ツイストリングノートに「メモ帳」が出た。実はこれ、かなり画期的。
ツイストリングノートに「メモ帳」が出た。実はこれ、かなり画期的。
ツイストリングノートに「メモ帳」が出た。実はこれ、かなり画期的。
この間、ちょいと梅田まで出て、文具コーナーを覗いたら、写真のような「メモ帳」が出ておりました。

「んん? なんだこれ?」と一瞬、不思議なデジャビュを感じたのですが、そのメモ帳が、かのツイストリングノートのミニミニサイズなのだと気がついた途端に、

ギョエ~!!!

と叫んでしまいましたね。

いやー、これは良いわ。素晴らしいわ。待ってました!と言うしかない。

先に、ツイストリングノートを知らない人のために、ざっくり説明しておくと、「二つ折りできるリングノートなのに、システム手帳みたいに用紙の差し替えが出来るノート」なわけです。

システム手帳を使ったことがある人なら解ると思いますが、システム手帳は、リングノートみたいに半分折りにして、「書く面だけを表側に出して書く」ということができないんですよね。意外に「書き込み」には向いてないのがシステム手帳というか、抜き差し可能な手帳なら、ほとんどのものが持っている残念なデメリットなわけです。

で、ツイストリングノートは、そこを実にうまくクリアしていて、普通のリングノートと同じ感覚で二つ折りで使えるのに、ノート(=リフィル)の差し替えもできるというところが素晴らしかったわけです。

このあたりは、

●抜き差し簡単なリングノート:ツイストリング・ノート(LIHIT LAB)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903181525509768/

で書いたことなのですが、この<メモ>は、そのツイストリングノートと同じ構造を、そのままポケットにも入れられる、ほぼ5×3カードサイズのメモ帳で実現してくれたものなんですね。

つまり、どんどんメモを書いて、あとからリフィル単位で入れ替えられる! ということです。

これがいかに画期的な商品であることか!
商品説明にも、あんまりしっかり書いてなかったから、これはちゃんと解説しないといかんなぁと思って、ちょっと記事を書く気になったのであります。

というのも、実は、ここ2年くらい、ずっとB5サイズのツイストリングノートを使ってきていて、その機動性やら、分類の便利さには満足していたものの、ほんとうにちょっとした「メモ」を書くのに良いシステムがなかったからなんです。

ほんとうに、ちょっこっとメモを取って、それを確実に処理するなり、まとめるなりしたい!と思うと、良いやり方がなかったんですよ。

このあたりはもう、ずーっと課題でして、ずいぶん前から、いろいろ書いてるんですね。

●ヒップスターPDA(デジアナプロジェクト:私がよそで書いてる文具系のブログです。)
http://blog.livedoor.jp/kids1226/archives/50621432.html#

とか、

●ツイストリングノート:用紙を八折りにして持ち歩く。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909050152412990/

とか、

●単語帳(1穴リング・カード式)は、最小のバインダーノート。
http://hitoyomi.diarynote.jp/201004011432346102/

とか、

●みんな冬に手帳を買ってるけど、夏の事も考えてる? 名刺サイズのカードなら夏場も乗り越えますぞ。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200910271206547657/

とかで、いろいろ書いてきたわけです。(しかし、我ながら、かなりいろいろ試し続けてますなぁ。)

私としては、ようは「歩いてる時などに思いついたことをメモでまとめる。」ということを、やりたくて、こういうことを考えてきたわけです。

で、実は。

今回紹介している「ツイストリングノート<メモ>」のようなメモ帳を、自分で「自作」までしてたんですね。ほんの3か月ほど前の話なんですけども。

A5サイズのツイストリングノートを買ってきまして、そのリング部分の両端をペンチで切り落として、市販のリングメモをそのリングに通す、ということをやってたわけです。
で感想は、「あー、これ、むちゃくちゃ便利だ!」というものでして、LIHIT LABさんに、「こういう商品を作ってください!」とメールしようかと思ってたくらいなんです。

だから、まさに、店頭でこの「ツイストリングノート<メモ>」を見たときにギョエー! っというデジャビュ感覚が湧いたわけです。

まさに僕が試作してみたそのものの商品が店頭に並んでいるのですねぇ。いやー、うれしかった。

と、長い前振りをしましたが、大事なのは、ここからです。

この商品が画期的なのは、「メモが取り外せて、並べ替えられる」という点が大きいというのはあるんですが、それよりも大事なのは、

●B5・29穴と、A5・24穴と、5×3インチメモ・8穴のピッチがまったく同じで等間隔リングフォーマットである。
ということなのですよ。
ここが、画期的に新しい。

意味が全然分からないかもしれませんけど、これは要するに、

●B5ノートとA5ノートとメモサイズとを、自由に行き来できるメモが誕生した。

ということなんです。

つまり、このメモ用紙は「B5またはA5ノートに、そのまま自由位置でバインドできる」ということなんですね。

なんでわざわざ「自由位置」のところを大きく赤字にしたかというと、実は、これで、メモ用紙によるアナログ版の「アウトラインプロセッサ」を実現できるからなのですよ。

この「ツイストリングノート<メモ>」は、用紙が方眼罫ですので、縦位置でも横位置でも使えますから、これを本当に5×3インチカードみたいに横位置で使うと、

ここの写真の二枚目みたいな感じで使えます。

このカードを、三枚目の写真のように、B5またはA5サイズのノートに「重ねて」バインドできるわけです。

この「重ねて」というところが良いのです。パソコンのフォルダ管理でツリー構造を折りたたむように、「本文」を隠して、見出しのみの一覧が出来てしまうわけです。
これ、なんでもないことのようですけど、かなり画期的ですよ。

たとえば、ToDoをリストアップするにしても、一枚のメモに複数項目を書き出すのではなくて、カード1枚に1項目を「見出し」だけ書き出して、こういう具合に大きなノートに一覧してやっても良いわけです。(この一覧だけをiPhoneのカメラで撮影する、という手も使える。)

で、作業が進むたびに、進行状況を、それぞれのメモに書き付けて残していく、なんてこともできる。

いやまぁ、こういう使い方は机上の空論にしか過ぎないですけど、そういう精緻な使い方もできるし、そうではなくて、「とりあえず、なんとなくこのメモは大判ノートの、このページあたりにバインドしとくと便利そう」という感じで保存ができます。

それも重要だと思うメモは、ちゃんと読めるように配置して、関連メモは重ねて綴じ込む、みたいなことができるわけです。

B5もA5も、メモも、全部一冊のノートに自由配置で保管できるんです。

で、大事なのは、こういうリングバインダーは「閲覧にすぐれている」という事なんですね。読み直し、見直しがいつでも気軽に、気持ちよくできる。
ここがかなり重要なんです。それこそ、思いつきで書いたような自分のメモを、本を読むかのようにどこでも再読できるのです。
これがたぶん、かなり大事。

「カード」というものを、それなりに使ったことのある人なら、その機動性の高さは納得できると思うんですが、逆にカードというものの欠点は「再読がしんどい」というところにあるわけです。このあたりは、使ったことのある人なら絶対わかると思います。

普通はカードの保管と再読というのは、カードボックスを使ってやるくらいしか手がないんですね。でも、このカードボックスというのが、これまたカードの死蔵を引き起こしやすい道具でして、カードというのはその再読のしにくさとの戦いとも言えるわけです。

しかし、このツイストリングノートの体系においては、ふだんのノートの再読作業の中に「カード」の機動性が加わる、ということになるので、これはかなり強力なんですよ。

しかも、糊ではりつける手間も不要だし、クリアファイルで管理するような「書き込みのしにくさ」もないわけです。
自由に書き込んで、順序を入れ替えて、編集しながら再読ができる、ということなんです。

こういうツールは、いままでまったくなかったと考えて良いと思います。
多分、かなり便利なはずです。

なんちゅうか、このノートを使った、新しい発想の方法論まで考えても良いくらいだよなぁと私は思いますよ。

これもそれも「等ピッチで間欠部分のないリングバインダー」だからこそのメリットでしょう。
(システム手帳だと6穴の上3穴と下3穴の間の間欠部分は等ピッチではないので、こういう事ができなかったのです。)

ともあれ、これはかなり画期的な商品だと思います。
みなさん、上手に使いこなしてくださいませ。

ではでは。

コメント

権之助
2011年2月3日22:58

今朝の日経で(笑)知りました。
丸善で、↓こういうA7サイズの取り外しできるメモ帳を扱っているとどこかで読んで
//www.pen-info.jp/atoma_a7memo.html
使い始めていたのですが、リフィルの供給や紙質を考えるとリヒト製の方がずっとよさそうですね。

しかし今日行った伊東屋にはまだ置いてませんでした・・・

シゲ
2011年2月4日0:00

>権之助さん
書き込み&情報ありがとうございます。
ATOMAは、雑誌か何かで見て、いちおうは知ってたんですが、用紙が専用ということで「これは却下だなぁ」と思ってました。リングの径が妙に大きいのも抵抗がありました。
でも、そういう「手のひらサイズで、差し替え可能なメモ」が、必要なんだよなぁって言うのは、ATOMAを見てもしみじみと実感しますねぇ。
僕がこのメモを手に入れたのは梅田の紀伊国屋さんでしたから、東京の紀伊国屋さんなら置いてるかも知れません。200円くらいです。表紙の色もいろいろありますよ。

このメモは、やはりB5やA5でメモが保管できるというのが、僕的にはかなりうれしいです。
もうツイストリングノート様々です。

nophoto
アキン
2011年2月8日23:12

これは画期的ですね〜。
胸ポケットに入る万能ノートとでも言うのでしょうか。
限りなくデジタル的なアナログとでも言うのでしょうか。
いろいろ使い方を考えていると、ワクワクしてきます。

裏面に名刺ポケットシールを貼って2〜3枚入れ、急な名刺交換にも対応しています。
これにミニのボールペンをスマートに付けられたら、これだけメモ帳になりそうですね。

シゲ
2011年2月9日18:39

>アキンさん
書き込みありがとうございます~。
確かに、「胸ポケットに入る万能ノート」ですよねー。

また、
>裏面に名刺ポケットシールを貼って2〜3枚入れ、急な名刺交換にも対応しています。
という有用なアイディアを書き込んでくださってありがとうございます。
良い情報をいただけるのは、とってもうれしいです。

とは言いつつ、実は「名刺ポケットシールを貼る」というのは僕もやっておりまして、それに加えて、
●コレクト カード上手 CF-1102
という薄型カードポケットを差し込みまして、定期とか名刺サイズのメモとかを差し込んで使ってます。システム手帳における「クリアポケット」みたいな感じで、けっこう便利ですよ。

まぁ、このメモ帳は厚さが薄いところがメリットなんで、あんまり厚みが増えるような事をやるのはやめた方が良いと思うので、それこそ「自己責任」でやっていただく、ということになりますが。(笑)

あと、メモ用のボールペンですが、僕はとりあえずの対策として、ゼブラのBA55(300円)というミニミニボールペンを購入しまして、そのクリップをリング部分にはさむ、というのを、ここしばらくはやっておりました。

でも、これは、このメモの「半分折りができる」というメリットがスポイルされがちなので、まぁ「こういう方法もあるよ」程度の事とお考えください。

で、いまは、まだ試用中なのですが、クリアファイルなどの透明素材を2cmくらいの幅でカットしまして、簡易のペンホルダーを作り、それをこのメモ帳の裏表紙部分にスコッチのメンディングテープで貼り付けております。
これは、まぁまぁの使い心地です。
でも、できたら LIHIT LAB さんにペンホルダー付きのバージョンを作ってもらいたいですね。

ともあれ、A5ノートや、B5ノートに、気軽にこのメモをバインドできるのが、ものすごく便利です。転記の必要がないですから。
用紙も方眼で縦でも横でも自由に使えるし、このメモ帳の中で、ToDoは縦位置で使い、アイディアメモや文章で書きたいメモは横位置で使うという混在パターンで活用しております。
いや、本当に便利です。

アキンさんも、良い活用法が見つかったら、また教えてくださいね~。よろしくお願いします。

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