あなたを天才にするスマートノート:岡田 斗司夫
●自分自身を「検証」もできない人に、何事を成すこともできないのである。

あなたを天才にするスマートノート:岡田 斗司夫
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権之助さんとこの日記で、ちょっと話題にしたので、ここでもキチンと紹介しておこうと思いました。岡田斗司夫の「スマートノート」。

手帳術に関しては、昔々のシステムダイアリーから、いろいろやってきたわけですが、最近はずっと「手帳に予定を書くくらいなら、行動記録をつけた方がはるかにマシ」と思うようになってきていて、結果として手帳は「行動記録台帳」になってしまってます。

いまや予定を手帳に書くという行為自体がほとんどないんですよねぇ。予定そのものはポストイットとかiPhoneのメモとかに書いておくだけ。どうせいつ予定が変わるかわからないし。手帳に書いても、まずシャープペンで書いておくだけです。

でも、行動記録はボールペンでしっかりと手帳に記録を残すんですね。あとで振り返るのに役立つので。仕事の請求にもつながりますから。手間がかかった仕事はやっぱりたくさん請求しないと話にならないですし。

で、そういう「行動記録」としてのノート活用ということを、実に上手に発想やアイディア展開にまでつなげた「ノート術」として提供してくれているのが、この「スマートノート」です。

基本はB5のノートを使うのですが、まぁそれは好みでしょう。A5とかでもやってやれなくはないと思う。
とにかく最初は一日に自分のしたことを5個書くだけ。それしかやらない。

で、それができるようになったら、今度はその5個に点数をつける。楽しかったら5点。嫌だったなぁと思ったら1点とか、そんな感じです。

その次のステップとかもいろいろ紹介されてるんですけど、とりあえず僕は、この最初の「自分が今日やった事を5つだけ記録する」という入り口のやり方を高く評価したいのですね。

なんというか、人間は、自分自身のありのままの姿を把握すると言うことが、難しいんですね。そこがなかなかできない。

で、逆に言えば、そこのところさえ把握できれば、「対処法」なんていうのは、いくらでも考えつくことができるし、考えついたら行動することもできるわけです。

ところが、自分の欠点とかダメなところとかは、いくら周りから指摘されても、自分で気づいてないと修正のしようがないわけです。

まわりからは、「もうちょっと勉強すればいいのに」と思われているのに、当人は「私は××というルールを破ってしまっていて、それがまずいのだ。」とか、自分勝手に、何かを反省したふりだけして、それで納得してるとか、そういうすれ違いが起きてしまう。

でも、実際に自分がやっていることを記帳するようにすると、何をしたら楽しいかとか、うまくいくかとか、わかってくるので、自然と良い方向に、自動的に進んでいくわけです。

人間、失敗するときというのは、実は同じ失敗を繰り返していたりするわけですよ。同じ事で叱られるとか、してませんか? みなさん。

でも、その「同じ失敗が何故起きるのか?」というのは、実は自分では、なかなか気づけないんです。

でも、行動記録を書くと、そのあたりが自然と、いつのまにか修正されていくんですね。

味見をしないコックは、いくらがんばってもおいしい料理を作ることはできないわけでして、自分の行動記録というのは、料理における味見と一緒なんです。

なので、まずは行動記録が手帳の基本。

ということで、この本をお薦めしておきます。
はい。


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