今週号の週刊文春が、酒井法子の話題と、選挙の当落予想の2本立てでしかなく、そこには見事に、


●官僚政治の打破!


という、もっとも重要な、今回の選挙の争点が隠れてしまっています。まったくズル賢い官僚の思うつぼの結果です。官僚批判の記事を出させないために酒井法子は生け贄にされたわけです。
だいたい文春によれば、1年前から酒井法子が覚醒剤をやっていたという情報があったらしい。

ということは、今回の「逃亡」は、

●逮捕の失敗

か、

●わざと逃がした

かのどちらかでしかないということになります。どっちであっても警察の失点。(僕はわざと逃がしたと見てます。そうなればヤク抜きの期間、えんえんつまらない覚醒剤女優の話題で「官僚政治の問題」までは、政治的アジェンダとして表出しないですから。そこを読み込んでの「見過ごし」をしたのですよ。警察は。)
逮捕の失敗であれ、わざと逃がしたのであれ、自分の仕事をしていないのだから、カスです。人間として最低で、生きている価値がない。腹を切れ。それが嫌なら、「日本経済:失われた10年」の景気の落ち込み分の給与を国に返却せよ。それが筋というものです。

今回の選挙は、世間的には


●自民党 対 民主党


ということになってますが、そういう見方をすること自体が、官僚の思うつぼです。

ほんとうは、


●小沢一郎の官僚打破政治 対 司法・立法・行政の全権力を握る官僚たち


という構図です。自民党も民主党も、この受け皿にしかすぎません。

実際、自民党は、いまや官僚の言いなり政党でしかありません。自民党の言い分を聞いてみてください。徹底して官僚組織を守る政策ばっかりですよ。政策提言自体が、官僚の案をそのまま鵜呑みにしてるだけです。
だから、自民党が言う、「日本を守る、責任力」というのは、


●国民が、官僚に給料を払う責任。


の話であって、我々国民の幸せを守るとか、経済の苦しさを守るとか、そういう話ではないのです。
あの「責任」という言葉は、どこまで行っても、国民が官僚に、


●税金を払う責任


の話なのですよ。馬鹿馬鹿しい。
みなさん、ここのところを間違えないようにしてください。
ポイントはすべてそこにあります。
「責任」というのは、国民が官僚に給料を払う責任の話ですし、「財源」というのは、仕事もせずに「見過ごし」をやって、それで目くらましの芸能ニュースを作って、のうのうと暮らして、100年に一度と言われる不況の中でも、減俸されることもなく、人事院というお手盛りの「給与査定機関」によって給料が上がり続け、トヨタの退職金より多い退職金をもらった上に、天下りでまったく能力のない人間が民間企業でこれまた多額の給料をもらうという、官僚天国を維持するための「財源」です。

そんなもんいらん。

だから、最初の表題に戻るわけですが、



●「失われた10年」にすら上がり続けた官僚の給料こそが「財源」だ!!!!!



と言うのです。

今回、自民党の政策提言で、やたらと「責任」やら「財源」が話題に出るのはつまりは、官僚自身が、


●給料もらいすぎ。


という事を、うすうす知ってるからです。で、その甘い汁を吸える仕組みだけは、なんとか温存しようとしたいからこそです。

だから、酒井法子をわざと逃亡させて、この大きな官僚による国民財産の泥棒行為をひた隠しに隠してるんです。

だまそうったってそうはいかない。ここに、裏読みを得意とする私という人間がいてる。そう疑われてもしょうがないような事しかしてないのだから、そこを叩く。ボロが出ているのだから叩く。徹底して叩く。ごまかせると思うなよ、官僚ども。

なんと言っても、この西松建設問題からこっち、あまりにおかしな事が続きすぎましたからな。で、その「おかしな事」を指示したと思われるウルマとか言う奴は、いまだにトップに居座ってるわけですからな。
この選挙の前になって、何をやりよるかと思ったら、こんなくだらん事だったというわけです。恥を知れ、恥を。

まともに逮捕することもせずに、リーク情報で国民をだまくらかすような警察に対して、もう、国民が給料を払ってやる責任などあるわけがない。
どうでもええわ、そんなこと。

私ら国民は、もう十分に官僚に給料を払った。なのに、まともな逮捕もせず、リーク情報を流すという公務員規定違反をやるだけやって平気の平左。そんなアホなことがありますか?

年金も公務員は別立てで高い金額になってます。それも国民の税金です。
ある町では、役所の退職者に支払う退職金が市だか町だかの運営を圧迫しているという。そんな本末転倒がありますか?
そんな高い金額を払う「責任」は、国民にはない。
だから、


●「責任」も「財源」も、官僚のクビを全部切ってから口にしろ。


という事にしかならないのですよ。
話の筋、順番が違いすぎる。

麻生君が可哀想なのは、「日本を守る、責任力」という言葉が、本来「官僚を守る、責任力」という意味しか持たないのだ、ということに、どうやら気付いてさえいない点です。

アホやなぁ、麻生。官僚にええようにダマされとるやんけ。まったく。

官僚に「日本を守る責任力ということを言えば、民主党を叩けますよ。」「財源問題を突けば、彼らに良い策などないですよ。」とそそのかされて、言わされているに過ぎないのです。
自分の頭で考えないからそうなるのですよ。

「日本を守る、責任力」

というのは、正しくは、


「日本=官僚組織を守る、(国民の)責任力。」

ということであって、もっとわかりやすく書くと、


●「官僚の高給を、今後も保証する、国民の責任力」


ということなわけですよ。

いらんわ! そんなもん。何寝言言うとんねん。しばくぞ、しまいに。

というような事なので、「国民が主役の政治」を掲げている小沢一郎率いる民主党が、いかにまともであるか、というのがよくわかる話です。
いや、民主党自体は中身は寄り合い所帯で、かなり頼りないけどね。
でも、

「日本を守る責任力」と、「国民が主役の政治」なら、官僚支配の入るスキのない「国民が主役の政治」が圧倒的にまともだって事です。
スローガンとして正しい。

この選挙、自民党と民主党の戦いになって、僅差で民主党が勝つと言われてますが、そんなんじゃ駄目なんですよ。

官僚たちの出先機関にしかなっていない自民党が、徹底的に、ボロボロに、立ち直れないほど潰れないと意味がないんです。

もちろん、権力を握った小沢一郎が官僚となぁなぁになってしまう危険はあるでしょうが、それでも、中途半端に自民党政治が残るよりはましです。

自民党は小泉のアホが「派閥政治」自体を叩きつぶしてしまったがゆえに、本来複数派閥でもみ合ってきた政策検討集団としての機能をなくしてしまってるんですね。だから、もう完全に意味のない組織です。
官僚が前に出たら叩かれるから、代わりに叩かれるためのスケープゴートの意味しか持ってないんですよ。いまや。
そういうくだらない組織を作った、というのが、あの小泉のもっとも大きなあやまちでしょう。犯罪よりひどです。唯一残っていた日本のまともな政策検討機能を破壊したわけですから。最悪や、あいつは。ほんまに。

とにかく、そういう意味で自民党に存在価値自体がないのです。
だからこそ選挙もできずに、安倍、福田、麻生とズルズルと小泉政治の尻拭きを逃げてきたわけでね。

もう自民党には「官僚の悪さを隠すための仮面」としての役割しかありません。で、今度の選挙は、はっきりと、

●国民 対 官僚

の戦いなんです。
選挙のテーマ、アジェンダは、そこにしかない。
だから、国民代表の民主党が徹底勝利をしなければ意味がないのです。

みんなで「日本を守る責任」を叩きつぶしましょう。


コメント

お日様だいすき
2009年8月20日8:30

異論ありません。官僚はパブリックサーバントなんですけど、殆ど、国民がスレイブ状態ってことが変なんですけどねぇ。天皇の官僚が、米国の言いなり官僚になっている?ということでしょうか・・・。それにしても子供のようなというか知らされないで良い様にされているということでしょうねぇ。ピラミッド型のパターナリズム国家を如何にフラットな国民主権国家へと変えられるのかですかねぇ。

シゲ
2009年8月20日17:56

>お日様だいすきさん
ご賛同ありがとうございます。
まさに「国民がスレイブ状態」なんですよね。で、そのことに国民自身が、すごく気づきにくい仕組みができているってことなんですよ。「日本を守る責任」なんて、まさにその「気づきにくい言い方」の典型例だと思っております。
この話題は、投票の日まで、コツコツと書き続けていくつもりですので、よろしくお願いします。

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