うーん、みんなわかってるのだろうか?
2005年11月20日 ■時事また小泉君の話。
どうも、ここ最近の動向を見ると、株価も上がっているし「景気回復目前」というのが大方の見方のようなのである。
そうかなぁ。
どう考えても、そうは思えないんだよなぁ。
仮にあるとしたら「どのみちうまく行かないんだから戦争で景気浮揚させて、戦時特例で借金もちゃらでやり直す。」ってな方向だけだと思うのだが。
どうもアメリカが中国と戦争したがっていて、その策略に小泉君が無節操に乗ってるだけにしか見えん。
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小泉君が首相になった時、すでに日本では「失われた10年」という言い方で経済の低調が課題になっていたのである。もう低調なまま16年だ。
これは世界的傾向なのだから仕方ないという話もあるが、私はそうは思わない。
日本ほど大きな図体になってしまった国は日々、年々「投資」が必要なのである。「投資」はどんな企業にも必要だし、個人にも必要なものなのだ。
「将来を見越して基盤となるものに投資する。」
これをやっていなかったから経済の不調が起きたのだ。と、私は思っている。このあたりは、一個人の成長を見ていてつくづく思うことでもある。ちょっとずつでも勉強を続けてる人間は自分に「投資」をしているということで、10年経つと、全然見違えるようになる。
貯金だってそうだし、道路などのインフラだってそうだ。
で、バブル時期の日本は、その「将来を見越して基盤となるものに投資する」ということがズレてしまっていたのだと思う。
たとえて言うなら東京や大阪にムダに華美なイレモノを作ったり、ド田舎に必要もないダムを造ったり、ということだ。
これは、「焦点がぼけていた」「ずれていた」ということであって、公共投資すべてが悪いわけではないとつくづく思うのである。
最近、田舎に取材に行くことが多いのだが、高速道路などは、もっと田舎にも作るべきである。これは生活のインフラになって経済発展に寄与するはずだ。下水道完備だって必要なところは多い。こういうものは本当に無駄なく精査して「投資」すれば、結果として経済に貢献したはずなのだ。
それから、知恵や知識に対する投資。これも国が大きく旗を振って進めるべき方向だったはずだ。今年のライブドアとフジテレビの問題など、この10年以上も国がまともな法律を作りもせずに放置していたから起きた出来事と言って過言ではない。
「甘アマの法律」というのは、ハゲタカファンドには実においしい獲物なのであって、そこをキチンとしていなかった日本の立法府の甘さが、あの事件のすべてだと思うのだ。
私が長くおつきあいしている、ある企業は、もうこの10年の間、次々に企業買収をして、企業規模を大きくして、国際競争で生き残れる体質に転換を続けて来た。自前で企業体質を転換するのはあまりに時間がかかりすぎる。買収で技術やノウハウが手にはいるなら願ったりかなったりというものなのである。
しかしこれは結婚と同じで、会社同士の相互補完性というようなものが、どちらから見ても明確でないと、なかなかうまくいかない。たまたま私のおつきあいのある会社はうまくそれをこなされたので、いまでは調子いいですが。
こういうM&Aにしたって、日本の会社が海外の会社を買っている例だ。そういうのはもっと出てきて良い。日本国内で言うなら、二代目をうまく育てられなかった中小企業は「会社を売る」という手段があるということも考えても良いはずなのだ。
しかしそういう事柄自体を、日本人全体が「当然のこと」として受け入れられるように、もっと前から環境整備をしておくべきだったのに国はしなかった。特にこれらは敵対的買収のように、ムダに金だけが動いて社会の基盤を築くことに寄与しないパターンもありえるのだから、法整備が車の両輪のひとつとして不可欠なのだ。
あと、日本という国は、なんだかんだ言っても「モノづくり大国」なのである。ナノテクなどの特許技術も数多く持っていて、これを活かさない手はない。で、こういう新技術は離陸するまでに大きな困難がある。資金面や広報などで乗り越えるべき課題が出てくることが多い。
だからそのあたりを新産業育成ということで国がフォローすべきだと私は思っていたのだ。
小泉君に期待していたのは、ハコモノ行政などで、古い、投資対象として効果のない案件を既得権益として守っていた層をつぶして、「国の投資先を次世代産業に振り向ける」ことだったのだ。
少なくとも私はそうだった。
それはある意味、新しい「既得権益」ができるということで、それはまぁしゃーないやろと思っていた。
そしたらどうも、首相になってからの小泉君の発言その他が、ほんとうにダメダメだったのだねぇ。
特に国際社会での対応が素人のようだった。アメリカでおべんちゃらを言ってフランスでおべんちゃらを言って言ってることが首尾一貫してないとか。
「あー、こいつだめだな。根本的にダメだ。」と思ったのは、だいたい小泉君が首相になって半年くらいで思った。
なによりダメだったのが「米百俵」発言だった。なんだありゃ? 明確な将来ビジョンもなくて、ただ国民に我慢しろ、だけを言ったのである。
なんだ、こいつ? と私はあれで完全に失望してしまった。ビジョンのない奴はダメだよ。
結局、なんの将来像もないダメ人間で、しかも派閥としても弱小だったから、政治的に力が弱い。そこで結局、「アメリカさん」にくっついたバカである。
これを企業で言うなら、自分で会社の営業力等を伸ばして売り上げを上げることが出来なかったから、親会社に泣きついて取り繕ってもらうということをしているだけなのだ。
あかんやろ。
そういう状況というのは、冷静に見てれば分ると思うんだがなぁ。皆、そこは全然気にしないのよなぁ。なんか「小泉さん以外にいてない」とか言う。
言ったら悪いけど、頭の悪い主婦層なんかは、小泉さんの「顔」でしか選んでないもんなぁ。独身だからとかさ。
私は歴代首相の中でも実務能力の無さではナンバーワンだと思うよ。まぁテキヤのタンカバイ、ようするに口先だけでモノ売りするような小手先技術はうまいとは思うけど。
しかし、こんな小手先だけで何をやってもダメだわなぁ。
結局、小泉政権になってから、公共投資は減った。ようするにやらなくなった。ようするに経済が伸びる政策そのものをやめちゃったってことですよ。
M&Aができる人材を育てる投資とか、ナノテクを実社会に活かすための基盤作りとか、そういうのは全然やってない。やってても本当に間接的なものだけ。独立行政法人とかにしたから、全部小粒になっちゃった。
で、公務員削減はしてないわ、公務員給与の減給はしてないわ、という状態なのに、「小さい政府を実現するために福祉は切り捨て」だけはするという無茶苦茶である。違うやろ。小さい政府の「政府」は公務員の数と給料のことやっちゅうねん。おまえらの給料を福祉に回せっちゅうことやないか、アホ。
結局、いまの小泉を支えているのは、海外ではアメリカおよびユダヤ資本。つまり「親会社だのみ」であり、現場では官僚にべったりなのだ。今回の選挙の公約とか見ても、公務員が増えるようなネタばかり。
稼ぐネタを作らずに、稼げない官僚を温存して、経済が上向くと思います? 私は無理だと思うのだけど。
ま、戦争くらいしかネタはないよね。
どうも、ここ最近の動向を見ると、株価も上がっているし「景気回復目前」というのが大方の見方のようなのである。
そうかなぁ。
どう考えても、そうは思えないんだよなぁ。
仮にあるとしたら「どのみちうまく行かないんだから戦争で景気浮揚させて、戦時特例で借金もちゃらでやり直す。」ってな方向だけだと思うのだが。
どうもアメリカが中国と戦争したがっていて、その策略に小泉君が無節操に乗ってるだけにしか見えん。
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小泉君が首相になった時、すでに日本では「失われた10年」という言い方で経済の低調が課題になっていたのである。もう低調なまま16年だ。
これは世界的傾向なのだから仕方ないという話もあるが、私はそうは思わない。
日本ほど大きな図体になってしまった国は日々、年々「投資」が必要なのである。「投資」はどんな企業にも必要だし、個人にも必要なものなのだ。
「将来を見越して基盤となるものに投資する。」
これをやっていなかったから経済の不調が起きたのだ。と、私は思っている。このあたりは、一個人の成長を見ていてつくづく思うことでもある。ちょっとずつでも勉強を続けてる人間は自分に「投資」をしているということで、10年経つと、全然見違えるようになる。
貯金だってそうだし、道路などのインフラだってそうだ。
で、バブル時期の日本は、その「将来を見越して基盤となるものに投資する」ということがズレてしまっていたのだと思う。
たとえて言うなら東京や大阪にムダに華美なイレモノを作ったり、ド田舎に必要もないダムを造ったり、ということだ。
これは、「焦点がぼけていた」「ずれていた」ということであって、公共投資すべてが悪いわけではないとつくづく思うのである。
最近、田舎に取材に行くことが多いのだが、高速道路などは、もっと田舎にも作るべきである。これは生活のインフラになって経済発展に寄与するはずだ。下水道完備だって必要なところは多い。こういうものは本当に無駄なく精査して「投資」すれば、結果として経済に貢献したはずなのだ。
それから、知恵や知識に対する投資。これも国が大きく旗を振って進めるべき方向だったはずだ。今年のライブドアとフジテレビの問題など、この10年以上も国がまともな法律を作りもせずに放置していたから起きた出来事と言って過言ではない。
「甘アマの法律」というのは、ハゲタカファンドには実においしい獲物なのであって、そこをキチンとしていなかった日本の立法府の甘さが、あの事件のすべてだと思うのだ。
私が長くおつきあいしている、ある企業は、もうこの10年の間、次々に企業買収をして、企業規模を大きくして、国際競争で生き残れる体質に転換を続けて来た。自前で企業体質を転換するのはあまりに時間がかかりすぎる。買収で技術やノウハウが手にはいるなら願ったりかなったりというものなのである。
しかしこれは結婚と同じで、会社同士の相互補完性というようなものが、どちらから見ても明確でないと、なかなかうまくいかない。たまたま私のおつきあいのある会社はうまくそれをこなされたので、いまでは調子いいですが。
こういうM&Aにしたって、日本の会社が海外の会社を買っている例だ。そういうのはもっと出てきて良い。日本国内で言うなら、二代目をうまく育てられなかった中小企業は「会社を売る」という手段があるということも考えても良いはずなのだ。
しかしそういう事柄自体を、日本人全体が「当然のこと」として受け入れられるように、もっと前から環境整備をしておくべきだったのに国はしなかった。特にこれらは敵対的買収のように、ムダに金だけが動いて社会の基盤を築くことに寄与しないパターンもありえるのだから、法整備が車の両輪のひとつとして不可欠なのだ。
あと、日本という国は、なんだかんだ言っても「モノづくり大国」なのである。ナノテクなどの特許技術も数多く持っていて、これを活かさない手はない。で、こういう新技術は離陸するまでに大きな困難がある。資金面や広報などで乗り越えるべき課題が出てくることが多い。
だからそのあたりを新産業育成ということで国がフォローすべきだと私は思っていたのだ。
小泉君に期待していたのは、ハコモノ行政などで、古い、投資対象として効果のない案件を既得権益として守っていた層をつぶして、「国の投資先を次世代産業に振り向ける」ことだったのだ。
少なくとも私はそうだった。
それはある意味、新しい「既得権益」ができるということで、それはまぁしゃーないやろと思っていた。
そしたらどうも、首相になってからの小泉君の発言その他が、ほんとうにダメダメだったのだねぇ。
特に国際社会での対応が素人のようだった。アメリカでおべんちゃらを言ってフランスでおべんちゃらを言って言ってることが首尾一貫してないとか。
「あー、こいつだめだな。根本的にダメだ。」と思ったのは、だいたい小泉君が首相になって半年くらいで思った。
なによりダメだったのが「米百俵」発言だった。なんだありゃ? 明確な将来ビジョンもなくて、ただ国民に我慢しろ、だけを言ったのである。
なんだ、こいつ? と私はあれで完全に失望してしまった。ビジョンのない奴はダメだよ。
結局、なんの将来像もないダメ人間で、しかも派閥としても弱小だったから、政治的に力が弱い。そこで結局、「アメリカさん」にくっついたバカである。
これを企業で言うなら、自分で会社の営業力等を伸ばして売り上げを上げることが出来なかったから、親会社に泣きついて取り繕ってもらうということをしているだけなのだ。
あかんやろ。
そういう状況というのは、冷静に見てれば分ると思うんだがなぁ。皆、そこは全然気にしないのよなぁ。なんか「小泉さん以外にいてない」とか言う。
言ったら悪いけど、頭の悪い主婦層なんかは、小泉さんの「顔」でしか選んでないもんなぁ。独身だからとかさ。
私は歴代首相の中でも実務能力の無さではナンバーワンだと思うよ。まぁテキヤのタンカバイ、ようするに口先だけでモノ売りするような小手先技術はうまいとは思うけど。
しかし、こんな小手先だけで何をやってもダメだわなぁ。
結局、小泉政権になってから、公共投資は減った。ようするにやらなくなった。ようするに経済が伸びる政策そのものをやめちゃったってことですよ。
M&Aができる人材を育てる投資とか、ナノテクを実社会に活かすための基盤作りとか、そういうのは全然やってない。やってても本当に間接的なものだけ。独立行政法人とかにしたから、全部小粒になっちゃった。
で、公務員削減はしてないわ、公務員給与の減給はしてないわ、という状態なのに、「小さい政府を実現するために福祉は切り捨て」だけはするという無茶苦茶である。違うやろ。小さい政府の「政府」は公務員の数と給料のことやっちゅうねん。おまえらの給料を福祉に回せっちゅうことやないか、アホ。
結局、いまの小泉を支えているのは、海外ではアメリカおよびユダヤ資本。つまり「親会社だのみ」であり、現場では官僚にべったりなのだ。今回の選挙の公約とか見ても、公務員が増えるようなネタばかり。
稼ぐネタを作らずに、稼げない官僚を温存して、経済が上向くと思います? 私は無理だと思うのだけど。
ま、戦争くらいしかネタはないよね。
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