マラソンはひざを痛める危険があるので、最初からパスしている私なのですが、何の道具も必要ないので(ウソ。ひざを痛めないためには、最低限、良い靴を履くことは必須。)かなり人気があるようで。

とうとう大阪が大阪マラソンをやると言い出して、おとといそのマラソンの日でありました。

そんなこととはつゆ知らず、家族で出かける用事があったので近くの地下鉄の駅まで行くと、交通規制がされていて、大変な数のランナーが、次から次へとやってきては見慣れた交差点を曲がって行くではないですか。

わー、すごいことになってるなぁ。

とは思っても、まぁあんまりマラソンそのものには興味がないので、見物することもなく地下鉄の駅を降りようとしたのであります。

すると。

どういうわけだか、礼服を着たお父さんが、これまた綺麗に正装した子供や嫁といっしょに地下鉄の駅から出てきたのですが、どういうわけか、そのお父さんが手に自転車を抱えてる。

「なんで自転車が地下鉄の駅から出てくるんだ?」といぶかしく思ったのですが、いざ地下鉄の駅の中におりると、次から次と自転車を持ち運んでる人がいて、やっと、

「ああ、規制があって自転車が通れないのか」と合点が行きました。

通常なら信号を渡るところが封鎖されてるから、地下道になっている地下鉄の駅の構内を抜けていくしかないわけです。
ありゃまぁ、ごくろうさんですねぇ。

こっちは用事があってなんばまで出たのですが、そこでも規制があったので、千日前通りの信号が渡れず、地下道を抜けました。
抜けて出た先では、自転車に乗った人が案内係の人から「もっとずっと向こうからぐるっと回ってもらわないとダメです。」とダメだしをされておりました。
なんばの地下道は「なんばウォーク」というショッピングモールになってますから、「自転車を持って地下道に降りて通り抜ける」という荒技も禁止されてたわけですね。

これまたご苦労さんです。

まぁ、基本、自転車は「車両」ですから、マラソンがある日に自転車に乗ろうと思う方が間違ってるわけですが、普通の人は「歩行の補助道具」と勘違いしてますからね。こういうことになってしまうわけです。

なんだかなぁと思いますなぁ。

いろんな意味で滑稽というか、どこかおかしいというか、割り切れないというか。

普通の市民が、思いもかけないところで、不便を強いられるというのが、なんとも困った事だなあと思いますね。

これもそれも、「自転車は車両であり、車道を走るのが本則」という、あたりまえの法的事実が周知徹底されていない行政の自堕落さが問題なわけですからなぁ。
警官が2人、自転車で連なって歩道を走る、刑法違反を平気でやってる国ですからなぁ。

そのくせ、マラソン前は「クルマは通行規制がかかります」と言いながら、自転車で不便するという事は全然周知徹底がされてないですしねぇ。
なんなのだろう、このバランスの悪さは。

キチンと良い自転車に乗って車道を走ってる人は、最初からマラソンの日には自転車には乗らないでしょうけど、ママチャリ族はママチャリを「歩行補助機」としか考えていないのだから、そこのところしっかりサポートしてやれよと思いますよねぇ。せめてキチンと周知徹底してあげるとか。

警察も普段、刑法違反(車両で歩道を走ったら、道路交通法を正規に適応したら刑法犯でっせ。いやホンマ。)して平気で歩道を走ってるんやから、そのくらいの事はしろよ、と思う。

でも、この「自転車はクルマか歩行補助機か?の、日本特有のポジショニング問題」は、大問題として存在しているにもかかわらず、まるで存在していないかのように扱われてしまう差別されっ子問題なので、やっぱりこういう大きなイベントが起きても「テキトーに現場で処理しなはれ」扱いになっちゃうんですよねぇ。

ああ、困ったもんだ。

もう、どうにかして欲しいであります。

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