ネットで、こんなサイトを見つけた。

http://www.flette.jp/

カウンセリングをネット経由でやっちゃおうという商売。
それもメニューとか見てみると、すげー軽い。
重いカウンセリングじゃなくて恋愛相談とか自分探しとか、そういうのがけっこうメインになってる。

いいんじゃないですか?

もうね、前から思ってたのですよ。日本人は、もっとカウンセリング受けるべきだって。

こんだけ日本の社会が欧米化されてるのに、日本には一神教の宗教もなければ懺悔室もない。精神的な意味での防護壁とかセーフティーネットがなーんもないんだ。

そりゃ自殺者も児童虐待も増えるよ。

世界に目を開いて、日本の文化との違いもキチンと把握して、相当に努力しないと、心の安定もないっていうのが、いまの日本なんですよ。

で、日本という国の文化は、「一億総中流」だとか「和の心でみんな一緒がいい」っていうヨコつながりの文化だから、実は「はみ出しモノは削除」って文化なんだよね。

金持ちは恨まれるし、世の中の矛盾は弱者に押しつけられる。

だから児童虐待がドンドン増えてるんだ。だって日本には優生保護法がありますからな。貧乏だったら子供は生まれてこないほうがいいと殺してるんだもの。欧米の宗教からは考えられんと思う。(その分、貧困層は本当に悲惨らしいし、もらい子も多い。)

でも、この数年で、いつの間にやら「勝ち組」「負け組」なる言葉が広がって、国の法律も「勝者に甘く、弱者に厳しい」に変わってきた。「金持ちが恨まれる」ということよりは、金持ちがもてはやされるようになってきた。

「もう、大儲けすればするほど高い税金払わないといけないのはイヤなんだよ」と金持ちたちが言い出したというのも、ちょっとはあるんだろうな。いままでは、「儲けてもその分たくさん税金払う」のが「良い金持ち」だったんだけど、あんまりそんな仕組みにし過ぎると、金持ちがみんな外国に移ってしまう。そういう世の中になっちゃった。

だから金持ち優遇です。ホリエモンもスターだった。そうでしょ?
「ちょいとそれはなぁ、日本の文化にゃ合わねーよ。」とずっと思ってたけど、世の流れがそうなるならしゃーないわけで。

で、そういう欧米風の社会に、なんとか必死についていこうとすれば、これはもう、すごく勉強するしかないわけ。

そりゃ欧米なら一神教の教義やら、それに基づいた「生活の知恵」まで、ちゃんと一人一人の人間が持っているし、気がおかしくなっちゃうなんてこたぁないんでしょ。

でも日本だと、そうもいかないわけで。

勉強しない人はどんどん精神的に追い込まれていく。たとえば「自己責任」なんてものも、日本人には本来実感できないものですよ。こんなもの、まず「神との契約」が理解できてなければ存在を自体を把握できない。

私の知っている人間で言えば「自己責任なんて企業の唱えるお題目でしかないよ」と平然と言ってのけた人がいてるわけで。

いや、違うよ、それは。自己責任っていうのは、まさに自己責任で、ひとりひとりに科せられてるものなのよ。もれなく。みなさまに。イヤでも。少なくとも欧米では。

そんなんいつ契約したんや、ってなもんですが、一神教では生まれた途端に神様と一対一の契約したのと同じ、ということになってるわけでね。

いやまぁ細かい点はいろいろ違うんだろうけど。ユダヤ教とキリスト教とイスラム教で。

でもとにかく、一神教だと新約聖書とかタルムードとかコーランとか、「生活を律する教典」ってのがあって、「何も考えなくても」まともな生活ができるようにはなってるし、倫理も崩れたり、破壊されたり、失ったりすることが比較的少ない。

「なんで人を殺したらダメなの」
「●●●(教典名が入る)に、汝、殺すなかれと書いてあるから。」

で終わり。
ものすげーシンプル。
どんなに学のない、社会の底辺層の人にもわかる。受け入れられる。簡単。悩まない。

だから、「負け組」が大量に発生しても、さして問題にならないんだよ。

でも、日本は違うのよな。「みんな一緒」こそが文化だから「勝ち組」「負け組」なんてのが当たり前になったり、神と契約して「自己責任」とかやられると、もうついていけない。訳解らん。そうなる。

で、わけがわからんから、どんどんイライラすることになる。

で、このイライラを減らそうと思ったら、上記のような文化の違いを、キチンと順序よく学習して「ああ、勝ち組・負け組というのは機会の平等であって結果の平等ではないんだねぇ」とかなんとか、それこそ欧米と日本との文化の根本的な違いを冷静に把握するくらいしか手がない。

ようするに、ものすごーーーーーーく手間がかかるのよ。

「なんで人を殺してはいけないの?」
「えーと、それはね、えーと私は良くないと思うよ。あ、殺されるのは怖いから。怖いことしたらアカンでしょ。んー、ちがうか。あれ?なんで。」

てなことになる。

これはどうしてもそうなる。
だって「教典」がないねんもん。そういうことで文化を律してないねんもん。「みんなが殺さないから、私も殺さないのが正しい」だけでなんとかやってこれたのが日本やもん。

このあいだからのアダルトチルドレンの話でも同じことですね。とにかくキチンと欧米での心の問題への対処の仕方とか、情報とか知って対処するしかないんだよなぁ。日本の場合は。本を読んで専門家と同じくらいの知識を身につけて自分で納得するくらいしか「救い」の道がないんだ。

すげー、手間。

でもしゃーないやん、日本には一神教はないし、おそらく多分、「八百万の神様とか多様性がいい」と思っている人には、唯一「一神教」だけが「信用できない宗教」になっちゃうだろうし。
そら、精神的にしんどいって。

こんなインターネット時代になっちゃうと。
「自己責任」は企業のお題目じゃなくて、法的拘束力を持って、我々の生活にひたひたと知らないうちに入り込むしね。

だから、僕としては、こういう「カウンセリング」とか、もう「早め」に受けたほうがいいと思ってるの。

そんなものね、ほっとくとドンドン不安とイライラが増しますよ。当然ですよ。海外の文化が「背骨」の紹介もないまま直接個人の生活の中に入ってくるわけですから。

正気を保つだけでも、相当に勉強しとかないとダメってことになる。

日本の文化を残すにしても、どこまでは残すべきで、どこからは欧米の「汎地球文化」にあわせるべきなのかの判断とかは、やっぱり相当に勉強しないと適切にはできなくなってしまう。

とんでもないですよ。これは。
中年の自殺がどんどん増えてるのも当然ですよ。

ちょっとネットで調べてみたら、

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日本の自殺者数は、先進国中で最も突出している。世界の中でも3位から5位の間に入る。

1998年度自殺者数:33000人以上。
1999年度自殺者数:33500人以上。
2000年度自殺者数:32000人以上。
2001年度自殺者数:31500人以上。(小泉君政策の1年目)
2002年度自殺者数:32500人以上。(小泉君政策の2年目)
2003年度自殺者数:35500人以上。(小泉君政策の3年目)
2004年度自殺者数:36000人以上。(小泉君政策の4年目)

1978年以降、最悪の数字を記録。交通事故の死亡者数の4.5〜5倍。全体の約73パーセントは男性。すべての年齢層で増加。自殺者数は毎年増加し続けている。

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って状況ですしね。

児童虐待だって、

----------------------
 児童相談所で取り扱った相談ケースのうち、虐待と
 して処理したケース(各年度末現在)

平成2年度(1990.4-1991.3) 1,101
平成3年度(1991.4-1992.3) 1,171
平成4年度(1992.4-1993.3) 1,372
平成5年度(1993.4-1994.3) 1,611
平成6年度(1994.4-1995.3) 1,961
平成7年度(1995.4-1996.3) 2,722
平成8年度(1996.4-1997.3) 4,102
平成9年度(1997.4-1998.3) 5,352
平成10年度(1998.4-1999.3) 6,932
平成11年度(1999.4-2000.3) 11,631
平成12年度(2000.4-2001.3) 17,725
平成13年度(2001.4-2002.3) 23,247
平成14年度(2002.4-2003.3) 23,738
平成15年度(2003.4-2004.3) 26,573
平成16年度(2004.4-2005.3) 32,979

社会福祉行政報告例 
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ですわ。

だから、ほったらかしにしとくと、どんどん悪くなっちゃうんだって。勉強するか、カウンセリング受けるか。どっちかだよ。

ほんとに。

こういうことは、構造的な問題で、個人でどうにかできる事じゃないわけ。

だから、勉強して地球の常識から日本の常識までのパースペクティブで「文化」「倫理」を勉強するか、そうでなけりゃカウンセリング受けるか、なんらかの宗教に属するか、そういうことでもしないと、なかなか安定した精神は保ちにくいんだ。

なので、僕としては、「カウンセリングとかは早めに行ったほうがいいよ。」と言いたい。

鼻風邪のうちに医者で見てもらった方がいいんだって。こじらせてから行くと、何かと大変なんだから。

で、最初に紹介したネットのカウンセリングサービス。

こういうのはいいなぁって思うわけですよ。
やせても枯れても、金取るならプロですからね。金取る限りは、「なんとかしなくちゃ」って思ってくれるからね。
そこはけっこう重要だと思う。

金じゃなくて友人とか親しい人だと、もともと依存しあってる部分とかあるから、「カウンセリング」にならないんだよなぁ。

ほんと、心の問題って重くなってからだと、それこそ「キチガイ」扱いされるからね。症状が軽いうちに、こういうのを試して、日々「ちょっと落ち込んだ気持ちを、少し上向きに修正しておく」みたいな、それこそ整骨院とかマッサージに行くような感覚で「心のメンテナンス」とかしておく方がいいと思うんだ。

そうでないなら、本とか山盛り読まなくちゃしょうがなくなる。アダルトチルドレン関連だけでも4〜5冊読んだもんなぁ。でも、本当に必要なのは、一冊の本で、ほんの数行ってことも多いんだ。その一言で「救われた!」って感じることも多い。でも、その数行のために一冊読むか? ってことだよねぇ。

その点、カウンセリングだと、まぁ、おおまかに言って「だいたい必要だろう」と思われるようなことは言ってくれるからね。
(いや、これが相性もあるからいちがいに、必ず良いとも言えないんだけど、それでも素人に相談するよりは、はるかに知識豊富だし、安心。)

ま、僕ならこのサイトでカウンセリング受ける程度のことは本を読んで学習でなんとかするし、それでうまくいかないことは、直接カウンセラー探してカウンセリング受けに行くけどね。

でも、あれなんですよ。カウンセリング受けに行くにしても、実は「自覚症状」ってのがないと行きにくいのよな。「なんとなく不安で」っていうのとか行きにくい。(いや、その程度で充分自覚症状なんですよ。だからそういう人はドンドン行きましょう。)

でも、ここのサイトは「恋愛相談」風のメニューとか「自分探し」「キャリアアップ」なんてものまであるから、けっこうお気楽でいいと思うわけです。
カウンセリングも問診票とメールカウンセリングみたいだし、気楽でしょう。

ほんと、肺炎になってから医者に行くより、鼻風邪の間に医者に行って栄養剤とかもらったほうが、やっぱりいいって。

そういう意味で、ここは面白いなぁ。
諸手をあげて賛成というわけでもないけど、でも意義はあると思います。

悩みがある人はやってみてはいかが?

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