ねこ背は治る!──知るだけで体が改善する「4つの意識」 [単行本(ソフトカバー)]
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4426112990

少し前から、母がどうにも猫背で歩くようになり、足を引きずった老人特有のヨチヨチ歩きになりつつあったので、「これはいかんなぁ」と頭を悩ませておったのです。
歳を食ってからは、とにかく足腰が弱ったら終わりなので、毎日、無理にでも散歩には行かせてたのですが、猫背で歩いていたのでは逆効果になりかねないわけです。
良くいてますよね、お年寄りで歩幅が小さくヨチヨチ歩く老人。あれは足の筋肉が弱ってしまってああいう歩き方しかできなくなったということなんですよ。

そんなことになったらやばししなぁ。どうしたものかなぁと考えていたときに、たまたま書店で見つけて読んだのがこの本なのです。
立ち読みで、さらっと流し読みしただけで、その内容のシンプルさに「おお!」とうなり、即買い。数日後には母の猫背歩きが解消。いまではしゃんとした姿勢で散歩してます。

いや、とにかくすごい効果ですわ。

こういう画期的な知識が得られるという事がときたまあるから、本屋巡りはやめられないのでありますよ。
山根一眞の「袋ファイル整理法」が載ってた「スーパー書斎の仕事術」に出会った時も画期的!と思いましたが、この本もそういうたぐいの一発解決の感覚があって、かなりのお気に入りです。

実際、僕自身もけっこうな猫背の方でしたので、この本の解決策には「おおおおおお」と感激せざるを得ないのです。
なんせ、読んでいる端から改善されていきますから。すごいんですから。

それも、「毎日努力して、コツコツ訓練したら治る」とかの努力系ではないのですよ。本の帯にも書いてありますけど、本当に「治療・トレーニングは必要ありません!読んで『知る』だけであなたの体が変わります。」そのものなんです。

これはノウハウとか努力とかそういう世界とは一切関係がない、


●正しい知識を得たら、その場で一発で治る。


という種類のものなんですね。
ここ、大事なので、もう一回書きますけど、


●正しい知識を得たら、その場で一発で治る。


という種類の「問題」というものは、あるんですよ。
「正しい考え方」を身につけていないから問題が解決していない、というような実につまらない問題が、世の中にはごちゃまんとあるんですね。

たかだか小さな、小さな「正しい知識」を得ていない程度の事のために、えんえんと、ものすごく長い時間、悩まなくて良い問題なのに、ずーーーーーっと引きずり倒したままになってしまう、ということが世の中にはあるんです。

こんなアホな、ムダなことはないわけです。

そんなん一発で解決するやん。

ということです。

で、それは正しい知識が身に付いてるかどうか? だけのことなんですね。そういう種類の知識というのはあるのです。
だから、「本を読まなくてはいけない」のですよ。
ほんとに。

無知なまま「??????」とわかりもせずにグダグダやってるのは、ほんとうに、ほんとうに時間の無駄ですからねぇ。

もう一回、しつこく書きますけど、


●正しい知識を得たら、その場で一発で治る。


なんてことはザラにあるのであります。


ということで、この本をアマゾンで検索してみると、星五つ。16人中評価のうち14人が満点でした。

この14人、ほとんどが、ようは前から「私は猫背でいかんよなぁ」と思ってた人らしく。

でも、その気持ちはよく分かるんですよねぇ。いや、ほんとにタイトルの通りで、ねこ背が一発で治っちゃうんですから。

まぁ単純に書いてしまうと、(1)呼吸を深くして(2)体の重心をかかと寄りにする。という2点でOKということになるんです。
本当にエッセンスを文字にしたら、この20字足らずで言い切ってしまってると言っても良いくらいの話なんですね。

でも、この2点を体の構造がどうなっているのか? をものすごーく簡単な説明図と、誰にでも分かる説明の仕方と、いますぐ試せる実験で納得させて、「いやでも猫背が治ってしまう」ように仕向けてるのがこの本の良いところです。

一度体で納得してしまうと、「あ、そういう事やったんや。なるほどね。」と思って、次からは自然と自分で「あるべき姿勢」に自己修正してしまうのですよ。いや、ほんま。

とにかくずっと本だけは日々読み続けてますけど、こういう面白い事があるから読書がやめられないわけでしてねぇ。
いやまぁ、そりゃ小説とか、そういうのも面白かったり感動したりもするから、それはそれでいいのですけど、こういう問題解決系で「おお!」と思わせる本のビックリ感というのは、また、全然違ったエクスペリエンスがありますなぁ。

「猫背が治る」とか「猫背解消」とか銘打たれた本がけっこう出てるんですが、この本を読んだ後に「治療・トレーニング系」の本とか読むと、本当に、

「アホか、こいつ。」

と思っちゃいますからねぇ。
別に悪気があるわけでもないやろし、トレーニングを勧める人は本当にそれが良いと思って書いてるのだと思うのですが、それでもこういう、


●正しい知識を得たら、その場で一発で治る。


系の本を読んでしまった後では、「アホちゃうん?」と思わざるを得ない。「こいつ、自分が無知な事も知らずに一所懸命なんやわ。あー、可哀想に。」と判定せざるを得ない。
で、方向違いの努力をしている人に「アホちゃん?」と言うと、ものすごく怒ったりするんですけどね。うーん、いやー。アホはアホやで。どこまで行っても。悪いけど。


いや、ほんとに。そうなんだからしょうがないですわ。
スターウォーズじゃないですけど、「上には上がある」のですよ。慢心は敵ですわな。僕も良く陥りますので、自己批判を含めてそう思うのであります。

実際、この本のサブタイトルに書かれてあるとおりで、



●知るだけで体が改善する



わけですよ。現実問題。

「あ、人間の体ってこうなってるんや。」
「あ、こういう構造やから、こうするのがええんか。」
「ありゃ、言われたとおりにやったら、自然に背筋が伸びてしもたわ。」
「こりゃよろしな。ああ、らくらく。」

っちゅう感じですからなぁ。


こういう事が伝えられるから本というのは素晴らしい。
で、この知識で言うと、「体の構造」という全体観があるかどうかがかなり重要なんですね。
頭のてっぺんからつま先までの「全体」。
その把握があった上で、呼吸と肺の関係、肺と肋骨の関係、肋骨と背骨の関係、重心と足の骨の関係、重心とカカトの関係、というそれぞれの「関係」とか「つながり」を認知して、その全体像に部分として組み込むと。

そういう「全体と部分」の関係をキチンと書いてあるから納得できるわけです。

これは書籍でないと、ちょっとできない事なんですね。

これをネット検索で読んでも、どうせ「部分」にしかヒットしないから、問題解決には至らないわけです。ネットでは、「どこからどこまでが全体」なのかが、ちょっとわかりにくかったりもしますし。
何より、この手の「健康ネタ」は、誰しもが「部分のつまみ食い」でわかった気になりがちですからねぇ。
そういう「部分のつまみ食い」が、一番誤解を招きやすいというのに、ネットユーザーはどうしても、そういうアホな事をしてしまいがちです。


それではアカンのよ!


部分のつまみ食いは、百害あって一利なし。


部分のつまみ食いではダメなのです。



一冊、通して、まるまる読む。
そして問題の「全体像」をちゃんと知る!


ちゃんとやる!



ちゃんとやる。


そういうことが、本当に大事なんですね。


ちゅうことで、「全体観」をつねにキープしている「書籍」という媒体は、ネットの時代だからこそ、本当に重要なわけです。ですから、ほんっとうに、本を読まない人は「バカ」なんですよ。
ほんとうに。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索