禁煙セラピー:完全にタバコを吸わなくなって14年を越えました。
2015年2月13日 ●じぶんの心マップなぜか急に書きたくなったので書きます。
今日は久しぶりに「依存症」の話です。
というのも実は、私、タバコをやめて、今日か明日か、ちょっと日にちは分からないのですが、2月の半ば、バレンタインデー前後で14年になるからなのです。
記憶ははっきりとはしてないのですが、とにかく2001年の年明け。
なぜか急に「タバコをやめよう」と決意しまして、「禁煙セラピー」という本を読んで、完全に断煙、いまもって一本もタバコを吸っていないのであります。
というか、たぶん、もう一生吸わないよね。ここまできたら。
なんせ満員電車とかで、「さっきタバコを吸ってました」というような人が隣にいたら「うわー、くせぇ、助けてくれ!」とか感じるようにまでなってますから。
人間変われば変わるものです。
ということで先に結論を書きますが、
●禁煙するなら「禁煙セラピー」がおすすめです。
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4845405059
以上、終わり。
というくらいに、禁煙セラピーが僕的にはピッタリはまったんですね。
まぁ人によるでしょうけど、この「禁煙セラピー」を読んでやめられた、という人は多いです。
僕の周りにも数人はいてます。
で、ここからはネタバレなので、本当にやめたい人は読まない方がいいんですが、まぁなんでもバラしてしまう人なので書いてしまいますが、この禁煙セラピーの、本当のポイントは、
●まだやめるな! もっと吸え!
と、しつこいくらいに繰り返すことなんですね。
もっと吸いなさい。
もっともっと吸いなさい。
まだ、やめちゃだめだ。もっと吸いなさい。
いやいや、まだまだ、やめたらだめだよ。とにかく吸いなさい。
この本を読み終わるまでにやめたらダメだよ。とにかく、読み終えるまでドンドン吸いなさい。
とまぁ、こういう構成になっております。
もっと吸え、ガンガン吸え。一日の最大本数を超えるくらいに吸え!という勢いでお勧めしてくる。
で、本の内容はいったいどういうものかというと、「喫煙の無意味さ」を説いているのですね。
意味ないと。
喫煙なんて無駄の極みだと。
何の価値もないと。
「おいしい」? は! そんなもん勘違いですよ。完全な勘違いです。なぜなら…。
とまぁとにかくタバコの無価値さを徹底して論理的に説明します。
これが素晴らしいのですね。
実に理に適っています。
というのも、実は薬物中毒というのは、体の中にある薬物の量が減ってくると、それを安定させたくて摂取するわけですが、この時に生まれる快感というのは、体内の残存量が少なければ少ないほどに大きな快感になるわけです。
だから、「タバコがおいしい」というのは、ニコチンの体内残存量が少ない時にこそ感じることであって、体内残存量が多い時には、あまり快感はないわけです。
コンマゼロ点いくらかから、一気に100%に上ぼりつめるから快感なわけです。
これが、薬理作用としての薬物依存の基本的な仕組みなんですね。
なので、この快感と、タバコを吸うという行為を切り離させるために、この「禁煙セラピー」では、「とにかく吸え」と言うわけです。
体内残存量が95%で、それが100%になったところで、快感度はせいぜい5%。ちーとも「おいしく」ないわけです。
タバコを吸えば吸うほど、タバコが「おいしくない」ものになっていくわけです。上り詰める快感がなくなる。
で。
「吸う行為」に快感をあまり感じられなくなった時に、「もう充分、一生分タバコは吸ったよね? もう嫌というほど吸ったのだから、今日、人生最後の一本を吸って、それでもうタバコを吸うのは終わりにしましょう」と提案をしてくるのが、この本なのです。
実際、書籍を一冊読み終えるには、少なくとも数日から1週間くらいはかかるものです。その間、ずっと吸う本数を増やしていくのですから、そりゃ快感はなくなりますわね。
体はニコチン漬けですからね。
で、「快感」がなくなった段階で、スパッと一生吸わないモードにしてしまうわけです。
「おいしくない」と感じ始めてるわけですから、そりゃやめられますよ。
で、実は薬理作用としての「禁断症状」というのは、たかだか2週間くらいなんですね。
物理的に体がホメオスタシスを求めてタバコを吸いたい!と思うのは2週間だけ。
だから、ここを辛抱することさえできれば、あとはもう本当に「一生吸わないからだ」になってしまうわけです。
なので、基本、この本に書いてある通りにやってれば、まぁタバコはやめられます。
実に良い本です。
(本を読んでもやめられなかった人のために、アレン・カーさんは直接対話してのカウンセリングもやっておられたのですが、そのカウンセリングでも「もっと吸いなさい」とやってたものだから、アレン・カーさん自身が間接喫煙をし続けることになってしまって、アレン・カーさんは肺がんで亡くなるという実に悲しい結果になりました。)
-----------------
以上が、禁煙のおすすめの話なんですが、ここまではあくまで薬理作用との戦いの話でして、実際には「依存症」というのは心の状態の話ですから、実は薬理作用だけでは話は終わらないわけですわ。
実は、タバコを吸った快感というものは、いろいろな出来事にくっついて記憶に残るんですね。
うれしい事があった時とか、悲しかった時とか、そういう感情の動いた時にタバコを吸ったりすると、その「快感」と「感情の記憶」が結びついて、こびりついて取れなくなっちゃうんです。
こうなると、何かうれしい事があった時に「タバコを吸ったら、もっとうれしく感じる」という、実に厄介な状態になってしまう。
なので、このやっかいな状態を、ひたすら「それは勘違いよ。別にタバコを吸わなくても、うれしいことはそれだけでうれしいのだ」とキチンと自分で納得しないとダメなわけです。
実は、ここがかなり難しいんですね。
実際、ニコチンの禁断症状自体は2週間で消えましたが、僕の場合で困ったのは「夕日を見るとタバコが吸いたくなる」という、感情とニコチン補充感覚との結合でありました。
これはやっかいでしたねぇ。
夕日を見ながらタバコを吸うのが好きだったので、きれいな夕日を見るとタバコが吸いたくて仕方なくなってしまう。
これだけは、珈琲とか、他のものではダメなんですね。
この「夕日を見るとタバコが吸いたくなる」という、おかしな感情との結びつきが消えてなくなるまでには、たぶん5年から8年くらいかかりました。
けっこう頑固な「感じ方のクセ」でした。
でも、この感覚を超えると、あとはもう一直線。最初に書いたように、タバコを吸ったばかりの人が隣に来ただけで「うげー、助けてくれ」と感じるくらいタバコの煙が大嫌いになったわけです。
困ったことに、僕の知り合いで、二人ほど「もうタバコは吸ってないです。年に1本とか2年に1本とかですよ」とか言う人がいてるんですが、これはこの「感情と快感」が、かなり複雑に絡み合ってしまってる、「依存症をこじらせた人」でして、ちょっと困りましたなぁと思います。
それは禁煙とは言わないのよ。
依存症が余計ひどくなってるだけよ。
はやく治したほうがいいよー。って思います。
なんせ、「吸ってない期間」は、ずっと「我慢」してる状態ですからね。それは不幸だと思う。やめた方がええで。苦しいばっかりでしょ。とか思う。
吸わないとなったら、生涯吸わないのであります。それが本当に幸せなのですよ。
早く本当の幸せに気付いてもらいたいものだなぁと僕は思うのであります。
まぁ、風邪でもなんでも、こじれるとやっかいなのは同じなんですがね。
ま、そんなことで。
今日は久しぶりに「依存症」の話です。
というのも実は、私、タバコをやめて、今日か明日か、ちょっと日にちは分からないのですが、2月の半ば、バレンタインデー前後で14年になるからなのです。
記憶ははっきりとはしてないのですが、とにかく2001年の年明け。
なぜか急に「タバコをやめよう」と決意しまして、「禁煙セラピー」という本を読んで、完全に断煙、いまもって一本もタバコを吸っていないのであります。
というか、たぶん、もう一生吸わないよね。ここまできたら。
なんせ満員電車とかで、「さっきタバコを吸ってました」というような人が隣にいたら「うわー、くせぇ、助けてくれ!」とか感じるようにまでなってますから。
人間変われば変わるものです。
ということで先に結論を書きますが、
●禁煙するなら「禁煙セラピー」がおすすめです。
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4845405059
以上、終わり。
というくらいに、禁煙セラピーが僕的にはピッタリはまったんですね。
まぁ人によるでしょうけど、この「禁煙セラピー」を読んでやめられた、という人は多いです。
僕の周りにも数人はいてます。
で、ここからはネタバレなので、本当にやめたい人は読まない方がいいんですが、まぁなんでもバラしてしまう人なので書いてしまいますが、この禁煙セラピーの、本当のポイントは、
●まだやめるな! もっと吸え!
と、しつこいくらいに繰り返すことなんですね。
もっと吸いなさい。
もっともっと吸いなさい。
まだ、やめちゃだめだ。もっと吸いなさい。
いやいや、まだまだ、やめたらだめだよ。とにかく吸いなさい。
この本を読み終わるまでにやめたらダメだよ。とにかく、読み終えるまでドンドン吸いなさい。
とまぁ、こういう構成になっております。
もっと吸え、ガンガン吸え。一日の最大本数を超えるくらいに吸え!という勢いでお勧めしてくる。
で、本の内容はいったいどういうものかというと、「喫煙の無意味さ」を説いているのですね。
意味ないと。
喫煙なんて無駄の極みだと。
何の価値もないと。
「おいしい」? は! そんなもん勘違いですよ。完全な勘違いです。なぜなら…。
とまぁとにかくタバコの無価値さを徹底して論理的に説明します。
これが素晴らしいのですね。
実に理に適っています。
というのも、実は薬物中毒というのは、体の中にある薬物の量が減ってくると、それを安定させたくて摂取するわけですが、この時に生まれる快感というのは、体内の残存量が少なければ少ないほどに大きな快感になるわけです。
だから、「タバコがおいしい」というのは、ニコチンの体内残存量が少ない時にこそ感じることであって、体内残存量が多い時には、あまり快感はないわけです。
コンマゼロ点いくらかから、一気に100%に上ぼりつめるから快感なわけです。
これが、薬理作用としての薬物依存の基本的な仕組みなんですね。
なので、この快感と、タバコを吸うという行為を切り離させるために、この「禁煙セラピー」では、「とにかく吸え」と言うわけです。
体内残存量が95%で、それが100%になったところで、快感度はせいぜい5%。ちーとも「おいしく」ないわけです。
タバコを吸えば吸うほど、タバコが「おいしくない」ものになっていくわけです。上り詰める快感がなくなる。
で。
「吸う行為」に快感をあまり感じられなくなった時に、「もう充分、一生分タバコは吸ったよね? もう嫌というほど吸ったのだから、今日、人生最後の一本を吸って、それでもうタバコを吸うのは終わりにしましょう」と提案をしてくるのが、この本なのです。
実際、書籍を一冊読み終えるには、少なくとも数日から1週間くらいはかかるものです。その間、ずっと吸う本数を増やしていくのですから、そりゃ快感はなくなりますわね。
体はニコチン漬けですからね。
で、「快感」がなくなった段階で、スパッと一生吸わないモードにしてしまうわけです。
「おいしくない」と感じ始めてるわけですから、そりゃやめられますよ。
で、実は薬理作用としての「禁断症状」というのは、たかだか2週間くらいなんですね。
物理的に体がホメオスタシスを求めてタバコを吸いたい!と思うのは2週間だけ。
だから、ここを辛抱することさえできれば、あとはもう本当に「一生吸わないからだ」になってしまうわけです。
なので、基本、この本に書いてある通りにやってれば、まぁタバコはやめられます。
実に良い本です。
(本を読んでもやめられなかった人のために、アレン・カーさんは直接対話してのカウンセリングもやっておられたのですが、そのカウンセリングでも「もっと吸いなさい」とやってたものだから、アレン・カーさん自身が間接喫煙をし続けることになってしまって、アレン・カーさんは肺がんで亡くなるという実に悲しい結果になりました。)
-----------------
以上が、禁煙のおすすめの話なんですが、ここまではあくまで薬理作用との戦いの話でして、実際には「依存症」というのは心の状態の話ですから、実は薬理作用だけでは話は終わらないわけですわ。
実は、タバコを吸った快感というものは、いろいろな出来事にくっついて記憶に残るんですね。
うれしい事があった時とか、悲しかった時とか、そういう感情の動いた時にタバコを吸ったりすると、その「快感」と「感情の記憶」が結びついて、こびりついて取れなくなっちゃうんです。
こうなると、何かうれしい事があった時に「タバコを吸ったら、もっとうれしく感じる」という、実に厄介な状態になってしまう。
なので、このやっかいな状態を、ひたすら「それは勘違いよ。別にタバコを吸わなくても、うれしいことはそれだけでうれしいのだ」とキチンと自分で納得しないとダメなわけです。
実は、ここがかなり難しいんですね。
実際、ニコチンの禁断症状自体は2週間で消えましたが、僕の場合で困ったのは「夕日を見るとタバコが吸いたくなる」という、感情とニコチン補充感覚との結合でありました。
これはやっかいでしたねぇ。
夕日を見ながらタバコを吸うのが好きだったので、きれいな夕日を見るとタバコが吸いたくて仕方なくなってしまう。
これだけは、珈琲とか、他のものではダメなんですね。
この「夕日を見るとタバコが吸いたくなる」という、おかしな感情との結びつきが消えてなくなるまでには、たぶん5年から8年くらいかかりました。
けっこう頑固な「感じ方のクセ」でした。
でも、この感覚を超えると、あとはもう一直線。最初に書いたように、タバコを吸ったばかりの人が隣に来ただけで「うげー、助けてくれ」と感じるくらいタバコの煙が大嫌いになったわけです。
困ったことに、僕の知り合いで、二人ほど「もうタバコは吸ってないです。年に1本とか2年に1本とかですよ」とか言う人がいてるんですが、これはこの「感情と快感」が、かなり複雑に絡み合ってしまってる、「依存症をこじらせた人」でして、ちょっと困りましたなぁと思います。
それは禁煙とは言わないのよ。
依存症が余計ひどくなってるだけよ。
はやく治したほうがいいよー。って思います。
なんせ、「吸ってない期間」は、ずっと「我慢」してる状態ですからね。それは不幸だと思う。やめた方がええで。苦しいばっかりでしょ。とか思う。
吸わないとなったら、生涯吸わないのであります。それが本当に幸せなのですよ。
早く本当の幸せに気付いてもらいたいものだなぁと僕は思うのであります。
まぁ、風邪でもなんでも、こじれるとやっかいなのは同じなんですがね。
ま、そんなことで。
コメント