郵政は民営化されねばなるまい。
親から子へ譲り渡される仕組みの公的サービスというのは元々無理がある。だから郵政は民営化されるか、どうにかしないと他に道はない。

そんなこたぁ考えれば当たり前だ。誰だって思うわな。でも、郵政なんかどうでもいい。

だって郵政は黒字やないの。税金も投入されてない。切手の代金とか、手数料とか、そういうもので、あのバイクとかなにから、全部まかなわれてるわけでしょ? 郵政を改革して、国の借金が減るかと言ったら、ほとんど減らない。だから急いで改革しても、全然国民生活に影響ない。だから二年後で十分。どうでもいい。

民営化なんか、二年後でも三年後でもかまわないのだ。最初から公社で4年から5年様子を見てからその後民営化と決まってたんだし。それで十分や。なんで今やらなあかんねん。

そんなことより先に財務省とか厚生労働省とかの役所の本丸の国家公務員の給与削減とかを先にしてほしいね。国の仕組みも何も変わらなくていい。給料だけをさげる。要するに、国家公務員にがんばってもらうということです。
こっちのほうが税金に直結するよ。出る金が確実に絶対に減る。田中康夫がやったみたいに、公務員給与も経済動向にあわせて10%削減とかしたらいいんだ。だって、これこそ、すぐにできて効果のあるやり方やもん。一番いいよ。国民と役人の実感を近づけるためにも是非必要。10%くらいなら、やりくりでどうにかなる。まず、これをやるべき。

それこそ、「国家公務員の給与削減もできなくて、その他の改革ができるとでも思っているのか」だよ。国家公務員の給与削減もできなくて、何の改革ができるというの。それをよーやらんから、ほぼ独立採算で黒字の「郵政」をごちゃごちゃ言ってごまかしてるだけやん。みっともないったらありゃしない。

官僚に商売のことはわからん。自分らの力と生活を確保するためには税金を上げるしか他に道はないと思ってる。だから、サラリーマン増税と消費税増税と両増税を一気にやるのが一番大事で、それができるのは、唯一国民に人気のある小泉だと官僚は思ってるし、たぶんそうなる。だから私は小泉反対なのです。全部がつながってるもん。シナリオ的に。ひたすら「まず増税ありき」のシナリオそのものですわ。

(しかし小泉の「郵政のような改革もできなくて、どんな改革ができるのか」という言い方は実に嫌いだ。中身に連動性がまったくない言い方。「逆上がりもできなくてバタフライができますか?」みたいなことを言ってるとしか思えない。関係ないやん。あかんもんはあかんし、やらなあかんことはやらなあかん。あっちとこっちに関係性がない。それより「郵政でごまかして増税で一息つきたい」というのがありありと見える。こんな「改革」許してはならのであります。)

まず自分(財務省などの国家公務員)の姿勢を正して(給与の削減)から、(増税を)お願いします、やろ。順番がちがう。なんで黒字で独立採算の本丸でない公務員をいじめて、それで本丸の改革やねん。話がおかしい。筋が通らん。

あと、価格維持と言って行われるドル買い。あれもやめれ。(まぁやめられへんのやろけど。)あんなもん純粋にアメリカへの献金ですがな。売ることもでけへん米国債。あれを買うのをやめただけで、国のお金の出入りは相当良くなるはず。

(400兆ある米国債を売って日本円にしたら、国の借金返済が一気にラクになるぞー。ま、ドルが大暴落して、アメリカが大変なことになるやろけど、そんなこと日本人が知ったことではない…というわけにもいかんのやろけどなぁ。でも売ろう。あれは売っていいよ。毎年20兆ずつ。それでも20年かかる。日本の国は毎年40兆の税収があって80兆使ってる体制なんやから、せめてもの足しになりますがな。ほんとなら40兆づつ売りたいけどね。まぁアメリカがだまってへんけど。それこそ「戦争や」と攻めて来られる。でも売りたいよなぁ。)

だから、順番が違いすぎると思う。

郵政が本丸? 違うでしょ。本丸は「税金のみで生活している国家公務員」でしょ。郵便局員は公務員ではあるけど、財源は税金やないねんから。こういうウソがすごく嫌い。

で、誰だって民営化せにゃなるまいと思ってることを、わざわざ「本丸」とか持ち出してきて、是か非かとやるやり方は明らかにごまかしで、実にうさんくさい。

あと順番で言うと、やっぱり参議院だよな。
郵政法案が否決されたのは参議院だ。日本は議員制内閣で、二院制をとっている。参議院議員は国民の代表です。その代表に否決されたのだから、それが国民の意思ですよ。とくに参議院はついこのあいだ選挙があったばかりで、小泉内閣の政治を国民が見たあとで選ばれた人たちで構成されている、より民意に近い意見。これを無視して選挙に突入すること自体がおかしい。

参議院で否決されたら、まず衆議院で再採決やろ。それもせんかった。参議院で否決されて、なんで衆議院選挙やねん。なんでもう一度再採決せんねん。だいたい衆議院では可決してたやないか。なんで可決してた側の衆議院選挙やねん。あまりに理屈が通らない。おかしい。

選挙は国民投票ではないのだ。四年間の政策全体を問うものなのだ。国民投票は戦後の日本では実施されてないけど、ちゃんと憲法にも定義が載ってる。ほんとうに国民投票がやりたいなら、その手続きを踏め、と言いたい。ルールを守れよ、ほんまに。
小泉のやることはルール違反ばっかりである。

国民新党も新党日本も民主党も共産党も社民党もべつに支持しないけど、この小泉のルール無視のやり方だけは、どうしても許せない。仕組みをないがしろにしたら、それこそ国が壊れる。自民党は総裁である小泉君が勝手に潰してくれたらいいが、議院内閣制とかそういう仕組みを、なんの論議もなく国民の人気を背景に勝手に無視されたらたまったものではない。

小泉が言ってる「改革」って、ようは「税制改革」で、「国民からぼったくる仕組みに変えます。官僚温存の仕組みはそのままで」という意味ですから。

うそだと思うなら、自民党の公約を見てください。インターネットで行けますから。「推進」とかの威勢のいい言葉ばっかりで、人員の削減とか公務員給与の減給、無駄な施策の見直しなどは全然ない。国民に甘い幻想を言い立ててるだけです。どこが「小さな政府やねん。」って言いたくなる。見出しだけカッコ良くて中身なし。

郵政は別会計の「役人」やから、それをスケープゴートにして、自分たちの生活は変更せずにぬくぬくと暮らして、で、「増税という改革を断行」する気なのです。明らかやもん。改革を止めない!って書いてあっても何の改革かは書いてない。実際には「税制改革」が柱にあって、政治改革も行政改革もおまけ。増税したいだけ。ひどいものだ。

実際サラリーマン増税が発表されたからこのあいだの都議選だっけ?自民党がダメで民主党が伸びたんやんか。
消費税だって15%から20%を考えてるっていうんやから、そらあかんやろ。先に公務員給与の削減と人員整理をしてくれ。黒字の別会計郵政をいじって改革してるとか言うな、ってことです。

あまりに順序が違いすぎると思う。
国民をバカにしてはいかんよ。

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