この間の14歳少年のバスジャック逮捕。
あれを「うまくいった!」と手放しでよろこんでる記事が出てたが、そうやろか? これ、「異様に警官が多い」という現実を、そのまま表してるだけでないか? 毎日新聞の記事を、そのまま全文引用します。

(引用開始)-----------------------------------
バスジャック:幸運と機転でスピード決着
 「おれにも14歳の子どもがいる」。愛知県の東名高速道路で起きた高速バス乗っ取り事件で、県警の捜査員はそう言って山口県宇部市の中学2年の少年(14)を説得した。通報から少年の身柄確保まで約1時間。少年は県警の調べに「最初から乗客を傷つけるつもりはなかった」と供述しているというが、長引けばどんな事態に展開したか分からない難事件は、幾つかの幸運と乗客や捜査員の機転でスピード決着した。

 「ナイフを持った若い男がいる」。始まりはJR東海バス(名古屋市)に寄せられた1本の電話だった。

 同社の名古屋駅発東京駅行き高速バス「スーパーライナー」号が16日正午に名古屋駅を出発してから約50分後。名古屋インターから東名高速道路に入ったころ、バスに乗り合わせた同社の男性社員(42)が手にナイフを持った少年が運転席に近づくのに気づいた。社員は悟られないように小声で、携帯電話で会社に連絡した。

 同じころ、初動捜査を担当する県警機動捜査隊の車両が別事件の捜査でたまたま高速道の名古屋、豊田東、岡崎の各インター付近にいた。さらに偶然にも、県警捜査1課特殊班と機捜隊が高速道近くの同県日進市で誘拐事件を想定した訓練をしていた。

 県警には会社からバスの詳細なデータが伝えられ、近くに居合わせて指令を受けた各捜査車両が一斉にバスを追いかけた。

 通報から約30分後の午後1時20分ごろ、まず県警高速隊のパトカーがバスを前後に挟み、減速、停止させた。その間に機捜隊や特殊班の覆面パトカーが追いついた。ベテラン捜査員2人が窓越しに少年の説得に当たった。

 「東京に行くんだ」と叫ぶ少年。「分かった。ここは邪魔だから移動しよう」

 捜査員は近くの(美合みあい)パーキングエリアにバスを誘導。バスの周囲には50台を超える警察車両が集結した。別のベテラン捜査員がバスのドア越しに少年を説得した。

 捜査員は「おれにも14歳の子どもがいる」と少年に呼びかけた。少年は「親に見捨てられた」と打ち明けた。「ナイフを置け」。捜査員の説得に応じ、少年は乗員乗客11人を解放した。捜査員らが車内に突入すると、少年は抵抗もしなかった。

 県警幹部は「立てこもりの訓練を重ねている捜査員たちがたまたま県内のいい位置にいた。すべてがいいように働いた」と振り返った。【飯田和樹】

(引用終了)-----------------------------------

シゲです。ここで大事なのは、ここだ。

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 同じころ、初動捜査を担当する県警機動捜査隊の車両が別事件の捜査でたまたま高速道の名古屋、豊田東、岡崎の各インター付近にいた。さらに偶然にも、県警捜査1課特殊班と機捜隊が高速道近くの同県日進市で誘拐事件を想定した訓練をしていた。
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良いですか。「たまたま近くにいた」警官が
●名古屋
●豊田東
●岡崎
の各インターにいたんですよ。

しかも! その担当していた事件はほったらかしにして、か、あるいは人員の一部を割いて、この突発的に起きた事件に対処したわけです。どんだけ「余剰人員」を、ひとつの事件に割り当ててるねん!ちゅう話ですがな。

しかも!
人員のムダは、それだけではなくて、

●県警捜査1課特殊班
●機捜隊

という2つもの部署の人間が、近所で「誘拐事件を想定した訓練」をしていたわけですよ。「ふたつの部署の合同訓練」ですよ!通常訓練じゃないんだ。ようするに、いつもの訓練に加えて合同訓練もやってるってことだ。
どんだけ訓練しとんねん。訓練がムダとは言わんが2つの部署って!

それだけの人間がぞろぞろと、「たまたま」出動できるくらいに街の中にいてるって事です。

お前ら、どんだけヒマやねん!
税金の無駄遣いしとったら、しょうちせんぞ!

ちゅう話ですがな。

そら、この間のアキバの事件があった後やから、世間的には「若い人は追いやられていて、怖いからなぁ」という風にしか見ないかも知れませんが、はっきり言って、警官多すぎの方がはるかに問題ですよ。

ムダな税金を取られるから、若いワーキングプア層にお金が回って行かなくなるんやから。
おまえら警官がワーキングプアを作ってる一因やないか。現実問題として。

この記事を書いた飯田和樹くん。君もそういう事を記事にしなさい。多分、ニュースのネタを欲しがる上の人から「警察を批判するような記事は書くな。事件の情報がもらえなくなるから!」と叱られるだけやろうけど。
でも、そんなマスコミなんか、クソである。ちゅうことですな。そこまで考えて記事を書きなさい。いいね、飯田くん。

このあいだも、大阪の街を、夜中の12時くらいに歩いていたら、何の事件かはわからないけど、警官が7〜8人集まってたのですよ。で、何があったのか? と思ってちょっと覗いてたら、目撃者とおぼしき人間の話を総合してみると、ようはただのケンカなわけですよ。それも、どうもそれほど大きなケンカでもない感じ。

そんな事に警官が7〜8人も必要か?

前にも書きましたが、大阪の明るい明るい道路で、平然と「自転車の無灯火チェック」をしてくる警官。あれも、決して一人ではないんですよ。つねに最低二人の組になってるわけです。

そんなに人数が必要か?

14歳のバスジャックにしても、アキバの事件があったから、みんな怖がって警察に即電話、という事になってしまったのだろうけど、ほんの数年前なら、バス内の大人数人で取り押さえた後、こんこんと説教して、現場の大人たちの判断で「まぁ警察に突き出すのは可哀想やからやめといたろ」になったかどうかとか、そういう種類の話ではないのか? と思う。

この記事の最後には、
「バスの周囲には50台を超える警察車両が集結した。」ってなっとるのよ。
数多すぎやろ。
違うか?
多すぎへんか?
違うか?
14歳の子供に、警察車両50台かよ。
それ、税金の無駄遣いでなかったら、いったい何や?
え?

なんか、アキバの事件の後で「おお、いまこそアピールする絶好のチャンス!」と見込んでのパフォーマンスでしかないというのは、見え見えやと思うのやが。

でも、「凶悪犯罪を未然に防ぎました!!!」というような報道にしかなってないのが、マスコミの能力の低下も含めて、私的には、ものすごく不自然で「嫌だなぁ」と思う、今日この頃ではありました。

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