副島隆彦さんの「世界権力者人物図鑑」は、超弩級にすごい「政治の怪獣図鑑」だ。
副島隆彦さんの「世界権力者人物図鑑」は、超弩級にすごい「政治の怪獣図鑑」だ。
副島隆彦さんの「世界権力者人物図鑑」は、超弩級にすごい「政治の怪獣図鑑」だ。
すごい本が出た。
この本はすごい。

世界権力者 人物図鑑
By 副島 隆彦
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4537257431

著者は件の副島隆彦さん。

長らく氏の著作は紹介してなかったのですが、(というか、読んでなかった。)今回の、この著作に関しては、もうとにかく大絶賛で超強烈にお勧めです。従来の副島さんの著作も良かったけれど、それらとはレベルが違う。これはすごい。

なんちゅうか、明治の時の福沢諭吉の「西洋事情」「学問のススメ」に匹敵するんじゃないか? と感じました。
いや、幕末の、漂巽紀畧(ひょうせんきりゃく:ジョン万次郎のアメリカ生活の談話に絵をつけたもの)なみか。それに匹敵するくらい重要な本なんじゃないか? と思ったわけです。
(漂巽紀畧は、いま人気の「龍馬伝」で、リリー・フランキーが演じた河田小龍が描いてたアレです。)

まぁ、そう感じるくらいにびっくらこいた、すごい本なわけです。

とは言いつつ、内容はの方はというと、超カンタン、かつ単純。
というか、そういうわかりやすいシンプルさこそが、この本(というよりグラビア雑誌か?)の凄さの源泉なんですね。

いま地球上に生きている(一部故人有り)、世界政治を牛耳る権力者たちを、オールカラー・130頁で、76人、顔写真をドッカン、ずら~りと並べ、簡単に一言で解説してるだけなんです。
でも、それが見事に「世界」の一覧になってるわけです。これは本当にすごい。知的分野で、この「人物図鑑」という発想はなかった。そこがすごいのです。

しかも、その紹介写真にしても1頁まるまる全面写真だけ、なんてのが普通なんです。
まるでスポーツ新聞なみのレイアウト。

その重要人物たちの特異なキャラクター・悪人度までもがいやでもドーンと伝わってくる。フルカラー・ビジュアルのド迫力です。百聞は一見にしかずとはこのことかと、納得せざるを得ない内容。

それに加えて、その写真につけられた見出しが秀逸! 一言でその人物を言い表してます。

例を上げると、

●ディビッド・ロックフェラー→「この男が死ぬまで”世界皇帝”」
●ヒラリー・クリントン→「ちゃっかり国務長官になった”性悪女”」
●アル・ゴア→「本当は寒冷化している世界」

てな感じで、本当に「世界」を動かしている76人の人物の、「キンタマ」を握った一言(ヒラリーにキンタマはないけど:笑)になっておるのです。

また紹介内容も多岐にわたっていて、あのブッシュ大統領とコンドリー・ライスとの愛人関係を語る内容があったり、あるいはオバマ婦人であるミシェルとヒラリー・クリントンの女同士の権力戦いがあったりと、それこそテレビドラマの「渡る世間は鬼ばかり」なみの女同士の丁々発止のドラマまで盛り込まれておりまして、実に見事。

そこいらのおばちゃんでも楽しめる内容になっている、ということがすごい。

つまり、一般人誰もが、楽しみながら、世界の実態を一発で、情感込めて、短時間に学べ、しかも印象が強烈であるがゆえに、読んだ後でも「世界の構造」「地球の仕組み」を忘れず頭に叩き込んでおける、というものすごい本です。ものすごいインパクトです。

実際、その印象の強さたるや、本当に強烈です。

たとえば、「ジャパン・ハンドラー(日本操り班)」と呼ばれる、アメリカから日本に直接乗り込んできて、権謀術数を使って現政権に横やりやら、操りを仕掛けてきている人物たちには、

●ジェラルド・カーティス Gerald Curtis ←もう帰れ
●ロバート・フェルドマン Robert Feldman ←気持ちが悪い

と、クソミソ(笑)。でも、だからこそ「世界の構造」という大きな仕掛けが一発でわかるわけです。

もちろん、


「いやいや、そこまで単純化したらアカンやろ」


とも思うのですが、でもしかし、そうやって単純化してあると、ものすご~く理解がしやすい。それはそれはもう、子供の頃に夢中になって読んだ、ウルトラマンなどのスーパーヒーロー物の「怪獣図鑑」そのものなんですよね。「こいつはワル者や、こいつはエエモン(良い者)やねんで。」と絵本を見るように楽しめる。

こうして楽しめる読み物・絵物語になっていると、まぁ、買って隅から隅まで読んでも2時間かからない。だと言うのに、「この世界の構造」がストンと全部把握できてしまう。そういうことなんです。


重要なことは、この本には、いま日本が置かれている状況の、「マスメディア」には出てこない、「もうひとつ上の外側」がシンプルに描かれている、ということです。

テレビで見るオバマも、ヒラリー・クリントンも、ようは「部課長クラス」で、その上の上長がいてる。また、小沢さんや検察にも、それぞれ世界レベルの「上」がいて、そうやってこの地球は動いてる。

それは、良い悪いではなくて、単なる事実としてそこに厳然としてあるんですね。別に隠されているわけでもなんでもない。ちゃんとした政治知識や組織文化の色分けがわかっていて、海外メディアをしっかり読み込んでおけば、概略見えてくることなんです。

でも、我々日本人は、その基礎的知識がないから、とっかかりもなく、「日本の外側に存在している力」を把握する術すらがないわけです。

海外に住んだ事のある人なら誰もが言うのが、日本のテレビ・新聞の海外ニュースの少なさです。国内ニュースが最優先で、海外情報が全然紹介されない。紹介されないから、よけいにわからなくなる。そういう流れなんです。

日本以外の国々では、ニュースの時間は、まず海外のニュースから始まるそうです。まず全体把握があってから、「部分」である国内ニュースに入る。考えてみれば、それが当然なんですよね。

だから、我々日本人には、まずとにかくとっかかり、手がかりとして「世界のミニチュア」みたいなもの、ドラクエのワールドマップにあたるものが、まず必要だ、ということなんです。
そして、その「地球のミニチュア」として提示されたのが、この「世界権力者 人物図鑑」なのだ、ということです。

しっかり理解して欲しいのは、この「人物図鑑」のように、地球を手のひらの飴玉のように見る視点こそが、我々日本人には、まず真っ先に必要なんだ、ということなんですよ。

日本の中からマスコミを通じて、井戸の底から上を見上げるような、空の一部しか見せられない情報環境では、何もわからないし、わかるわけがないんです。

著者の副島隆彦さんは、もう10年以上も前から、ずーっと、「世界7、国内3」という「七三の構え」という考え方を提唱されています。

世界のどこの国であろうと、いくら自国の良さや、自分の国独自の文化を大事にしたいと思っていても、自分たちの都合を優先できるのはせいぜい3割だ、7割はどうせイヤイヤでも世界に合わさざるを得ないのだ、という割り切りの基準値、判断基準が「七三の構え」なんですね。

僕は、この「七三の構え」という考え方に強く賛同しているわけです。チリの地震が日本の津波になるように、地球は小さな手のひらの上のアメ玉であって、相互に関連し合いながら影響されながら動いていくしかないわけです。だから、いくら「海外3の国内7がいいなぁ」と思っていても、結局は「海外7の国内が3」にならざるを得ない。

そして、残せる「自分たちの文化」が3割しかないのであれば、それこそ真剣、慎重に、その良い部分を特定して、磨いていかなければいけない。そういうことなんですね。
で、その3割を残す厳しい目も、「どうせ世界が7割なのだ」というシビアな見方なくして育つわけがないのです。

そうでなくても、世の中には、「世界9の国内1がいい!」というようなグローバリズム(世界一国支配主義)かぶれとか、逆に「世界の事は1、2で良い。国内8~9が一番だ」というような歪んだ愛国主義とかがあふれてるわけです。

でも、そういう比率の歪んだ考えは、どうせうまく行かない。現実的に「73」くらいでしか、やっていけないんだから。現実問題、世界はつながってるんだから。だから「七三の構え」を取ってない考え方は、どうせ失敗するんです。

どうして、その比率を間違えてしまう失敗をするのかと言えば、ようするにこの「手のひらの地球」という視点、「世界構造の理解」という視点が欠けているからなわけです。
この「世界権力者人物図鑑」という本は、その最重要の「構造」を、どんな人でも、ほんとうにたった1~2時間で学習できてしまうという、とんでもない本なわけです。

まず、この基礎知識なしに、本当に大事な「自分たちの大切にしている3割」を守ることはできないんです。

小泉政権というのは、まさにこの知識が我々日本人に欠けていたが故に、「世界9国内1」にまで構造を叩きつぶされてきた時代だったとはっきりしてます。

この構造把握なくして、自国の良さを徹底して守る、「排外主義」やら「自国中心主義のセンチメント」が「何故起きるか」なんか絶対にわかるわけがない。

まず何より先に「世界の構造」を知ることが先決なのです。

世界の構造を知らずに自国中心主義を唱えるから、平気で「世界1の国内9」という非現実的な右翼意見に与してしまうわけです。その逆も又しかり。世界の構造を知らないから、グローバリストたちにいいように乗せられて、「海外9の国内1」とかになってしまう。どっちもダメ。どっちもバカ。パーそのものです。

まず世界構造を把握する。それはつまりは、気持ちよい生活をするためには、まず部屋の広さを把握して、そこから「泣く泣く」捨てるものを決めていくしかない、という事と通じる、絶対的な「手順」なんです。

その「部屋の広さ」を一発で理解できるのが、この「世界権力者 人物図鑑」というわけです。だからすごいのです。

副島隆彦さんは、もう、前々から「私の主著はこの本だ」と言って、まず真っ先に紹介されている本があって、それが

世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%87%E6%A8%A9%E5%9B%BD%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%99%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6%E3%81%A8%E7%9F%A5%E8%AD%98%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%EF%BC%8B%CE%B1%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%89%AF%E5%B3%B6-%E9%9A%86%E5%BD%A6/dp/4062563347/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1267838668&sr=8-2

なんですが、実はこの副島さんの、もっとも大切な本を、僕は持ってはいてるのですが、どうしても読了できないままなんですね。
なんでかというと、それは単純に、出てくる人間の数が多くて、しかも顔のイメージが湧かないからなんです。それは読んでいて辛い。いくら「読まなくちゃ」と思っていても、やっぱり読めない。

でも、この「世界権力者人物図鑑」なら、たった1時間強で、だいたい読めてしまう。
そのくせ、「ポピュリズム」「アイソレーショニズム」「リバータリアン」「マネタリズム」などなど、知っておくべき政治的概念もしっかりキチンと身に付きます。
また、アメリカだけでなくて、中国やBRICS、あるいは欧州の流れもざっくりとはつかめるようになっている。

だから本当にすごいんですよ、この本は。

この本の帯に「副島隆彦アメリカ研究30年の成果を凝縮」と書いてありますが、それはまさにそのとおりだと思うのです。欧米の新聞やらメディアの情報をたんねんにコツコツ毎日読み込み、分からないところがあれば欧米の人間に直接質問して知識の穴を埋めてきた副島さんだからこそ書けたすごい本だ、ということです。

ということで、これは30年に一度、出るか出ないかという名著ですので、みなさま、ぜひともお読みください。

っちゅうか、「お眺めください」かなぁ。
そのくらい気軽に読んでもらった方が、この本は真価を発揮しますな。

ということで、この本一冊で日本は変わる、というくらいすごいので、ぜひ読んでいただきたい。

超おすすめの一冊でありました。

コメント

nophoto
読みましたー。
2010年5月12日3:03

確かに面白かったですね。

でもね、鳩山・小沢さんを擁護するようなコメントはどうなのかと?

著者は親中派ですね。

結局、世の中はユダヤ支配なんですね。

ロスチャイルド一族からロックフェラー一族の権力の移行なのですかね。

nophoto
xenobia
2010年5月30日19:54

鳩山・小沢擁護でドコが悪いねん!!!!!!!!!?????????????


それとも、旧政権に戻って北朝鮮の出先機関である清和会・自民党やチャン・ソテク公明を支持シロとでも言うんカイ、アホ!!!!!!!!!!!!


民主の支持者の振りをして、鳩山・小沢を追い落とそうとしてる奴等は、皆 朝鮮工作員共です!


民主を分断して引き摺り下ろそうと言うアマリに見え透いた魂胆には、笑ってシマウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




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