最近テレビをあまりみないので、テレビで「Wiiの間」の宣伝をしてる事自体を知らなかったんですけども。

でも5月1日に自宅に戻るとWiiのディスクスロットが青く光っていて「あ、何か新機能のお知らせかな」とは思ったわけで。

この間から、「テレビがダメだ」というような事を書いてた訳ですが、この「Wiiの間」は面白いですなぁ。

まぁカンタンに言ってしまえば、任天堂がインターネット回線を使った映像配信サービスを始めた、というだけの事なんですけどね。

前からWiiでは、「みんなのニンテンドーチャンネル」という任天堂およびゲーム開発会社の宣伝動画を配信して、ゲームのオンラインショッピングと組合わせる仕組みはあったんですよね。
この「みんなのニンテンドーチャンネル」って言うのが、新しくて面白いよなぁって思ってたんですよ。
「この仕組みをゲーム関連だけでなく、いろいろな企業や業態に提供したら、すごく面白いよなぁ」って思ってたわけです。

そしたら、まさに思ってたのと近い仕組みが登場したといえます。

「Wiiの間」って言うのは、まさにテレビの中にもうひとつの「お茶の間」がある感じになっていて、そこでいろいろな動画をバーチャルなお茶の間のテレビで見る仕組みになってるわけです。

で、Wiiは家族で見れますので、そのお茶の間に家族の似顔絵人形であるMiiも登場してるんですね。
で、映像を見たら、「○△×」で、その映像を評価することになってるのです。それを家族それぞれで投票できるんですね。

ここが、かなり面白い。

テレビが、すごくつまらなくてダメになってきてるのは、この「評価」の部分が視聴率しかなくて、「見た」かどうかだけだからなんですね。
で、何か新しい事をやると、テレビ局にはクレームだけが届くわけです。「良かったよ」という事でほめるために電話する人はいませんからね。

ということで、ひたすらクレームを怖がって無難に無難に製作するようになって、どんどん表現の幅がせまくなり、そういう狭い範囲での番組づくりとなるとお笑いとか巨乳タレントに頼るのが無難となって、芸能事務所が力を持つようになるとかするし、また報道系でも、クレームを怖れて、確実な情報がもらえる警察からの情報、とくにオフレコのリーク情報取りばかりに力を入れるようになってしまってるわけです。

そういう意味で言うと、この映像の評価を見た人が行う仕組みというのは、テレビの番組制作者には、すごく新鮮だろうなぁって思いますね。

とくにWiiの間は、映像を見たら、必ず評価しないと次に進めないようになってるんですな。
また映像も、おすすめ映像がいくつも出たりはするけれども、基本は自分から能動的に見るという事をしないと見ないわけです。

このあたり旧来のテレビとはまったく違うんだよなぁ。実に面白いのであります。

で、そういう仕組みの「Wiiの間」を見る時って、実はあんまり「おもしろそうな映像」とかを見たいと思っていない自分に気付きましたな。
どっちかというと2~3分で見れて、生活の役に立つ情報とかの方が積極的に見るんだねぇ。

●カルボナーラの作り方

とか、

●○○○○(特定企業の名前が入ります)の事業領域

とか。
いや、「Wiiの間」の中に「会社の間」っていうのがあって、そこに企業の映像サイトがあるんですよ。そういうところの、けっこう固い内容の紹介ビデオとか見てしまう。どうせ短いものだし。

10分になると、もう見たくないんだよねぇ。まぁ3分ですな、長くて。そのくらいが楽しい。

まぁ正直、youtubeに慣れてしまったから、映像の種類の少なさはお話しにならないくらいなんですけど、お茶の間と企業の間をつなぐ、という意味では、かなり面白いです。

さして大きなムーブメントにはならないとは思うのだけど、それでも、これからのテレビのあり方とかを考えたときに、よいトライアルにはなるよなぁと、けっこう注目しているのであります。

ただまぁ、任天堂と電通のコラボだってところがいまいち面白くないんですがね。
いま、電通って面白くないもんなぁ。
まぁ、それはまた別の話だし。

ともあれ、Wiiの間は、なかなか面白いです。

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