衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
2009年2月19日 自転車 コメント (13)
考えたら、自転車に乗り出して、まだ3ヵ月たってないんですねぇ。
しかし、実は、最初のひと月くらいの間に、他の自転車とぶつかりそうになった事が二三度あるんですよ。
けっこう怖い思いを何度かしたわけですわ。
たとえば、路地を曲がるときにママチャリが飛び出してきたとか、信号を渡る時に、横からママチャリが飛び出してきたとか、荷物をいっぱい積んだママチャリにぶつかられそうになったとか。
って、ママチャリばっかりなんですがね。
いや、これ、最近になってやっとわかって来たんですが、どれもこれもママチャリだからこそ起きた「ヒヤリ」状況だったわけです。
どういう事かというと、相手はママチャリですから、16~18km/h のスピードです。で、ママチャリに乗ってる人は、まぁスポーツ自転車の類に乗ったことはまずないんです。
いや、実際。
スポーツ自転車に一度乗ってしまったら、それはもう絶対にママチャリに戻るという事はあり得ないですから。よほど何か特別な事情でもなければ。
全然違う乗り物ですもの。
ということは、です。
ママチャリに乗ってる人は、スポーツ自転車の22~28km/hという巡航速度を体感できてないんですね。
だから、こっちが近づいていくスピードを読み間違ってるわけですよ。
「あの距離なら、こっちに近づいて来たときにブレーキをかければ大丈夫」と思ってるから、こっちが見えてるのに、ブレーキをかけない、なんてことがザラにあるわけです。
それで何度もぶつかりそうになったわけですね。
この「ママチャリはブレーキが遅れる現象」に慣れるまでに、僕がどのくらいかかったか、という事があるわけですよ。最近では、そういう事がかなり減りました。もう、かなり遠くから、ママチャリを見つけたら「あぶないぞ、あれは」と用心するようになりましたから。
で。
実は、ぶつかりそうになったのは、相手の側の問題もあったんですが、実は僕の側の問題もあったんですね。
まぁ、ひとつは、「ママチャリがスポーツ自転車のスピードを読み間違いする」という頭がなかったという事な訳ですが、もうひとつは、「自分がスポーツ自転車のブレーキ挙動に慣れていない」という事も、実はかなり大きかったんだよなぁと思うのであります。
というのは、本当にぶつかる! と思ってビックリはしたんですけど、実は一度もぶつかってはいないんですね。
なんでかというと、ママチャリの方は、そう簡単に止まれなくてズルズルズルーっとブレーキをかけてからも制動距離がかなり長く続くんですが、こっちは驚くほどに制動距離が短いわけですよ。
ママチャリが、スポーツ自転車のスピードを読み間違えて、ブレーキングが遅れ、なおかつあまり効かないブレーキと重い車重でズズズズーとこっちに想像以上に近づいてきてしまって、こっちが「うぇっ、まだ止らないの?!うわっ!まだ近づいてくる!」と思っても、実は、その制動距離の長さより、こっちの制動距離の短さの方が勝つんですよ。
わかります?
ようは、こっちの方が「スパッ」と止まれるわけです。
もう、それがね、乗ってて自分でびっくりするわけです。
スポーツ自転車は、ブレーキが実に良く利く。それはもう、かなり、とんでもなくよく効くのだ、という事を、実は、この何度かの衝突回避で知ったのであります。
まず、スポーツ自転車、とくにMTB(マウンテンバイク)から進化してきた自転車の場合は、ブレーキがVブレーキって奴なんですよね。
これは写真を載せておいたので見てもらえればわかりますが、一番下に支点があって、真ん中にブレーキシュー、そして、上の端にワイヤーロッドがあるという形になってます。
まっすぐの一本の棒ですよね?
これ、ようはテコの原理なんですよね。上の端をグッと引くと真ん中のブレーキシューが作用点となって、強力にタイヤのリムを締め付けると言うことです。
まずブレーキの効きが、このように、ママチャリとはかなり違います。
それだけでも、強力なんですが、(強力すぎて、あまり急に前ブレーキだけをブレーキングすると前につんのめるという話もあります。やったことないからわからんけど。)それに加えて、
車重が軽い
というのが、それに上乗せして減速速度を良くしているわけです。
もうね、それはそれは、驚くほどにピタ!っと止ってくれたわけですよ。
もう、全然ダメだと思ってたのに。
いや、はじめのうちはね、このブレーキの効きの良さっていうのを、まったく理解してなかったわけです。
なんで理解してなかったかというと、実はそれは「スピードが出るから」なわけです。
スポーツ自転車って25km/hくらいはラクラクに出ます。最近では30km/h台も、ごく普通に出してます。
そうするとね、ブレーキをかけるにしても、自動車とまったく同じ感じで、遠くに見える赤信号とかを目標に、ちょっとずつ、ゆるりゆるりとスピードを落としていくわけですよ。まさに自動車と一緒。急にブレーキングするとつんのめって倒れるとか言われてるし、なおさらです。
で、そういうブレーキのかけ方をしてると、「急ブレーキ」をかける事自体がほとんどないわけですよ。ね?
だから、「あぶない!」と思って、急ブレーキをかけたときに、どのくらい良く効くのかが、全然わかってなかった、という事なんですね。
しかも、ママチャリが走っているような生活道路ですから、こちらもかなりスピードは落としてる訳です。30km/hなんて出してない。せいぜい20km/h くらいです。(20km/hでも、ママチャリだと、けっこう全力疾走のスピードです。)
だから遅いスピードで急ブレーキをかけてるって事ですから、そりゃあ良く効く。当たり前ですわな。
自分でもびっくりするというのは、そういう軽さと遅さとVブレーキの3条件の重なりを、その時にはじめて体験したからなわけでありますよ。
で、いま思いだして見るに、「遅く走る」という部分に関しても、やはり実は、スポーツ自転車の方が、絶対的、圧倒的に快適なんですよね。だって思い通りに止って、軽く軽く走り出せるわけですから。
最近はもう、速く走るより、ゆっくり走る方が楽しくなってきてるくらいです。
もうね、本当に自由自在に車体をコントロールできますからな。
最近は、ママチャリに子供を乗せた上に、スーパーの袋を前かごに入れ、携帯電話で連絡しながら道路を逆走してくるお母さんを見て、心底「たいへんやなぁ」と同情してしまうようになってきましたね。
前は、そういうのを見ると腹が立ってしょうがなかったんですけど、最近はもう全然思わない。あんなブレーキの効きの悪い、そうでなくても重い自転車に乗って、危険な目にさらされているというのは、あまりに可哀想だと思うばかりなんですよ。
こっちは軽くてブレーキが効くからいいんです。
道路行政がトンチンカンで、自転車の走る場所も確保されてなくても、まぁ、自転車性能でなんとか危険も回避していけます。
でもねぇ、荷物と子供を積んで、しかもまともな自転車専用道路もない、歩行者と同居っていう場所を走らされてるママチャリのお母さんってのは、ほとんど国家にイジメられているに近い存在なわけですよ。あまりに劣悪な環境だよなぁって思わざるを得ません。
自転車用道路がちゃんとあって、子供用のリアカーみたいなのを後ろにつなげて走ってるオランダかどこかの都市の写真を見た事があるんですが、それと比べると、日本の環境は、あまりにあまりに、あまりに、人間、弱者を大事にしてないと思わざるを得ません。
あんな重たいママチャリで専用道路もないところを走るなんて、なんて劣悪な環境なんでしょうか。そういう苦渋を若いお母さんに押しつけておいて、自動車だけが我が物顔に走ってる都市というのは、やっぱりかなりクレイジーだと思うなぁ。ほんとに。
で、実は、スポーツ自転車だと、歩道で、歩行者とほとんど変わらない5~6km/hのスピードで走っても、まず足を地面につけずに進行できるんです。徒歩なみのスピードでも進めなくはない。まぁ、よほど混み合ってたら無理ですけど。
それは車重が軽くて、ブレーキが良く効くからなんですね。
でも、それをママチャリでやるってのは不可能です。ましてや荷物とか積んでたら絶対無理。自由な車体のコントロールなんて無理なんですよ。
でも、それでも歩行者とともに走らないといけないんだから、そりゃ大変です。傍若無人にもなるわなぁ。だって止まれないんだもの。ほんとに。
だから、本当にママチャリママは、大変だなぁって思うんですよね。
だから、もう本当に、普通のお母さんが、普通に安全に自転車で走れる環境・都市ってのを、創って欲しいと心底思うわけですよ。ほんと。マジに。
それができたら、別にトヨタが潰れてもいいや。ほんと。マジにそう思う。
いらんやん、クルマ。ほんまに。
ちゅうか、真剣にトヨタに「国産自転車」を創ってもらいたいって思うんですよね。道路行政の転換も含めて考えて。
なんせ、街の中を走ってると、もう本当に「国産自転車」っていうのがないですから。ルイガノ、ピナレロ、ジオス、キャノンデール、マリン、ジャイアント、ビアンキ、コルナゴ、フェルト、コナ、スコットと、アメリカ、カナダ、イタリア、台湾、スイスですからな。海外製品ばっかり見かけるんですよ。まぁ、まともなスポーツ自転車なら、海外の有名ブランド品で、ママチャリなら、まずたいていは中国産ってことになります。
なんで、トヨタ、ニッサン、ホンダの自転車がないねん! おかしいやないか! って真剣に思いますよ。なんかすごくおかしいと思う。どこか何かが歪んでるんですよねぇ。
国産自転車なんて、必死になって探して、やっとブリジストンとパナソニックとミヤタがあるくらいですわ。それもジャイアント(台湾)やルイガノ(カナダ)に比べてもごく少ない数しか見かけません。ほんとに。
どないなってんねん。おかしいやろ? って思う。自転車なんて、生活必需品やのに。なんで国産がないかなぁ。そう思いませんか?
いろんな事をひっくるめて、なんか、かなりおかしいって思うのですよねぇ、僕は。
なんちゅうかなぁ~。ほんまに、「やれやれ。」と思うばかりなのですよ。いや、実際。
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/
▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/
▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/
▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/
▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812050904248688/
▼ライト:手回し充電ライト
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812071125466947/
▼下着:【あったかい!】ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア 半袖Vネック A92LN-502
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901171257308230/
▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903021357063086/
▼輪行:はじめての輪行。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908011355319224/
--------------------------------------------------
●「ひとよみにっき」の自転車関連書き込みのみ表示
http://hitoyomi.diarynote.jp/?theme_id=7
しかし、実は、最初のひと月くらいの間に、他の自転車とぶつかりそうになった事が二三度あるんですよ。
けっこう怖い思いを何度かしたわけですわ。
たとえば、路地を曲がるときにママチャリが飛び出してきたとか、信号を渡る時に、横からママチャリが飛び出してきたとか、荷物をいっぱい積んだママチャリにぶつかられそうになったとか。
って、ママチャリばっかりなんですがね。
いや、これ、最近になってやっとわかって来たんですが、どれもこれもママチャリだからこそ起きた「ヒヤリ」状況だったわけです。
どういう事かというと、相手はママチャリですから、16~18km/h のスピードです。で、ママチャリに乗ってる人は、まぁスポーツ自転車の類に乗ったことはまずないんです。
いや、実際。
スポーツ自転車に一度乗ってしまったら、それはもう絶対にママチャリに戻るという事はあり得ないですから。よほど何か特別な事情でもなければ。
全然違う乗り物ですもの。
ということは、です。
ママチャリに乗ってる人は、スポーツ自転車の22~28km/hという巡航速度を体感できてないんですね。
だから、こっちが近づいていくスピードを読み間違ってるわけですよ。
「あの距離なら、こっちに近づいて来たときにブレーキをかければ大丈夫」と思ってるから、こっちが見えてるのに、ブレーキをかけない、なんてことがザラにあるわけです。
それで何度もぶつかりそうになったわけですね。
この「ママチャリはブレーキが遅れる現象」に慣れるまでに、僕がどのくらいかかったか、という事があるわけですよ。最近では、そういう事がかなり減りました。もう、かなり遠くから、ママチャリを見つけたら「あぶないぞ、あれは」と用心するようになりましたから。
で。
実は、ぶつかりそうになったのは、相手の側の問題もあったんですが、実は僕の側の問題もあったんですね。
まぁ、ひとつは、「ママチャリがスポーツ自転車のスピードを読み間違いする」という頭がなかったという事な訳ですが、もうひとつは、「自分がスポーツ自転車のブレーキ挙動に慣れていない」という事も、実はかなり大きかったんだよなぁと思うのであります。
というのは、本当にぶつかる! と思ってビックリはしたんですけど、実は一度もぶつかってはいないんですね。
なんでかというと、ママチャリの方は、そう簡単に止まれなくてズルズルズルーっとブレーキをかけてからも制動距離がかなり長く続くんですが、こっちは驚くほどに制動距離が短いわけですよ。
ママチャリが、スポーツ自転車のスピードを読み間違えて、ブレーキングが遅れ、なおかつあまり効かないブレーキと重い車重でズズズズーとこっちに想像以上に近づいてきてしまって、こっちが「うぇっ、まだ止らないの?!うわっ!まだ近づいてくる!」と思っても、実は、その制動距離の長さより、こっちの制動距離の短さの方が勝つんですよ。
わかります?
ようは、こっちの方が「スパッ」と止まれるわけです。
もう、それがね、乗ってて自分でびっくりするわけです。
スポーツ自転車は、ブレーキが実に良く利く。それはもう、かなり、とんでもなくよく効くのだ、という事を、実は、この何度かの衝突回避で知ったのであります。
まず、スポーツ自転車、とくにMTB(マウンテンバイク)から進化してきた自転車の場合は、ブレーキがVブレーキって奴なんですよね。
これは写真を載せておいたので見てもらえればわかりますが、一番下に支点があって、真ん中にブレーキシュー、そして、上の端にワイヤーロッドがあるという形になってます。
まっすぐの一本の棒ですよね?
これ、ようはテコの原理なんですよね。上の端をグッと引くと真ん中のブレーキシューが作用点となって、強力にタイヤのリムを締め付けると言うことです。
まずブレーキの効きが、このように、ママチャリとはかなり違います。
それだけでも、強力なんですが、(強力すぎて、あまり急に前ブレーキだけをブレーキングすると前につんのめるという話もあります。やったことないからわからんけど。)それに加えて、
車重が軽い
というのが、それに上乗せして減速速度を良くしているわけです。
もうね、それはそれは、驚くほどにピタ!っと止ってくれたわけですよ。
もう、全然ダメだと思ってたのに。
いや、はじめのうちはね、このブレーキの効きの良さっていうのを、まったく理解してなかったわけです。
なんで理解してなかったかというと、実はそれは「スピードが出るから」なわけです。
スポーツ自転車って25km/hくらいはラクラクに出ます。最近では30km/h台も、ごく普通に出してます。
そうするとね、ブレーキをかけるにしても、自動車とまったく同じ感じで、遠くに見える赤信号とかを目標に、ちょっとずつ、ゆるりゆるりとスピードを落としていくわけですよ。まさに自動車と一緒。急にブレーキングするとつんのめって倒れるとか言われてるし、なおさらです。
で、そういうブレーキのかけ方をしてると、「急ブレーキ」をかける事自体がほとんどないわけですよ。ね?
だから、「あぶない!」と思って、急ブレーキをかけたときに、どのくらい良く効くのかが、全然わかってなかった、という事なんですね。
しかも、ママチャリが走っているような生活道路ですから、こちらもかなりスピードは落としてる訳です。30km/hなんて出してない。せいぜい20km/h くらいです。(20km/hでも、ママチャリだと、けっこう全力疾走のスピードです。)
だから遅いスピードで急ブレーキをかけてるって事ですから、そりゃあ良く効く。当たり前ですわな。
自分でもびっくりするというのは、そういう軽さと遅さとVブレーキの3条件の重なりを、その時にはじめて体験したからなわけでありますよ。
で、いま思いだして見るに、「遅く走る」という部分に関しても、やはり実は、スポーツ自転車の方が、絶対的、圧倒的に快適なんですよね。だって思い通りに止って、軽く軽く走り出せるわけですから。
最近はもう、速く走るより、ゆっくり走る方が楽しくなってきてるくらいです。
もうね、本当に自由自在に車体をコントロールできますからな。
最近は、ママチャリに子供を乗せた上に、スーパーの袋を前かごに入れ、携帯電話で連絡しながら道路を逆走してくるお母さんを見て、心底「たいへんやなぁ」と同情してしまうようになってきましたね。
前は、そういうのを見ると腹が立ってしょうがなかったんですけど、最近はもう全然思わない。あんなブレーキの効きの悪い、そうでなくても重い自転車に乗って、危険な目にさらされているというのは、あまりに可哀想だと思うばかりなんですよ。
こっちは軽くてブレーキが効くからいいんです。
道路行政がトンチンカンで、自転車の走る場所も確保されてなくても、まぁ、自転車性能でなんとか危険も回避していけます。
でもねぇ、荷物と子供を積んで、しかもまともな自転車専用道路もない、歩行者と同居っていう場所を走らされてるママチャリのお母さんってのは、ほとんど国家にイジメられているに近い存在なわけですよ。あまりに劣悪な環境だよなぁって思わざるを得ません。
自転車用道路がちゃんとあって、子供用のリアカーみたいなのを後ろにつなげて走ってるオランダかどこかの都市の写真を見た事があるんですが、それと比べると、日本の環境は、あまりにあまりに、あまりに、人間、弱者を大事にしてないと思わざるを得ません。
あんな重たいママチャリで専用道路もないところを走るなんて、なんて劣悪な環境なんでしょうか。そういう苦渋を若いお母さんに押しつけておいて、自動車だけが我が物顔に走ってる都市というのは、やっぱりかなりクレイジーだと思うなぁ。ほんとに。
で、実は、スポーツ自転車だと、歩道で、歩行者とほとんど変わらない5~6km/hのスピードで走っても、まず足を地面につけずに進行できるんです。徒歩なみのスピードでも進めなくはない。まぁ、よほど混み合ってたら無理ですけど。
それは車重が軽くて、ブレーキが良く効くからなんですね。
でも、それをママチャリでやるってのは不可能です。ましてや荷物とか積んでたら絶対無理。自由な車体のコントロールなんて無理なんですよ。
でも、それでも歩行者とともに走らないといけないんだから、そりゃ大変です。傍若無人にもなるわなぁ。だって止まれないんだもの。ほんとに。
だから、本当にママチャリママは、大変だなぁって思うんですよね。
だから、もう本当に、普通のお母さんが、普通に安全に自転車で走れる環境・都市ってのを、創って欲しいと心底思うわけですよ。ほんと。マジに。
それができたら、別にトヨタが潰れてもいいや。ほんと。マジにそう思う。
いらんやん、クルマ。ほんまに。
ちゅうか、真剣にトヨタに「国産自転車」を創ってもらいたいって思うんですよね。道路行政の転換も含めて考えて。
なんせ、街の中を走ってると、もう本当に「国産自転車」っていうのがないですから。ルイガノ、ピナレロ、ジオス、キャノンデール、マリン、ジャイアント、ビアンキ、コルナゴ、フェルト、コナ、スコットと、アメリカ、カナダ、イタリア、台湾、スイスですからな。海外製品ばっかり見かけるんですよ。まぁ、まともなスポーツ自転車なら、海外の有名ブランド品で、ママチャリなら、まずたいていは中国産ってことになります。
なんで、トヨタ、ニッサン、ホンダの自転車がないねん! おかしいやないか! って真剣に思いますよ。なんかすごくおかしいと思う。どこか何かが歪んでるんですよねぇ。
国産自転車なんて、必死になって探して、やっとブリジストンとパナソニックとミヤタがあるくらいですわ。それもジャイアント(台湾)やルイガノ(カナダ)に比べてもごく少ない数しか見かけません。ほんとに。
どないなってんねん。おかしいやろ? って思う。自転車なんて、生活必需品やのに。なんで国産がないかなぁ。そう思いませんか?
いろんな事をひっくるめて、なんか、かなりおかしいって思うのですよねぇ、僕は。
なんちゅうかなぁ~。ほんまに、「やれやれ。」と思うばかりなのですよ。いや、実際。
●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)
▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/
▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/
▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/
▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/
▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812050904248688/
▼ライト:手回し充電ライト
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812071125466947/
▼下着:【あったかい!】ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア 半袖Vネック A92LN-502
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901171257308230/
▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903021357063086/
▼輪行:はじめての輪行。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908011355319224/
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コメント
道路行政がうやむやでしょ。
現場で交通整理したり事故処理するケーサツが、
クルマがルールを守って走ってる道路から
「あんたらホンマに危ないねんから歩道にアガレッ」と言いたいのはそこだと思うのー
とにかく、
怪我しないように気を付けてねー。それに尽きる。
いやー、「ノールール軽貨物車」と考える事が、どのくらい間違った事なのかって話なんよ。
そう考える事が、ものすごく不幸なんですよって事。
これは世界標準の、軽い、良い自転車に乗らない限りわからんやろなぁー。(タメイキ)
まず「軽貨物」というのは、ようは荷物を運ぶためにって事です。なら、車体は軽くないとおかしい。車体の取り回し自体が、ものすごく危険になるんやから。
それから「ノールール」っていうのは、行政がノータリンだから結果としてなってしまった事で、そもそも「ノールール」って事がおかしい。これは明確に行政、役人のサボタージュです。だから彼らに「歩道にあがれ」とか言う権利はまったくない。これは根本問題。
で、なによりママチャリは
●自転車ではない
んですよ。基本的に。
ここが良い自転車に乗った事のない人にはわからないんよなぁ。
行政がバカでノールールにしてしまったからこそ、「重くて、遅い=止まれず危険」というとんでもない怪物が、数千円というキチガイみたいな値段で登場してしまって、放置自転車みたいな、ちゃんとした自転車があれば、あり得ない問題が発生してしまったんです。世界でも日本にしかない「危険な乗り物」なんですよ。
この危険さがわかってないから、そういう事を言う。ケガしないように気をつけたいのなら、まずママチャリに乗らない事です。良い自転車に乗ること。それに尽きる。あれは重すぎる。
ノールールの乗り物に「気をつけて」乗らなければいけない、という事ほどおかしな事はないんですよ。
これはまさに行政のマヌケさが生み出した事態であって、彼らに道路行政をうんぬんする権利はない。
それと、決定的に間違ってるのは「とにかくケガしないように気をつけてね」という考え方。
基本のキは、「気をつけるのはクルマの方」です。
「凶器を持ってるんだから気をつけてね」です。
そんなもんね、ヘルメットをかぶってようが、かぶってなかろうが、クルマにぶつかられたら死ぬって。自転車同士で死ぬことは少ないけど。
なんで、免許なしで乗れる自転車に専用の道路がなくて、交通法規を知らない人に「気をつけてね」になるのか? おかしいでしょ?
自転車で歩道を走るようになって、そこがもう明確にわかるようになってきた。
交通法規の基本すら知らなくてもママチャリには乗れる。そういう乗り物に「気をつけてね」は言えないんですよ。ルールを知らないのだから「気の付けよう」がない。まったくない。当人は気をつけてるつもりでも、現実にはものすごく危険な事をしてるって形になっている。
(その危険な事をさせているのが行政です。)
専用道路もないんやから、「気をつけて運転」すること自体が不能。気をつけたところでクルマにぶつかられたら死ぬ。
だから、大事なのは「クルマの規制」なわけ。都市部ではクルマの数を減らす。クルマにとって不便にする。人命をまず優先する。それができてないのがおかしいのだよ。
ほんとうの本当は、「気をつける」=交通法規を正しく知る、やねんけど、そこがママチャリには通用せんからなぁ。
ルールがもう少し整備されるだけで全然違うんやが。
僕的にはスポーツ自転車だけでも免許制にしてしまった方が良いかもと思うくらいですがね。
ともあれ、軽く、スピードの出る、世界標準の自転車に乗って、車道を走る方が、どれほど「安全」か。それは乗ってみないとわからんわね。
ママチャリに乗ってる事自体が危険で、そのママチャリを「ノールール軽貨物車」と考える事自体が危険を増やすって事です。
すべての自転車が車道を走れば、自動車は道路を走れなくなります。理想の極地はそこなんよ。少なくとも都市部では。バス・タクシー・トラックなどのプロが運転するクルマだけになれば良いのです。荷物運びも、専用の小型トラックによる周回サービスとかがあれば充分。
あとは自転車(非ママチャリ)があればほとんどのニーズは満たされますって。
個人でクルマを買うのをやめて、みんなが良い自転車に乗るって言うのが理想の姿です。それがいちばん安全ですよ。他に選択肢はないって。
やはりスピードが出るものは、ブレーキにもいい物が使ってありますよね。。 新幹線も試作中の350キロクラスになると、空気摩擦を利用するエアブレーキが搭載されているとか。。
交通行政の問題点は、疋田氏も指摘されていましたね。。
実際あなたはママチャリと3度もぶつかりそうになったんでしょ
車にはクラクションを鳴らされてるんでしょ
ママチャリはなくならないでしょ
自転車の事故はあなどれないでしょ
一人暮らしの入院や骨折は避けたいでしょ
怪我しないように、気をつけてね
ってトモダチが心配して言ってるんでしょ
そこが全然わかってないわけよ。>きゃおさん。
あなた、
●車道はあぶない
●歩道を走れば安全
●スピードが出るから危険
と、まだ思ってるでしょ?
で、スポーツ自転車だから危険と思ってるでしょ?
違うねんって。そこが、圧倒的な勘違いなんですって。
●車道の方が安全(歩道での自転車走行はかなり危険)
●スピードが出る方が安全(安全圏への脱出)
●ピタっと止まれる方が安全(ママチャリの鈍さは致命的)
なんです。
だから、ママチャリより、スポーツ自転車の方が、圧倒的に安全なんです。
なぜなら、クルマに乗ってる人は全員、免許を持っていて、ルールを知っているんです。
しかも、アマチュアドライバーならいざ知らず、タクシー、バス、トラックに毎日乗ってる人は、法規はもちろん、「法規を知らないママチャリがいかに危険」かも知っていて、「法規を守って、それなりのスピードで走ってる自転車」に関しては、法規と常識による「挙動の推測」ができるから、全然危なくないんです。
車道は、そういう「定められた動き」のシステムの中なんです。
だから安全なの。スポーツ自転車で走ればわかる。
そこが、あなたの大きな、大きな、大きな、大きな勘違いなわけですよ。
これは、ちゃんとスピードの出る、軽い、良い自転車に乗らないと分からない。
自転車が危ないのは、
●ママチャリでスピードが出ず、止まるのも遅く、法規も知らずに走っているから。
に尽きるんです。
だから正しくは、ヘルメットにしたって、スポーツ自転車よりママチャリに乗ってる主婦の方がかぶった方が良いくらいなんです。
この点は、良い、まともな、世界標準の自転車に乗ってみないとわかりません。
「ルールを守る」という事ほど、安全につながることは、他にないんです。
上の僕の書き込みを見てください。ぶつかりそうになったのは、全部ママチャリです。
なんでか? というと、そのママチャリが法規を「知らない」からです。
相手の側が、あまりにひどい走行だったんですよ。飛び出し、無灯火による道路の逆送、信号無視。
あんまりママチャリを悪く言いたくないので(自転車に乗ってる人間は車に乗ってるアマドライバーよりはマシなので。)書いてないだけで、どこをどうとっても、こちらに非はないのですよ。
長くなるので、文章を割ります。
>現場で交通整理したり事故処理するケーサツが、
>クルマがルールを守って走ってる道路から
>「あんたらホンマに危ないねんから歩道にアガレッ」と言いたいのはそこだと思うのー
という無定見な事は、できたら言わないで欲しい。
●すべての自転車が、車道で走る安全。
こそが、自転車乗りの、一番の願いです。
警官が自転車で歩道を走ってる事自体が、自転車乗りからは、許されざる事です。
このあたりは、一度、ぜひとも疋田智さんの著書を読んでいただきたい。
これは知識を正しく身につけないとわからないと思います。
ほんまに。
●車道はあぶない
●歩道を走れば安全
●スピードが出るから危険
という雰囲気だけで話をされると、どうしても行き違いが起きる。
自転車は全部、軽車両! だから歩道を走ってはいけません!
本来絶対にあってはならん事なんです。無茶苦茶なんです。
道路交通法を、キチンと厳しく守りなさい!(特に警官が。)
自転車は車道を走る。それが一番安全なんです。
で、自転車が車道を走れば、車はスピードを出せません!
それが正しいあり方なんです。
テンポ30。すべての都市交通手段は、30㎞台を堅持。
都市部では、それで十分だし、それを徹底すべきなんです。
「自転車は歩道を走れ!」なんて勘違いもはなはだしい。
無茶苦茶すぎる話なんです!!!!
「自転車は絶対に車道を走れ!」
「どうあっても自転車は車道を走れ」なんです。
そして車がスピードを落とす。
それが絶対安全なんです。
だからこそ、自転車ツーキニストは車道を走るんです。
それは、それが一番安全だから、であり、
そうなるようにしていかなければいけないから、です。
どうあっても、自転車が歩道を走っているのが「普通」であってはいけないのですよ。
そこを勘違いしてはいけません。
そこの勘違いは、ぜひとも正しく認識していただきたい。
ここの勘違いがある限り、話は平行線にしかなりませんって。
実感としてよく分かるのは、
●自動車対自転車の事故
は、ほとんどの場合、
●日曜ドライバー 対 ママチャリ
だろうな、というのが、ものすごく実感を持って感じられます。
何が危険と言っても、重いママチャリに乗って、法規を知らないというのが、ものすごく危なくて、それに加えて「たまにしか乗らなくてスキルが低い」アマチュアドライバーがママチャリの挙動を読み切れなくて、
●歩道からクルマの側の常識も知らずにひょろひょろと飛び出してきたママチャリに、アマチュアドライバーが未熟ゆえにぶつかってしまう事故
が、頻繁に起きてるんだろうな、というのがものすごくよく分かる。
超リアルですわ。
そんなもんね、毎日のように自転車で大阪の街を走ってたら、歩道まわりのママチャリの危険を実感せざるを得ませんって。
歩道こそが、かなり危険なんです。相当に。車道は安全です。車道は、曲がりなりにもルールを分かってる人間ばかりがいてるんですから。
ママチャリに免許はいらず、取り締まりもできないから傍若無人です。
プロドライバーはそこは分かってますから、ママチャリであろうが、スポーツ自転車であろうが、ものすごく注意してます。
だから、自動車の運転免許も持っていて、交通法規も分かっていて、ちゃんとした自転車(スピードが出て安全圏にサッと抜け出せ、危険が迫って来たときにピタっと止まれる、まともな自転車。)に乗ってる人間に「危ないから気ィつけやー」しか言ってないってのは、かなり勘違い度が高いって事なんですよ。
このあたりは、実際にまともな自転車に乗ってないと永遠にわからないでしょうけど、あんまり同じ勘違いばっかり言われても困るので、あらためて書いておきます。
ぜひとも、疋田智さんのご著書を、お読みくだされ。
いや、ほんまに。
勘違い是正を優先してしまって、じーがんさんへのお返事が遅れました。すみません。
疋田智さんのご著書は、どれも面白いです。
なんて言うのかな、東大出身の全方位点検がされてるという感じですか。いやまぁちょっと理想論的なところはあるんで全面支持っていうのでもないんですけどね。
でも、まぁ自転車の話をするなら、まず疋田さんの話に耳を傾けよ、ですよね。はい。
わかったー。もう「きをつけてね」なんて言わないねー。
わかってもらえたのなら良いのですが、でも、かなりわかりにくいと思うので、また解説をしときます。
きゃおさんからの「気をつけなさいよ」というのが善意から出た発言だ、という事は重々承知してるわけです。それは感謝せねばならない。ありがたい事です。
でもしかし。「自転車が車道を走ったら危ない」という間違った考えがそのまま残るのはちょっと困るわけです。
この考えは「官製勘違い」とも言うべきもので、勘違いの出所は警察です。だからきゃおるさんが勘違いしてしまうのも無理はないんです。
別にきゃおるさんが悪いわけではないから「うん、まぁ、そうやね。」としか言いようがないんですが、しかし、いまの道路行政の根本矛盾がそこに集約されてるわけです。
70年代に「自転車は歩道を走っても良い」とする適当な細則をくっつけて、その細則をどこまでも拡大解釈し続けてきた結果、本末転倒な「自転車が車道を走ったら危ない」という「間違った常識」ができてしまったわけです。
この間違った解釈のおかげで、歩道しか走らなくて良いというコンセプトの、世界でも珍しい「遅くて、重くて、止まれず、異常に廉価」なママチャリが生まれてしまって、その性能の低さによって、より一層、車道は「ママチャリにとって危険な場所」になってしまったんです。
当然、駅前の放置自転車も、この間違った解釈のせいです。スポーツ自転車に乗っていれば、駅前までの、そんな近い距離を自転車で移動しません。事務所まで直接行きます。だから、駅前放置自転車というのは70年代に警察が勝手に作った「自転車は歩道を走っても良い」という細則の拡大解釈がすべての原因なんです。放置自転車問題の責任は100%警察にあります。
実際、自転車を歩道に上げたところで、ママチャリにとってすら歩道は走りにくいのです。子供もいてるし、歩行者も多い。そうなると、「しゃーないな」と、突然に車道に降りるという事になります。それが「車道の右側車線を逆走した状態」だったりするわけです。
もう長年、自転車が歩道を走ってしまったが故に、昔は守られていた「軽車両は道路の左側端を進行する」という基本ルールまで破壊されてしまったんです。
そのおかげで、普通に車道を走っている自転車が大きく膨らまざるを得なくなり、車道全体に危機がおよぶようになりました。この危険は「官製危険」なんです。
どうしても長くなるので、文章を割ります。
で、これがスポーツ自転車の登場によって、ずいぶん変わってきた。いまスポーツ自転車にとって一番走りやすい都市は東京だ、と疋田智さんはいいます。何故か? クルマの運転手の側が、スポーツ自転車の存在を認めているからです。
で、やっと去年、一昨年あたりから、大阪もそうなってきました。
だから、やっと、車道が自転車に返ってきたかなぁ、という感じなわけです。
でも、おそらく、この変化は、地方に行けば行くほど見えにくい変化でしょう。だから、「自転車が車道を走ったら危ない」という「官製勘違い」は、日本中にずっと残るし、いちばん手強い敵だろうなぁと思っております。体験しなきゃわからんたぐいの事ですから、時間はかかる。
だから、この勘違いに沿った「気をつけなさいよ」に関しては「ありがとう」とは言うけど、「いや、それちょっと困るんよなぁ」が、どうしても含まれるし、でもって、こればっかりは、言ったところで都市部で日々増殖しているスポーツ自転車の実態を感じていないとわからないので、強く訂正もしなかった、という事でありますよ。
このあたりは、ものすごく複雑な思いがあるのです。
ま、しょうゆうこと。(by.村上ショージ)