衆議院選挙スペシャル(4):もう一度「それでもボクはやってない」を分析する。(3)
ということで、「それでもボクはやってない」
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/B000QJLROI

のストーリーを追いながら、日本の警察や裁判のあり方の問題を考えるシリーズの続きです。

警察に関しては、

●「私人による逮捕」の仕組みを政治的に悪用している疑いがある。

という話を書こうと思ったのですが、それより先に、警察と裁判所が一体になって、冤罪を次々に生み出しかねない、大きな仕組みの問題点を先に書いた方が良いなと思いまして、ちょっと話を前後させることにしました。
ということで、またまたネタバレを含みますので「それでもボクはやってない」を見る気のある方は先に見てください。

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…ということで、書きかけたんですが、ここまでの話で、映画の最初の30分くらいは書いたんじゃないかな?と思って、買ってあったシナリオ集を見直してみたら、驚くなかれ!「私人による逮捕」という驚きは、タイトルバックよりまだ前の話でありました。

ええええー!って感じで。

えんえん書いてたけど、まだタイトルバックにすらたどり着いていなかったのだ分って呆然としたのでありますよ。
で、なんか書くのがしんどくなって、ちょっと休んでしまってたのです。

で、ここから後の事もちょっと書いていきますけども、それは、もう、「いくらなんでも、それはないやろ!」というような、おかしな裁判の様子が、この映画の中では延々続くという事になりまして、3~5分ごとに「それはないやろ!」「それはアカンやろ!」「裁判になってへんがな!」と唖然・呆然とするのです。

それはそれは、日本の裁判の実態が、あまりに非常識すぎて、あっけにとられるという、ことなんですね。
延々、「え? そんなアホな」が続くというびっくり箱ムービーなんです。ほんまに。

だから、ほんとうに、この映画、2時間30分近くあるんですが、そういう驚きだけで、ストーリーが過ぎ去って行きまして、びっくりするほど上映時間が短く感じるのです。なんじゃこりゃぁぁぁぁ!と叫び続けて、はい終了。

で、悲しいことに、その「そんなアホな!」というのが映画の中だけのフィクションではなくて、現実の裁判そのものなんだ、ということなんです。
ああ、なんと恐ろしいことか!

---------(以下ネタバレ。)-------------

ともあれ、ストーリーに沿ってちょっと進めましょう。

警察につれて来られた主人公、徹平くんは、刑事に事情聴取されるわけですが、ノートパソコンで議事を取る刑事がひとりいて、質問する刑事がもう一人いるわけです。で、
「おまえ、女の子に手を捕まれたんだってな」と言われて「手はつかまれてませんよ、服の裾はひっぱられましたけど。」と言ったら、急にその刑事が、「私は混雑する通勤電車内で、女子中学生のお尻を触り、袖を掴まれました。」と、いきなり供述調書の口述筆記が始まるわけです。

「え?どういう事?」って思うでしょ?だって主人公の徹平君が被害者の女の子に袖を掴まれたのは、ホームに降りてからなんですよ? 何より、徹平君は「やってない」って言ってるんですよ?
あまりにおかしいじゃないですか。

でも、これ、映画用に脚色した話ではないんだそうです。実際にこれくらいの「決めつけ」で、刑事の勝手な「作文」である供述調書が作られているんだそうです。

周防監督は、裁判はたくさん見たんだそうですが、刑事の取調室での態度とかは見ることができないので、いろいろ資料を集めて書いたらしいんですが、体験者がこの映画を見たら、


●この程度の刑事なら、かなりマシな方。


だそうです。

どう思います?みなさん?

で、酒井法子の話題がバンバンにマスコミをにぎわしましたけど、ああいう情報は全部この手の刑事が流した「という事らしいぜ」という憶測です。それをマスコミの記者が「関係者によると」という、わけのわからない情報源からの情報として、テレビや新聞に垂れ流してるんですよ。

あんなもんを見て喜んでる方がバカを見るっちゅうことですよ。

徹平君は、あまりに馬鹿馬鹿しい取り調べなので、「こんな事に付き合ってられません。帰ります。」と言って帰ろうとするんですが、そこで初めて、この刑事が「おっと、それはできないんだなぁ。おまえはすでに、あの中学生に逮捕されてるんだよ。私人による逮捕って言ってな。」と、供述調書を取り始めて、やっと「逮捕された」という事実を知るんですね。徹平君は。

信じられます?
逮捕する!とかの宣言なしに、いきなり拘留して、でたらめな調書を取り始めてから「逮捕されてます」ですよ!

ふざけるな!

っちゅう話ですよ。

なんやそれ!

おかしいやろ。

頭腐ってるやろ。

っちゅう話ですよ。

でも、それが現実の警察の仕組みなんですよ。

で、この「お前は、私人によって逮捕されたんだよ。」というセリフが出たところで、タイトルバック、「それでもボクはやってない」が出ます。

やっとタイトルバックです。
やれやれ。

ここまでだけでも、「これが本当に現代社会の警察の取り調べなのか?」と呆然とするでしょ?
アメリカのテレビドラマとかで、犯人が逮捕された時に権利の読み上げを刑事がするじゃないですか?犯人に手錠をかけながら、「おまえには黙秘する権利がある。○○する権利がある。」とかなんとか。そういうの一切なしですから。
それで、いきなり、でたらめな調書作成ですから。

中世の魔女裁判か!っちゅう話ですよ。

で、タイトルバック明け、徹平君は牢屋に入れられてますからね。どうなってるんやという茫然自失。で、牢屋の中に「常連」がいるわけですよ。何の犯罪を犯したかは知らないけども、やたらと詳しい囚人が。その人間に「えん罪かい?なら、弁護士を呼んだらいいよ。」と言われて初めて、弁護士を呼ぶことができるんだ!とわかるわけです。

このあたりもひどい話で、ようは牢屋にぶちこんで、身柄拘束と、罪を認めて解放されるのとどっちが良いか?という二者択一に追い込んでるわけです。「正直に認めればすぐ出られるんだ。略式で罰金払って釈放だ。」と刑事も言ってるわけです。

でも徹平君は弁護士を呼んだ。
で、話をした。
こういう事情です、と。

そしたら!

ここは少し、映画独自の脚色かもしれないけれど、この弁護士までが、

「裁判は大変だよ。罪を認めて、被害者との示談ですませた方が簡単だ。」と「罪を認めろ」「嘘をつけ」と言うのです。

ここでまた、「えええええー!」ですわね。
なんやねん、それ! 弁護士までが「やったと言え」かよ!
そしたら真実追究を考える人間はどこにおるねん? どこにもおらんやんけ! と、唖然とするわけです。

実際には、さすがに、こういう事を言う弁護士はいないのかも知れませんが(いや、痴漢冤罪に関してはかなりいてる気もする)、少なくとも裁判の大変さに関してだけはしっかり告知して、「それでも裁判をしますか?」くらいは言うはずです。
なぜなら、


●この手の裁判を起こしても、勝つことがほぼない。


からなのです。

ここでまた「ええええー!」です。
やってないんやから。冤罪やねんもん。証拠もないねんで?
キチンと事実関係を明確にして闘ったら勝てるやろ! と思うのですが、これが勝てない。

なんと、痴漢冤罪で検察と闘って裁判をしても、



●有罪率99.9㌫



で、ほぼ負けることが確定、なんですよ。
1000件に1件しか勝てない。

なに? それ?
おかしいやろ。それ。


なにが「裁判員制度でござい」や。
そんな事より、自分たちの「異常さ」を訂正せんか、ボケ。
裁判官が先にこのおかしな状況を反省せぇ!アホが。
っちゅう話ですよ。


「私はやってない」と痴漢の濡れ衣を、検察・警察と争っても、ほとんどの場合、裁判をしたところで裁判官は「おまえは痴漢。有罪。」と言う気しかないんですよ。


なんやそれ?
ほんまに検討してるんか?
99.9%って言うと、1000件に一件ですよ?
ええ?

現場の確認もせず、でっちあげ調書を勝手に作っておいて、それで1000件に一件しか誤謬がないとぬかすのか?!眠たい事言うてたら、はったおすぞ!っちゅう話です。

検察・警察は「行政」の立場で、裁判官は、「司法」。三権分立で、お互いに不可侵で、いくら警察や検察がでっちあげの犯罪を作り出しても、その「冤罪」を、ことごとく暴いて、真実追究をしなければ、「司法」という存在に意味はないのです。99.9%有罪というのは、何の判定もせずにメクラ判を押して「全部有罪ね~」と言ってるのと、まったく一緒なんですよ。


一体、これは、どういうことなのか?


ようは裁判所と、警察がグルだってことです。


ここで「グルだ」と書いたら、「そんな事はない」と否定する人もたくさん出てくるはずなんです。
確かに、裁判官は、出された証拠をもとにいろいろ検討するし、真剣に精査もしている。裁判官はおそらく、捜査手順等も詳しくは知らないはずです。だからグルとは言えないと言い張るでしょう。

しかし、罪の判断の基準が、


●疑わしきは罰せよ。


なんですよ。

しかも、大前提として、「警察・検察の調べに間違いは少ない」というとらえ方をしてるんです。

司法としての裁判所は行政としての検察・警察とは独立した部署だから、独自判断をしていると言えば、それは確かに独自判断をしてるわけです。

が、しかし!

そんなもんな、

●疑わしきは罰せよ。
●警察・検察の調べに間違いは少ない

などという前提・予断があるというのは、これはもうハッキリ、



●司法と検察・警察がグルである。



のと、何ら代わりはないわけですよ。まったくイコール。完璧に同一組織ですよ。こんなもの。どこに独立性があるんやっちゅう話です。
それが、わかってない裁判官に裁判官の資格なんか、はじめからないんです。

おまえら裁判官やめろ。ボケ。

そういう話でしかない。


で、それが、この国の裁判の現実なんですよ。まさに、


●そこまで現実の裁判がひどい。


という話なんです。


で、



●司法と検察・警察がグルである。



のと同様の状態になると、どういう事になってしまうかというと、



●弁護士までが、裁判官の顔色をうかがう。



という事になってしまうんですよ。

もともと、痴漢事件の場合、立件の根拠のほとんどが、被害者の「私人による逮捕」と、「被疑者の自白」という


●警察がまったく関与してない事柄


だけで成立してますから、裁判になると警察・検察の側の立件の証拠自体がほとんどないわけです。
その少ない情報の中で裁判官は判断することになるから、判定のしようがない。なので、被疑者の訴えよりも警察・検察の声を優先してしまう、という仕組みなわけです。

だからこそ!

真に冤罪事件の被害者の力になってあげたいと思っている弁護士こそ、



●裁判官の顔色をうかがう。


ということになるわけですよ。
わかりますか? この倒錯した状況。
現実問題として三権分立が壊れているのに、形だけは「別権力」ということになっているから、法廷では弁護士ですらが、裁判官さまさまでへいこらするしかないわけです。


●ここは、私の法廷です。


と、バカな事を平然と言う裁判官もいてるそうです。何寝ぼけたことを言うとんねん、法廷は国民のものに決まってるやろがボケ!っちゅう話なんですが、こういうことがまかり通る雰囲気が裁判所にはあるのです。
(そのあたりの異様さも映画ではキチンと描かれています。)


映画を、そのまま先の方まで進めて見ていくと、先述の「罪を認めろ」と言った弁護士が、なぜ、そんなとんでもない事を言ってしまったのかを、後を受けて弁護を担当した女性弁護士が詰め寄って問いただすシーンがあるんですが、そこでの弁護士の吐露が、実に嫌な現実を如実に描いてます。ちょっと引用しましょう。

(引用開始)-----------------------

「あの日の接見は、できたら誰かに代わってもらいたかったんだ。午後にね、判決があってね。懲役一年三月(さんげつ)の実刑だった。酷い裁判だよ。何しろ通勤電車内のワイセツ容疑なのに、保釈金が500万円。もちろん前科はないし、妻も子供もいる本当に真面目なサラリーマンだ。被害者尋問が終わって、裁判官に会いに行ったら、なんて言われたと思う? 500万円出せるなら今すぐ被害者のところに行って示談してこい。そしたら執行猶予にしてやる。信じられるか? こっちは真摯に無罪を争ってるんだ。それが裁判の最中にそんな事を言う。無罪推定どころか有罪推定だ。すぐその場で罵倒してやりたかったよ。だけど、一瞬、裁判官の機嫌をそこねたらもっと不利になると思ったんだ。それからは、必死だった。何しろ裁判官の心証を知っちゃったんだからね。でもダメだった。俺はね、示談を勧めるつもりはなかったんだよ。ただね、無実であるなら裁判で明らかになる、裁判官は分ってくれる、そんな風に考えてたら、とんでもないことになるっていうのを…」

(引用終了)-----------------------

です。

まぁ、あくまで、これは映画の中のセリフではありますが、ようは、


●弁護士は裁判官の顔色をうかがうしかない。


ということなんですよ。
いくら、あまりにひどい判定をしていようとも、です。
関係者だからこそ、


●罵倒ができない


んですよ。


だからこそ、です。



ボクは、ここで罵倒しまくってるわけです。
本来罵倒されるべきタイミングで、彼らは罵倒されてない。



●叱られたこともない、お子ちゃま。



が、裁判官であり、検察であり、警察であるってことです。





このシリーズ、まだ続きます。
が、あまりに疲れるので、次回でちょっとまとめをして終わりにします。
本当に書いてて腹が立ってしまって、精神衛生上よろしくないのですよ、このシリーズ。
だからいつも

●とにかく「それでもボクはやってない」を見てくれ。話はそれからよ。

としか言えなくなっちゃうんですな。
その、あまりの酷さに唖然として。


ともあれ、まだちょっと話は続きます。

コメント

どん太
2009年8月28日22:57

うーん、別にそんなにおかしくない気が。。。

>99.9%って言うと、1000件に一件ですよ?
ええ?

だって、ほんとに鉄板で確実に有罪取れるものしか起訴しないからこうなるのですよ。。

シゲ
2009年8月29日0:45

>どん太さん

だからぁ…!!!
全然鉄板じゃないんですって!!!
「鉄板」なんてのは、「まやかし」「幻想」「伝説」「ということになっている」「表向きはそうなっている」でしかないんですって!!!!!

もう一度、このシリーズの最初から警察のひどさを、キチンと見据えてください!!!

で、できたら、この映画も、ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、見てください。

「鉄板」なんて、完璧な都市伝説です。
嘘っぱちです。
どう考えても、警察はノータリンです。
ウソじゃないです。

ぜひとも「それボク」を、見てください。
100回でも言います。
「鉄板」なんて都市伝説です!!キッパリ断言します。
あいつらは、その「都市伝説」を、いかに維持するか、しか考えてないんです。
それが現実なんです。

いいかげん、警察の「お上洗脳」から解き放たれて欲しいと、ボクは切実に望みます。

とにかく、「それでもボクはやってない」を見ること!
他に言いようがないです。

どん太
2009年8月29日9:32

でもねえ。

痴漢被害に山ほどあってきた側からすると、
しらばくれるひともやまほどいるわけで。
まあ、藪の中という感じかな。。

警察の捜査には問題も多々ありますが、だからといって、
司法制度全部を全否定するような議論に持っていくとしたら、ナイーブに過ぎると思います。

シゲ
2009年8月29日12:07

> どん太さん
それ!
それ、それ、それ、それ!
その「痴漢被害に山ほどあってきた側からすると」という、一言!
それこそが大大大大大問題なんですよ。
ほんとうに大問題で頭をかかえる。

その一言を、きゃつら、官僚たちは、ものすごく悪用してるんです。(かなり意識的に悪用しているとボクは見ます。)
被害に遭った人たちからは、無法な裁判でも、少なくとも「不快感の解消」効果が多少はあるから、その「悪用」部分に気付けないわけです。

ここが大問題なんです。
ほんとうに大大、大問題なんです。

こういう事を言うと大ひんしゅくものなのは、分って言いますが、

●1人の国民の痴漢被害の不快さよりも、裁判制度のルールが守られていない危険の方が何億倍も国民に不利益である。

ということです。

で、もうひとつ言うなら、

●現状の仕組みでは、肝心の本物の痴漢がつかまらない。

という、もっともっと重要な問題もあります。

本物の痴漢は裁判なんか争わずに、さっさと罪を認めて罰金だけ払っておしまいになってるんです。
無実を訴えて何年も裁判を争うなんて、多分しないですよ。
だって、その間、痴漢できないじゃないですか!
異常性向がコントロールできないからこそ痴漢してるわけだし、裁判中にもう一度つかまったら、絶対に裁判に負けますし。だから痴漢犯が裁判を争うなんて、どーしてもボクにはあり得るとは思えないんです。

でも、周防監督は、そのあたりの女性の気持ちも考えて、弁護士のひとりに瀬戸朝香を入れて、しかも物語の後半になるまで被疑者を「信用できない」と言わせています。
なおかつ、基本的に、この映画は「真犯人」は出てきません。だから最後まで徹平君が無実かどうかはわからない、という構造になってるんです。

で、そういう被疑者が無実かどうかを越えて、「それにしても、この裁判の仕組みは、あまりにおかしくはないか? 言語道断だろう!」という事を訴えているんです。
本当に、本当に、本当にひどいんですよ。
そして、その裁判システムのひどさを「隠す」ために、痴漢被害にあわれた、女性の「不快感」を利用してるのが裁判官や検事たちなんだってことなんです。

だからその「不快感」こそが、まさに「とても偏った視点」でしかないんだって事を、女性の方には明確に意識して欲しいです。
それどころの話じゃないんですよ。日本の裁判官のひどさは。

真剣に、この映画は、見て欲しいと思います。
マジに。

シゲ
2009年8月29日12:31

追記。

●被害者側の偏った見方

というのは、この映画の例で言えば、中学生の女の子が、いきなり痴漢被害にあって、ものすごく気が動転している状態で、主人公の徹平君を「逮捕」している、という事です。

「本物の痴漢」は、その「女の子の気が動転」してしまう事まで計算に入れて、徹平君を盾にして痴漢を働いている可能性は、相当に高いはずです。

しかし、「気が動転」している彼女は「この人が犯人です」と言うわけです。
で、被害者がそう言ってるのだから、証拠なんかなくてもこいつが犯人だ、として、それで終わり。真実追究なんかしていない。ようは仕事をさぼってるわけです。

「はいはい、あなた被害者なのね。この人が犯人? あらそうなの?じゃ、こらしめてやりましょうね。はいはい。おーよちよち。」と言ってるだけなんですよ。最初から最後まで。

でも、警察と検察と裁判官全員が、それしか言ってないというのは、頭がクルクル・パーなんじゃないか?って事です。
そんな事なら誰でも言える。真実に肉薄するとか、真犯人を見つけるとか、何よりそういう犯罪が起こらないように予防するとかが、本来的な仕事でしょ? それが「おーよちよち」と言うだけで「正義の味方」でいてられるのだ、というとんでもないアホ構造がまかり通っているって事なんですよ。

そんなバカな事が許されてたまりますかいな。
そういう事です。

どん太
2009年8月29日14:21

うーん。。。

過剰反応しすぎじゃないの?と思ってしまうわ。

不当逮捕や不当取調は、ちかんえん罪なんかじゃなくて、社会運動家への弾圧として行われるのを例にされればいいけれど、
痴漢えん罪はね。。。
そこまでの支持が得られるか。。

まあ、男の支持は得られるでしょうけれどね。

あ、ちなみに、警察の不当な取調は、まえまえからずっとあって、国民救援会などでは、対策マニュアルとかも出してますよ。

シゲ
2009年8月29日15:09

>どん太さん

「社会運動家への弾圧として行われるのを例にされればいいけれど、」

これまた、彼らの冤罪の作り方のひどさを、どん太さんがまったく認識していないと言うことの証明でしかないですよ。何度も何度も言いますけど、その手の意見は、まず「それでもボクはやってない」を見てから言ってください。現状認識自体が「遅れ」てるんですよ。

そんなね、「特別な罪人」にだけ、冤罪がまかり通っているのなら、一般人は「私には関係ないわ」で終わっちゃうわけです。
現実には、「痴漢」などという、どこにでも転がっている事件ですら、冤罪が、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ、延々と、日々、毎日、山のように、次から次へと、量産されているに違いない!

という事の方が、はるかに、はるかに、はるかに大問題に決まってるじゃないですか。

そんな社会運動家への弾圧なんか、弾圧の判定基準自体が抽象的でむずかしくてよくわかりませんよ。

そうじゃなくて、それ以前の、誰でも間違われる可能性がある事件で、かつまた、どんな女性でも「逮捕する側」に回ってしまう(それで相手の罪が「決定」される)という、無茶苦茶な法体系になっているという事自体を、正しく学んでいただきたいです。

「過剰反応しすぎじゃないの?と思ってしまうわ。」という反応は、まさに現実認識が、恐ろしくズレまくっている発言としか思えないですよ。

ちなみに、この問題で「国民救援会の対策マニュアル」なんか屁の役にも立ちません。
なぜなら、一度捕まってしまったら、99.9%無罪にはならないのですから。
だから、痴漢冤罪問題での一番の重要対策は、絶対に捕まらないこと(=女性に痴漢と疑われない事)ですから、

●男性全員バンザイ通勤

以外に存在しませんって。
絶対に有罪になるのに、救援会の対策マニュアルに何の意味があるんですか。あんまり人をバカにしないでくださいよ。
それは単に、どん太さんの現実認識が、甘くて甘くて甘くて甘くて甘くて甘くて甘くてどうしようもないって言うだけの話です。

だから、何度も何度も何度も言いますけど、まず「それでもボクはやってない」を、最初に見てくださいと言ってるんです。
100回僕が言葉で言うより、現実の裁判の仕組みの異常さをていねいに描ききった「それボク」を見た方が数百倍意味があります。

どん太さんの意見は、単に「無知」なだけの意見なんです。
もう、それは、
キッパリ、キッパリ、キッパリ言います。
はっきりしてます。

シゲ
2009年8月29日15:18

●追記

「それボク」の事を、こうして何度も書いてるのは、それこそまさに、見た人と見てない人で、現状認識の差がとてつもなく大きくなるからです。

絶対に見ないといけない映画、というものがあるんです。

ただ、完璧な映画というものはありませんで、「それボク」に関して言うと、どうしても、

●地方在住者

と、

●女性

の反応はすごく悪い。


すごく悪いのは、そういうテーマだからしょうがないんですけど、でもだからこそ、そこに大きな闇もあるわけですよ。

植草一秀さんが、なぜ痴漢冤罪で罪に陥れられたか? と言えば、まさに痴漢冤罪の構造が、誰もにわかりやすい仕組みではないからです。女性は興味を持たない。だから陥れ部隊が暗躍して政治的に邪魔な人間を拘束することも簡単なんです。

良いですか?
この選挙の、ひと月前というタイミングで植草さんの最高裁上告が棄却されておりまして、選挙2週間前に最初の裁判員の判決が出る日に植草さんの収監(拘束)が行われてるんです。

植草さんは、官僚とマスコミとの結託による問題点を、ずっとブログで書き続けていて、毎日何千人もの人のアクセスがあった人です。
その人が選挙の前に収監された。
これこそ、官僚どもが、自分たちに火の粉がかかってくるのを怖れて避けたと言うことの証です。

で、その冤罪の大元の問題点を鋭く突いたのが、この映画です。

だから絶対に見ていただきたい。
これを見ていないと言うことは、問題点自体を、まったく把握していないって事です。

それは、「完全なる無知」なんですよ。

どん太
2009年8月29日17:07

あのう。。。

特別な者だけの話、というわけじゃないですよ。
昔からあるのになぜ今ちかんで、という気持ちです。

シゲさんは映画だけだけど、わたしはたくさんの捜査の違法による虚偽自白獲得の例や国賠訴訟の例を(リアルなものを)見てきていますから。

白紙の調書に名前だけかかせて、あとで警察官が供述をでっち上げる、なんてのも横行していた世界ですからね。

どん太
2009年8月29日17:09

見てきていながらも、全員×くらいで変わる世の中じゃない、と言っているのです。

シゲ
2009年8月31日12:51

>どん太さん
×をつけることに関しては、どん太さんも僕も同じです。
ただ、僕が注目しているのは「何も知らない人にどう伝えるべきか」という事です。
いまの仕組みの壊れ方は、個別の本の内容精査ではなく、本棚が壊れかけているのだ、という事を、多くの人に知ってもらう必要があるでしょう、という事なのです。

それとどん太さんと違う点は「~くらいで変わる世の中じゃない」という諦めのスタンスは取らないということですね。いま、効果的と思う事は、とにかくする。
「全員×」と言って多くの人が振り向くのなら、その方が良いのです。政治は数なんですから。

で、とりあえず民主党政権にはなりましたよ。これから日本は変わるし、変えて行かなきゃならないし、変わるんです。それは。少なくとも僕は「変わらない」を前提にはしませんし、考えるなら「変えるためにはどうするか?」なんです。
ここはとても大事なことだと思います。

どん太
2009年9月2日20:28

けっかとして、
「例年通りの罷免要求率」となりました。
これじゃインパクトないのですよ。
差異が現れるところにしかメッセージは生まれません。

精神論では変わりませんでしたね。

いまある力で何ができるか、を考えるのが現実論ですよ。
それをいったら、1ポイントの差異があるほうが力があるし、これが2ポイント、3ポイントに挙がる方が現実には力があったでしょう。

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