街を走って楽しむ事)とかすると、有酸素運動になるという、両面対応ができるという事なんです。
これが他のスポーツとは随分と違うところでしょうね。
実際、僕の場合も、ここ3ヶ月では無酸素運動での筋力アップをやってた部分が大きいと思うのですよ。
なんせ、冬場は寒いし、早く目的地に着きたいと思うせいか、スピードを上げる事が多くなりますから。たぶん、多少は筋肉もついたんでしょう。最近では時速30km台を出すのが全然苦しくないのです。乗り始めた時は30km/h台はかなりつらくて、下り坂でしか出せなかったのにねぇ。スピードメーターは実に面白いです。
でも、これからは春だし、ちょっと有酸素運動系でゆったりポタリングで走ろうかな。大阪のいろんな場所を見ながら。楽しみ楽しみ。
こうして考えてみると、自転車は、筋肉をつけるのも、有酸素運動をするのも自在で、しかも、ランニングのように体に振動を受ける事もなく安全。スポーツ障害の心配がかなり少ない。もう、実に素晴らしいのでありますよ。
あえて自転車でスポーツ障害の可能性があるとすれば、ずっと座った姿勢なので、前立腺障害になるのでは? っちゅう話があるんですが、これもまぁ実際には、前立腺炎程度らしく、しかも、お医者さんによっては、「前立腺炎の人には自転車がマッサージ効果があってよろしい」としてたりして笑ってしまう。どっちやねん! ちゅうこととですが。
そういや、自転車で坂道を登るのが好きという人がいて、(ヒルクライムという種類の坂登り競技もあるくらいです。)坂道で立ちこぎをしすぎて、膝関節を痛めたらしいのですが、その人が医者に行ってどう言われたかと言えば「膝の痛みを治すのには、自転車がいいですよ。」だったという話もあります。ようは振動を与えずに筋肉だけ強化するから、リハビリに最適なんだそうですな。
年齢が高くなるほどに、膝関節の軟骨はすり減りやすいらしいので、ジョギングやマラソン、あるいは登山のように、関節に負担のかかる運動は、僕はパス。
なんちゅうてもランニングなんか、通常の8倍の負荷が膝にかかりますからなぁ。それはイヤだなぁ。意味なく負荷をかけてるだけとしか思えないし。やっぱり楽しいのが一番なのであります。
またしばらく雨になりそうなので、自転車に乗れない日が来るかと思うと、ちょっと寂しいのですが。
でもまぁ、これからは日ごとに自転車日和になっていくわけで、私はウキウキしているのであります。
いやー、自転車は良いです。本当に。
--------------------------------
追記:
天気予報の画面はgooの天気予報。アイコン表示でわかりやすくて好きです。おすすめ。いつもこれを見て走るかどうか決めてます。
それと、ついでなので、手元にある自転車関係の本から資料を添付しておきました。
膝の負担に関しては「大人のための自転車入門」
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4532165253
から。
自転車の移動カロリーの方は、「自転車生活の愉しみ」
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4022615303
からです。
どちらも良い本です。
特に「愉しみ」の方は世界の自転車事情が載っていて実に新鮮で良い本です。ぜひぜひ、お読みください。
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/
▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/
▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/
▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/
▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812050904248688/
▼ライト:手回し充電ライト
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812071125466947/
▼下着:【あったかい!】ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア 半袖Vネック A92LN-502
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901171257308230/
▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200902190451325362/
▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
▼輪行:はじめての輪行。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908011355319224/
--------------------------------------------------
●「ひとよみにっき」の自転車関連書き込みのみ表示
http://hitoyomi.diarynote.jp/?theme_id=7
衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
2009年2月19日 自転車 コメント (13)
考えたら、自転車に乗り出して、まだ3ヵ月たってないんですねぇ。
しかし、実は、最初のひと月くらいの間に、他の自転車とぶつかりそうになった事が二三度あるんですよ。
けっこう怖い思いを何度かしたわけですわ。
たとえば、路地を曲がるときにママチャリが飛び出してきたとか、信号を渡る時に、横からママチャリが飛び出してきたとか、荷物をいっぱい積んだママチャリにぶつかられそうになったとか。
って、ママチャリばっかりなんですがね。
いや、これ、最近になってやっとわかって来たんですが、どれもこれもママチャリだからこそ起きた「ヒヤリ」状況だったわけです。
どういう事かというと、相手はママチャリですから、16~18km/h のスピードです。で、ママチャリに乗ってる人は、まぁスポーツ自転車の類に乗ったことはまずないんです。
いや、実際。
スポーツ自転車に一度乗ってしまったら、それはもう絶対にママチャリに戻るという事はあり得ないですから。よほど何か特別な事情でもなければ。
全然違う乗り物ですもの。
ということは、です。
ママチャリに乗ってる人は、スポーツ自転車の22~28km/hという巡航速度を体感できてないんですね。
だから、こっちが近づいていくスピードを読み間違ってるわけですよ。
「あの距離なら、こっちに近づいて来たときにブレーキをかければ大丈夫」と思ってるから、こっちが見えてるのに、ブレーキをかけない、なんてことがザラにあるわけです。
それで何度もぶつかりそうになったわけですね。
この「ママチャリはブレーキが遅れる現象」に慣れるまでに、僕がどのくらいかかったか、という事があるわけですよ。最近では、そういう事がかなり減りました。もう、かなり遠くから、ママチャリを見つけたら「あぶないぞ、あれは」と用心するようになりましたから。
で。
実は、ぶつかりそうになったのは、相手の側の問題もあったんですが、実は僕の側の問題もあったんですね。
まぁ、ひとつは、「ママチャリがスポーツ自転車のスピードを読み間違いする」という頭がなかったという事な訳ですが、もうひとつは、「自分がスポーツ自転車のブレーキ挙動に慣れていない」という事も、実はかなり大きかったんだよなぁと思うのであります。
というのは、本当にぶつかる! と思ってビックリはしたんですけど、実は一度もぶつかってはいないんですね。
なんでかというと、ママチャリの方は、そう簡単に止まれなくてズルズルズルーっとブレーキをかけてからも制動距離がかなり長く続くんですが、こっちは驚くほどに制動距離が短いわけですよ。
ママチャリが、スポーツ自転車のスピードを読み間違えて、ブレーキングが遅れ、なおかつあまり効かないブレーキと重い車重でズズズズーとこっちに想像以上に近づいてきてしまって、こっちが「うぇっ、まだ止らないの?!うわっ!まだ近づいてくる!」と思っても、実は、その制動距離の長さより、こっちの制動距離の短さの方が勝つんですよ。
わかります?
ようは、こっちの方が「スパッ」と止まれるわけです。
もう、それがね、乗ってて自分でびっくりするわけです。
スポーツ自転車は、ブレーキが実に良く利く。それはもう、かなり、とんでもなくよく効くのだ、という事を、実は、この何度かの衝突回避で知ったのであります。
まず、スポーツ自転車、とくにMTB(マウンテンバイク)から進化してきた自転車の場合は、ブレーキがVブレーキって奴なんですよね。
これは写真を載せておいたので見てもらえればわかりますが、一番下に支点があって、真ん中にブレーキシュー、そして、上の端にワイヤーロッドがあるという形になってます。
まっすぐの一本の棒ですよね?
これ、ようはテコの原理なんですよね。上の端をグッと引くと真ん中のブレーキシューが作用点となって、強力にタイヤのリムを締め付けると言うことです。
まずブレーキの効きが、このように、ママチャリとはかなり違います。
それだけでも、強力なんですが、(強力すぎて、あまり急に前ブレーキだけをブレーキングすると前につんのめるという話もあります。やったことないからわからんけど。)それに加えて、
車重が軽い
というのが、それに上乗せして減速速度を良くしているわけです。
もうね、それはそれは、驚くほどにピタ!っと止ってくれたわけですよ。
もう、全然ダメだと思ってたのに。
いや、はじめのうちはね、このブレーキの効きの良さっていうのを、まったく理解してなかったわけです。
なんで理解してなかったかというと、実はそれは「スピードが出るから」なわけです。
スポーツ自転車って25km/hくらいはラクラクに出ます。最近では30km/h台も、ごく普通に出してます。
そうするとね、ブレーキをかけるにしても、自動車とまったく同じ感じで、遠くに見える赤信号とかを目標に、ちょっとずつ、ゆるりゆるりとスピードを落としていくわけですよ。まさに自動車と一緒。急にブレーキングするとつんのめって倒れるとか言われてるし、なおさらです。
で、そういうブレーキのかけ方をしてると、「急ブレーキ」をかける事自体がほとんどないわけですよ。ね?
だから、「あぶない!」と思って、急ブレーキをかけたときに、どのくらい良く効くのかが、全然わかってなかった、という事なんですね。
しかも、ママチャリが走っているような生活道路ですから、こちらもかなりスピードは落としてる訳です。30km/hなんて出してない。せいぜい20km/h くらいです。(20km/hでも、ママチャリだと、けっこう全力疾走のスピードです。)
だから遅いスピードで急ブレーキをかけてるって事ですから、そりゃあ良く効く。当たり前ですわな。
自分でもびっくりするというのは、そういう軽さと遅さとVブレーキの3条件の重なりを、その時にはじめて体験したからなわけでありますよ。
で、いま思いだして見るに、「遅く走る」という部分に関しても、やはり実は、スポーツ自転車の方が、絶対的、圧倒的に快適なんですよね。だって思い通りに止って、軽く軽く走り出せるわけですから。
最近はもう、速く走るより、ゆっくり走る方が楽しくなってきてるくらいです。
もうね、本当に自由自在に車体をコントロールできますからな。
最近は、ママチャリに子供を乗せた上に、スーパーの袋を前かごに入れ、携帯電話で連絡しながら道路を逆走してくるお母さんを見て、心底「たいへんやなぁ」と同情してしまうようになってきましたね。
前は、そういうのを見ると腹が立ってしょうがなかったんですけど、最近はもう全然思わない。あんなブレーキの効きの悪い、そうでなくても重い自転車に乗って、危険な目にさらされているというのは、あまりに可哀想だと思うばかりなんですよ。
こっちは軽くてブレーキが効くからいいんです。
道路行政がトンチンカンで、自転車の走る場所も確保されてなくても、まぁ、自転車性能でなんとか危険も回避していけます。
でもねぇ、荷物と子供を積んで、しかもまともな自転車専用道路もない、歩行者と同居っていう場所を走らされてるママチャリのお母さんってのは、ほとんど国家にイジメられているに近い存在なわけですよ。あまりに劣悪な環境だよなぁって思わざるを得ません。
自転車用道路がちゃんとあって、子供用のリアカーみたいなのを後ろにつなげて走ってるオランダかどこかの都市の写真を見た事があるんですが、それと比べると、日本の環境は、あまりにあまりに、あまりに、人間、弱者を大事にしてないと思わざるを得ません。
あんな重たいママチャリで専用道路もないところを走るなんて、なんて劣悪な環境なんでしょうか。そういう苦渋を若いお母さんに押しつけておいて、自動車だけが我が物顔に走ってる都市というのは、やっぱりかなりクレイジーだと思うなぁ。ほんとに。
で、実は、スポーツ自転車だと、歩道で、歩行者とほとんど変わらない5~6km/hのスピードで走っても、まず足を地面につけずに進行できるんです。徒歩なみのスピードでも進めなくはない。まぁ、よほど混み合ってたら無理ですけど。
それは車重が軽くて、ブレーキが良く効くからなんですね。
でも、それをママチャリでやるってのは不可能です。ましてや荷物とか積んでたら絶対無理。自由な車体のコントロールなんて無理なんですよ。
でも、それでも歩行者とともに走らないといけないんだから、そりゃ大変です。傍若無人にもなるわなぁ。だって止まれないんだもの。ほんとに。
だから、本当にママチャリママは、大変だなぁって思うんですよね。
だから、もう本当に、普通のお母さんが、普通に安全に自転車で走れる環境・都市ってのを、創って欲しいと心底思うわけですよ。ほんと。マジに。
それができたら、別にトヨタが潰れてもいいや。ほんと。マジにそう思う。
いらんやん、クルマ。ほんまに。
ちゅうか、真剣にトヨタに「国産自転車」を創ってもらいたいって思うんですよね。道路行政の転換も含めて考えて。
なんせ、街の中を走ってると、もう本当に「国産自転車」っていうのがないですから。ルイガノ、ピナレロ、ジオス、キャノンデール、マリン、ジャイアント、ビアンキ、コルナゴ、フェルト、コナ、スコットと、アメリカ、カナダ、イタリア、台湾、スイスですからな。海外製品ばっかり見かけるんですよ。まぁ、まともなスポーツ自転車なら、海外の有名ブランド品で、ママチャリなら、まずたいていは中国産ってことになります。
なんで、トヨタ、ニッサン、ホンダの自転車がないねん! おかしいやないか! って真剣に思いますよ。なんかすごくおかしいと思う。どこか何かが歪んでるんですよねぇ。
国産自転車なんて、必死になって探して、やっとブリジストンとパナソニックとミヤタがあるくらいですわ。それもジャイアント(台湾)やルイガノ(カナダ)に比べてもごく少ない数しか見かけません。ほんとに。
どないなってんねん。おかしいやろ? って思う。自転車なんて、生活必需品やのに。なんで国産がないかなぁ。そう思いませんか?
いろんな事をひっくるめて、なんか、かなりおかしいって思うのですよねぇ、僕は。
なんちゅうかなぁ~。ほんまに、「やれやれ。」と思うばかりなのですよ。いや、実際。
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/
▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/
▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/
▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/
▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812050904248688/
▼ライト:手回し充電ライト
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812071125466947/
▼下着:【あったかい!】ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア 半袖Vネック A92LN-502
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901171257308230/
▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903021357063086/
▼輪行:はじめての輪行。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908011355319224/
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●「ひとよみにっき」の自転車関連書き込みのみ表示
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しかし、実は、最初のひと月くらいの間に、他の自転車とぶつかりそうになった事が二三度あるんですよ。
けっこう怖い思いを何度かしたわけですわ。
たとえば、路地を曲がるときにママチャリが飛び出してきたとか、信号を渡る時に、横からママチャリが飛び出してきたとか、荷物をいっぱい積んだママチャリにぶつかられそうになったとか。
って、ママチャリばっかりなんですがね。
いや、これ、最近になってやっとわかって来たんですが、どれもこれもママチャリだからこそ起きた「ヒヤリ」状況だったわけです。
どういう事かというと、相手はママチャリですから、16~18km/h のスピードです。で、ママチャリに乗ってる人は、まぁスポーツ自転車の類に乗ったことはまずないんです。
いや、実際。
スポーツ自転車に一度乗ってしまったら、それはもう絶対にママチャリに戻るという事はあり得ないですから。よほど何か特別な事情でもなければ。
全然違う乗り物ですもの。
ということは、です。
ママチャリに乗ってる人は、スポーツ自転車の22~28km/hという巡航速度を体感できてないんですね。
だから、こっちが近づいていくスピードを読み間違ってるわけですよ。
「あの距離なら、こっちに近づいて来たときにブレーキをかければ大丈夫」と思ってるから、こっちが見えてるのに、ブレーキをかけない、なんてことがザラにあるわけです。
それで何度もぶつかりそうになったわけですね。
この「ママチャリはブレーキが遅れる現象」に慣れるまでに、僕がどのくらいかかったか、という事があるわけですよ。最近では、そういう事がかなり減りました。もう、かなり遠くから、ママチャリを見つけたら「あぶないぞ、あれは」と用心するようになりましたから。
で。
実は、ぶつかりそうになったのは、相手の側の問題もあったんですが、実は僕の側の問題もあったんですね。
まぁ、ひとつは、「ママチャリがスポーツ自転車のスピードを読み間違いする」という頭がなかったという事な訳ですが、もうひとつは、「自分がスポーツ自転車のブレーキ挙動に慣れていない」という事も、実はかなり大きかったんだよなぁと思うのであります。
というのは、本当にぶつかる! と思ってビックリはしたんですけど、実は一度もぶつかってはいないんですね。
なんでかというと、ママチャリの方は、そう簡単に止まれなくてズルズルズルーっとブレーキをかけてからも制動距離がかなり長く続くんですが、こっちは驚くほどに制動距離が短いわけですよ。
ママチャリが、スポーツ自転車のスピードを読み間違えて、ブレーキングが遅れ、なおかつあまり効かないブレーキと重い車重でズズズズーとこっちに想像以上に近づいてきてしまって、こっちが「うぇっ、まだ止らないの?!うわっ!まだ近づいてくる!」と思っても、実は、その制動距離の長さより、こっちの制動距離の短さの方が勝つんですよ。
わかります?
ようは、こっちの方が「スパッ」と止まれるわけです。
もう、それがね、乗ってて自分でびっくりするわけです。
スポーツ自転車は、ブレーキが実に良く利く。それはもう、かなり、とんでもなくよく効くのだ、という事を、実は、この何度かの衝突回避で知ったのであります。
まず、スポーツ自転車、とくにMTB(マウンテンバイク)から進化してきた自転車の場合は、ブレーキがVブレーキって奴なんですよね。
これは写真を載せておいたので見てもらえればわかりますが、一番下に支点があって、真ん中にブレーキシュー、そして、上の端にワイヤーロッドがあるという形になってます。
まっすぐの一本の棒ですよね?
これ、ようはテコの原理なんですよね。上の端をグッと引くと真ん中のブレーキシューが作用点となって、強力にタイヤのリムを締め付けると言うことです。
まずブレーキの効きが、このように、ママチャリとはかなり違います。
それだけでも、強力なんですが、(強力すぎて、あまり急に前ブレーキだけをブレーキングすると前につんのめるという話もあります。やったことないからわからんけど。)それに加えて、
車重が軽い
というのが、それに上乗せして減速速度を良くしているわけです。
もうね、それはそれは、驚くほどにピタ!っと止ってくれたわけですよ。
もう、全然ダメだと思ってたのに。
いや、はじめのうちはね、このブレーキの効きの良さっていうのを、まったく理解してなかったわけです。
なんで理解してなかったかというと、実はそれは「スピードが出るから」なわけです。
スポーツ自転車って25km/hくらいはラクラクに出ます。最近では30km/h台も、ごく普通に出してます。
そうするとね、ブレーキをかけるにしても、自動車とまったく同じ感じで、遠くに見える赤信号とかを目標に、ちょっとずつ、ゆるりゆるりとスピードを落としていくわけですよ。まさに自動車と一緒。急にブレーキングするとつんのめって倒れるとか言われてるし、なおさらです。
で、そういうブレーキのかけ方をしてると、「急ブレーキ」をかける事自体がほとんどないわけですよ。ね?
だから、「あぶない!」と思って、急ブレーキをかけたときに、どのくらい良く効くのかが、全然わかってなかった、という事なんですね。
しかも、ママチャリが走っているような生活道路ですから、こちらもかなりスピードは落としてる訳です。30km/hなんて出してない。せいぜい20km/h くらいです。(20km/hでも、ママチャリだと、けっこう全力疾走のスピードです。)
だから遅いスピードで急ブレーキをかけてるって事ですから、そりゃあ良く効く。当たり前ですわな。
自分でもびっくりするというのは、そういう軽さと遅さとVブレーキの3条件の重なりを、その時にはじめて体験したからなわけでありますよ。
で、いま思いだして見るに、「遅く走る」という部分に関しても、やはり実は、スポーツ自転車の方が、絶対的、圧倒的に快適なんですよね。だって思い通りに止って、軽く軽く走り出せるわけですから。
最近はもう、速く走るより、ゆっくり走る方が楽しくなってきてるくらいです。
もうね、本当に自由自在に車体をコントロールできますからな。
最近は、ママチャリに子供を乗せた上に、スーパーの袋を前かごに入れ、携帯電話で連絡しながら道路を逆走してくるお母さんを見て、心底「たいへんやなぁ」と同情してしまうようになってきましたね。
前は、そういうのを見ると腹が立ってしょうがなかったんですけど、最近はもう全然思わない。あんなブレーキの効きの悪い、そうでなくても重い自転車に乗って、危険な目にさらされているというのは、あまりに可哀想だと思うばかりなんですよ。
こっちは軽くてブレーキが効くからいいんです。
道路行政がトンチンカンで、自転車の走る場所も確保されてなくても、まぁ、自転車性能でなんとか危険も回避していけます。
でもねぇ、荷物と子供を積んで、しかもまともな自転車専用道路もない、歩行者と同居っていう場所を走らされてるママチャリのお母さんってのは、ほとんど国家にイジメられているに近い存在なわけですよ。あまりに劣悪な環境だよなぁって思わざるを得ません。
自転車用道路がちゃんとあって、子供用のリアカーみたいなのを後ろにつなげて走ってるオランダかどこかの都市の写真を見た事があるんですが、それと比べると、日本の環境は、あまりにあまりに、あまりに、人間、弱者を大事にしてないと思わざるを得ません。
あんな重たいママチャリで専用道路もないところを走るなんて、なんて劣悪な環境なんでしょうか。そういう苦渋を若いお母さんに押しつけておいて、自動車だけが我が物顔に走ってる都市というのは、やっぱりかなりクレイジーだと思うなぁ。ほんとに。
で、実は、スポーツ自転車だと、歩道で、歩行者とほとんど変わらない5~6km/hのスピードで走っても、まず足を地面につけずに進行できるんです。徒歩なみのスピードでも進めなくはない。まぁ、よほど混み合ってたら無理ですけど。
それは車重が軽くて、ブレーキが良く効くからなんですね。
でも、それをママチャリでやるってのは不可能です。ましてや荷物とか積んでたら絶対無理。自由な車体のコントロールなんて無理なんですよ。
でも、それでも歩行者とともに走らないといけないんだから、そりゃ大変です。傍若無人にもなるわなぁ。だって止まれないんだもの。ほんとに。
だから、本当にママチャリママは、大変だなぁって思うんですよね。
だから、もう本当に、普通のお母さんが、普通に安全に自転車で走れる環境・都市ってのを、創って欲しいと心底思うわけですよ。ほんと。マジに。
それができたら、別にトヨタが潰れてもいいや。ほんと。マジにそう思う。
いらんやん、クルマ。ほんまに。
ちゅうか、真剣にトヨタに「国産自転車」を創ってもらいたいって思うんですよね。道路行政の転換も含めて考えて。
なんせ、街の中を走ってると、もう本当に「国産自転車」っていうのがないですから。ルイガノ、ピナレロ、ジオス、キャノンデール、マリン、ジャイアント、ビアンキ、コルナゴ、フェルト、コナ、スコットと、アメリカ、カナダ、イタリア、台湾、スイスですからな。海外製品ばっかり見かけるんですよ。まぁ、まともなスポーツ自転車なら、海外の有名ブランド品で、ママチャリなら、まずたいていは中国産ってことになります。
なんで、トヨタ、ニッサン、ホンダの自転車がないねん! おかしいやないか! って真剣に思いますよ。なんかすごくおかしいと思う。どこか何かが歪んでるんですよねぇ。
国産自転車なんて、必死になって探して、やっとブリジストンとパナソニックとミヤタがあるくらいですわ。それもジャイアント(台湾)やルイガノ(カナダ)に比べてもごく少ない数しか見かけません。ほんとに。
どないなってんねん。おかしいやろ? って思う。自転車なんて、生活必需品やのに。なんで国産がないかなぁ。そう思いませんか?
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なんちゅうかなぁ~。ほんまに、「やれやれ。」と思うばかりなのですよ。いや、実際。
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えーっと、自転車で走る時用の下着に、表題の
「ブレスサーモ」を買ってみました。
で、「あったかい!」とか書いてますが、そんなこたぁどうでもよろしい。
というのは、自転車で走ると、汗をかくからです。
普通の下着でも暑いくらいなんです。
歩くのとはわけが違う。
でも、そうやって汗をかくと、下着が濡れるわけですよ。綿の下着だったりすると、濡れてるのがいつまでも続いて、体が冷えてしまいます。
そこが問題なのですなぁ。
なので、何か良いスポーツ下着はないものか? と思ってたら、こういうのを売ってたので買ってみようと思ったのでした。
スポーツ等にはポリエステルみたいな素材が汗がべとつかなくて良いという話だったんでね。
それにミズノ製でしょ? スポーツ用にいろいろ工夫があるだろうと思ってという見込みもあったわけです。
が、しかし、この下着の「売り」は「ブレスサーモ」という汗を吸うと発熱する新素材活用なわけです。
そんなことどうでもいいよ。と思ったんですが、いちおうネットで調べてみたら、吸湿発熱なんてことは、どんな素材でも起きることで、とりたててすごい事ではないらしい。
でもまぁ売りがないとしんどいもんねぇ。しゃーないわな。
と思いつつ購入。
すると!
ちょうど背中の一番汗をかいて冷えて気持ち悪いところが、この下着、メッシュ素材になってるんですな。ようするに、いちばん汗をかくところは汗を保持しない。その上の上着の方に汗を持って行ってしまうってことです。
でも、肌に触れてる部分はメッシュ素材だから汗で体が冷えるって感じはかなり軽減されます。
ということで、「ブレスサーモ」ってことより、その汗対策メッシュが気に入って洗い替えに何枚か買いました。
こりゃ、なかなか良いわ。
ブレスサーモがうんたらかんたらとか言わずに、素直に「汗で体が冷えないスポーツ用アンダーウェア」とか言えばいいのに。
でもまぁ、値段がそこそこしますからなぁ。何か売りがないと売れないかもね。
へんなの。
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/
▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/
▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/
▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/
▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
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▼ライト:手回し充電ライト
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▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200902190451325362/
▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
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▼輪行:はじめての輪行。
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「ブレスサーモ」を買ってみました。
で、「あったかい!」とか書いてますが、そんなこたぁどうでもよろしい。
というのは、自転車で走ると、汗をかくからです。
普通の下着でも暑いくらいなんです。
歩くのとはわけが違う。
でも、そうやって汗をかくと、下着が濡れるわけですよ。綿の下着だったりすると、濡れてるのがいつまでも続いて、体が冷えてしまいます。
そこが問題なのですなぁ。
なので、何か良いスポーツ下着はないものか? と思ってたら、こういうのを売ってたので買ってみようと思ったのでした。
スポーツ等にはポリエステルみたいな素材が汗がべとつかなくて良いという話だったんでね。
それにミズノ製でしょ? スポーツ用にいろいろ工夫があるだろうと思ってという見込みもあったわけです。
が、しかし、この下着の「売り」は「ブレスサーモ」という汗を吸うと発熱する新素材活用なわけです。
そんなことどうでもいいよ。と思ったんですが、いちおうネットで調べてみたら、吸湿発熱なんてことは、どんな素材でも起きることで、とりたててすごい事ではないらしい。
でもまぁ売りがないとしんどいもんねぇ。しゃーないわな。
と思いつつ購入。
すると!
ちょうど背中の一番汗をかいて冷えて気持ち悪いところが、この下着、メッシュ素材になってるんですな。ようするに、いちばん汗をかくところは汗を保持しない。その上の上着の方に汗を持って行ってしまうってことです。
でも、肌に触れてる部分はメッシュ素材だから汗で体が冷えるって感じはかなり軽減されます。
ということで、「ブレスサーモ」ってことより、その汗対策メッシュが気に入って洗い替えに何枚か買いました。
こりゃ、なかなか良いわ。
ブレスサーモがうんたらかんたらとか言わずに、素直に「汗で体が冷えないスポーツ用アンダーウェア」とか言えばいいのに。
でもまぁ、値段がそこそこしますからなぁ。何か売りがないと売れないかもね。
へんなの。
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きょうは、ちょっとぼやき。
さすがに最高気温が8度とかになると、自転車で走っても寒くて辛くなってきた。夜はもっと冷えるし。
走っていると体が温まるので、汗をかくくらいなのだけれど、とにかく手先がダメ。
スピードを出せば出すほど冷えていって、走る気力が失せてくる。
いきおいスピードが出せない。
そうなると遅くて、寒いのが長時間続くってことになる。
うぇーん。どうしたらいいんだよー。って感じですねぇ。
ママチャリ用で、ハンドルのところに付ける防寒用のカバーがあるけど、あれは賢いよなぁって思う。ああいうのが売ってないかなぁ。ちょっと調べてみようかしらん。
って言っても、だいたい手袋がフリース製の奴で、風を通しまくりなので、まず防寒手袋を買わないとダメだね。そんな手袋で走ってる方が間違いだわ。
昨日は思いつきで「貼るカイロ」をハンドルに貼付けて走ってみたのだけど、かなり楽になりましたよ。手先から逃げてる熱ってバカにならんのだなぁとつくづく思います。
向かい風も抵抗力と寒さとがバカにならないので、もうひたすら上半身を曲げて空気抵抗を減らす。いや、まぁ、これが正しい自転車乗りのポーズなんですけどね。
うーん、手の先だけなんだけどなぁ寒いのは。どうしたものか。
さすがに最高気温が8度とかになると、自転車で走っても寒くて辛くなってきた。夜はもっと冷えるし。
走っていると体が温まるので、汗をかくくらいなのだけれど、とにかく手先がダメ。
スピードを出せば出すほど冷えていって、走る気力が失せてくる。
いきおいスピードが出せない。
そうなると遅くて、寒いのが長時間続くってことになる。
うぇーん。どうしたらいいんだよー。って感じですねぇ。
ママチャリ用で、ハンドルのところに付ける防寒用のカバーがあるけど、あれは賢いよなぁって思う。ああいうのが売ってないかなぁ。ちょっと調べてみようかしらん。
って言っても、だいたい手袋がフリース製の奴で、風を通しまくりなので、まず防寒手袋を買わないとダメだね。そんな手袋で走ってる方が間違いだわ。
昨日は思いつきで「貼るカイロ」をハンドルに貼付けて走ってみたのだけど、かなり楽になりましたよ。手先から逃げてる熱ってバカにならんのだなぁとつくづく思います。
向かい風も抵抗力と寒さとがバカにならないので、もうひたすら上半身を曲げて空気抵抗を減らす。いや、まぁ、これが正しい自転車乗りのポーズなんですけどね。
うーん、手の先だけなんだけどなぁ寒いのは。どうしたものか。
逆走が順法という、とんでもない話。
2008年12月22日 自転車 コメント (2)ずっと、「自転車の車道逆走は危ないから、やめて欲しいよなぁ。」という事を書いてたわけですが、どうも、大阪の堺筋とかは、基本的に「自転車の車道逆走」が順法らしいのですよ。
このあいだ、自転車で走っていて気付いたんですがね。
左右で5車線もある広い車道の上に出ている一方通行の標識の下に「自転車を除く」と書いてあるんですよ。
「なにそれ!」
てなもんです。
堺筋、自転車の車道逆走が順法です。
…。
やれやれ。
多分、大阪市内の一方通行の、御堂筋とか松屋町筋とか、全部「自転車を除く」となってるに違いない。
…。
やれやれ。
自転車は車道を走るのが原則なのに、そんなこと、かけらも考えていないというのがバレバレですなぁ。原則と運用が違いすぎて矛盾を起こしてて、ぐちゃぐちゃやがな。
法規もへったくれもないよなぁ。
警官は自転車で歩道を走るし。
根本的に、自転車の事なんか、何も考えてないんや。
道路交通法が、そういう「アホ」そのものなんやなぁ。信じられない。
車道の上の道路標識に、堂々と一方通行の除外規定で「自転車を除く」となっているということはですね、路側帯を走っている自転車のすれ違いは、「起きて当然」なわけですよ。
何度も書いてるけど。
路側帯での自転車のすれ違いってのは、クルマの方に大きく膨らむしかないので、無茶苦茶に危ないわけですよ。自転車にはウィンカーもないねんから。
でも、標識は、そういう危ない事をやれ! と示唆してるわけですわ。
個人の生命を守るもへったくれも、何もない。
箸にも棒にも引っかからないテキトーかつ何も考えてない運用ですなぁ。
ほんまにひどい。
なんじゃこりゃ。
ものすごい徒労感を感じる。
やれやれ。
このあいだ、自転車で走っていて気付いたんですがね。
左右で5車線もある広い車道の上に出ている一方通行の標識の下に「自転車を除く」と書いてあるんですよ。
「なにそれ!」
てなもんです。
堺筋、自転車の車道逆走が順法です。
…。
やれやれ。
多分、大阪市内の一方通行の、御堂筋とか松屋町筋とか、全部「自転車を除く」となってるに違いない。
…。
やれやれ。
自転車は車道を走るのが原則なのに、そんなこと、かけらも考えていないというのがバレバレですなぁ。原則と運用が違いすぎて矛盾を起こしてて、ぐちゃぐちゃやがな。
法規もへったくれもないよなぁ。
警官は自転車で歩道を走るし。
根本的に、自転車の事なんか、何も考えてないんや。
道路交通法が、そういう「アホ」そのものなんやなぁ。信じられない。
車道の上の道路標識に、堂々と一方通行の除外規定で「自転車を除く」となっているということはですね、路側帯を走っている自転車のすれ違いは、「起きて当然」なわけですよ。
何度も書いてるけど。
路側帯での自転車のすれ違いってのは、クルマの方に大きく膨らむしかないので、無茶苦茶に危ないわけですよ。自転車にはウィンカーもないねんから。
でも、標識は、そういう危ない事をやれ! と示唆してるわけですわ。
個人の生命を守るもへったくれも、何もない。
箸にも棒にも引っかからないテキトーかつ何も考えてない運用ですなぁ。
ほんまにひどい。
なんじゃこりゃ。
ものすごい徒労感を感じる。
やれやれ。
電動アシスト自転車とエンジンバイク
2008年12月18日 自転車自転車で街のなかを走っていて、「ありゃ?」と気になる存在に、電動アシスト自転車があります。
これがね、なんちゅうか実に妙な存在なんですよ。
パッと見は、普通のママチャリなので、「あー、追い越さないといけないかな?」と思うのですが、近づいていくと、追い越すのはかなりしんどいとわかるんですね。ちょうど25km/時くらいで走ってますから。
まぁ追い越す事もできなくはないけど、追い越してもすぐに追いつかれるのだから追い越しても意味がないというくらいの感じなわけです。
ただ、電動アシスト自転車っていうのは法律上25km/時以上はアシストが切れるんですね。それ以上のアシストをしてしまうと、それは「電気バイク」になってしまうわけです。
こっけいというと言い方は悪いですけど、25km/時を超えたとたんに「世界一重い自転車」に成り下がるわけですよ。とてもまともな人間が乗る乗り物ではなくなってしまうんですね。
なので、電動アシスト自転車は、ハンでついたように、みんな「時速25キロ」です。
で、街なかで、この電動アシスト自転車を上手に使ってるのは、郵便局員と宅配便のにいちゃんですね。
なんちゅうか、華奢な、そんなに力があるとは思えないような女性の郵便局員さんが、荷台にすごい数が入ってそうな大きな荷物箱を積んで、それで時速25キロで走ってるわけですよ。
最初は普通のママチャリだと勘違いしてて、すごいなーと思ってたんですけど、走ってるスピードが、ありえないスピードな訳ですよ。追いつくだけでも大変なわけで。ママチャリでそんな事はありえませんから。それで「ああ、これは電動アシスト自転車なのだな」と分るわけです。
(ようするに車道で自転車を走らせるというのは、そういう巡航スピード間格差を感じつつ走るという事なのです。このあたりは歩行者にも、クルマにも、ガソリンで走るエンジンバイクにも見えない世界の話でしょうねぇ。)
で、それが電動アシスト自転車だと気付いた途端に「ああ、やっぱりプロは賢いなぁ」と思うわけです。なんちゅうかね、小口配達ってものに、電動アシスト自転車ほど最適なものはないですよ。エンジンバイクもダメでしょうねぇ。
だって法律区分的には「自転車」ですからな「一方通行:自転車を除く」を最大限活用できるわけですから。場所がどこであろうが、最短距離を移動できるわけです。一方通行だから入れないという道がなくなるわけです。
でも、スピードは25キロでるから車道を走っても自動車と遜色がない。しかも!なによりうらやましい点ですが、坂道でも平気で登っていけるって事です。
いくら荷物が重くても、電動アシスト自転車ならラクラクですからなぁ。
自転車としては、時速25Km以上の速度が出せないという、かなりお間抜けな存在なんですけど、都市部の小口配送用移動車両という意味では抜群の効果があるだろうなぁと感心してしまうわけです。
自転車扱いだから歩道だって平気で走れるしねぇ。あれは小口配送には最強だわなぁ。つくづく感心してしまうのですよ。
なので、街のなかで荷台にでっかい箱を積んだ電動アシスト自転車を見つけたら、とりあえずその後ろについてのんびり走らせてもらうのでありますよ。
なんでか?
というと実は、自転車にとってかなりの大敵が「空気抵抗」だからなんですねぇ。
別に流線型のボディを持つわけでもない自転車は、実際に走るときには空気抵抗というのが、かなり大きいんです。競輪なんかでも、みんな後ろにピッタリついて縦にならんで走ってますけど、あれがひとつのスタイルなわけです。
もちろん、電動アシスト自転車の後ろについたからと言って、いきなりペダルが軽く回せるようになるわけじゃないんです。でも、そのまましばらく走ってると、1キロなり2キロなりというものを時速25キロくらいのスピードで走っていながら、体力が温存できるんですよ。
つまり「疲れない」んですね。ここがかなり大きいわけです。
巡航速度で25キロを確保したまま1キロなりなんなり走って、それでいて足が疲れていないというのは、実に快適なのでありますよ。でっかい風よけが、自分の前を走ってくれているわけで、これは助かるのです。
このごろは、もうこの「後ろに付く」楽さ加減を知ってしまったものだから、ちょっとのんびり目に走ってるロードバイクとかいてたら、即後ろにつきます。「すみませーん、後ろに付かせてもらいますねー。」っちゅう感じです。電動アシスト自転車も一緒。即、後ろ。
という事なので電動アシスト自転車はけっこう面白い存在だなぁと評価しとるわけです。
(ただ、最近、これも「シロート」の話ですが、モーター付き自転車みたいなのも出てきていて、ペダルも全然回さずに、そこそこのスピードで走るバイクというか自転車があるわけですが、あれがどうにも個人の利用者でマナーが悪くて困ります。あれはかなり悪印象ですなぁ。ようは自分が楽したいという、それだけの我欲で乗ってますからな。あれはいまいち評価したくない。)
で、そうやって街のなかでの走り方のいろいろを見てくるとエンジンバイクが、日々、バカっぽい、憐れな乗り物に見えてくるわけですよ。
あれはエンジン駆動なので、一方通行を逆走はできませんからね。幹線道路を走るしかないわけです。まぁバイクはバイクですから、クルマの間をすり抜けてけっこう気軽に移動できるわけですが、一方通行を守るとなると、かなり自由度がそこなわれますからね。
で、バイクはエコでもなんでもないし、健康に良いわけでもないですからなぁ。そのくせ幹線道路をクルマと一緒に走るストレスだけはやたらと大きい訳でして、良いとこナシなわけですよ。
メリット少ないよなぁって思う。
自転車に乗るまでは、「なんだかんだ言っても、結局はオートバイが一番速くて、都市の王者なんと違うん?」と思ってましたが、そういう発想は、この数週間でまったくなくなりましたねぇ。体ひとつで幹線道路を走る怖さは、自転車以上なわけですよ、オートバイって。あれはスピードが平気で出る分、かなり危険だなぁって思う。
で、オートバイ族って、クルマに対しては弱者な割に、自分より弱者の、ママチャリ・スポーツ自転車・電動アシスト自転車の速度の違いにまでは気付いてない感じなんですね、どうも、見てると。
自分がクルマの間をすり抜けるのに精一杯で、時速25キロ以下の世界に、こういう多様性が生まれてるって事に気付けてない感じが一番強いですね。人種的に。言っちゃ悪いけど、太ってる人が多いのも、オートバイ族の特徴かなぁ。「いや、ああ、うん、あの、そう、アカンと思うで、それ。」って思うのですよねぇ。
太ってるからオートバイに乗るのか、オートバイに乗るから太るのか、どっちかわからんけど、なんかそんな感じがありますねぇ。
というような事で、存在価値として、都市における重要度がどんどん下がってるのがエンジンバイクだなぁと僕は感じてます。いやまぁ、これも、スポーツ自転車に乗ってみてはじめて実感・体感したことで、この数週間での事なんですけどね。ちょっと時代遅れな存在かなぁ、エンジンバイクは。
ついこの間まで、都市での小口配送の王者はバイク(ホンダのカブとかね)だったんですけどな。いまやもう電動アシスト自転車だなぁと。良い風よけになってくれるし、そのところは評価高い。(笑) バイクはクルマと一緒に先に行っちゃうので「仲間」じゃないのですよね。
まぁ、自転車に日々乗ってると、感じる事も日々変わってきますな。
乗るまでは、気づきもしなかった事ばかりですが、いや、実際、面白いもんです。
これがね、なんちゅうか実に妙な存在なんですよ。
パッと見は、普通のママチャリなので、「あー、追い越さないといけないかな?」と思うのですが、近づいていくと、追い越すのはかなりしんどいとわかるんですね。ちょうど25km/時くらいで走ってますから。
まぁ追い越す事もできなくはないけど、追い越してもすぐに追いつかれるのだから追い越しても意味がないというくらいの感じなわけです。
ただ、電動アシスト自転車っていうのは法律上25km/時以上はアシストが切れるんですね。それ以上のアシストをしてしまうと、それは「電気バイク」になってしまうわけです。
こっけいというと言い方は悪いですけど、25km/時を超えたとたんに「世界一重い自転車」に成り下がるわけですよ。とてもまともな人間が乗る乗り物ではなくなってしまうんですね。
なので、電動アシスト自転車は、ハンでついたように、みんな「時速25キロ」です。
で、街なかで、この電動アシスト自転車を上手に使ってるのは、郵便局員と宅配便のにいちゃんですね。
なんちゅうか、華奢な、そんなに力があるとは思えないような女性の郵便局員さんが、荷台にすごい数が入ってそうな大きな荷物箱を積んで、それで時速25キロで走ってるわけですよ。
最初は普通のママチャリだと勘違いしてて、すごいなーと思ってたんですけど、走ってるスピードが、ありえないスピードな訳ですよ。追いつくだけでも大変なわけで。ママチャリでそんな事はありえませんから。それで「ああ、これは電動アシスト自転車なのだな」と分るわけです。
(ようするに車道で自転車を走らせるというのは、そういう巡航スピード間格差を感じつつ走るという事なのです。このあたりは歩行者にも、クルマにも、ガソリンで走るエンジンバイクにも見えない世界の話でしょうねぇ。)
で、それが電動アシスト自転車だと気付いた途端に「ああ、やっぱりプロは賢いなぁ」と思うわけです。なんちゅうかね、小口配達ってものに、電動アシスト自転車ほど最適なものはないですよ。エンジンバイクもダメでしょうねぇ。
だって法律区分的には「自転車」ですからな「一方通行:自転車を除く」を最大限活用できるわけですから。場所がどこであろうが、最短距離を移動できるわけです。一方通行だから入れないという道がなくなるわけです。
でも、スピードは25キロでるから車道を走っても自動車と遜色がない。しかも!なによりうらやましい点ですが、坂道でも平気で登っていけるって事です。
いくら荷物が重くても、電動アシスト自転車ならラクラクですからなぁ。
自転車としては、時速25Km以上の速度が出せないという、かなりお間抜けな存在なんですけど、都市部の小口配送用移動車両という意味では抜群の効果があるだろうなぁと感心してしまうわけです。
自転車扱いだから歩道だって平気で走れるしねぇ。あれは小口配送には最強だわなぁ。つくづく感心してしまうのですよ。
なので、街のなかで荷台にでっかい箱を積んだ電動アシスト自転車を見つけたら、とりあえずその後ろについてのんびり走らせてもらうのでありますよ。
なんでか?
というと実は、自転車にとってかなりの大敵が「空気抵抗」だからなんですねぇ。
別に流線型のボディを持つわけでもない自転車は、実際に走るときには空気抵抗というのが、かなり大きいんです。競輪なんかでも、みんな後ろにピッタリついて縦にならんで走ってますけど、あれがひとつのスタイルなわけです。
もちろん、電動アシスト自転車の後ろについたからと言って、いきなりペダルが軽く回せるようになるわけじゃないんです。でも、そのまましばらく走ってると、1キロなり2キロなりというものを時速25キロくらいのスピードで走っていながら、体力が温存できるんですよ。
つまり「疲れない」んですね。ここがかなり大きいわけです。
巡航速度で25キロを確保したまま1キロなりなんなり走って、それでいて足が疲れていないというのは、実に快適なのでありますよ。でっかい風よけが、自分の前を走ってくれているわけで、これは助かるのです。
このごろは、もうこの「後ろに付く」楽さ加減を知ってしまったものだから、ちょっとのんびり目に走ってるロードバイクとかいてたら、即後ろにつきます。「すみませーん、後ろに付かせてもらいますねー。」っちゅう感じです。電動アシスト自転車も一緒。即、後ろ。
という事なので電動アシスト自転車はけっこう面白い存在だなぁと評価しとるわけです。
(ただ、最近、これも「シロート」の話ですが、モーター付き自転車みたいなのも出てきていて、ペダルも全然回さずに、そこそこのスピードで走るバイクというか自転車があるわけですが、あれがどうにも個人の利用者でマナーが悪くて困ります。あれはかなり悪印象ですなぁ。ようは自分が楽したいという、それだけの我欲で乗ってますからな。あれはいまいち評価したくない。)
で、そうやって街のなかでの走り方のいろいろを見てくるとエンジンバイクが、日々、バカっぽい、憐れな乗り物に見えてくるわけですよ。
あれはエンジン駆動なので、一方通行を逆走はできませんからね。幹線道路を走るしかないわけです。まぁバイクはバイクですから、クルマの間をすり抜けてけっこう気軽に移動できるわけですが、一方通行を守るとなると、かなり自由度がそこなわれますからね。
で、バイクはエコでもなんでもないし、健康に良いわけでもないですからなぁ。そのくせ幹線道路をクルマと一緒に走るストレスだけはやたらと大きい訳でして、良いとこナシなわけですよ。
メリット少ないよなぁって思う。
自転車に乗るまでは、「なんだかんだ言っても、結局はオートバイが一番速くて、都市の王者なんと違うん?」と思ってましたが、そういう発想は、この数週間でまったくなくなりましたねぇ。体ひとつで幹線道路を走る怖さは、自転車以上なわけですよ、オートバイって。あれはスピードが平気で出る分、かなり危険だなぁって思う。
で、オートバイ族って、クルマに対しては弱者な割に、自分より弱者の、ママチャリ・スポーツ自転車・電動アシスト自転車の速度の違いにまでは気付いてない感じなんですね、どうも、見てると。
自分がクルマの間をすり抜けるのに精一杯で、時速25キロ以下の世界に、こういう多様性が生まれてるって事に気付けてない感じが一番強いですね。人種的に。言っちゃ悪いけど、太ってる人が多いのも、オートバイ族の特徴かなぁ。「いや、ああ、うん、あの、そう、アカンと思うで、それ。」って思うのですよねぇ。
太ってるからオートバイに乗るのか、オートバイに乗るから太るのか、どっちかわからんけど、なんかそんな感じがありますねぇ。
というような事で、存在価値として、都市における重要度がどんどん下がってるのがエンジンバイクだなぁと僕は感じてます。いやまぁ、これも、スポーツ自転車に乗ってみてはじめて実感・体感したことで、この数週間での事なんですけどね。ちょっと時代遅れな存在かなぁ、エンジンバイクは。
ついこの間まで、都市での小口配送の王者はバイク(ホンダのカブとかね)だったんですけどな。いまやもう電動アシスト自転車だなぁと。良い風よけになってくれるし、そのところは評価高い。(笑) バイクはクルマと一緒に先に行っちゃうので「仲間」じゃないのですよね。
まぁ、自転車に日々乗ってると、感じる事も日々変わってきますな。
乗るまでは、気づきもしなかった事ばかりですが、いや、実際、面白いもんです。
いや、なんかダジャレになりきれてないタイトルですが。
例の如く自転車の話です。
自転車で車道を走っていると、いろいろ見えてくるんですが、その時に思うのが、まずスポーツ自転車(世界標準自転車:非ママチャリ)という存在が、いかに世間から「見えていない」か、という事なのですねぇ。
これは自分で走ってみてはじめてわかった事です。
正味、いま、車道にはスポーツ自転車がかなり走っております。それもママチャリと区別もつかずに「スピード出るし、車道走ったろ」程度でお気楽に乗ってるような人が。
もちろん、ロードバイクのすごいので走ってる人もたくさんいてます。
でも、こういうのは、見た目では全然違いが分らないんですね。ヘルメットを被ってればまだ区別も付くのかもですが、基本、誰もそんな事してない。いまは寒い時期なのでキャップは被ってるけどねぇ。
しかも「なんちゃってマウンテンバイク」なども多いから(ようするにママチャリですわ)本当に速い自転車に関しては、実際に走ってみて併走しないと区別がつかないわけですよ。
ボクはこのスポーツ自転車を買う前から、けっこう道路上で観察してたから、「あ、あの自転車速い!」とか気付いてましたけど、普通の人はそんな観察なんかしてませんからな。みんな、そういう自転車が日々増殖しているという実感そのものを持ってないんですね。
というのは。
街なかを走っていて感じるのは、歩行者の側の意識が全然育ってないってのが良く分かるからなのです。目視で自転車を見つけた時の判断が、たいていの歩行者は全部「ママチャリ速度」を想定してるんですねぇ。スピード感覚がズレてるんです。
たとえば、こっちが普通に車道を走っていて、歩行者から見えていても、平気で信号無視して横断しようとしたりすることがあるわけです。「自転車しか走ってないからええやろ」と。それはそれで別に良いのですが、問題は、そういう時の横断のスピードが遅い!って事です。
なんというか、まさにこっちがちょうどぶつかってしまうくらいの歩行速度で歩いてる。
これがもう、しょっちゅうあるわけですよ。
ちょうどぴったりぶつかるくらいの速度で人間が近づいてくるっていうのが。
彼らにしたらイメージの中にあるのはママチャリの時速10km~12kmの速度なんでしょうねぇ。
でも、こっちは25km/時くらいは出てるので、ちょうどぴったりぶつかりそうになるんですね。
なので、しょうがなくてかなりスピードを落とすか、大きく膨らんで避けるか、どっちかをしないといけないんですねぇ。
まぁ、これはしょうがないですけどね。自転車が強者なのだから、こっちが気を使うしかない。
しかし、強者、弱者が逆の場合のスピードの読み違いというのもどうやらあるらしく、それはやっぱり対クルマで感じます。具体的には実感がないんですけど、多分「パパパパパァー」とクラクションを鳴らされる場合の半数、あるいはほとんどが、この「スピードの読み違い」ではないのかな? という気がしてきました。
自転車だから追い越せるつもりで、追い上げて来たら、意外に距離が詰まらない。「え? なんで?」と思って、もっとスピードを上げようとしたら、車道の脇に停車していた車を避けるために自転車が車道側に膨らんできて「あぶねー!」で、「パパパパパー」であるようです。
スピード出すなっちゅうねん。
で、どうも、これをされて、追い越された後に見てみると、ほとんどが「自家用車」っちゅう奴ですね。個人で所有されてるクルマ。
土日に楽しみで乗ってるとか、そういうクルマでしょうなぁ。
要するに「シロート」なわけですよ。
同じような状況があっても、実はタクシーからパパパパパァーってクラクションを鳴らされた経験はないんです。彼らはプロですから。「速い自転車が、最近は増えた」という事を知っているんでしょうな。自転車の姿を見ただけで、そこいらのオバチャンが買い物帰りに乗っているスピードから、最近流行のロードバイクのかっ飛びスピードまで、「経験則」として頭に入っているから、それを計算してスピードをグンと落とすとか、追い越し車線に入れるなら入るとか正しい判断をしてるわけです。やっぱりプロは違うんです。
わかってないのは、土日にしか乗らない、経験の浅い、シロートドライバーだけなわけです。
問題点は、君らの経験不足にあるんだよ。そこを正しく認識しなさいね、とボクは思う。
都市部では、クルマより自転車が偉くて、そして、自転車より歩行者が偉いのです。
だから、経験不足の「自家用運転手」は、さっさとクルマから降りるべし! なんですよね、本来は。
シロートがクルマみたいな車重が超重くて、20km/時でぶつかっても大けがや死亡事故になってしまうような、危ないものを扱っててはダメだ。
はっきりくっきりそう思いますなぁ。
もうね、クルマなんて「大量消費財」扱いしてはいかんと思いますよ。
タクシーやバスは、やっぱりドライバーがプロだからしっかりしてます。小さな運送会社が、それこそ人身事故を起こしたら、一発で会社が潰れるってなもんですからな。
でも、自家用車を見てください。保険とかあるし、それで会社づとめがどうなるってこともないわけでしょ? そんな社会の仕組みの方がおかしい。
いま、大不況でクルマが売れない、アメリカのビッグ3も救済せねば、とか言ってますが、それは別に「大不況」は本質的には関係ないんじゃないかなぁって思う。
クルマみたいなものを「個人所有する」という考え方自体にヒビが入り始めてるんだという事だと思うんですよ。
良い悪いは別にして、「エコ」のムーブメントは止りませんからな。全世界を巻き込んだ、ものすごく大きなムーブメントになってしまってる。だから、本質的に、もっともムダの極みである「ガソリンを燃やしながらちょっと移動するだけ」のクルマという存在そのものが否定され始めてるって事ですわな。
ようは、そこが一番大きな問題でしょう。
これは多分、世界不況とは関係ないよなーってボクは思うんやけど。
もう、世の中が変わり始めてるんだから、車道も自転車のためのものにして、屋根付きの車道を造るとか、自転車駐輪場のある施設を作るとか、そういう公共投資をして、市場の構造から変えて行かなきゃアカンのと違うかなぁ。
ここからは、ボクの妄想ですが、まず、個人所有のクルマの数を減らすことを目標にしたらどうか? と思うんですよ。
どうせ「道幅(みちはば)」という公共資産は限られてるんだから、1台をバカ高い値段で売れば良いのです。で、自動車会社も関連企業も部品会社も全部いっせいに値上げします。「売れなくなったので、人を解雇するわけにもいかないから値上げします。」で良いのだと思う。多分それが一番正しい選択だと思うんですよね。
だって道幅は変わらないんだから。しょうがないじゃん。
なのに、クルマの値段を安いままにしてるから、人を解雇するとかしなくちゃいけないわけでしょ? そこが本質的な問題なんと違うかなぁ?
多分、誰もがクルマなんかに乗ったらアカンのですよ。道が狭くなるから。
入れ物の数は決まってるんだから、それ以上に入れたらあきませんって。
狭かったら走れないでしょ? 本末転倒ですがな。だからたくさん売らんでよろしい。だから値上げです。それ以外に道はないし、それが一番良い選択肢です。
特にスポーツ自転車の速度見積りも誤るようなシロートが、クルマに乗る必要なんかないと思うなぁ。
そんな事は本当にムダな事です。
だから個人所有の自動車なんかは、乗りたい気持ちがとても強くて、高い金を出してでも乗る、というような人だけ乗ったらいいんだと思います。
いまの3倍の価格でも絶対に乗ります! という客だけ相手にしたらいいんです。そしたら売れる台数が3分の1になっても企業の売上は変わらないです。1万円を稼ぐのに、10円のものを1000個売るか、30円のものを、334個売るかという違いでしょ? それだけの事ですがな。輸送コスト等も減るから、純益もあがるんじゃないかなぁ。
それが企業にとっても、社会にとっても幸せなこと。人を解雇する必要もなくなるし、道路も走りやすくなる。クルマの値段はどんどん上げて良いと思うんですけどどうでしょう? クルマが安い事に、何か積極的意味があるでしょうか? 単に道が狭くなるというデメリットしか私には見えないのですが。
自動車の値段が上がれば、クルマが減って、道路が空きます。道が空けば、自動車の価値も上がりますから、高くても買う価値が出てきますからな。一挙両得ですがな。なんで値上げをしないかね? 自動車メーカー救済に税金を取るとかアメリカでやってるけど、違うがな! 金を払うなら税金みたいな一律で取るやり方ではなくて、払いたい人だけ払う「値上げ」が正しい選択でしょうが。何やってるの! って思いますね。
もう、安い自動車をたくさん、狭い都市にばらまいて、クルマの価値自体を下げるような、アホな商売はやめるべきやと思いますけどなぁ。私は。いや実際。
ほかにもいろいろ思うところはあるんですが、街なかを走っていて思うのは、とにかく、自家用車というシロートのスピードの読み違いこそが害悪という、その一点ですなぁ。
ようはクルマが増えすぎなんよね。安くたくさん作りすぎ。ああ、もったいないし、ああ危ない、っちゅうことであります。
ま、そんなことで。
例の如く自転車の話です。
自転車で車道を走っていると、いろいろ見えてくるんですが、その時に思うのが、まずスポーツ自転車(世界標準自転車:非ママチャリ)という存在が、いかに世間から「見えていない」か、という事なのですねぇ。
これは自分で走ってみてはじめてわかった事です。
正味、いま、車道にはスポーツ自転車がかなり走っております。それもママチャリと区別もつかずに「スピード出るし、車道走ったろ」程度でお気楽に乗ってるような人が。
もちろん、ロードバイクのすごいので走ってる人もたくさんいてます。
でも、こういうのは、見た目では全然違いが分らないんですね。ヘルメットを被ってればまだ区別も付くのかもですが、基本、誰もそんな事してない。いまは寒い時期なのでキャップは被ってるけどねぇ。
しかも「なんちゃってマウンテンバイク」なども多いから(ようするにママチャリですわ)本当に速い自転車に関しては、実際に走ってみて併走しないと区別がつかないわけですよ。
ボクはこのスポーツ自転車を買う前から、けっこう道路上で観察してたから、「あ、あの自転車速い!」とか気付いてましたけど、普通の人はそんな観察なんかしてませんからな。みんな、そういう自転車が日々増殖しているという実感そのものを持ってないんですね。
というのは。
街なかを走っていて感じるのは、歩行者の側の意識が全然育ってないってのが良く分かるからなのです。目視で自転車を見つけた時の判断が、たいていの歩行者は全部「ママチャリ速度」を想定してるんですねぇ。スピード感覚がズレてるんです。
たとえば、こっちが普通に車道を走っていて、歩行者から見えていても、平気で信号無視して横断しようとしたりすることがあるわけです。「自転車しか走ってないからええやろ」と。それはそれで別に良いのですが、問題は、そういう時の横断のスピードが遅い!って事です。
なんというか、まさにこっちがちょうどぶつかってしまうくらいの歩行速度で歩いてる。
これがもう、しょっちゅうあるわけですよ。
ちょうどぴったりぶつかるくらいの速度で人間が近づいてくるっていうのが。
彼らにしたらイメージの中にあるのはママチャリの時速10km~12kmの速度なんでしょうねぇ。
でも、こっちは25km/時くらいは出てるので、ちょうどぴったりぶつかりそうになるんですね。
なので、しょうがなくてかなりスピードを落とすか、大きく膨らんで避けるか、どっちかをしないといけないんですねぇ。
まぁ、これはしょうがないですけどね。自転車が強者なのだから、こっちが気を使うしかない。
しかし、強者、弱者が逆の場合のスピードの読み違いというのもどうやらあるらしく、それはやっぱり対クルマで感じます。具体的には実感がないんですけど、多分「パパパパパァー」とクラクションを鳴らされる場合の半数、あるいはほとんどが、この「スピードの読み違い」ではないのかな? という気がしてきました。
自転車だから追い越せるつもりで、追い上げて来たら、意外に距離が詰まらない。「え? なんで?」と思って、もっとスピードを上げようとしたら、車道の脇に停車していた車を避けるために自転車が車道側に膨らんできて「あぶねー!」で、「パパパパパー」であるようです。
スピード出すなっちゅうねん。
で、どうも、これをされて、追い越された後に見てみると、ほとんどが「自家用車」っちゅう奴ですね。個人で所有されてるクルマ。
土日に楽しみで乗ってるとか、そういうクルマでしょうなぁ。
要するに「シロート」なわけですよ。
同じような状況があっても、実はタクシーからパパパパパァーってクラクションを鳴らされた経験はないんです。彼らはプロですから。「速い自転車が、最近は増えた」という事を知っているんでしょうな。自転車の姿を見ただけで、そこいらのオバチャンが買い物帰りに乗っているスピードから、最近流行のロードバイクのかっ飛びスピードまで、「経験則」として頭に入っているから、それを計算してスピードをグンと落とすとか、追い越し車線に入れるなら入るとか正しい判断をしてるわけです。やっぱりプロは違うんです。
わかってないのは、土日にしか乗らない、経験の浅い、シロートドライバーだけなわけです。
問題点は、君らの経験不足にあるんだよ。そこを正しく認識しなさいね、とボクは思う。
都市部では、クルマより自転車が偉くて、そして、自転車より歩行者が偉いのです。
だから、経験不足の「自家用運転手」は、さっさとクルマから降りるべし! なんですよね、本来は。
シロートがクルマみたいな車重が超重くて、20km/時でぶつかっても大けがや死亡事故になってしまうような、危ないものを扱っててはダメだ。
はっきりくっきりそう思いますなぁ。
もうね、クルマなんて「大量消費財」扱いしてはいかんと思いますよ。
タクシーやバスは、やっぱりドライバーがプロだからしっかりしてます。小さな運送会社が、それこそ人身事故を起こしたら、一発で会社が潰れるってなもんですからな。
でも、自家用車を見てください。保険とかあるし、それで会社づとめがどうなるってこともないわけでしょ? そんな社会の仕組みの方がおかしい。
いま、大不況でクルマが売れない、アメリカのビッグ3も救済せねば、とか言ってますが、それは別に「大不況」は本質的には関係ないんじゃないかなぁって思う。
クルマみたいなものを「個人所有する」という考え方自体にヒビが入り始めてるんだという事だと思うんですよ。
良い悪いは別にして、「エコ」のムーブメントは止りませんからな。全世界を巻き込んだ、ものすごく大きなムーブメントになってしまってる。だから、本質的に、もっともムダの極みである「ガソリンを燃やしながらちょっと移動するだけ」のクルマという存在そのものが否定され始めてるって事ですわな。
ようは、そこが一番大きな問題でしょう。
これは多分、世界不況とは関係ないよなーってボクは思うんやけど。
もう、世の中が変わり始めてるんだから、車道も自転車のためのものにして、屋根付きの車道を造るとか、自転車駐輪場のある施設を作るとか、そういう公共投資をして、市場の構造から変えて行かなきゃアカンのと違うかなぁ。
ここからは、ボクの妄想ですが、まず、個人所有のクルマの数を減らすことを目標にしたらどうか? と思うんですよ。
どうせ「道幅(みちはば)」という公共資産は限られてるんだから、1台をバカ高い値段で売れば良いのです。で、自動車会社も関連企業も部品会社も全部いっせいに値上げします。「売れなくなったので、人を解雇するわけにもいかないから値上げします。」で良いのだと思う。多分それが一番正しい選択だと思うんですよね。
だって道幅は変わらないんだから。しょうがないじゃん。
なのに、クルマの値段を安いままにしてるから、人を解雇するとかしなくちゃいけないわけでしょ? そこが本質的な問題なんと違うかなぁ?
多分、誰もがクルマなんかに乗ったらアカンのですよ。道が狭くなるから。
入れ物の数は決まってるんだから、それ以上に入れたらあきませんって。
狭かったら走れないでしょ? 本末転倒ですがな。だからたくさん売らんでよろしい。だから値上げです。それ以外に道はないし、それが一番良い選択肢です。
特にスポーツ自転車の速度見積りも誤るようなシロートが、クルマに乗る必要なんかないと思うなぁ。
そんな事は本当にムダな事です。
だから個人所有の自動車なんかは、乗りたい気持ちがとても強くて、高い金を出してでも乗る、というような人だけ乗ったらいいんだと思います。
いまの3倍の価格でも絶対に乗ります! という客だけ相手にしたらいいんです。そしたら売れる台数が3分の1になっても企業の売上は変わらないです。1万円を稼ぐのに、10円のものを1000個売るか、30円のものを、334個売るかという違いでしょ? それだけの事ですがな。輸送コスト等も減るから、純益もあがるんじゃないかなぁ。
それが企業にとっても、社会にとっても幸せなこと。人を解雇する必要もなくなるし、道路も走りやすくなる。クルマの値段はどんどん上げて良いと思うんですけどどうでしょう? クルマが安い事に、何か積極的意味があるでしょうか? 単に道が狭くなるというデメリットしか私には見えないのですが。
自動車の値段が上がれば、クルマが減って、道路が空きます。道が空けば、自動車の価値も上がりますから、高くても買う価値が出てきますからな。一挙両得ですがな。なんで値上げをしないかね? 自動車メーカー救済に税金を取るとかアメリカでやってるけど、違うがな! 金を払うなら税金みたいな一律で取るやり方ではなくて、払いたい人だけ払う「値上げ」が正しい選択でしょうが。何やってるの! って思いますね。
もう、安い自動車をたくさん、狭い都市にばらまいて、クルマの価値自体を下げるような、アホな商売はやめるべきやと思いますけどなぁ。私は。いや実際。
ほかにもいろいろ思うところはあるんですが、街なかを走っていて思うのは、とにかく、自家用車というシロートのスピードの読み違いこそが害悪という、その一点ですなぁ。
ようはクルマが増えすぎなんよね。安くたくさん作りすぎ。ああ、もったいないし、ああ危ない、っちゅうことであります。
ま、そんなことで。
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