官僚は、「無能な働き者」だなぁ。処刑するしかあるまい。
2010年7月9日タイトルは、「ゼークトの組織論」からのパクリです。
「無能な働き者は、処刑するしかあるまい。」
という話。
ゼークトというのは、ドイツの軍人で、敗戦によって軍備を10万人に制限され、参謀本部も禁止されたという「緊縮財政」の中で軍の再建をしたということで有名なハンス・フォン・ゼークトなんですが、「ゼークトの組織論」は、そのゼークトが言った(と言うことになってますが、本当かどうかはわかりません。僕も未確認。)軍人の「タイプ分け」の話です。
「ゼークトの組織論」いわく、軍人は4種類に分類されると言います。
それは「有能・無能」「働き者・怠け者」の2つの基準の掛け合わせで4象限で考える、というもの。簡単に整理すると、
●有能な者の中にも、
・怠け者
・働き者
の2種類がおり、
●無能な者の中にも
・怠け者
・働き者
がいる。
ということですね。
で、この「ゼークトの組織論」が、誰が言ったのかは別にして、いろいろなところで繰り返し語られる理由は、この
●怠け者
●働き者
の評価が一般とまったく逆だから、なんですね。
基本、「怠け者」の方を上位に位置づけてるんですよ。
引用しますね。
(引用開始)----------------------
●有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。
理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。
●有能な働き者。これは参謀に向いている。
理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。
●無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。
理由は自ら考え動こうとしないので参謀や上官の命令どおりに動くためである。
●無能な働き者。これは処刑するしかない。
理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。
(引用終了)-----------------------
という事です。
この「ゼークトの組織論」って、いろんな経営論とかで、いつも引き合いに出される話なんですよねぇ。
なんでこんなに引用されるのか?って言うのが問題で、それはやっぱり、最後の、
●無能な働き者。これは処刑するしかない。
というところが、仕事をしている人間の琴線に触れる部分があるからなんですよね。やっぱり。
具体的に仕事をしていて、この「無能な働き者」ほど、邪魔で、仕事において排除したくなる存在というのはいないんですよねぇ。
「お前、わかってへんのやったら黙っとけぇ!ボケが!」と怒鳴りつけたくなる。
トンチンカンな事を言って、話をおかしな方向にばかり誘導してしまう。「おいおいおい、そんな事どうでもええやろ」とか思うわけです。で、誰もが「邪魔な奴やなぁ」と思ってるんですな。
で、「これなら、無能で何もしない奴の方が、よっぽどマシでっせ。」とならざるをえないわけです。
そういう実感がすごくあるわけですよ。僕なんかまさに「無能で怠け者」だから、一番よく解る。
有能で働き者の参謀が情報を的確に集めて、それを有能で怠け者の現場指揮官に手渡せば、一番手間なく手柄を立てやすい計画をチョイスしれくれるわけだから、「無能の怠け者」には、それが一番ありがたいわけですよ。
ところが、「無能で働き者」というわけのわからん存在が世の中にはおりまして、そういう奴が社会や世間を引っかき回すわけですよ。
僕は無能人間なんで、無能な奴のアホな発想「だけ」は、すぐわかるわけです。何もわからずに「マジメさ」だけで行動したり発言してるアホというのは、もう本当にすぐにわかる。
同じ無能の匂いがするからでしょうねぇ。
「あああああ、こいつアホや。黙っとれ!」という気になるわけです。
で。
この「バカで真面目」というものの代表が官僚ですわ。
もう、本当に、そう言うしかない。
きゃつらの「自分が正しい」という根拠は、いつもいつも「私たちが真面目だから」という自己撞着に帰結していて、聞いていてあきれる。
「官僚の無誤謬性」という言葉を知ってますか?
これは「官僚は決して間違いを犯さない」という官僚制度の「大前提」の話なんですよ。
信じられない!
間違いを犯さない人間なんかいてませんって!
しかし、日本の国家体制は「官僚の無誤謬性」を前提に動いてるんですよ。
どうにかしてくれ。
---------------
官僚の話はともかく。
一般の人間でも、この「無能な働き者」って言うのがいてて、かなり僕は嫌いです。
向こうへ行け!邪魔や、お前ら!
と言いたくなる。
それは僕が無能で怠けものだからなんですよね。
無能な人間が、まず最初にしないといけない事は、
●自分が無能である。
ということに気づく事です。
この「自分が無能であることに気づく」というのが、だいたい難しい。けっこう困難をともなう課題なんですよ。人間、自分の価値を高く認識したいですから。
ま、このあたりは話が長くなるので、ちょっと置いておきます。
で、次にしなければいけないのが、
●能力を高める
という事です。「無能で怠け者」の人間が、まず先にしないといけないのは、まず「有能性」を身につける事なんですよ。
なんでか?というと、能力を身につけるためには、「怠けて」はいられないからです。
当然でしょ?
もともと特殊な才能がある人は別にして、そうでない普通人なら、何かの能力を身につけるために精一杯の努力をするしかないわけですよ。
だから、まず、本を読むとか、詳しい人の話を聞くとか、そういうことを、コツコツ、コツコツと続けていくしかないわけです。
他の道はありませんわ。
僕が本を読むことを、ずっとオススメし続けてるのは、それが「怠け者」には、一番簡単で手軽だからなんですね。本当は体験して体当たり実行して学んでいくのが一番良いのですが、そこまでの行動力はなかなかないです。僕は。
(まぁ、仕事で体験してきた事は、かなりの知識になっているので、そこは僕自身にとってもかなり重要なリソースではありますが、とりあえず、その話は横に置いておきます。)
でも、実は「働き者」になるのは、すぐできるんですね。なんか世間のクソ真面目な「常識」のようなものに則って、それらしい発言をしていれば、カッコはつきますから。
消費税増税にしても、「将来の子ども達に」とか「しっかりとした福祉を」とか、そういう「絵に描いた餅」を提示されて、すぐに飛びつくバカが「無能な働き者」ですな。
将来の子ども達のためにって、いま貧血を起こしてる母親に献血を迫ったら、将来の子どもも生まれませんがな。死んでしまいますがな。
当然の話ですやん。
「消費税を取って、生活苦を増やして、それを社会保障で補います!」とか言うてまんねんで?
それを「正しい!」と思ってる方がよっぽどどうかしてる。
なんでそこまで「働き者」なんよ。
それやったら、最初から消費税取れへんかったらええんやないかい!
っちゅう話なんですけどねぇ。
まあ、困ったことですわ。
「無能な働き者は、処刑するしかあるまい。」
という話。
ゼークトというのは、ドイツの軍人で、敗戦によって軍備を10万人に制限され、参謀本部も禁止されたという「緊縮財政」の中で軍の再建をしたということで有名なハンス・フォン・ゼークトなんですが、「ゼークトの組織論」は、そのゼークトが言った(と言うことになってますが、本当かどうかはわかりません。僕も未確認。)軍人の「タイプ分け」の話です。
「ゼークトの組織論」いわく、軍人は4種類に分類されると言います。
それは「有能・無能」「働き者・怠け者」の2つの基準の掛け合わせで4象限で考える、というもの。簡単に整理すると、
●有能な者の中にも、
・怠け者
・働き者
の2種類がおり、
●無能な者の中にも
・怠け者
・働き者
がいる。
ということですね。
で、この「ゼークトの組織論」が、誰が言ったのかは別にして、いろいろなところで繰り返し語られる理由は、この
●怠け者
●働き者
の評価が一般とまったく逆だから、なんですね。
基本、「怠け者」の方を上位に位置づけてるんですよ。
引用しますね。
(引用開始)----------------------
●有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。
理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。
●有能な働き者。これは参謀に向いている。
理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。
●無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。
理由は自ら考え動こうとしないので参謀や上官の命令どおりに動くためである。
●無能な働き者。これは処刑するしかない。
理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。
(引用終了)-----------------------
という事です。
この「ゼークトの組織論」って、いろんな経営論とかで、いつも引き合いに出される話なんですよねぇ。
なんでこんなに引用されるのか?って言うのが問題で、それはやっぱり、最後の、
●無能な働き者。これは処刑するしかない。
というところが、仕事をしている人間の琴線に触れる部分があるからなんですよね。やっぱり。
具体的に仕事をしていて、この「無能な働き者」ほど、邪魔で、仕事において排除したくなる存在というのはいないんですよねぇ。
「お前、わかってへんのやったら黙っとけぇ!ボケが!」と怒鳴りつけたくなる。
トンチンカンな事を言って、話をおかしな方向にばかり誘導してしまう。「おいおいおい、そんな事どうでもええやろ」とか思うわけです。で、誰もが「邪魔な奴やなぁ」と思ってるんですな。
で、「これなら、無能で何もしない奴の方が、よっぽどマシでっせ。」とならざるをえないわけです。
そういう実感がすごくあるわけですよ。僕なんかまさに「無能で怠け者」だから、一番よく解る。
有能で働き者の参謀が情報を的確に集めて、それを有能で怠け者の現場指揮官に手渡せば、一番手間なく手柄を立てやすい計画をチョイスしれくれるわけだから、「無能の怠け者」には、それが一番ありがたいわけですよ。
ところが、「無能で働き者」というわけのわからん存在が世の中にはおりまして、そういう奴が社会や世間を引っかき回すわけですよ。
僕は無能人間なんで、無能な奴のアホな発想「だけ」は、すぐわかるわけです。何もわからずに「マジメさ」だけで行動したり発言してるアホというのは、もう本当にすぐにわかる。
同じ無能の匂いがするからでしょうねぇ。
「あああああ、こいつアホや。黙っとれ!」という気になるわけです。
で。
この「バカで真面目」というものの代表が官僚ですわ。
もう、本当に、そう言うしかない。
きゃつらの「自分が正しい」という根拠は、いつもいつも「私たちが真面目だから」という自己撞着に帰結していて、聞いていてあきれる。
「官僚の無誤謬性」という言葉を知ってますか?
これは「官僚は決して間違いを犯さない」という官僚制度の「大前提」の話なんですよ。
信じられない!
間違いを犯さない人間なんかいてませんって!
しかし、日本の国家体制は「官僚の無誤謬性」を前提に動いてるんですよ。
どうにかしてくれ。
---------------
官僚の話はともかく。
一般の人間でも、この「無能な働き者」って言うのがいてて、かなり僕は嫌いです。
向こうへ行け!邪魔や、お前ら!
と言いたくなる。
それは僕が無能で怠けものだからなんですよね。
無能な人間が、まず最初にしないといけない事は、
●自分が無能である。
ということに気づく事です。
この「自分が無能であることに気づく」というのが、だいたい難しい。けっこう困難をともなう課題なんですよ。人間、自分の価値を高く認識したいですから。
ま、このあたりは話が長くなるので、ちょっと置いておきます。
で、次にしなければいけないのが、
●能力を高める
という事です。「無能で怠け者」の人間が、まず先にしないといけないのは、まず「有能性」を身につける事なんですよ。
なんでか?というと、能力を身につけるためには、「怠けて」はいられないからです。
当然でしょ?
もともと特殊な才能がある人は別にして、そうでない普通人なら、何かの能力を身につけるために精一杯の努力をするしかないわけですよ。
だから、まず、本を読むとか、詳しい人の話を聞くとか、そういうことを、コツコツ、コツコツと続けていくしかないわけです。
他の道はありませんわ。
僕が本を読むことを、ずっとオススメし続けてるのは、それが「怠け者」には、一番簡単で手軽だからなんですね。本当は体験して体当たり実行して学んでいくのが一番良いのですが、そこまでの行動力はなかなかないです。僕は。
(まぁ、仕事で体験してきた事は、かなりの知識になっているので、そこは僕自身にとってもかなり重要なリソースではありますが、とりあえず、その話は横に置いておきます。)
でも、実は「働き者」になるのは、すぐできるんですね。なんか世間のクソ真面目な「常識」のようなものに則って、それらしい発言をしていれば、カッコはつきますから。
消費税増税にしても、「将来の子ども達に」とか「しっかりとした福祉を」とか、そういう「絵に描いた餅」を提示されて、すぐに飛びつくバカが「無能な働き者」ですな。
将来の子ども達のためにって、いま貧血を起こしてる母親に献血を迫ったら、将来の子どもも生まれませんがな。死んでしまいますがな。
当然の話ですやん。
「消費税を取って、生活苦を増やして、それを社会保障で補います!」とか言うてまんねんで?
それを「正しい!」と思ってる方がよっぽどどうかしてる。
なんでそこまで「働き者」なんよ。
それやったら、最初から消費税取れへんかったらええんやないかい!
っちゅう話なんですけどねぇ。
まあ、困ったことですわ。
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