同窓会という大事件。
2012年10月16日この間の土曜日が、私の中学の同窓会でした。
中学ですから、小学校からのつきあいの人間もおり、中には幼稚園から中学卒業まで同じ学校だった奴もいました。
卒業から考えると三十数年。同窓会会場に次々やってくる人間の顔を見ても「え? 誰?」というくらい雰囲気が変わってたりするんですな。
逆に、「おいおい、どうみても二十代のにいちゃんやで」というくらい若い奴もいれば、年齢不詳としかいいようのない出で立ちの人間がいたりする。
でも、話をして、表情がほぐれてくると、「ああ、あいつか!」という事にもなって実に面白い。
とは言いながら、いざ同窓会のスタート、という時には「まず最初に、お亡くなりになった同窓生に黙祷を」というところから始まって、みな一様に神妙になります。ああ、長い時間が経ったんやな、と思う。
僕の初恋の子も、心臓発作でなくなった。心臓発作が死因として発表されるのは自殺であることも多いし、どうも噂にはそういう事らしい。そんな事を思い出しながら、隣に座った友人に話しを振ると、彼は事業で失敗して首つり自殺をした友人の事を、すごく残念そうに言う。
「なんも、死ぬことないねん。一言相談してくれたら良かったのに。」ものすごく残念そうだ。
そうなんよなぁ、この歳になると、それなりに乗り越え方というものを、それぞれに学んできてるんよな。そういう事なんや。
まわりを見てみると、車いすで参加してる奴もいてるし、バツ4の奴までいる。それでも明るく生きてるし、これから次の相手を見つけようとしてたり、何よりそういう人間が幹事やったりするから面白い。
ひとしきり話をして、酔いも回ってきたので、テーブルで一休み。まわりを眺めていると、貸し切りの会場は、まるで当時の中学校の教室の休み時間のようで不思議な感覚です。
仲の良いもの同士が集まって、あだ名で呼び合い、ゲラゲラ笑っている。まぁほんま、昔といっしょや。
その時、ふと気付いて、僕は隣の友人に言ったのです。
「えらいこっちゃ。大事件が起きてるで。」
「え、何?」
「ものすごい事が起きてる。ええか、いま、この会場にいてる人間、みんな同い年やねんで。」
「…。あたりまえじゃ! あほか。」
いやまぁそうなんですけどね。
でも、それが信じられないくらいに、みんなそれぞれに別の人生を歩んでるんやなぁと。ちゃんと生き残ってるんやなぁと。
みんなそれぞれが、幸せでありますように。
そう願わずにはいられない一日でありました。
中学ですから、小学校からのつきあいの人間もおり、中には幼稚園から中学卒業まで同じ学校だった奴もいました。
卒業から考えると三十数年。同窓会会場に次々やってくる人間の顔を見ても「え? 誰?」というくらい雰囲気が変わってたりするんですな。
逆に、「おいおい、どうみても二十代のにいちゃんやで」というくらい若い奴もいれば、年齢不詳としかいいようのない出で立ちの人間がいたりする。
でも、話をして、表情がほぐれてくると、「ああ、あいつか!」という事にもなって実に面白い。
とは言いながら、いざ同窓会のスタート、という時には「まず最初に、お亡くなりになった同窓生に黙祷を」というところから始まって、みな一様に神妙になります。ああ、長い時間が経ったんやな、と思う。
僕の初恋の子も、心臓発作でなくなった。心臓発作が死因として発表されるのは自殺であることも多いし、どうも噂にはそういう事らしい。そんな事を思い出しながら、隣に座った友人に話しを振ると、彼は事業で失敗して首つり自殺をした友人の事を、すごく残念そうに言う。
「なんも、死ぬことないねん。一言相談してくれたら良かったのに。」ものすごく残念そうだ。
そうなんよなぁ、この歳になると、それなりに乗り越え方というものを、それぞれに学んできてるんよな。そういう事なんや。
まわりを見てみると、車いすで参加してる奴もいてるし、バツ4の奴までいる。それでも明るく生きてるし、これから次の相手を見つけようとしてたり、何よりそういう人間が幹事やったりするから面白い。
ひとしきり話をして、酔いも回ってきたので、テーブルで一休み。まわりを眺めていると、貸し切りの会場は、まるで当時の中学校の教室の休み時間のようで不思議な感覚です。
仲の良いもの同士が集まって、あだ名で呼び合い、ゲラゲラ笑っている。まぁほんま、昔といっしょや。
その時、ふと気付いて、僕は隣の友人に言ったのです。
「えらいこっちゃ。大事件が起きてるで。」
「え、何?」
「ものすごい事が起きてる。ええか、いま、この会場にいてる人間、みんな同い年やねんで。」
「…。あたりまえじゃ! あほか。」
いやまぁそうなんですけどね。
でも、それが信じられないくらいに、みんなそれぞれに別の人生を歩んでるんやなぁと。ちゃんと生き残ってるんやなぁと。
みんなそれぞれが、幸せでありますように。
そう願わずにはいられない一日でありました。
コメント