自殺者はバブル期には年間1万人くらいで、不況になってから年間三万人くらいに増えたんだそうです。(正確な数字は知りません。マメな方、調べてください。)まぁ増えた二万人がすべて不況のせいとも言い切れないでしょうが、それでも年間で一万人くらいは、そういう「解決不能な問題は、神に預ける」という簡単なガス抜きすらされずに死を選んでしまった人なのではないかと、思えて仕方ないのです。

この14年にもおよぶ不況で、そういう「欧米と日本の意識の違い」による自殺者は10万人は出たんじゃないかと僕は思う。

で、この10万という数字は、半端な数字じゃないんですね。確か、自衛隊の隊員数が陸・海・空すべてあわせても15万〜18万という数字だったはずなんです。つまり、日本の軍隊の隊員半分以上が、意識の違いとか、知識の不足その他で死んでしまっていることになるのです。

これこそまさに、日本国内で行われている「戦争」なんです。半端じゃない。日本人が、それも非戦闘員が一国の軍隊の人員の半分以上の数で死んでしまっているんです。

なにがイラクだ。なにが反米だ。バカな事言ってるんじゃない。そんなマスメディアにおどらされた言動をくっちゃべってるヒマがあったら、もっと国内の、自分たちの現実を、正しく把握せよ。

あっちの事も、そら大変かも知らんけど、それより、我々の問題の方が最優先に決まっている。我々の無知の方をこそなんとかしなければ、他国の事なんか、何もできゃしないのである。アホな発言をしたら「はいアホね」で終り。世界とがっぷり組み合うだけの知的な能力は、いまの日本の国民には、ほとんど無いです。

それこそ、資本主義みたいな、基本的な欧米の「概念」も正しくは理解できておらず、それに頭を侵されて、そしてそれが正確にはわからないから、「日本風」に曲解してしまって、それでわかったことにして、で、曲解しているから世界の動向との一致感が感じられず、論理的な意味のつながりも理解できなくて、それでイライラしてるだけなのだ。

それこそ、単に混乱してるだけなんです。いまの我々はね。よその国の事はよその国のこととして正しく学び、自分たちの概念とどう違うのかすら分かってないというのが現状です。経済という怪物に押しつぶされた日本の社長たちを思うたび、そのことを厳粛に受け止めよ、と思うのです。

勉強しよう。

結局、それが結論にならざるを得ない。
だって、そんなに難しくはないんだもの。

学ぶことこそ、全ての始まりなんです。よその国から移植された概念というのは、正しく勉強すれば「なんや、そんな程度のことやったんか」ということがとても多い。

その「なんや、そんな程度のことやったんか」と得心が行くことを「勉強する」と呼ぶのです。その得心のないのはニセモノと考えて間違いない。

そうして、「異文化」を正しく「異文化」として認識して始めて、次のステップは始まるのです。

だから、この「倫社の帝王」では、そういう「文化の違い」みたいなことを、実例も交えて書いていきたいと、まぁそう思ってるのです。

下手に中途半端に知識があって、そのせいで頭の中が整理できなくて、それで苦しなってしまっている、多くの日本人のために、これを書きたいという事ですな。

いろんなところからの受け売りも多くなると思いますが、まぁそれは許してくださいまし。

てなことで、随時書いて行きます。

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